2006-11-02 一日中SEPP回路実験。_ ヘッドフォンアンプの実験。
2006-11-03 大変な発見・・・_ ダイソーで\200-のヘッドフォンを買う。
2006-11-04 楽しい電子工作な日々。_ バイアス回路の考察。
_ 只者ではなかった同番コンプリ。
*1:確かに同番コンプリのしかもゲルトラは今となっては超貴重品だが、
泣いている子供にこれを見せても決して黙ることは無いと思われる。
しかしなんでこんな石持っているんだ? 過去に使った記憶は無い・・・っと、思い出してきた。確か、この石を見かけたとき、同番コンプリなんて面白いな・・・っていう理由だけでゲットしたのだったっけ。まさか、こんな形で活用できるとは夢にも。
ダイソー\210(税込)ヘッドフォンでアンプ実験回路の視聴する私。
2006-11-05 ヘッドフォンが\210(税込)で買える時代。_ ダイソー\210-(税込)ヘッドフォン特性測定。
一昨日入手したダイソーヘッドフォンでアンプ回路の評価を続ける私であったが、いくら特性、性能面ではあまりアテにしていないとは言え、所有する唯一のヘッドフォンであり大変大切なデバイス。わけもわからず使うのもどうかと思い、今日は特性を簡単に測定してみた。
ダイソー\210-(税込)ヘッドフォン主要諸元 聴感上の再生可能周波数帯域。 愛用のケンウッドAG-203Dという信号発振器を使って、聴感上の再生可能周波数帯域を調べてみた。なお、言うまでもないがこの場合、測定は私の耳で行われるので、定性評価であることはもちろん、加齢に伴う高周波域の聴感劣化もあるかもしれないので、参考以下ということでよろしく。
聴感上のピークは、3.4〜3.5KHzのブロードな範囲と、5.8KHz付近にあり。 インピーダンス測定。 測定方法は原理的にはこれに同じ。 10Hzから100KHzの間で測ってみるも、かなりフラット。結果は以下の通り。
公称32オームはかなり正確。20KHzで40オームまで上昇するも、この程度であればほとんどフラットと言ってよい範囲。 スピーカのインピーダンスを同様の方法で(周波数の低いほうから)測定してみると、共振周波数付近で相当明確なピークが観測され、そのあと高い周波数に向かうにつれてだんだんインピーダンスがじりじり上昇していく傾向にある。 それに比べてみるとあまりにもフラットな特性だ。 ヘッドフォンのインピーダンスって、こんなにもフラットなんだ。 _ 2SK30Aソースフォロワを初段に入れる。やっぱ、どうも30cmバックロード等の重負荷をかけると2SK170といえども1段では 2SB178 / 2SD178 SEPPを駆動しきれないようで、余波がインプット側にまで及んでいるようである。 ヘッドフォン専用で考えた場合、こんな重負荷は想定外でよいのであるが、しかし、制動力というのはヘッドフォンであっても表現力に反映されるであろうことは確実であるということを、ここ数日で確信するようになった私。初段に2SK30Aのソースフォロワを入れハイインピーダンスで受け、2SK170以降を充分に駆動し、かつ、インプット側とドライバ段が負荷で干渉しにくい構成にしてみた。 回路構成はまだ暫定でしかも、相当にクリティカルなバイアス設定が必要なものであるため、今日のところは未公開。 でもこれ、動作バイアスが決まると素晴らしい音が出る。ダイソーヘッドフォン、30cmバックロード問わず、その艶めかしさといったら最高である。テストのために再生したCDにしばし聴き入ってしまい、思わず実験を中断して鑑賞モードに入ってしまうほど。おかげで作業が進まない進まない。 しかし、電池の消耗に伴い、バイアス点がどんどんずれる。鑑賞モードであっても電流計から目が離せない。ソノ都度半固定抵抗2個を微妙なバランスでずらしていく。例えるなら、車の速度を時速120Kmで一定に保つため、エンジンルームに這いつくばってプラスドライバでキャブの開度を調整しているような感じ。ちょっとでも回しすぎちゃうと一気加速しちゃうし、閉じすぎると失速しちゃう。 これはちょっと、実用に供せる回路じゃないな。これを安定化する仕組みを考えねば。 肝は、0.4Vの電圧降下を発生させる方法だ。 シリコンTrなら、0.6Vでよいので整流用ダイオードでちょうどよいのであるが、0.4Vって微妙だよな。 FETを使った定電流回路を構成して、そこに抵抗を入れるかな。 でも、この電流が変動すると、終段のベースにかかる電圧が変わって、ゲルマTrは一気にメルトダウンの運命になるかも。バリスタで温度補償するって手もあるが、回路をあまり複雑にしたくないし。 _ 入手可能なデバイスの調査。2SB178 / 2SD178 がナイスな同番コンプリであることが判明したとは言え、これで設計を進めても私てきにはなんら問題ないが追試したいという人にとってはなんの足しにもならない。2SB178 / 2SD178 を入手することはかなり困難であると考えられるからだ。 ということで、困ったときのサトー電気。Webでリストを見てみると、なんと、ゲルトラしかもコンプリペアがあるものはほとんど(というか、全部)全滅。これだから怖いよね、この世界。例えば2SB54なんて私が小学生のころは幾らでも入手できたし2SC372、2SC945使うようになってからというもの、2SC品番のほうが偉いと思っていたぐらいで2SBなんか見向きもしなくなった。が、気が付けばとっくの昔に廃品種でしかも超入手難。欲しくても買えない。 こういう経験をしちゃったもんだから、2SK19や2SK30A、2SC1815などの今、なじみ深い石も数十個単位で買っちゃうんだよね。10個ぐらいまとまると単価が安くなるってものあるけど、デバイス自体が気が付いたら無くなっていたっていう事態は悲しすぎる。2SA100もいまどき貴重品でしょ? 手元に8個あるけど、大切に使わなくちゃ。エアバリコンも、その手の代表デバイスだよね。 というわけで、今現在において入手が比較的容易なデバイスで、使えそうなコンプリペアをいくつかピックアップ、調達して音を出してみることにしよう。 2006-11-06 三連休明け。_ 今週もがんばるぞ。今日は三連休明けの月曜日。日記には書いていない(書くことができない)がヘッドフォン関係の実験と並行して、いつものごとくお仕事もちらほらと。 画像からノイズを除去する方法はいくつかあるが、やはり、そのどれもがなんらかの副作用を画像にもたらす。自然で目立たなく、嫌みでない副作用になるよう、がんばるしかない。 私は生モノが好きだ。また、なにかを煮込むときなども、アク抜き、アク取りは実はあまり行わない。 肉はレアだし、豚肉や鶏肉だって信頼できれば可能な限りレアに近い焼き加減が好き。カレーやシチュー、煮込みを作るときも素材のアク抜きはあまりしないし、調理中もアク取りほとんどしない。なぜかというと、そうやって作って出来上がった料理には、そのオリジナルの食材が持つ息吹というか、素性がダイレクトに感じられるからだ。 こんな私だから、画像を評価しているときでも、『ノイズがあったっていいいじゃん、そのまんまのほうが』っていう思いがどうしても頭のどっか片隅にあって、ヘボいノイズリダクション処理によって肝心のディテールが失われた画像に比べたら、ざらざらでも素の画像のほうがよいと思ってしまう感性を持っている。 気の置けない友人達とお酒を呑みつつ、くだらない話に花を咲かせていたとある昔のこと、そんな私に『青木って文明人っぽくないね』と言い放ったヤツが居た。 それって、原始人ぽいってことなのか? 2006-11-07 忘れ去られようとしているもの。_ 同番コンプリの考察。
