2009-07-04 フォビオンとの戦いは続く・・・_ SIGMA DP2のISO50その後・・・6月30日の泡ぶくで、シグマDP2がISO50で高輝度部分に色抜けを起こすことを報告しました。その翌日、シグマのサポートへメールで質問をお送りし、Raw画像を送る等何度かのやりとりをさせていただいた結果、いちおうの結論を得ることができましたのでまとめておこうと思います。
■SIGMA DP2のISO50で高照度下高輝度色抜け(特に黄色)が起きる件について 2009年7月4日時点でのまとめ 以前にもシグマのサポートさんには何度か質問をさせていただいているのですが(Rawのフォーマット教えて / ダメ! 等)、迅速丁寧で、ちゃんと話が通じるとても気持ちの良い対応をいただいております。いわゆるマニュアルリプライではなく、知識を持った担当者が、ちゃんと個々の事情を考えて対応してくれているように思えます。本来は通常がこうあるべきなのでしょうが、最近あるべきものがないどころか、むしろカスタマーであるこちらが不快感を覚えるような対応をされることすらありますから、シグマの対応を見ていると、基本をちゃんと押さえるってことは当たり前だけどとても大切なことなのだなぁ・・・と、感じます。 というわけで、早速公開ホヤホヤのSPP 3.5.2をゲットしてISO50のRawを現像してみました。
左と真ん中を比較してみますと確かにSPP 3.5.2 で白飛びは軽減してはいるものの、完全に解決はしていないようです。やはり、ISO50の使用は控えたほうが無難ですね。 興味深いのは、完全では無いにしてもここまで改善するってことは、SPP の中では上下結構切り捨てている部分があるってことなのでしょうか。う〜む、なおのこと、自力現像してみたいところだなぁ・・・ さて、ISO50がこうまで違うと他の感度でも差が当然出てくるのではないかと思い、ISO100のRawをSPP 3.5.1と3.5.2で現像してみました。
Raw撮りを基本としていると、こういうとき困るというか、悩みますね。過去に現像して生成したJPEGをどうしようかと。JPEG撮りの場合でも、カメラFWをバージョンアップすると画調が変わることはよくありますが、JPEG撮りであれば過去に撮影したものはもはやどうしようもないので悩みようが無いのでよいのですが、Raw撮りだと、過去に遡って新しい現像ソフトを適用できますからねぇ・・・ もともと私の基本はJPEG撮りで、DP2の場合はやむを得ずRaw撮りしているという事情がありますので、いっそ、現像してJPEGを得たRawはその場で捨ててしまおうか・・・などと、本末転倒なことを検討している土曜日の昼下がりです。 2009-07-05_ 備忘録:血液検査結果。昨7月4日、いつもの自己採血DEMECAL血液検査キットで血液サンプリングを行った結果の速報がWebに上がってきたので毎回恒例備忘録。 2008年 2009年 採血日 6/19 8/12 11/8 2/8 4/20 7/1 一般的な基準値 -------------------------------------------------------------------------------- ○身体全体の状態 総蛋白(TP) 7.6 7.6 7.6 7.3 7.5 7.6 6.5〜8.0 g/dl アルブミン(Alb) 4.5 4.7 4.5 4.4 4.4 4.5 4.0〜5.1 g/dl 赤は、基準範囲をオーバーした数値。 ここんところ毎日酒を結構大量(日本酒換算で6〜7合規模)に飲んでいるわりにはまぁまぁな数値。ただ、なぜか尿酸値が基準オーバー。なんだろ。ウニとかいくらとか、そういうものは家では滅多に食べないのだが・・・ アジの干物の食べすぎかな。尻尾だけ残してあと全部(頭も背骨も)食べちゃうからなぁ。 あと最近気になることとして、朝食前の血糖値が高めな件がある。以前は80〜100ぐらいだったのが、ここ数ヶ月間、100〜110 とふた廻りほど高めになってしまっている。しかしHbA1cに大きな変動は認められないので、朝食前だけの現象のよう。 しばし様子見だな。 2009-07-10 すごい強風な一日・・・_ マイクロフォーサーズマウントアダプタ到着。
・コンセプトモデルのほうが絶対かっこよかったって! ・またなぜにPenの名を冠してしまったのだ? ・Penを名乗るのなら、110システムぐらい小さくしてくれ! なぞと、E-P1発表以来各方面で毒づいていた私ですが、買わずに文句ばかり言っているのもアレかと思い、ためしに買ってみました。ズームレンズキットです。 カメラのバランスとしてはパンケーキしかあり得ないとは思うのですが、パンケーキは135フィルム換算で34mm相当と、私にとっては全くなんの興味も魅力もわかないパースです。買っても最初の試し撮りで使うぐらいできっと二度と付けることは無いだろうと思い、ズームレンズキットにしてみました。 しかし・・・E-P1、そこそこ売れているのか今週水曜日にヨドバシドットコムでポチしたものの、未だ発送連絡が来ません。そうこうしているうちに同じ日に注文していた宮本製作所製マイクロフォーサーズアダプターのほうが、先に納品されてしまいました。 ライカMマウント用と、キヤノンFDマウント用。さすがにFDはフランジバックが長いだけあって、マウントアダプタも大型です。 あとはE-P1が来るのを待つだけか。 SIGMA DP2 vs Olympus E-P1 をやるのは当然として、同じライカレンズを使って EPSON R-D1 vs Olympus E-P1 などもできますしね、これはこれでいろいろ遊べそうです。
2009-07-11 朝から大忙し・・・_ 4000本まで測れる解像力チャートをでっちあげる。なんと、自室でいい感じでウイスキィやっている最中の昨夜22時すぎにヨドバシドットコムから、E-P1発送完了通知がメールでやってきました。 なんということだ・・・早ければ今日にも、遅くとも明日にはやってきてしまうE-P1。早くてもあと一週間ぐらい待たされるかと思っていたのですが・・・ 一方で、一身上の事情で会津若松(正確には福島県耶麻郡磐梯町ですが)に里帰りさせねばならぬことになったシグマDP2。比較撮影できる時間は極めて限られてしまいます。 よって今日は早起きして、ちまちまチャートを工作しております。 といいますのも、私が所有している解像力チャートは、2000本までしか測れないんです。まさかね、たった2000本しか測れないチャートをE-P1で撮影するなんつう失礼なマネは良識あるエンジニアとしてできるハズがありません。 そこで、2000本まで測れるチャートをスケーリングして4000本まで測れるようにしようと。早い話が、通常撮影すべき被写体距離の、倍の距離からチャートを撮れば、チャートの測定可能解像力数値がもれなく倍になるという原理です。 しかしですね、このスケーリングファクターをきっちり出すのは結構手間です。テストするデジカメ達に失礼のないように、超正確に寸法を取ってですね、カスタムチャートをあつらえました。 今回は9本くさびの中心解像力だけでなく、エッジをfftすることにより算出できるステップ応答MTF値も、いくつかの像高で測ってみようと思っています。 しかしこのタイミングでDP2が手元を離れるのは実に痛い。う〜む、こうなったらもう一個(以下自粛・・・
_ オリンパスE-P1来た〜〜〜っ!チャート類をちまちま工作していた今日の昼下がり、ついにやってきましたオリンパスE-P1。 とりあえずいつもの開梱したばかりのファーストインプレをば。ちなみに私は今までE-P1の実物を見たことありません。実物見ずしての購入ですので、対E-P1表面的印象はまるで白紙です。
