2025-04-04 蜘蛛の時間概念。_ ベランダの鉢植えのところに蜘蛛が巣を張った。一週間ほど前のことだ。 まぁ、これは別段珍しいことではなく我が家では日常的に見られることなのだけど、産まれてまもないすんごい小さい蜘蛛(肉眼でじーっと見て、ようやく蜘蛛? ってわかる程度のサイズ)なせいか、巣の張り方も全然下手で、「おまえこんなんで獲物がかかるわけないだろ」って相当な上から目線で突っ込み入れてしまうようなレベル。 仕方がないので、網戸に止まっている蚊を捕まえて、巣に落としてやる。 蚊がひっかかると即座に、いそいそと寄って来て、獲物を品定めした後に念のためなのか、おしりから出した糸で獲物を巣に巻き付けている。 こういう自然の営み(半分人為だけど)って、見ていてほんとうに楽しい。あっという間に過ぎ去る時間。 今朝、朝食後にベランダに出て巣を見てみると、昨日より格段に上手に張られた巣のド真ん中に、気持ち大きくなった感じの蜘蛛が居た。 じ~~~っと、している。 蜘蛛って受け身だよなぁ。 巣を張って、あとは獲物がかかるのをひたすら待つ。 自然界では一ヶ月ぐらいなら、獲物にありつけないでも生きているらしい。そりゃそうだよな。張る場所にもよるだろうけど、ウチのベランダに巣を張ったって、そうそう虫がかかるとも思えない。 いつかかるともわからない獲物がかかるまで、巣の真ん中でじーっと待つ蜘蛛。 彼ら(彼女ら)は待ちくたびれてイライラしたりしないのだろうか。 いつまでも獲物がかからなかったら、場所を変えて張り直したりするのだろうか。 それとも、そのまま餓死してしまうのだろうか。 受け身とは言え、彼ら(彼女ら)は、完全に自然の摂理の中で、生きている。 そこに、彼ら(彼女ら)の人生・・・じゃないか。蜘蛛生の中に、時という概念はあるのだろうか。 昨日、今日、明日・・・ 2時間の映画がたったの数秒で手のひらの上の端末にダウンロードできて楽しめたり、遠く離れた地の人たちとリアルタイムでビデオ通話できたりと、猿人から比べたらどうしてこうなった(俄かには信じられん)? レベルの科学的発展を遂げたかと思えば未だに鉄の玉をぶち込みあってお互い殺し合いをする人間。 人間が猿人だったころ、この蜘蛛たちはほとんど今と同じ蜘蛛だったのであろう。 わけわかんないよな。蜘蛛たちのほうが、よっぽど高等な生き方しているんでなかろうか。 なんてことを思いつつ、今日もPCに向かい、電子の世界で仕事する私。 [ツッコミを入れる]
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