同番コンプリって一体どのぐらいあるのか? という疑問が沸いたので、(なんの商業的意義もないことであるが)2SB型の古い型番(主にゲルマ)についてのみちょいと調べてみることにした。
2SB33 / 2SD33 富士通 PA 2SB34 / 2SD34 富士通 PA 2SB37 / 2SD37 富士通 PA 2SB38 / 2SD38 富士通 PA 2SB75 / 2SD75 日立 AF 2SB77 / 2SD77 日立 PA 2SB77A / 2SD77A 日立 PA 2SB178 / 2SD178 松下 PA 2SB178A / 2SD178A 松下 PA 2SB187 / 2SD187 三洋 PA
しかしこのコンプリペア、ペアを組まされた相手の2SD型品番を見ているとなかなか面白い。
2SB219 / 2SD19 日電 PA 2SB220 / 2SD20 日電 PA 2SB221 / 2SD21 日電 PA 2SB222 / 2SD22 日電 PA 2SB223 / 2SD23 日電 PA
_ 2SB22 / 2SD30 SEPPの実験。
_ 2SD178緊急調達。たまたま手持ちにあった2SB178 / 2SD178で組んだSEPPアンプ。たまたま手持ちにあったってのはたまたまでなく運命だったのかもしれないが、ゲルマTrにすっかり惚れ込んでしまったここ数日。 しかし手持ちのタマは少なく、今後を考えるともう少しキープっておきたいところだと思い、あちこちいつも行きつけのショップを探してみるも、2SB178はなんとか調達できそうにあるものの、2SD178がほぼ全滅。 やっとの思いで遥かみちのくの地に2SD178を5個発見。早速保護した。 今週中には我が家にやってくるかな。楽しみ楽しみ。 _ 試聴は続く・・・自室に居るときはとにかく、試作アンプをCDプレーヤーをソースにして、30cmバックロードで鳴らし続けている。電源は単三x8本=12V。 ブレッドボード状態なので回路定数の変更は極めて容易。FETに流すドレイン電流をちょこまか変更したりしながら、自分なりに気に入る音に少しでも近づけていく。 最近、あまり回路定数をいじらないで、長時間BGM的に聴き流せるようになってきたので、ぼちぼちユニバーサル基板に組んでもいい頃合かもしれないな。 恐怖の超クリティカルバイアス調整は、結局カップリングコンデンサを一個追加してDCを遮断することで解決。本当は信号経路にコンデンサは入れたくないのであるが、これがないと決してアンプに背を向けられない、電流計常時ワッチのどきどきアンプになってしまうので、止むを得まい。 このコンデンサのおかげで、ようやくBGM的にお気楽に流せるようになった。 オーディオ好きの人の中には、コンデンサを毛嫌いする人が非常に多い。気持ちはわかる。時定数を持った部品だからね。でも、コンデンサ2個を削除するためにさらに複雑な電源機構やバイアス制御、バランサー等を実装しないといけないことを考えると、私はそんな無理しないで、良質なコンデンサを入れて回路構成自体をシンプルにする方向を選ぶ。 まぁ、趣味だからね。難しい理論の回路はメーカーさんにお任せしておけばよいと思うし、いまさらメーカーでは作れないような、単純な構成の古典的な回路を楽しむのも趣味の醍醐味ではないだろうか。 それに、何事もそうであると思うが、シンプルであるということに勝るものは無いと思う。これは私の信条でもある。 今後はコンデンサだけに止まらず、コンプリペアが無いトランジスタのためにPPトランスを使ってみようかとすら思っているぐらいだ。 _ 実験評価どころでない2SB22 / 2SD30 SEPP。再生テストのつもりでモーツァルトのレクイエム(ウィーン・フィル / ワルター / 1956年のザルツブルク音楽祭の録音)を再生してみるとあまりにもすごすぎる。素晴らしい。急遽実験中止。部屋の照明を落として色温度2500K程度の間接タングステン照明に切り替え、ニッカの竹鶴をロックで。 ほんとうにこんな小さい石が、30cmバックロードなんていう大きなものを駆動しているのか? 今日はこれにて終了。以後、リラックスタイム・・・ _ ゲルマ屋本舗 [2SB167-2SD167 2SB200-2SD100 2SB224,225,226,227-2SD11 2SB26..] _ 青木 [ぉおお、ゲルマ屋本舗さん、とても通なツッコミありがとうございます。つか、もしかして先日お世話になってたりしてるのバレ..] _ ゲルマ屋本舗 [>ゲルマニュームトランジスタは、PNP型が作りやすく、NPN型は作りにくい どこかで見たような言い回し・・・。 ( ̄..] _ 青木 [>ゲルマニュームトランジスタは、PNP型が作りやすく、NPN型は作りにくい この話は私が小学生のころ、サトー電気のオ..] _ 青木 [2SB/2SDの全コンプリペアを集めるのなんて、今となっては不可能ですよねやっぱ。でも、使ってみたいなぁ。] 2006-11-09 命の洗濯?@秋葉原行き。_ 私の原風景のひとつである秋葉原。ここ数年でこれほどまでに変貌した街は無いだろう。 久しぶりに一人、秋葉原を散策した。たった半日であったが、これほどまでに気ままに一人、自由にアキバを歩いたのはすぐには何年ぶりかわからないぐらい久しぶりだ。 元駐車場だった場所にそびえるビル、小奇麗なブリッジ、メイドさん・・・ 私がはじめて秋葉原の地を踏んだのはかれこれ30年以上前、小学生のころ、親父につれていってもらったときのことだ。 ラジオセンターに足を踏み入れたときの感動は今でも忘れない。 電気街っていったって家電屋さんがたくさんあるだけだろうってタカを食っていた私は、パーツ屋のすごさに圧倒された。 『なんだこの空間は。どうしてこんなにパーツ屋さんばかりあるんだ』と狂喜乱舞したのは言うまでもない。 あまりの気迫に圧倒され、すっかりとりこになってしまった私は、小学生で小遣いも限られているという理由で電車賃を節約すべく、当時住んでいた川崎から国道15号で片道22Kmの道のりを、毎週自転車飛ばして通ったものだ。 実は秋葉原UDXに足を踏み入れたのは今日がはじめて。 時代の流れに逆らうつもりは毛頭ないが、私の秋葉原とは違った世界がそこにはあった。 しかし、私の秋葉原も、まだまだ探せば残っている。 しかし、私の秋葉原も、時代と共に希薄化していくことは確実だろう。 懐かしの店のいくつかは店をたたみ、ガード下の国際ラジオのある建屋の2Fにはメイドさんが居て、交通博物館は無くなってしまう今の時代だ。 30年以上前、家族で訪れた交通博物館。そのきわにあるラジオガーデン日米無線電機商会の店先でその当時売っていた巨大な磁石はそこだけまるで時間が止まっているかのごとく今日も相変わらず売られていたが、『割れやすいので注意!』『子供はいじるな』『割ったら買ってもらうぞ』という趣意の注意書きは無かった。こんなところにもう子供が来ることもないのだろう。店の主人も、子供に磁石を割られることが無くなって、気持ち寂しそうであったな。同じ場所に以前は店を構えていた篠塚さんもすでに現世には居ない。 なにかにつけて、自分の歳を感じる瞬間ってのはある。が、今日の秋葉原の散策ほど、時代の流れ、自分の過ごした時の長さ、自分が今居る世界の遠さを感じたことは無かったな。 今でも秋葉原は、私にとって大切な原風景である。 _ 本日の収穫。