・初めて見たときの印象はびっくりしたけど悪くはない。Back to the Futureのデロリアンみたい。 ・各方面で『大きい』という話を聞いていたけど、俺てき印象は『こんなもんならOK』。レンズ交換 可能ならまぁこんな感じでしょう。というか、もう少し大きいかと思っていた。 ・各方面で『重い』という話を聞いていたけど。こんなもんなら俺てきには全然OK。 ・デザインは確かに銀塩のPen Fっぽいな(当たり前だ)。 ・意味不明に銀塩Penを模したデザインは嫌いだけど、それに目を瞑れば予想に反して良い印象。 正直、入手前の段階でいろいろあーだこーだ考えて相当ネガティブな印象を持っていたのですが、実機を眼の前にして、これ意外と案外よいんじゃないかと、思っています。画質はまだ全然見てないのでなんとも言えないのですが、画像を見ない段階ではなかなか好感度高いです。
E-P1は実は一度も実物を見たことがありません。実物見ないで買うつうのも無茶といえば無茶ですが、でも、シグマのDP1/2 も実物見ないで買いましたからね、私としてはそう珍しいことではありません。ですから、この開梱作業、ほんとうにいろんな意味でワクワクドキドキなんですよね。たまりませんなぁ〜〜〜。
待機状態(すなわちどっちも沈胴状態)。
稼動状態。E-P1はレンズが最も繰り出す最テレ状態です。E-P1はバランス悪いなぁ〜〜・・・。やっぱバランス重視ならE-P1はパンケーキ以外あり得ないですね。 さてとここで電池を充電開始。充電中あまりにも暇なので調達済みのライカMマウントアダプタを付けて、ライカレンズを付けてみるとどんな感じになるかのトライアルを開始です。 この『着せ替え』遊びが思いのほか面白くって、ツボにハマってしまいました。
こうしてみるとなんで純正ズームレンズはあんなに決まらなさすぎるんですかねぇ・・・いくらなんでもハズしすぎでしょと思う私でした。 しかし・・・ここまであーだこーだやっていてふと気が付いた恐ろしいことがあります。 過去に購入したデジカメは、総じて開梱後すぐに撮影して画像確認をする私でした。カシオQV-10は秋葉原のラオックスで定価で買ったその後帰路上の京浜東北線内でいきなり開梱試写しましたし、あの、EPSON R-D1ですら、ロッコールM40mm/f2.0を付けて取りあえず机上を撮影してみたものです。 ところがこのオリンパスE-P1ときたら、撮影しようと思う以前に上記のごとく着せ替え人形的お遊びで楽しんでいる私。こんなケースは私のデジカメ史上はじめてです。 (少し自粛してこのへんカット) ま、いいやそんなことは。撮影画像は明日以降、じっくりご紹介したいと思いますです。 2009-07-12 朝から真剣勝負な日曜日。_ オリンパスE-P1撮影してのファーストインプレ。いつも日曜日は少し朝寝坊するのですが、今日はシグマDP2を里帰りさせるべく午後には宅配便で発送せねばならず、E-P1と撮り比べできる時間が限りなく限られていたために朝6時に起きてざ〜〜〜っと、100枚ちょい、試写してみました。 画質についてのレポートはかなり膨大なデータ量になるとともにズーム位置や絞りによる解像度変化なども解析するつもりですので数日お待ちください。 今日はE-P1でざっと100枚撮影したところのファーストインプレを記したいと思います。まだ使い始めてほんの6時間ぐらいですし、説明書もざっとは読みましたけど隅々までは読んでいません。勘違い、使いこなせてないだけのおおボケなどあるかもしれませんので、あくまでも雑談以下という位置づけでお願いします。 使い込んでいくうちに印象も変わるでしょうし、また、新たにわかることもあるかと思います。これらは逐次追加補足していきますので、そんな感じでよろしくです。 _ フォーカルプレーンのショックが結構大きい。これは意外でした。室内で適当にはじめの1枚を撮ってみて「えっ!」って感じ。いきなり予期せぬところから突然イノシシが突進してきたような驚きでした。「すこっ」って感じでシャッターが作動するのですが、これが思いのほかショックがあります。低速域ではこれが原因で手ぶれ増大しそう。シグマDP1/2の「ちっ」というレンズシャッターに慣れた身としてはこれはすこしいただけないです。せっかくミラーレスになっているのに・・・。エプソンのR-D1も同じフォーカルプレーンですが、E-P1の作動感はR-D1よりも気になります。 作動時間が長いせいもあるんでしょうね。当たり前ですがライブビュー中はシャッター開けておかねばなりませんから、レリーズすると同時に以下のような作動になっているハズです。
E-P1のフォーカルプレーン動作 シャッターレリーズ → 幕閉める → シャッター動作 → 幕開ける これについては実写にどんな影響があるのか、もう少し使い込んでからレポしたいところです。今まで使ったことのないシステム動作であるがために異様に気になるだけであって、それほど実害は無いかもしれませんし。 _ 撮影時のライブビュー捨てフレームの詰めが甘い。まぁ些細なことなのですが、レリーズすると撮影画像が確認のために数秒液晶モニタに表示されるのですが、たまにライブビューの残像が残ってしまっていて目障りです。毎回ではなく、どういうわけかたまに発生するのですが、気になります。こんな感じ。
正常なときの液晶モニタ状態 シャッターレリーズ → 黒画面(撮影処理中) → 撮影画像確認表示 まぁ実害は全くないのですが。 _ 手持ちでMFはかなり困難。私のE-P1の使用目論見は、エルマーかズマロン35mm/F3.5を付けて、135フィルム換算焦点距離70mmの中望遠機としてDP1/2のサブとして使おうと思っていたのですが、これ、特に35mmぐらいの焦点距離のレンズを付けた場合にMFするには三脚必須と言って良いでしょう。 MF時は画面の任意の位置を7倍もしくは10倍に拡大表示してピントの山を確認するのですが、EVFが無いためにカメラを眼から離した状態でレンズを操作しなければなりません。そうすると脇を締めるどころではなくなり、腕を伸ばさねばならずどんなに精神統一心頭滅却しても、腕のふるえのために画面がもう大地震状態。ピントの山どころじゃないです。 一緒に買ったズームレンズでも手持ちMF実験やってみたのですが、広角側はまだしも、25mm(135フィルム換算で50mm)より望遠側となると手持ちでのMFは限りなく難しいです。ズマロン35mmで遠景MFなんて手持ちでは神業の領域です。いっそ、ライブビュー拡大表示しないで通常ライブビューでピントの山を見たほうが、いいかもしれないです。さらに、2倍とか4倍拡大モードがあると嬉しいかったかも。 これについても、さらに使い込んで続報します。 _ 持った感じ、グリップ感は良好。実際外に持ち出して撮影してみると、お散歩お気楽カメラとして持ち歩くには、やはり少し重い感じですね。DP1/2が軽量だからよけい気になるのだとは思いますが、もう少し軽かったらよかったかも。でも、この重さのおかげで少しはシャッターショックが緩衝されるかもしれないということを考えると、軽ければよいってわけでもありませんから難しいところです。 しかしながら、「持って歩こう」と思って持っていく分には、それほど重いとは思いません。意味不明な日本語になってしまいましたがそんな感じ。 持った感じやグリップ感は、なかなか良好です。私は手が大きいほうですがそれでもうまいこと指をもてあますことなく、しっかり持てます。くれぐれもEVFが無いことが残念でなりません。 _ AF速度は速くもなく遅くもなく。レンズキットで付いてくるM. ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 を使ったときの話ですが、特にストレスを感じることはありません。ストップウォッチとにらめっこしながら「ぴぴっ!」