はい。頑張るぜ。
最近ヘッドフォンアンプにすっかり傾倒してる私のプライベートタイムですが、周波数を扱うものの特性を調べようと思うと、やっぱどうしてもスペアナが欲しくなります。 高周波関係は、発振器、送信機や受信機の評価のために10KHzから3.5GHzまで観測できるスペアナを持っているのですが、オーディオ帯域のスペアナは持っていません。オシロで正弦波入れて波形を見て、その「ゆらゆら具合」から高調波は歪の推測をすることはできるのですが、高周波でスペアナの味をしめてしまった私、やっぱ低周波でもスペアナ欲しいなぁ・・・と。 で、Googleでいろいろ探していると、なんと! パソコンの音声入力を使ってFFTしてしまうソフトを発見。なるほど。よく考えてみればこれはまさにナイスアイデア。パソコンについているマイク入力でA/Dしちゃってあとはデジタルデータを解析すればスペアナ作れますもんね。PCのアナログ信号経路がどの程度気合い入っているかって問題はありますが、取りあえず簡易に観測するには充分っぽいです。 ってーことで早速ゲットしましたのはWaveSpectraというもの。嬉しいことにフリーウェア。作者のefuさん、Thanks-です。そういえばマックでも大昔にこういうソフトあったな。 で、早速最近の常用機となってしまったDELLのノートPCで使ってみました。 『あー』って叫ぶと、私の声のスペクトラム強度がノートPCのマイクを通ってA/Dされ、解析されてビジュアルに表示されます。素晴らしい。素晴らしすぎます。これでアンプのオーディオ帯域内の周波数特性もすぐ測れちゃうじゃないの・・・と、喜びたいところですがその前に、マイPCのマイク入力の静的ノイズレベルを測ってみることにしました。 マイク端子は3.5mmミニジャック。ここにプラグを挿して入力を短絡させます。これで、入力は無信号になる。この状態で得られたスペクトラムがマイPCの静的ノイズ・・・測定限界レベルとなります。
『あれれれれ〜〜〜』 かなりノイズのフロアが高いです。すなわち、静的ノイズレベルが高いってことです。-60dBがやっと。1KHz以上でようやくなんとかかろうじて-80dBキープ・・・ってことは、この信号系では、60dBのダイナミックレンジしか取れないってことです。これはちょっと、いくら簡易な測定といえども情け無しです。せめて全域80dB・・・できれば100dBは欲しいです。 これはやはり、マイPCのアナログ信号ラインの気合いが足りないのでしょう。マザーボード上での実装でしょうから、こんなもんですかね。マイク入力端子なので、アナログ段に簡単なマイクアンプがあって、その後にA/Dだと思うのですが、アナログラインでノイズを引いちゃっているんでしょう。でもまぁ、-60dBあれば人間が音声を認識するには充分ですから、通常用途においては必要にして充分な品質と言えるでしょう。 しかし丹精込めて回路設計し、デバイスの聴感評価を繰り返し、まさに魂込めて作ったオリジナルアンプの特性を測るには、いくら簡易といえどもこのフロアレベルは納得できません。 ということで、USB接続可能なオーディオプロセッサーを物色。デジタルになっちまえば情報劣化はありませんから、外付けオーディオプロセッサーでA/Dに気合いが入って居そうなものを探します。 で、候補に挙がったのがオンキョーのSE-U33GXです。 善は急げ。思い立ったが吉日。早速いつものヨドバシドットコムでポチしました。