ダイソー210円ヘッドフォンでヘッドフォンオーディオの世界に入門した私は本日、AKGのK501を購入するに至った。
2006-11-10 ・・・・_ お仕事お仕事。はい。頑張るぜ。 _ 低周波領域のスペアナが欲しい・・・
最近ヘッドフォンアンプにすっかり傾倒してる私のプライベートタイムですが、周波数を扱うものの特性を調べようと思うと、やっぱどうしてもスペアナが欲しくなります。
2006-11-11 いつも迅速ヨドバシドットコム。_ もう来たヨドバシドットコム。昨日注文したオンキョーのSE-U33GX、なんと今朝、もう届きました。先日突然オーブンレンジが壊れて、やはりヨドバシドットコムに注文したときにも、夕方注文したのに翌日午前中に届いてびっくりしたばかりです。気合いはいってますね、ヨドバシ。
_ 楽しすぎるデバイス選定。
手持ちのトランジスタでコンプリを構成できるものを片っ端から探し出し、また、過日サトー電気に注文したコンプリペアも昨日届き、これまた片っ端から試聴していますがそれぞれの石で個性があって、これまた大変に面白いです。面白すぎます。楽しすぎです。どの石の味もそれぞれ捨てがたい。みんなちがってみんないい(金子みすゞさんの詩「わたしと小鳥と鈴と」から拝借)って感じです。
2006-11-12 日曜日っす。_ ヘッドフォン開梱できず。なんか、こういうものってゆっくり時間が取れるときじゃないと、開梱する気になれないのです。 今日は日曜日。ちょびっと朝寝坊させてもらって、あとは、家族で出かけたり、娘のペーパークラフト手伝ったり、仕事ももちろんちょこまかやっていたりと、なんとなくバタバタ。時間が細切れな感じ。 というわけでK501の音出しはまた後日。アンプ回路の実験評価も今日はできず。現在実装している石でひたすら鳴らすのみ。 でも、日常的にさりげに音を流し続けておくってのも、大切な評価のひとつなのです。 _ 音が歪んできた。ひたすら音楽を流していた現在評価中のヘッドフォンアンプ回路。夜、なんだか音が歪っぽくなってきましたので電源電圧をチェックしてみますと7.8Vまで降下しておりました。 単三8本なので12Vなのですが、設計値は10V。8Vまで降下してもかろうじて動作するような感じで回路定数を決めましたから、その点では目論見通りと言ってよいでしょう。 この電池、普通の赤のマンガン電池で、しかも使い古しのものを途中から使い始めてかれこれ70時間ぐらいは鳴らし続けたでしょうか。電池の持ちも目論見通り行ってくれてそうです。 さて、電池、どうしようかな。とりあえず安定化電源に切り替えますかね。 2006-11-13 やっと見れる絵になったかな。_ ノイズとの戦い。そこに存在するディテールには全く影響を与えずにノイズだけ消す・・・画像屋なら誰もが目指すテーマだ。 なんとか人に見せても恥ずかしくなさそうなレベルになってきたかなって自分で思えるようになってきたけど、まだまだ特定の条件下で周波数応答劣化が生じる。処理自体は比較的単純なのだけど、これ以上複雑にしたくないし・・・なにかシンプルな解法は無いものかもう少し時間をかけて悩むこととする。 _ ゲルマ vs シリコン。どっちもマジ捨てがたい。 昨日までは、シリコンTrでずーっと聴いていたけど、今日の夜からゲルマTrに換装してお仕事BGM流している。 音の分解能というか、粒立ちという点では完全にシリコンTrの勝ちなのだけど、この、ゲルマの艶やかさというか、自然さというか、なんというのか、肩の凝らなさ度はとてもいい。 スイッチで終段Trセットを切り替えられるアンプなんてどうだ? でもだめだなそんな妥協の産物のようなものは。 こればっかりは測定器で測定できるもんじゃない。時間をかけて試聴を続けるしかない。 2006-11-14 強風な一日。_ 懐かしいシルクハットな2SC372。
私と同年代の元ラジオ少年だった人はみな知っている石2SC372。私が初めて買ったトランジスタは、2SB54だと思っていたのだけどひょっとしてもしかすると、2SC372だったかもしれない。当時、NHKの「みんなの科学」という番組で、永久磁石で作った独楽を、電磁石スイッチで駆動して電池が切れるまでずーっと回し続けるという電子工作の紹介があった。これを自分で作ってみようと思って、すでに近所に発見していたサトー電気に行って、「NPN型のトランジスタください」と言ったら出てきたのがこの2SC372だった。
2006-11-15 自作するのはなぜだろうか・・・_ 自作品 vs メーカー製品。『最近ヘッドフォンアンプを作ってるようだけど、売ってるモノより性能いいもの作れるの?』という趣意の質問をいただきました。 痛っ。 この質問、痛すぎ。 オーディオアンプの自作はかれこれ25年前からほそぼそと継続している趣味のひとつです。はじめのうちはメーカー製のオーディオアンプを買う金が無かったから『自作』を思い立ちましたが、作ってみると予想以上によい音がしたのでびっくり! これが、自作オーディオ界に迷い込むきっかけでした。その後スピーカー、レコードプレーヤー、イコライザアンプと一通り作って一時は全部自作のラインナップで音楽を楽しんでいました。手前味噌ですが、かなり良い音が出ていましたし、私の部屋に聴きに来た友人達も、いつも聴いているレコードを持ち込んでは(こんな音が入っていたのか! と)驚いて帰って行きました。 が、自作を続けていくと、どうしても越えられない線が出てきます。 『性能』をどう捉えるかによりますが、例えば歪率や周波数特性など、測定器で定量評価できる部分に絞って考えますと、結論から言えば、HiFiオーディオ用にちゃんと作られているメーカーの製品と自作品を比べた場合、残念ですが自作品がメーカー製品の上を行く数値を出すことは極めて困難・・・私の技量では、完全に不可能と言って良いと思います。 _ 自作することの意義。私はいろんなものを自作します。 オーディオアンプもそうですが、ラジオやその他の電子工作もそうですし、木材工作などもしますし、デジカメだって作ったことあります。