とやってみますと、0.7秒ぐらいですかね。ちなみに、シグマDP1のAF速度がちょうど1秒ぐらいです。 _ 三脚穴は大変しっかりした作りで好感が持てる。このクラスのカメラであれば当然と言えば当然ですが、金属製のしっかりした三脚穴と底板です。 _ レンズキャップすぐ失くしそう。こればっかりは仕方ないですね。シグマDP1/2についても同じこと言えるのですが、レンズキャップの予備は近々に調達しておくつもりです。 いまだに我が愛機のひとつである富士写のFinePix4900Zみたいに、レンズキャップに紐付けられるようにしてくれればいいのになぁ・・・ 自分で改造するか。 _ カメラ内生成JPEGがかなりちゃんとしている。Raw撮りして全て標準設定で現像した画像と、カメラ内で全て標準設定で撮影したJPEG画像との間に、有意な差が見出せません。すなわち、現像段階で特殊なことをするつもりがなければJPEG撮りで充分実用になるということです。 DP1/2がRaw撮り前提で臨まねばならぬことを考えると、これはかなり楽です。 _ レンズキット付属のズームレンズの性能はまぁそこそこ。無難にまとめてあるって感じでしょうか。しかしながら、中央付近描写で1952年製のライカズマロン35mm/F3.5の描写に負けるとは・・・ あ、もちろん周辺までトータルで見れば、M. ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6のほうがM4/3センサーに最適化されているとは思いますけど、こんな使われ方を全く考慮していなかった50年以上前の設計のレンズがここまで頑張るわけですから(しかもパンケーキですぜ!)、もう少し頑張って欲しかったなぁ。 これって、所謂お金(設計製造コスト)の問題なんですかね。でも、事実上のE-P1標準レンズなわけですからねぇ。 論より証拠は、以下のリンク先画像をローカル保存して見てみてね。
_ 液晶モニタの見えはまぁそこそこ(7/13 9:17追記)。メールで「液晶の見えについて教えてけろ」という質問をいただきましたので追記しておきます。 屋内では問題ないのはまぁ当然として、屋外でも角度によって見えにくくなるときはあるものの、見えなくて困るってことはありません。 ただ、7/12の試写時は曇天だったため、快晴太陽光直撃だとどんな具合になるのかまだわかりません。 他のコンパクトデジカメや、DP1/2と比べて特別見やすいってことはありませんが、特別見えにくいってこともありません。 そんな感じです。 _ 動画はどう?(7/13 9:20追記)。メールで「HD動画はどんな具合?」という質問をいただきましたので追記しておきます。 申し訳ないのですが私、動画に全く興味ナッシンなので、全然撮ってませんし撮り方もよくわかりません。 気が向いたら、やってみます。 2009-07-13 暑気あたりけ?_ 今日は暑かった。いや〜〜、暑かったですね今日は。午後1時ごろの横浜市街の体感気温は34度って感じでした。湿度が高いのがまたムシムシ度をupさせます。 そんな事情もあってか午後、仕事で外出中になんか少し具合が悪くなってしまって、早めに帰宅しました。 まぁ、具合が悪くなったと言ってもそう大ごとでは無く若干の貧血感なんですが、これが低血糖症状だったりすると大変な騒ぎに発展するので、大事をとって早めに帰宅です。 酒飲んでご飯食べてさっさと寝ることにします。 _ オリンパスE-P1晴天下での液晶モニタ見えは、まぁまぁOK。今日、体感気温34度の晴天下屋外でE-P1撮影してみたのですが、液晶モニタ特にストレス感じることなくちゃんと見えました。 特別良く見えるってこともありませんが、日光が直に照射してもまるで見えなくなるってことも、ありませんでした。 2009-07-14 すっかり元気です。_ どっちがE-P1でどっちがDP2? きょーふの実写画像識別テスト。いやもうね、『早くオリンパスE-P1 vs シグマDP2をupしろ!』というメールを何通もいただいておりますが、今回は少し真剣に検証していますので、もう少し、あと数日待ってくださいね。 今日は、別の意味で少しショッキングな画像をお見せしようと思います。すでにE-P1を買った人も、DP2を持っている人も、これから買おうと思っている人も、少し覚悟が居るかもしれません。 リンク先の画像をローカルに保存して、じっくりと見比べてみてください。Exif情報表示機能を持つソフトをお使いの場合は、オフにするか、見ないようにして『ご自分の眼』で、画像を見比べてみてください。
2枚の画像、一方は、E-P1+ズームレンズ(23mm/F6.3 ←DP2の縦画角を合わせたらこうなった)で撮影したもの。もう一方は、DP2(F5.6)で撮影した画像を、フォトショップ上で 4536 x 3024 Pixel に拡大リサイズ(縦画素をE-P1に合わせた)し、左右をトリミングして 4032 x 3024 Pixel にしたもの。拡大補間による周波数劣化を担保するために、ほんの弱くアンシャープマスクをかけました(50%, 1.0Pixel, Th:0)。 さぁ・・・どっちがどっちだか、わかりますか? 答えは、こちら・・・(別窓開く) 2009-07-16 いや〜暑い。_ オリンパスE-P1もISO100で色が失速する。こう暑いと、とてもじゃないですが真昼間に外で重たい三脚担ぎながらテスト撮影する気になんかなりませんやね。 と、いいつつ、今日の午前中、近所で少し、テスト撮影してきました。 ISO感度で色再現がどうなるかのテストを太陽光下でやってきたのですが、なんと! E-P1も最低感度であるISO100だと色が失速しますね。 E-P1はISO100から6400まで設定可能なのですが、取扱説明書を見ると、『ISO200がお勧め!』と書いてあるのです。普通であれば感度が低いほうがノイズが少ないので、ISO100のほうがお勧めでしょうし、また、ISO AUTOの設定では、ISO200までしか感度を下げられないのです。 DP2のときも最低感度はトラップでしたから、これはなにかあることは間違いない。一体なにが起きるのか調べてみようというわけです。 で、やってみた結果ですが、DP2と同じくISO100だと色が失速します。 特に黄色が顕著ですね。これもDP2と同じ傾向です。 う〜む、最近のデジカメって、無理して感度下げるとみんなこうなるんですかね。 詳細なデータはまた後日ご紹介したいと思います。 _ オリンパスE-P1にキヤノンFD300mm/F5.6を付けてみた。私が所有するレンズの中で、天体望遠鏡を除外すればもっとも焦点距離の長いキヤノンFD300mm/F5.6を付けてみました。 かなり危険な状態です。マウント強度が足りなさそう。少なくともレンズから手を離した状態でボディーを三脚につけたままにはできません。 本日、試写ついでにちょこっと撮ってみました。 135フィルム換算で600mmの望遠レンズということになりますが、こんな長玉過去に使ったことありませんから、どう使ったらいいものかまるでわかりません。 E-P1ボディーを三脚に付けるのは危険ですので、レンズの重心位置を三脚に載せるような感じで固定してみました。 近くを車が通るだけでライブビューがゆらゆらゆれます。 E-P1標準ズームの14mm位置での撮影との比較を参考までにおいてみます。 もはや、どこを撮っているのかすらわかりません ^^)
_ 備忘録:じとっこを食う会。夜はLinkerBellの た さん、た さん奥方さまと計3人で宮崎地鶏を食う会が開かれました。 なんと前回5/15に行われた馬刺しを食う会のお店が閉店し、そこに新たに出来たお店です。店内のレイアウトは昔の馬刺し屋さんのまま、絶妙に地鶏屋さんにリニューアルされていました。 夕方5時から飲み始めてそろそろ9時ぐらいかな? と時間を確認すればまだ6時半みたいな、そんな感じで5時間以上飲み食いし続けました。 毎度のことながら、実に楽しく美味い宴でした。