あ、もちろんセンサーとかレンズは作れませんから、そういうのはバラで買ってきて、マイクロビジョンの画像入力ボードにくっ付けて信号処理はPC上でソフトウェア処理です。 自作とはちょっと違うかもしれませんが、昔はフィルムの現像焼付けも自宅で自分でやってました。どんなに注文付けても、お店(プロラボ)じゃ自分の求めるトーンが出なかったからですが・・・ 『どうしてそんなにいろんなものを作るのか?』という問いに、自分自身じつは明確な答えを持っていませんし、明確な答えを出そうともあまり思っていません。ただ、確実に言えることは、『やりたいからやっている』『作りたいから作っている』『納得できる手段がこの世にないから自分でやるしかない』ということです。とにかくどんなことでも、その対象となるものの原理なり仕組みなりを、自分の手で、目で、耳で、肌で、身体で実際に検証してみたい、見てみたい、感じてみたいってことなのです。 まぁ、やってどうなるかっていうと、特にどうにもならないことが多いのですが、満足感という点で言えば、失敗しても成功してもとても大きな満足感、充実した時間を過ごせたと思いますし、失敗した場合はなんで失敗したかを考えるのもとても楽しいです。で、追試して成功すると、『そういうことだったのか』と、これまた納得できてとても楽しいのです。 完全に自己満足の世界ですね。 でも、趣味の世界ですから、自己満足でいいのだと思います。 _ 技術が感性に触れるとき。私の作る自作ヘッドフォンアンプは、マトモなメーカー製品には定量数値では到底勝てないという話をしましたが、じゃぁなんで、わざわざ苦労して作るのかという点について(『作りたいから作っている』という論拠は無しにして)別の側面からお話してみましょう。 ある技術が出した結果が入力される先が「人間の感性」であった場合、必ずしもその性能は定量数値だけでは表現できない部分が多くあります。写真もそうですよね。レンズの解像力や収差の少なさだけでは論じられない「描写」という世界。単なるノスタルジーでは無く、現実の結果として現代レンズより圧倒的に素晴らしい描写をする古典レンズ(クラッシックレンズ)というものは、多く存在します。 オーディオを例にすれば、「素直な音」「原音に近い音」というのは人の好みによらずに、数値である程度不変的に論じることができますが、「良い音」となると、ここには人間の感性、その人の好み、生き様というものが介入してきます。趣味としての活動と捉えた場合、『自分の音』を求めて、いろんなメーカーのアンプやスピーカーを渡り歩き、永遠に自分の音を求め続けている人達は多く居ます。これと同じで、『自分の音』というものを探し求め、私は自作し、回路構成を変えたり、トランジスタをとっかえひっかえしながら試聴を繰り返すのです。周波数特性や歪率云々も、一応測定はします。やはりこういう定量数値というのは大切ですからね。でも、自作している間は、それらの数値以上に自分の耳で聴いた印象というものを重視します。 また、いろいろな回路を組んでみて、その動作を実際に自分で確認しながら、聴きながら熟成させていくという過程もとても楽しいですし、また、自作しなければこれはなかなかできることではありません。 今、私が集中的に実験しているSEPPのOTL回路ですが、これはもう今となっては古典的な回路構成。しかも自己バイアスで温度補償無しです。こんな単純な構成のメーカー製のアンプなんて、今となっては(いや、SEPP全盛の時ですら)絶対に存在しえないでしょう。ただ、だからといって音が悪いのか? というと、そうとは限りません。温度補償無しの回路をパワーアンプ用にリリースするメーカーは皆無だと思いますが、自作ならそれが出来ます。充分に吟味して安全率を見込んで定数設計すれば、必要以上の安全確保はしないで大丈夫なもんです。ここは自作の自己責任ですからね。 回路全体がシンプルになっていくと、物事の真理に近づいていく。素性が出てくるというのでしょうか。 刺身は、近所のスーパーで売っているものでも美味しいですが、築地で試食に出される刺身はもっと美味い。でも、海で自分で釣った魚をその場でさばいて食ったときの美味さは全く異次元。物事の源流、原理原則に近づけば近づくほど、そのもののもつポテンシャルがダイレクトに表出してきます。不要な温度補償やバイアス安定化回路など全部取り払って、これ以上部品点数を減らせないってほど単純化された回路から出る音を聴ける人はそう多くは居ないはずです。釣った直後の魚の刺身を食べるのに同じことです。自作は、そんなことを可能にする醍醐味もあります。 世の中の工業製品の宿命で、製品としての魅力を常に維持しつづけるためには、時として不必要な新技術の導入をしなければならないときもあります。そんなこととは無縁で居られるのも自作のよいところですね。 また、古典的で今は廃れてしまった回路だとしても、その回路を現代入手できるデバイスを使ってみて再評価してみると、また新しい発見があるかもしれません。 廃れたと言えばゲルマニュームトランジスタ。熱に弱い、シリコンに比べて量産しにくい、NPN型が作りにくい等々の理由で今ではすっかり廃れてしまいましたが、シリコンTrの0.6V不感帯に比べてゲルマなら0.2V弱。スイッチング歪や立ち上がり反応速度という点では実はゲルマのほうがシリコンよりも有利な特性なのです。今の製造技術をもって、ゲルマニュームトランジスタを作ってみたらひょっとするとすごい音の良いトランジスタが作れるかもしれません。しかし、そんなことは市場原理からも行われる可能性は大変低く、シリコンTrの0.6V不感帯を前提として回路設計が行われるのです。 計算機で計算する 1 + 1 は、絶対 2 になってくれないと困るわけで、3 でも 1 でもなく、誰が見ても必ず 2 なのです。ここに感性が立ち入る隙はありません。 しかし、アンプを通って、ヘッドフォンで聴くピアノの音は、聴く人によって感じ方は十人十色ですし、同じヘッドフォンでも使うアンプによって音色は千差万別なのです。 自分で作って、自分で検証しながら、自分で聴いて納得できる音を探す。私にとっては本当に楽しいことなのです。 2006-11-16 最近寒いね、風邪に注意。_ 周波数特性測定。
_ 備忘録:ヘッドフォンインピーダンス測定データ。http://www.geocities.jp/mister_terch/sokutei01.html (「粗忽ヘッドホン」というWebの中のコンテンツ。) どうやって測ったか記述が無いのだけど、ヘッドフォンのインピーダンス特性って(なぜか)ほとんど公表されていないので貴重な資料。ダイソー\210-ヘッドフォンに続き、実は自分のK501も測ってみようと思っていたのだけど、上記URLにあったのでこれでいいや。 2006-11-17 お仕事に行く空気もすっかりヒンヤリ。_ 厚手のジャケット発動。本日仕事で出かける際、いつも冬になると着るジャケットをついに発動。真冬と今との違いは、これにコートを羽織るかどうかだけ。 毎年思うのだけど、最近、秋が短いね。涼しくなってきたかなぁ〜〜って思った途端に寒くなる。 _ コンデンサは害悪か?