2009-07-17 ちょっとした失望感。_ シグマDP2里帰りから戻る。ちょっとしたマイナーなトラブルの点検修理で会津若松に里帰りしていたDP2。大変綺麗になって本日、無事帰還しました。 日曜日に送付しましたので5営業日で手元に帰ってきたことになります。実に迅速丁寧な対応をいただきましたシグマさんには感謝感激であります。 いつまでも写真好きなメーカーであってくださいね。応援してます。 _ オリンパスE-P1標準ズームの最もシャープになるF値は?7/12に採取したデータですが、まとまりつつありますのでご紹介したいと思います。 今回は、定量的に評価しようと思い、ISO12233解像力チャートを撮影し、この解像力チャートの中にある少し斜めの黒帯のエッジを使ったステップ応答によるMTF計測をしてみました。計測には、QuickMTFを用いました。 MTFデータの見方をご存知でない場合、このグラフを見てもなにがなんだか・・・だと思います。各人勉強してくれ・・・と言いたいところですが、ごく簡単な説明を、こちらに置きました(QuickMTFで生成されるMTF特性図の見方)(別窓開く)。
まずはじめにこの結果を見て思ったこと。 E-P1画像処理でエッジ立て過ぎ! これって、いわゆるコンパクトデジカメや、携帯電話内蔵カメラのチューニングです。F8.0以下で低周波部がもれなく1.0を超えており、画像処理による過剰強調で、エッジに縁がついていることを示唆しております。 と、本件についてはとりあえずおいとくとして・・・ この結果からわかることは:
・今回撮影した条件ではF5.6が最大解像を得られるF値である。 ・F11以上に絞ると回折ボケが発生して急速に解像感が失われていく。 ということです。シグマDP2と同じ傾向ですね。また、私が過去に銀塩で試写したレンズ(Mロッコール40mm/F2など)も同じ傾向を示すものが多かったです。F5.6ぐらいで最大解像というのは、光学系の相場みたいなものなのでしょうか・・・ね。 今後の試写は、F5.6で撮ってもよいのですがオリンパスE-P1標準ズームは最テレ42mmで開放Fが5.6ですので気持ち少し絞ってF6.3がよさそうです。特別な事情が無き限り、E-P1標準ズームでの今後の試写はF6.3で行うこととします。 _ オリンパスE-P1標準ズームの最もシャープになる焦点距離は?ざくっと傾向を掴みたいので、ざくっとズーム位置を変えて調べてみました。絞りはF6.3固定です。 オリンパスE-P1に1952年製ズマロン35mm/F3.5を付けたもの、エプソンR-D1に同じズマロンを付けたもの、シグマDP2での結果も合わせて入れてあります。
相変わらずDP2のすさまじさぶりが爆発しています。ベイヤーではあり得ないカーブを描いております。これはもうさすがとしかいいようがありません。 結果は:
・広角端(14mm)が最大解像を示す。 ・望遠に行くに従って解像度は低下してゆく。 という、ごく当たり前のものでした。ま、これはズームレンズの一般的な特性ですので改めて言うことでもないのですが・・・ ただ、最テレ端である42mmは、特に低周波域のMTFが極度に高くなっており、なんでこんなことになっているのか謎であります。光学系の特性なのか、バックエンドの画像処理で最テレ端時にはより強力にエッジ強調をかけるようなことをしているのか・・・ しかしながら全てのズーム段において、1952年製のズマロンを超えられないというのはどうしたものでしょうか。もちろんズマロンと言えば歴史ある世界に名高い名レンズでありますが一方で、マイクロフォーサーズに最適化されていると思われる最新設計(と思われる)のM.ZUIKO DIGITAL ズームレンズの性能がこの程度であるという事実は、どう捕らえたらよいのでしょう・・・ M.ZUIKO DIGITALシリーズは今のところ2本しかリリースされていませんしまだランク分けされていないですが、値段から判断すれば「STANDARD」グレードでしょうね(所謂ところの『梅レンズ』)。『梅ズームの割には頑張っているなぁ』『設計製造コスト考えたらこんなもんでしょ』と見るべきか、『事実上の標準レンズなんだからもう少し頑張って欲しいなぁ』と思うか・・・私としては、まぁ、ボディー単体購入金額+1万円でついてくる標準ズームレンズとしては、まぁこんな感じだろうな・・・って感じですかね。 さらに見てみますと、ズマロンを付けたR-D1の特性と同E-P1のそれを比べてみると非常に面白いことがわかります。E-P1では低周波部でコントラストが1.0を軽くオーバーしていますが、R-D1のそれは決して1.0を超えることが無く、また、R-D1のコントラスト減衰特性は解像を残したまま、実にゆとりをもったなだらかな減衰の仕方をしています。これだけを見れば、E-P1はコンパクトデジカメの延長線上にある画作り傾向であり、R-D1はハイエンドデジカメの画作り傾向であると言うことができそうです。どちらが良いか悪いかという問題ではありませんが、それぞれのカメラが『どちらを向いて作られたものか』ということを知る手がかりには、なります。 ただ、ここで注意しなければならない点があります。 M4/3のカメラシステムは、ボディー側でレンズの素性を信号ピンから読み取り、かなりの収差補正を画像処理で行っています。例えば歪曲収差などもリアルタイムで画像処理されてもちろんライブビューにも反映されています(これは地味だけど大変にすごいことなのだ)。 ひょっとして、付けられたレンズが「STANDARD」と判断された場合には、画像処理で過剰なエッジ補正が作用するようなことが行われているのかもしれません(いやそんなことしないかな?)。ズマロン(信号ピンが無いレンズ)付けたときどうなるかについては謎ですが、もしそのような補正が行われるのだとした場合、MTF結果を見る限りでは信号ピンが無いレンズの場合は「STANDARD」の処理がなされているようですね。 この謎を解明するためには、もっとグレードの高いレンズをE-P1に付けてみて、MTF特性を取ってみるしかありません。 MTF測定と同時に、実際のTV本解像力も測定しましたので以下にご紹介します。測定には、HYResを用いました。今回は、画像間の画素数の違いを吸収させる目的で、「解像率」なる指標を勝手に作って合わせて記載しました。
■解像率
E-P1は、ISO100, F6.3で撮影。R-D1はISO200, F6.3で撮影。DP2はISO100, F5.6で撮影。 だいたいMTF特性と相関がとれる結果になっています。 R-D1にズマロンを付けたものも素晴らしい解像力を示し、DP2については相変わらず変態的な数値をはじき出しています。 なお、DP2については以前も、正規な解像力チャートで解像力測定をしましたが今回、新たに用意したインチキ4000本チャートで再度測定しなおしました。これは、測定環境を揃えることと、前回のデータと比較することで今回の実験データの信憑性を確認するためです。 ここで注意していただきたいのはE-P1のズマロンとR-D1のズマロンの数値です。同じレンズで解像率がR-D1のほうが高い イコール R-D1のデジタイズエンジンのほうが優秀だ! というふうには即判断できないという点です。 E-P1に比べてR-D1のほうが、センサー上のひとつの画素のサイズが遥かに大きいのです。よって、ズマロンの持つ解像力によっては、E-P1のセンサー上にはきっちり解像していないという可能性も有り得ます。この問題を検証するためにはズマロンのもつ光学的解像力をきっちり測定する必要があるのですが、残念ながら かにこむラボ にはそのような設備がありません。 _ 最後に・・・オリンパスE-P1の下品なエッジについての私見。E-P1のMTF特性図を見てはじめに思ったことは上でも書きました通り E-P1画像処理でエッジ立て過ぎ! というものでした。 QuickMTFで生成されるMTF特性図の見方でも書きましたが、MTF特性カーブが1.0を超えるとそれは過剰補正を意味し、エッジの周囲に本来の被写体には無い「縁」が付きます。 コンパクトデジカメや携帯電話内蔵カメラの画像は、「ぱっと見」重視な画作りなためにエッジの過剰補正は常態化しており、メーカー問わずほぼ全てのモデルでE-P1のようなMTF特性を示します。 が、オリンパスE-P1が、果たしてこれでいいのでしょうか。 あくまでも私見ですが、これはちょっとやりすぎだろうに・・・と、思います。 私はE-P1を「高級なデジタルカメラ」だと思っていたのですが、私の認識が少し違ったのでしょうか。もし仮にコンパクトデジカメがレンズ交換可能になった高級機・・・という「高級」だったのだとしても、もう少し上品な画作りにして欲しかったです。 ちなみにエッジに付く「縁」とはどういうものか、具体例をお見せしましょう。
これは、それぞれのデジカメで撮影されたISO12233解像力チャートの、ステップ応答を観測する矩形エリアを、フォトショップ上で400%拡大表示したところをキャプチャしたものです。判別しやすいように、グレイスケール化して画像の明るさをそろえております。 E-P1を見ると、エッジに矩形の黒よりもより黒い黒、紙の白よりもより白い白が確認できます。 これが「縁」です。 R-D1はもとより、コンパクトデジカメであるDP2ですらここまでの過剰補正は行われておりません。 この「縁」、すごく気になるんですよね。不自然な描写になります。 E-P1で過去にご紹介した屋外実写画像も、よく見ていただければこの「縁」がどんなふうに実写で表れてくるのか、確認いただけると思います。 さて、ここまで書いていて、「そういえばパナのM4/3機はどんな画作りなのだろうか」と思い、解像力チャートを写した画像が無いかあちこち探してみましたところ、マイコミジャーナルさんのパナソニック LUMIX DMC-G1 実写インプレッションという記事を発見しました。 この記事中段にあるF5.6で撮影された解像力チャートを使って、MTFを取ってみました。
パナのDMC-G1は、E-P1に見られるようなエッジの過剰補正は行っていないことが、わかります。実際の解像度チャートが撮影された画像も、極めて自然な解像をしていて非常に上品な感じです。 このへんの処理はファームウェアや現像ソフトのバージョンアップで対応可能な領域です。E-P1の今後のバージョンアップに期待したいところです。 _ シグマDP2とオリンパスE-P1使ってみての感想。どちらもある程度使ってみましたので、ある程度使った時点でのインプレを簡単にまとめておこうと思います。
SIGMA DP2Olympus E-P1こんな感じですかね。 2009-07-18 部屋が滅茶苦茶・・・_ オリンパスE-P1撮影感度に伴う色再現変化7/16に採取したデータですが、まとまりつつありますのでご紹介したいと思います。 屋外太陽光下で標準ズームレンズを用いてお花とマクベスを撮影しました。こんな感じの写真です。
↓オリジナルデータです。大きいですが(約6MBぐらい)興味あればローカルに保存してご覧ください。ISO400以上はND8をかましてます。
シグマDP2のデータは、このへんを参考にしてください。 この画像の中の、マクベスのところだけを切り出して並べてみました。雰囲気は充分つかめると思います。
SIGMA DP2と同じく最低感度(E-P1はISO100、DP2はISO50)では黄色が激しく失速しております。7/16の かにの泡ぶくでも書きましたが、E-P1の取扱説明書を見ると、『ISO200がお勧め!』と書いてあるのはこれが理由のようです。 ISO AUTOで撮っていると最低感度まで落とせないのもSIGMA DP2と一緒です。 ただ、高感度側は彩度をあまり落としていないようで、ISO6400でも色のノリはなかなか良好です。E-P1頑張ってます。 今日は、もう少し定量的に調べてみます。 マクベスの下から2段目の横一列・・・青緑赤黄紫水 の色パッチの彩度を測って、グラフ化してみました。シグマDP2とエプソンR-D1のデータも一緒に作ってみました。それぞれ高感度側では、ND8をかまして減光してます。
シグマDP2です。
ISO別ノイズについてもデータまとめ中です。また後ほどご紹介しますね。 2009-07-19 今日も解析三昧・・・_ オリンパスE-P1、シグマDP2、エプソンR-D1の撮影感度に伴うノイズ変化。私は一体なにをムキになっているのでしょうか? 正直自分でもわかりません。が、乗りかかった船ですのであまり深く考えずにもう少し解析してみましょう。
ISO感度を上げると当然シャッタースピードは速くなります。本当であればシャッター速度を揃えたいところなのですが(ISO上げるのと同じ段数のNDで減光していく)、今回は特に減光せず、AE出た目で撮影してます。その点ご留意ください。 撮影条件は以下の通りです。 ・E-P1 + 標準ズーム:23mm位置/F6.3撮影(23mmはDP2に画角を合わせるため) ・DP2 :F5.6撮影 ・R-D1 :1952年製ズマロン35mm/F3.5を、F5.6で撮影 ではまいりましょう。 _ オリンパスE-P1のISO別ノイズ状況。
ISOのノイズチャートも持っているのですが、あれ、表面が半光沢で外光が反射して扱いが少し難しいのですね。そこで今回は、マクベスを使ってノイズ量を測定してみました。 N6.5、N5、N3.5のパッチの輝度の平均と標準偏差から、S/Nをデジベルで求めます。すなわち、S/Nの値が大きいほど、ノイズが少ないということになります。
E-P1には、高感度ノイズ低減(以下 高感度NR とする)と称する機能があり、モードとして、オフ、弱、標準、強 と、4段階の設定が可能です。まずはじめに、標準 の設定でISO別撮影してみました。 こんな感じです。 感度に応じて普通にノイズが増えていく様子がわかります。N3.5のS/Nがもっとも悪いのは、暗いパッチなので輝度に対するノイズレベルの比が大きくなりやすいことと、このへんの輝度帯域はガンマ変換時にかなり強烈に持ち上げられてしまう帯域なので、ノイズがことさら目立ちやすいということがあります。 _ オリンパスE-P1の高感度ノイズ低減強度別ノイズ状況。次に、高感度NRのモードを切り替えて撮り比べたデータをご紹介します。マクベスパッチはN5の1つで比較を行いました。
高感度NRという名前を鵜呑みにして、「高感度でしか効かないNRだろうから、年中 強 にしておいても昼間の撮影には関係ないだろ」なんて思ったら大間違いです。ご覧の通りISO100からしっかり作動しています。気をつけましょう。 まぁそれはそれとして、しかしNR強度切り替えは、きっちり作用している様子がよくわかります。NR標準と強では、もれなく3dB以上のノイズ低減効果が期待できます。NR標準とNR弱を比べてみますと、ISO100は同じ強度で動作しているようです。NR標準とNR弱の違いは主に、ISO400以上でのNR強度にありそうな感じですね。ISO200でも気持ち違うかな? これは誤差の範囲かな? _ オリンパスE-P1のNR各モードと、シグマDP2、エプソンR-D1のノイズ量比較。