となるとやはり2SK30Aのソースフォロワは外せない。
2006-11-18 最近すっかり自作日記の様相・・・_ 2SK170ドレイン電流の管理。
Idssが目標ドレイン電流に一致すると、バイアス抵抗を入れないで済むので電圧が少しも無駄にならないし、なんせ抵抗一個追加しないでよいので回路的にも嬉しい。よって私は、手持ちの2SK170を総動員してIdssが4mAぐらいのものを探すことにした。
_ バイアス回路の特性実測。
電源電圧[V] | 1K両端電圧[V] ------------+-------------- 8.0 | 3.99 10.0 | 4.10 12.0 | 4.20 良好良好。って、こんなのいちいち実験しないでもデータシート見れば特性曲線が書いてあるのであるがここは趣味の醍醐味。自分で実験してみて検証すること自体を楽しみつつ、予期せぬ事態が起きていないかを確認しながら進めていきたい。 2006-11-19 最近過労か?_ 過労? 酒の呑み過ぎ?昨夜、晩飯食べた後に大人のJAZZTIMEを聴きながら試作アンプをユニバーサル基板上に実装しようかと思っていたのですが、なんと! ちょびっと横になったらそのまま爆睡状態になってしまったようで、気が付いたら朝の4時でした。 まいったなぁ。 確かに こんな気分の日曜日は、のんびりとぐうたらに過ごしましょう・・・ね。 _ 自爆ゲルマTr?
最近入手したものを含めて手持ちのゲルマニュームトランジスタを全部かき集めてみたら結構な数になりました。まだまだジャンク箱の中を探索すればいくつか転がっているはずですが、品番を問わなければ取りあえずSEPP出力段を20組構成できるぐらいのコンプリペアはありそうです。が、これら、生きているのかな?
_ 安藤美姫、滑りうまくなったね。今日、女子フィギュアスケートフランス杯のTV放送を見ていて、安藤美姫、滑りうまくなったなぁって、思いました。前回も見たのですが、そのときも「前より随分生き生きとしているなぁ」って、思ったのです。 こないだのトリノオリンピック前にも何度か見ましたが、あのころは「こりゃだめだ」「もうピークはすぎたのか?」ってマジで思ったほど悪い印象でした。でも、最近は、そのときとは別人のような滑りだと思います。 誰でも調子の悪い時期ってありますからね、オリンピック前は、ちょうどそんなときだったのかもしれません。 でも、なにかが、ふっきれたような、爽やかさを感じました。 これからが楽しみです。頑張れ。 2006-11-20 株価大暴落。_ 一体なにが・・・株価大暴落。今日は日中、仕事が忙しくってまったくザラ場見られなかったのが幸か不幸か。現物しかやらない私は、見てたら投げてたかも。 今日一日で一挙に30万円の評価損だ。長期保有だから短期の値動きなんか関係ないもんねーって、強がっていられる損害じゃないな、これは。 ったく自主性のない市場だなぁ、日本は。所詮は外資主導ってことなんだよね。 ま、こんな日もあるわね。はは・・・ははは。 2006-11-21 今日はほんのり暖かい。_ 天気予報では17度・・・今日はすこし薄手のジャケットで仕事に出かけよう。昼過ぎには自オフィスに戻ることだし。 _ ここ数日アクセス激増。ここ『かにの泡ぶく』がなぜか、ここ数日間平時の2倍以上の頁ビューを記録。どうしたんだ? なにかで紹介されたのか? 紹介によるアクセス異常急増の例としては過去に、『かにこむ』が、なにかのテレビ深夜番組内(フジテレビの「井の中のカワズ君」という番組だった)で支離滅裂にスポット表示され、その直後、深夜の時間帯にも関わらず平時の100倍を超える頁ビューを記録したことがあったっけ。 でも2倍つうのは、なんとも微妙な増加率。 取りあえずrefererをあたってみよう。 _ 2SB22 / 2SD30 SEPPステレオセットできた。
じゃ~ん!
測定環境:私の部屋。気温20度、湿度57%。 電源電圧:10.0 [V]、負荷:75オーム1/4Wカーボン抵抗
前回BB上での測定に比べ、-3dBドロップの高域周波数特性が2オクターブ以上伸びている。これはもしやタンタルコンデンサのパワーなのかもしれない(BB時は普通の極性有りのアルミ電解)。
_ 連続運転・温度試験。
室温20度環境で連続運転開始。 1KHz正弦波信号を 75オーム負荷で 3.0Vp-p連続出力。もちろんステレオ両ch同時稼動。 _ ゲルマ屋本舗 [>押入れ芋ほりをじっと待つ そう言って貰えると有り難いです。 ロゴやランク、形状や発売元まで細分して並べるアフォです..] _ 青木 [> 道楽です。(きっぱり) はじめてゲルマ屋本舗さんの出品一覧を拝見したときには、驚きよりもむしろ『あぁ、よかった』..] _ 青木 [T.K.さん、その秋月の12Vって、これ(http://www.kani.com/diary/?date=20060..] _ T.K [それですね。すでに評価済みとは!さすがです。連続使用には不向きのようですね。秋月通商のカタログにも出てました。 ht..] _ 青木 [ぉお、秋月公表データで41mA/時とは。一次電池の電流容量ってあまり公表されないので大変貴重な数値です。私の実験結果..] 2006-11-22 お仕事な日。_ 表計算ソフト&関数電卓フル稼働。バイナリデータ → テキスト変換されたCSVをエクセルで読んで計算しつつ、バイナリエディタで数値を拾って、電卓叩いて検証しまくる。 はい。あれやこれやとToDo山積ですが、一つずつ確実に消化していきましょう、はい。 _ 年末調整&確定申告準備。また今年もめんどくさい季節がやってきました。 はい。年末調整作業と、ぼちぼち確定申告の準備ですね。 年末調整される立場になったことはありますが、今年はうまれて初めて、年末調整をする立場になりました。 あ〜、去年も同じこと思ったし、毎年同じこと言っているんですけどね、ほんとこの時期になると、『やっぱ税理士さんに頼もうかな〜』って考えが脳裏をよぎります。 が、なんだかんだ言いつつも、毎年全部、私一人でこなしている弱小個人事業所『かにこむ』なのでした。 今年も頑張るか。 2006-11-23 シリコンなSEPPもなかなか。_ 2SB22 / 2SD30 に対抗すべくシリコンSEPP。
このごろ自作ネタが、ゲルマニュームトランジスタを使ったヘッドフォンアンプネタばかりなので、「ゲルマはいいんだけどそんなの手にはいんないよ」という声をちらほらいただいております。
_ デフレもここまで来たか?!
家で使っていた、お風呂の残り水を洗濯機に吸い上げるポンプが壊れちゃった(10年間使った)ので、今日家族で出かけついでに、近くの「コーナン」というホームセンターに買いに行ったのです。
_ トランス負荷A級シングル。さんざんSEPPばっか実験してきた手前、こんなこと書くと怒られそうなんだけど、やっぱファイナルはA級シングルですよね。 いや、落ち着いて、落ち着いて。暴れちゃダメ。SEPPだって私は大好きだし、今までSEPPばかりやってきた理由はちゃんとあるのです。 それはね、電源の利用効率が高いってこと。 SEPPはアイドル電流を調整することにより、B級からA(B)級まで比較的柔軟にファイナルの動作点を制御できるのです。今回は電池駆動で考えていましたんで、A級動作ってのははじめからアウトオブ眼中。極めて浅いバイアスのAB級動作って線を狙ってたのです。SEPPのAB級動作って、その消費電力と性能から考えると、一番リーズナブルな解じゃないですかね。どう? しかし今回、うまれて初めてヘッドフォンをマトモに使った私。スピーカーを使った再生システムの代替には到底ならない(なれない)と思ってはいますが、昨今の日本の住宅事情を考えればヘッドフォンオーディオってのは、充分に通用する一分野だと確信するには至りました。 ですんでね、充分に強力な電源・・・具体的には、交流100Vの家庭用給電に接続して得られる電源・・・が利用可能であれば、A級シングルってのも実験する意義ありありだなって思ったのです。 というわけで、A級シングルしかもトランス負荷の回路の実験をしてみようと思ったのですが、いざ、やろうと思うといまどきトランス負荷のトランジスタアンプ設計手法の解説なぞどこにも見当たらないんです。 まいったなぁ。 昔昔の30年前、自分で作った回路を含め、いろんな資料をあたりながらここは地道に実験しながら、やってみますかね。 高周波回路ではトランス結合って結構使うのですが、動作は共振回路がなければ原則巻線比によるインピーダンス変換動作なんですよ。ところがオーディオアンプって、そうでもなさそうですよね。ダンピングファクターも、トランス負荷のときにはどう考えればよいのか、悩みます。 いろんなことが目新しくて、楽しくて仕方がない今日このごろです。 取りあえずは高周波回路の設計手法で、やってみますかね。 2006-11-24 もうそんな季節だったんですね。_ きのこ栽培。
先シーズン、菌床によるきのこ栽培をさんざん楽しんだ私ですが、家内が先日、近所のスーパーの新聞折込広告で「きのこ栽培セット」を発見しました。『へぇ〜、ついに近所のスーパーでも売られるほどメジャーになったのかぁ』なんて思いながら広告を見てみますと詳細について一切記述が無く、単に「\698-」という値段がわかるのみの実にシンプルな内容です。『菌床にしては\698-って安いなぁ』なんて思っていたのですが本日、そのスーパーに行ったついでに見てみたらなんと原木キットでした。速攻ゲットしたのは言うまでもありません。。「雪っこ」というお酒も缶で売っていたので、ついでにゲットです。
_ サトー電気横浜店(JR小机駅前)初訪問。私にとってのサトー電気は川崎店以外ありえないのですが、本日、新横浜、小机近辺にある日産スタジアムに用事があったので、ついでにサトー電気横浜店にはじめてお邪魔させていただきました。 川崎店に比べれば格段にわかりやすいところにありますね。普通に見て見える場所に看板もありますし、はじめて行く人でもなんの躊躇もせずに入れる雰囲気のお店です。川崎店は、地図見ながら行っても場所がわからないかもしれないぐらいトリッキーな場所にありますし、はじめて行く人は入るのに若干の(人によっては相当の)勇気を要する佇まいです。 部品を少々調達して、お店のかたと絶滅危惧デバイスの在庫数の話なぞを少々して店を出ました。なんでも、各店に存在する絶滅危惧デバイスは、在庫が少なくなってくると町田店に集結させて、町田で一元管理するそうです。 大昔のアナログデバイスを個人に適価で小売してくれるサトー電気のようなお店はいまどき大変貴重です。私も川崎店とはかれこれ30年来のおつきあい。いつまでも頑張って欲しいものです。 _ A級シングル出力トランスどうしよう・・・