さてお次はE-P1の各高感度NRモードと、シグマDP2、エプソンR-D1のノイズ量比較です。N5パッチのデータのみ抜き出してみました。 DP2はE-P1の高感度NR標準よりも少しノイズが少ない感じ。ただし、ISO400を超えたあたりから急激に崩れだします。フォビオンセンサーじゃじゃ馬ぶり爆発ってところでしょうか。 R-D1はノイズ少ないですね〜。設定可能ISO範囲が狭いとは言え、やはりおっきな画素を持つセンサーは偉い! というところでしょうか。 _ オリンパスE-P1、シグマDP2、エプソンR-D1のISO別解像力変化。
測定はいつものHYResを用いました。 垂直解像力で比較しました。カメラ間で画素数が異なりますので、ここで提唱した 解像率 を使って比較しています。 EP1のISO6400とDP2のISO3200は、HYResで「測定不能」とされてしまいました。おそらくノイズが多すぎて解像判断できないってことなのでしょう。よって、EP1のISO6400とDP2のISO3200については目視で判定しました。 E-P1は感度とともに解像率もほぼリニアに低下していきます。高感度NR標準と強で、ISO100であってもこれほどまでに解像率に差を生じていますので、高感度NRの設定には注意が必要です。ただ、不思議なのは高感度NR弱であっても解像率が上がってこないという点です。 E-P1のISO100、高感度NR標準と弱の画像を見比べても、肉眼では差がわからないんですけれど、HYResに読ませるとこういう判定になります。ちなみに、当該画像の垂直解像力測定部のみを切り出して下に貼っておきます。 E-P1の高感度NR弱の、ISO1600での解像率上昇は謎です。ISO1600以上でなにか別のスイッチが入るようなしかけがあるのでしょうか。はじめは測定誤差か? とも思ったのです、にしてはその後のISO3200, 6400の推移を見ると誤差とも言い切れないような。 DP2はほんとうに解像力命ですね。ここまでくるともはや \あっぱれ/ ですな。ISO100でのドロップは意味不明ですが、目で見る限りでは100%以上解像しています。ISO50と遜色無しですね。 R-D1も思いのほか、解像力のISO依存性は、ありませんでした。
これが、E-P1のISO100、高感度NR標準と強、弱の画像比較です。
2009年7月20日 09:18追記 TV本解像力の生データは、以下の通りです。 E-P1 NR標準 NR強 NR弱 DP2 R-D1 ------------------------------------------------- 50 1838 100 2646 2529 2545 1656 200 2492 2421 2425 1711 1730 400 2292 2267 2254 1784 1798 800 1957 1742 1850 1785 1759 1600 1945 1755 2108 1837 1672 3200 1742 1748 1882 1750 6400 1500 1500 1700 ------------------------------------------------- _ 屋外実写比較。すでに何枚かは撮ってあるですが、もうちょい新規に撮影枚数欲しいところです。が、なかなかこう暑いと撮影に行く気力もタイミングも取れなくて・・・ 近々にも、何枚かの画像を使って感想をご紹介したいと思います。 2009-07-24 またまた梅雨に逆戻りけ?_ 全く写真撮る気になれず・・・申し訳ないです。そんなわけで実写比較編は、まだデータの準備が・・・ オリンパスE-P1、シグマDP2、エプソンR-D1と、なにかコンパクトデジカメ1台ぐらいで比較撮影しようと思ってはいるのですが、どうもあれですね、最近気合いが入らなくなってきてしまいました。 今しばらくお待ちをぉぉぉぉ・・・ _ マイクロフォーサーズ用Cマウントアダプタ到着!
なかなか日本では見かけないので、香港から取り寄せました ^^)。
私は昔からレンズが好きで、特に使う予定もないのに、出物があるとついつい買ってしまっていたCマウントレンズ。『一体なんに使うのだ?』と自分でも思いつつすでに20本近く(もっとあるかも・・・)集まってしまいました。それがまさか、こんな形で日の目を見るときがこようとは想像だにしておりませんでしたよはい。 昔の16mmシネカメラ用の大変情緒溢れるCマウントレンズももちろんありますがいかんせん高価なものが多いです。しかし一方で、工業用として現役でも売られているCマウントレンズは比較的安価であることもあって、ジャンク屋さんを探したりすると取り外された防犯カメラと一緒に1k円ぐらいで売られていたりすることもあります。しかも、F1.0なんてのが普通にあったりしますから恐ろしい世界です。世間一般のカメラ用レンズでF1.0なんつったら滅多に無いじゃないですか。でも、工業用Cマウントの世界ではF1.0は別に驚くほどのものではないのです。
で、とりあえずすぐに取り出せる場所にあった、謎の75mm/F1.3の、Cマウントにしてはずいぶんしっかりしたレンズと、5.7-34.2mmでなんと全域F1.0(!)のズームレンズを付けてみました。 残念ながらズームレンズのほうはピントが10cmぐらいにしか合いません。超マクロ状態。これ、CSマウントだな(Cマウントと同じでフランジバックが異なる)。残念。 メーカー不明素性不明の、謎の75mm/F1.3は、いい感じに見えます。CマウントTVレンズというのは通常、1/2インチとか、2/3インチセンサー用に設計されているのでマイクロフォーサーズだとイメージサークル足りないかと思いきや、なんとか画面全域像を結びます。たいしたものです。開放のボケも独特でいい感じ。
相変わらず滅茶苦茶な我が室内写真ですが、この画面中央付近にある木製箱に入っているスピーカーを、狙ってみました。以下の画像は、オリジナルを2048x1536にリサイズしてます。さすがにフルサイズ画像ばかり上げているとサーバ容量が・・・ Orz... 開放F1.3と、F5.6での撮影です。
なかなか面白い感じの描写です。外でお花などを、写してみたいです。 2009-07-29 毎日曇天じめじめじめ・・・_ オリンパスE-P1の立てすぎエッジはどうにかできるのか?7月17日の泡ぶく で指摘したE-P1標準設定でのエッジの立てすぎ問題。これを下品と感じるのはあくまで私の主観であってこういうのが好きな人も居るという事情はわかります。でも、なんとかならんもんかな〜 と思ってRaw現像でシャープネスをマイナスに振ってみたりしてみてもどうもイマイチぱっとしなかったこともあり、この問題はほったらかし状態のままでした。 が、その後、数日前にツッコミをいただいたこともあり、一度きちっと整理しておこうと思い立ち再度データ採取してみましたのでご紹介します。 E-P1をお持ちで無いかたのために簡単に説明しますと、E-P1は撮影画像の「仕上がり」設定として、VIVIDとかNATURALとかポートレートとかモノトーンとか、いくつか選べるようになっているのですが(最近のデジカメならよくある機能ですね)これら個々の設定について、彩度、コントラストなどが個別に設定できるのです。 今回は、カメラからJPEG最高画質出し画像での評価とし、出荷時設定(すなわち標準的な撮影設定)であるNATURALモードで撮影し、このなかのSharpness設定だけを振ってみて画質がどう変化するかを、見てみました。 まず、MTF変化から。標準ズームで位置は最大解像力を得られる14mm広角端。ISO100、F6.3、AE出た目です。
順当に変化していることが、よくわかります。これを見る限りでは、-1 と -2 の間ぐらいが実はフラットじゃね? というような感じです。 実際の解像力を測定してみます。測定にはHYResを使い、数値に主観が入らないようにしました。