A級シングルのゲルマTrアンプを実験するに際して、出力トランスをどうしようか思案中なのです。
2006-11-25 お休みな土曜日。_ 炊き込みご飯。今日は午後、家内が所用で夜まで外出なので、晩飯は私が炊き込みご飯を作っておくことに。それとお惣菜を少々。 私が作る炊き込みご飯(つってもただの普通の炊き込みご飯ですけどね)のレシピは、以下の通り。ちなみに、想定する食事量は晩飯大人2人、小学生1人分で、これプラスお惣菜(コロッケ、から揚げ、サラダぐらい)、味噌汁で腹一杯になるぐらいの目安。
お米はこの調理をはじめる一番最初に用意する。軽くといで、いつもの通りに普通のご飯を1.2合分作る分量の水を入れて、ほっておく。 ここまでは取りあえずかなり適当でも大丈夫。肉たくさん食いたいときは鶏肉増やせばいいし、しいたけ山盛りにしたいときは、上記に追加でまるごと3個ぐらいいれちゃったり。 しかし、以下の味付け材料は比較的きっちり入れないといけない。少なめにハズした場合はまだなんとかなる(食べるときに塩振るなど)が、多めにハズしてしまうとリカバリー不可能。個人的には味の濃いご飯は最悪なので、味付けには細心の注意を払う。 これらを混ぜたものを、上の食材(当然切った後のもの)と一緒に混ぜ込んでおく。 余談だが、この吸水のプロセスを早めるために、なんとぬるま湯で米に水を張るなんて方法がどっかで紹介されていたが、私としては甚だ???だ。 美味しい米の炊き方はいろいろあるが、一番簡単ですごい効果があるなと私が感じている方法は、米をとぐときに、その米がはじめて出会う水の温度をなるべく低くし、冷たい水で炊き始めることだ。冷たい水で米をとぐと、美味しく炊き上がる。これは、関西で一人暮らししていたときに、何度も何度も米を炊くうちに気が付いたことだ。冬に炊いたご飯は美味しく感じ、夏に炊いたご飯はいまいちだって思うことが多いってことに気が付いた一人暮らし2年目の夏。はじめのうちは水道水の水質が季節で変わるのか? それとも夏と冬で味の感じ方も違うのかも? って思っていたりしたのだが、ためしに、夏に冷蔵庫で冷やした水で米をといで炊いてみたら激ウマだった。それ以来私は、米をとぐ水は冷たいに限ると思っている。吸水の時間が取れないからってぬるま湯を入れるぐらいであれば、吸水無しで、冷たい水でいきなり炊いてしまったほうが遥かに美味いだろう。 話がそれてしまったが、これはそれるだけの価値のある雑談なので、ご容赦願いたい。 とぎ終わって水までセットされた米の中に、上記食材+味付け材の混ざったものを、手で丁寧に、お米の上にのっけていく。ここでポイントは、食材と味付け材をよくまぜまぜしながら、まんべんなく均一に(特に)味付け材がお米の全範囲に分散するように心がけることである。一箇所に味付け材が集中してしまうと、その部分の米だけ異様に味が濃くなってしまう場合が稀にある。 ここまで終わったら、あとは普通に炊くだけである。1時間もすれば出来上がり。 書くとなにやらややこしいが、実際やってみるとこんな簡単で美味しいものは無いぐらい簡単である。食材準備が約30分ぐらい。あとは炊くだけだから、ほんと楽ちんである。 2006-11-26 午後はひとり気ままな休日。_ サンスイ(橋本電気製)ST-48インピーダンス測定。今日は午後から、家内と娘が所用で出かけたので、ひとり気ままにST-48のインピーダンス測定でもしてみよっかなっていうことになりました。 SEPP等の出力トランスが無いアンプであれば、繋がれるであろう負荷に比べてある程度出力インピーダンスを下げておけば負荷のインピーダンスはそれほど気にしないでも大丈夫です。この場合、定電圧駆動に近い動作となります。 ところが出力トランスがあると、どうなっちゃうのかな? ってのが今回ST-48のインピーダンス測定をしてみようと思い立ったことの発端です。 世間が真空管の出力変成器アンプが主流であった時代には、アンプの出力インピーダンスと、繋げるスピーカーのインピーダンスは合わせなければなりませんでした。アンプにも、4オームと8オームの2つの出力を持つものもありましたし、16オームや他のインピーダンスを持つものもありました。ところが半導体のOTLアンプが流行ってくると、アンプとスピーカーのインピーダンスマッチングってあまり気にされなくなりました。これは、半導体アンプはその出力インピーダンスをとても低くできるから、スピーカーのインピーダンスが多少変化しても定電圧で駆動できるようになったからです。ダンピングファクターという言葉が聞かれるようになったのも、半導体アンプからじゃないでしょうかね。だって、出力トランス付き真空管アンプでダンピングファクターなんて言ってみたところで、特定周波数で1.0、可聴周波数帯域内で見れば1未満である帯域も多そうじゃないですか。 そう考えると、ダンピングファクターって一体なんなんだ? って疑問を高校生のころにアンプの自作をしていて思ったことがあります。過去にアキュフェーズのP-20というパワーアンプを使っていたことがあるのですが、このアンプには「ダンピングファクターコントロール」なんつうケッタイな機能が付いておりました。8オームに対して50、5、1 だっけかな。当時私は、FE-207のバックロードスピーカーを使っていたのですが、P-20のダンピングファクターはいつも1で聴いていました。当時半導体アンプの世界では、一般には高ダンピングファクターのほうがスピーカーに対する制動力が高く、音が良いとされており、シグマドライブというケンウッドのアンプで使われていた駆動方式ではダンピングファクターが一万オーバーなんてのもありました。 が、ウチのスピーカーシステムではP-20で比較する限り、どこをどう聴いても、50より1のほうが躍動感溢れる生き生きとした音が出てきたものです。 そんなわけでダンピングファクターは謎なファクターなのですが、それはそれで今日のところはおいといてですね、今回は出力トランスのインピーダンスって、一体なんのインピーダンスなのか? という点を自分なりに納得したくて実験してみることにしたのです。 _ 出力トランスのインピーダンスとはナニ?
例えばST-48であれば、一次側:二次側 = 600(CT付):4 or 8 オーム となっております。これは、一体なにをもってこの数値が規定されているのでしょうか。
_ 念のためにやってみよう。
一体なにが念のためなのか全く不明なのですが、ST-48 → ST-62 という二段攻撃で100オーム負荷を繋げてインピーダンス測定してみました。
2006-11-27 Hex -> Bin -> Dec -> ??? ..._ ビット計算山盛りな一日。本業の画像処理関連案件のひとつが現在サンプル評価まっしぐら段階。 評価のためのリファレンスデータを作成しているのだけど、その作成されたリファレンスデータが本当に正しいのかどうかを検証するため、最終的にはバイナリエディタで開いて16進->2進に脳内変換してビット比較。小数点値は脳内ではわけがわからなくなるので、さらに10進に変換して正規化して桁あわせて小数点化。 うん。100100110001001110111100101100101100011 な一日であった。 2006-11-28 背筋に寒気が走るダイソーヘッドフォン。_ 2SB22 / 2SD30 SEPPヘッドフォンアンプ専用ケース製作。取りあえず画像のみです。あとでコメント追加します。 ええ、すごいです。「かにの泡ぶく」書いている場合ではありません。試聴しながら今日分の「かにの泡ぶく」書くつもりだったのですが、ケースに入れた2SB22 / 2SD30 SEPPヘッドフォンアンプ試聴はじめたら、全てのことがどうでもよくなってしまいましてですね、すっかり音楽に浸りたいモードになりました、はい。即座にそのほかの作業は全部後回しです。 ええ、未だにダイソー\210-ヘッドフォンで聴いてますが、それでも素晴らしい音楽が聴こえます。 _ 改めまして「2SB22 / 2SD30 SEPPヘッドフォンアンプ専用ケース製作」。
本日午前中で、主な仕事は取りあえず一段落させて、午後から例のヘッドフォンアンプのケースを作ることにしました。
BGM的な音量で聴く :0.1 [Vp-p] 普通にメインで聴く :0.2 [Vp-p] クラッシックを気合入れて真剣に聴く:0.6?0.8 [Vp-p]
あまりにも計算されたパワーが微弱すぎな気がするので、過去の経験からこの数値を検証してみることにしました。 以前、10F10で実用時の実効パワー測定したときの私の部屋は四畳半。スピーカーから耳までの位置はせいぜい1.5mあるかないかでしょう。計算が面倒なので、1.4mとします。 10F10の軸上音圧レベルは、1mの距離の1W入力で確か 92dB。当時、普通に聴く分には100mW程度という結果でしたので、100mW入力で1.4m位置の音圧レベルは: 92 - 0.7 - 10 = 81.3 [dB] となります。 今回、ダイソーヘッドフォンで、0.156 mW入力で普通に聴く程度の音量ということですから、このときの音圧レベルを求めます。ダイソーヘッドフォンは、98dB / mW ですので: 98 - 8 = 90 [dB] あれ? 全然合わない。そうか、ダイソーヘッドフォンの測定はオシロの管面から本当のピークを読み取っていて、それを正弦波の尖頭値としちゃったから過大評価されているのか。実際の音楽信号は正弦波ほど連続したパワーレベルを持っていないのです。 オシロの波形から、えいやっ! で、ピークと実効値の比を 8 としてみます。ちなみに正弦波の場合は 2.8 です。 改めて計算。 98 - 17 = 81 [dB] ぉおおほぼぴったりだ! って、つじつま合わせているだけじゃないのか? というツッコミをもらいそうな論理展開ですが、これについてはまた後日、実効パワーをなんとか測定する方法を考えて、追試したいと思います。 でもマジメな話、今回の推論は結構いい線行っていると思いますよ。下のオシロの管面見ても、ピークって本当に突出していますよね。このピーク部分を読んでヘッドフォン使用時のヘッドフォン入力パワー計算しちゃったのがそもそもの間違いですかね。 そうか。1KHzぐらいの正弦波を入れて聴いてみるって手はありますね。 以上、11月29日10時追記:
2006-11-30 すったもんだで楽しい試行錯誤な一日。_ ヘッドフォンアンプその後。
先日自作ケースに納めた2SB22/2SD30 SEPPヘッドフォンアンプ。これでしばらくは落ち着いて聴けるかと思ったのですが全くそうもいかず。
_ 試聴のこころ。今回のヘッドフォンアンプに限らないのですが、私が自作オーディオアンプの試聴をする際、どんなふうに試聴しているのかを書いてみたいと思います。 まずは、『自然な音がするかどうか』が最重要です。ウソくさい音、人工的な音、いかにもHiFiくさい音・・・そんな音が出たら、そのアンプは即分解です。 『自然な音』というのは、例えば人間の声が人間の声っぽく、ピアノはピアノっぽく、チェロはチェロっぽくってことなのですが・・・当たり前だろそんなのって突っ込まれそうですね ^^) ですから、音楽もジャンルに関わらず、いろんなものを聴きますし、街中の生録や山の中の滝を生録したようなCDも聴きます。 試聴時のソースは今ではCDしかありませんが、再生するCDも、昔アナログ(LP)でよく聴いたマスターが、CDで再度焼かれたものをよく聴きます。ということは、アナログLPで聴いたときの遠い昔の印象をリファレンスとしているのかもしれないのですが、すでにアナログ再生環境は無いので聴き比べることはできません。昔の記憶ほど(客観性においては)アテにならないものはありませんから、リファレンスとは到底言えないと思います。でも、過去に別の手段で聴いたことのある音で試聴するということは、CDでしか聴いたことのない音をCDで聴いてあれこれ思うよりは、多少はマシかなって思います。 あとは、音量や周波数で音像に変化が無いかも重要ですね。大きな音で鳴らすとそこそこ聴こえるけれど、音量を絞ると急に分解能が低下する再生システムはイヤですよね。あと、音量は変えないでも、ひとつの演奏中の録音レベル・・・すなわちピアニッシモやフォルティッシモってことですね・・・で楽器が遠くに感じられたり近くに感じられたり、距離感が移動するのも最悪です。 ま、こんなのどれも当たり前といえば当たり前なことなのですが、当たり前なことを当たり前に実現することが、結構難しかったりするのです。 だからこそ楽しいのですけどね。 それにしてもダイソーのヘッドフォン、かなり使えますね。これが\210-(税込)なんですから、ヘッドフォンオーディオ入門としては、まさに最強のアイテムじゃないでしょうか。 はじめのうちは、これでアンプのチューニングを続けるってのもどうしたものかと思い、ダイナミックオーディオで散々試聴しまくってAKGのK501を買ったのですが、未だにK501は未開封状態。ダイソーヘッドフォンでも違いがわかるってことは、ダイソーヘッドフォンもなかなか音良いってことなのでしょうね。 これでいけるところまで行って、K501に切り替えたいなと思っている今宵でした。 _ 備忘録:正弦波の五月蝿さ。ダイソーヘッドフォンに正弦波入力してどのぐらいのパワーでどう感じるかのテスト。
1KHzの正弦波をオシレータで入力。
正弦波ばっか聞き続けて気が狂うかと思った。
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最新ツッコミ |
_ T.K [ちょっとしたプロジェクトになりましたね!気合入れて作らせて頂きます! ところで、ヘッドホンは左右のマイナスが共通にな..]
_ 青木 [はい。問題ないです。]