標準ズーム広角端(14mm)、ISO100、 F6.3で撮影。 左は、垂直解像力を測定する部分を200%拡大表示したもののキャプチャーですが、実際目視で比べてみると、実質の解像力はそれほど大きく変化してないように、見えます。HYResの特性なんでしょうかね。 画像をよ〜く見てみますと、Sharpness -1 でもなにか少しエッジ強調が働いているようです。ということは、エッジ強調がほとんど作用しない状態の画像は Sharpness -2 であり、0 というのはオリンパスが考えるところのお勧めSharpness強度ってことのようです。 この結果から、私は以下のように考えました。
・E-P1のSharpnessがNeutralになるのは -1 であり、0 は、若干強めなSharpnessがかかっている。 ・+1 になると破綻が生じはじめる。 よって、自然な解像を得たい場合には、Sharpness -1 か、場合によっては -2 で撮影するほうがよいようです。 -1 でもSharpnessかかってますからね。そう考えると -2 と -1、-1 と 0 との間に、もう一段階欲しかったなぁ。Raw現像ソフトのほうはシャープネス設定が 15 段階(-7 〜 0 〜 +7)になっているのですが、こういう細かいこと言う人はRawで撮って現像しろってことなのかな。面倒くさいなぁ・・・ 最後に、今回使った元画像をおいておきます。ご自身の眼でじっくり見たいかたはどうぞ。フルサイズですから各5MBytes前後のJPEGです。撮影倍率0.5でチャート撮ってますからその点ご留意を。HYResで測ってくれればそのままで大丈夫です。 Sharpness -2 Sharpness -1 Sharpness 0 Sharpness +1 Sharpness +2 _ 昔のレンズでMTF。
ついでと言ってはなんなのですが、手持ちの50mm標準レンズがE-P1でどんな解像特性を示すのか、調べてみました。いずれも戦前〜1960年代ぐらいの古いレンズ達です。ズミクロン以外はこちらで紹介してますので、ご興味あればどうぞ。ズマールはこちらで。 早速MTFです。E-P1はISO100, Sharpness 0。レンズはF5.6で撮影です。ズマールは前玉の風化が進行し、覗いてみただけでも曇っているのがわかるぐらいコンディションが悪い状態ですのでその点ご留意ください。
実に興味深いカーブです。キヤノンの50mm/F2.2というレンズは、画を見る限りでは随分しっかりした写りを見せるのですがなんという低MTFカーブ。あれほど風化しているズマール(戦前のノンコーティングレンズ)がこんなに健闘しているのもかなり意外です。すごいですねライカってのは。 しかしながらズミクロン(1956年製)はさすがにぶっちぎりです。ニッポンのカメラメーカーがライカに追いつけ! 追い越せの時代だったこのころ、キヤノン50mm/F1.4の根性が垣間見えます。なかなか気合い入ってます。 さて解像力。いつものHYResで測定しました。
| TV本解像度 | 解像率 Lens | 垂直[TV本] 水平[TV本] | 垂直[%] 水平[%] ==========+==========================+=================== ズミクロン| 2590 2504 | 85.6 82.8 50mm/F2のMマウントレンズ ----------+--------------------------+------------------- エルマー | 2353 2549 | 77.8 84.3 50mm/F3.5のLマウントレンズ ----------+--------------------------+------------------- ズマール | 2546 2393 | 84.2 79.1 50mm/F2戦前のノンコートLマウントレンズ ----------+--------------------------+------------------- CanonF2.2 | 2401 2348 | 79.4 77.6 50mm/F2.2のLマウントレンズ ----------+--------------------------+------------------- CanonF1.4 | 2579 2474 | 85.3 81.8 50mm/F1.4のLマウントレンズ ----------+--------------------------+------------------- Jupitor | 2529 2493 | 83.6 82.4 50mm/F2ののLマウントロシアンレンズ ==========+==========================+=================== ぶっちぎりのズミクロンに、猛追するキヤノン50mm/F1.4。あの風化ズマールの数値にも眼を見張るものがあります。 E-P1の標準ズームレンズのときのデータと比較してみると面白いです。風化ズマールでさえ垂直 2546本をたたき出すというのに、E-P1標準ズームのSharpness 0 時の垂直解像力は 2537本。少し負けてるじゃないの。いやまぁこの程度は誤差の範囲だとしても、MTF曲線を見てみればさらに両者の性質差がはっきりします。標準ズームがあんなにもエッジ過剰補正状態なのに、ズマールときたら素直な右肩下がり。にもかかわらずこの解像力。う〜むこれがレンズの持つ基本性能の差なのか? 魅惑のロシアンレンズであるジュピターも地味に健闘しています。このなかでは一番安いレンズ(確か5千円ぐらいで買った)でこの性能。素晴らしいコストパフォーマンスです。実際の写りも良いですしね。 _ オリンパスE-P1の基本性能は如何に?!最近実写する気がなかなか起きない理由のひとつに、E-P1のクセがいまいちつかめないということがありました。枚数稼がないとクセは掴めないのですが、なぜかあまり撮影する気が起きない(外に持って出る気が起きない)E-P1。完全にネガティブスパイラル状態だったのですね。 しかしここ数日〜数週間、あーだこーだといろいろ自室で撮影するにつれて、随分様子がわかってきました。 私なりの結論ですが、E-P1は、コンパクトデジカメの延長にあるレンズ交換可能なカメラであるということです。カメラの初期設定や、メーカーが標準と考える設定(Sharpness 0 の状態など)が、ぱっと見重視の過剰補正気味に振られていることからも、そう思います。 しかしながらひとつひとつの設定をつぶさに調べていけば、かなり自分好みな画調に近づけられそうだなという感触も、得られました。 まぁ使いこなしってやつなんでしょうけれど、今まで使ってみて思ったことは、『製品仕様の詰めが全然まるで甘いな』という感じです。 開発期間が足りなかったんですかね。ペン50周年に間に合わせることが至上命題になってしまって、見切りで発車しちゃった感がひしひしと感じられます。 このへんのことはきっとメーカーサイドも認識していることだと思います(これを認識できてなかったらカメラーメーカーとしてお仕舞いですからね)。でもまぁこのへんは、FirmWareのUpdateで全部対応できる範疇だと思いますから、今後に期待ですね。 ベイヤー機で解像率80%をコンスタントに超えているわけですから、基本性能は悪くは無いと、思います。 2009-07-30 朝から猛暑・・・_ 米谷美久氏、他界せり・・・心からご冥福をお祈りいたします。氏の設計によるオリンパスペンは、実に偉大なシステムカメラでした。 必要(設計上の制約)に迫られながらも独創さを失わず、超絶と言っていいバランスの元にあみ出された工芸的デザイン。 ご冥福をお祈りいたします。 _ シグマDP2 vs オリンパスE-P1 ダイナミックレンジ対決!
ここんところマイクロフォーサーズ・・・というか、E-P1のダイナミックレンジは狭いっ! という話をチラホラ聞くのですが、私自身は実写やテスト撮影していて、特にそんなふうに感じたことはありません。むしろ、『結構粘るなぁ』と感じるほど。 『俺の感覚もいよいよ耄碌してきたのけ?』 という若干の不安を解消するために、今日はE-P1のダイナミックレンジを、シグマDP2と比較するという形で調べてみました。 B光源の輝度箱があれば極めて定量的な測定ができるのですがそのようなマニアックな装置は残念ながら持っていません。よって、定常照明状態のグレイパッチチャートを、カメラ側の露光条件を変えて撮影することで、アンダー/オーバー耐性を調べることにしました。 おっとその前に、大切な作業をしなくては。 _ シグマDP2とオリンパスE-P1のISO感度測定。
デジカメのISO感度って、結構誤差というか、ばらつきがあったりするんですよね。どういうことかと言うと、例えばISO100と設定しても、実際ISO80ぐらいしか無かったとか。そこで今回は、ダイナミックレンジ比較に用いるグレイパッチ(マクベスのN5相当の反射率を持ったパッチ)の被写体輝度をスポットメーターで測光し、そのEVをカメラにマニュアル設定して撮影。グレイパッチの輝度をフォトショップで読み取ってISO誤差を調べるという方法を取りました。シャッター速度とレンズの絞り値は正確に出ているという前提です。 グレイパッチの測光は、私が絶対の信頼をおいているペンタックスのデジスポで行いました。
左が実際に撮影された画像です。周辺減光の影響を少なくするため、パッチはこのぐらいの大きさで撮影します。ほんとはもっと小さくてもよいのですが部屋の都合でこれ以上引けません ^^) N5相当のパッチの被写体輝度は EV:9.00 でした。これから算出される適正露光設定で、各カメラで撮影します。 E-P1はISO100ではダイナミックレンジが狭くなる件は確認済みですので基準感度でもあるISO200で。DP2もISO50ではダイナミックレンジが狭くなるのでISO100で、ついでにエプソンR-D1は、最低感度であるISO200で撮影してみることにしました。
■ISO精度測定テスト結果 E-P1は少し明るすぎます。ちょうど1/3EVぐらい露光オーバーな感じ。すなわち、E-P1の実効ISO感度は、実際の設定よりも1/3EV高いようです。ISO200と設定すると、ISO250ぐらいな感じでしょうか。 DP2とR-D1は、極めて正確にISO200ですね。 これを踏まえてダイナミックレンジ比較のための撮影を行います。 _ シグマDP2 vs オリンパスE-P1 vs エプソンR-D1のダイナミックレンジ比較。
以下の方法では少しまずいかもしれないことに気が付きました。すなわちこの方法は、露光量の変化を主にシャッター速度を変えることで得ているのですが、これだとシャッターのばらつきがモロ測定結果に反映されてしまいます。すなわち、そんなにきっちりメカシャッターって制御できないかもよ? ってことです。 特にEV:-6.0のほうは、1/2000秒とかで切ってますから・・・ ですので、実はかなり信憑性の無いデータになっちゃっているかもしれません。これについてはなんらかの方法で検証を行うことを検討中です。 少しお時間ください。 2009年7月31日 11:51追記 2009年7月31日付け かにの泡ぶくで、作戦変更して再度データ取りしてみました。E-P1のダイナミックレンジは特段狭くはなかったですが、R-D1のダイナミックレンジもこんなに狭くはなかった ^^) 以下のデータは単なるメカシャッター精度を確認しただけのものになってしまいましたが、面白いデータではありますのでそのまま残しておきます。 撮影は全てカメラ最高画質JPEG出し、設定は標準設定のままです。 比較撮影の方法は、上記のセッティングのままのチャートを、カメラ側の露光条件を EV:3.00〜13:00 (すなわち適正露光に対して -6.00〜+4.00 )で変化させて撮影し、N5相当のグレイパッチの輝度を拾ってゆくというものです。 ダイナミックレンジが広ければ広いほど、グレイパッチの輝度がなかなか真っ黒にならないし、また、なかなか真っ白にならないということになります。 実際に撮影されたチャートを適当にリサイズして並べてみると、左のようになります。リンク先にはもっと巨大な画像をおいてありますので、ぜひご覧になってください。飛んでいく様子、潰れていく様子がよくわかると思います。 さて、結果です。正直驚きました。 結論から言うと、E-P1が僅差でDP2をかわしてダイナミックレンジトップ、一番狭そうなのが、R-D1となりました。 E-P1とDP2の差はほとんど無いと言ってもよいのですが、超暗部でのE-P1の粘り、極ハイライトでのE-P1の踏ん張りが、わずかながらもDP2をリードしていることは確かでしょう。実際撮影されたチャートを眺めながら、パッチ全体のグラデーションのつながりを見てみるとE-P1のほうが頑張ってます。 DP2もあの超暗部での失速がなければ・・・E-P1に勝てたんですけどね・・・ しかしR-D1がこういう結果になるとは意外でした。Rawで撮ればまた違う結果になるのかもしれませんが、現像であれこれいじっちゃぁ、横並びテストになりませんものね。 というわけで今回、オリンパスE-P1のダイナミックレンジは充分広いということが、明らかになりました。 私もまだまだ耄碌していなかったということも同時に判明して、ほっと一安心です ^^) 2009-07-31 今日も解析・・・_ シグマDP2 vs オリンパスE-P1 ダイナミックレンジ対決-その2結局昨日の比較は、カメラのメカシャッター精度を確認しているだけだったという事実に少し凹んだ私ですが、今日は作戦を変更して、グレイパッチチャートをオーバー露光/アンダー露光して飛び方、潰れ方を観察してみることにしてみました。これなら一枚の画像の中で判断できますから、メカシャッターなどの精度問題は無くなります。 周辺減光の影響を避けるために、部屋全域を使ってチャートを画像の中央付近に小さく写るようにします。均一に照明をあててみて、白い紙を撮影することでチャート領域はほぼ均一の輝度で撮影されることをあらかじめ確認しておきます。 撮影感度は昨日に同じく、E-P1はISO200、DP2はISO100です。 最適露光時のパッチ輝度プロットと、最も黒いパッチをほぼ適正露光にした時(すなわち白飛び特性)の輝度プロット、最も明るいパッチを適正露光よりちょい暗めにした時(すなわち黒潰れ特性)の輝度プロットを、おいておきます。別窓でグラフオリジナルサイズが表示されます。 黒潰れ特性の輝度プロットはどうしても開始位置の輝度を合わせられなくて、E-P1だけ高め開始になってしまっていますからその分差し引いて観察する必要がありますが、こうしてみても、特にE-P1が目だってダイナミックレンジが狭いってことは、無いように思います。 精度がなんとも雑なので難しいところですが、R-D1はやはりダイナミックレンジで頭ひとつ分出ているような気がします。昨日のテストでR-D1が最も狭いという結果になってしまったのは、やはりメカシャッター精度の問題であったようです。 E-P1が特に狭いとは感じたことありませんでしたが、R-D1がE-P1に負けるなんてことは、さらに全くこれっぽっちも感じたことなかったですからねぇ。 しかしこんなことばかりやっていないで、いい加減ちゃんとした写真を撮りに出かけなければなぁ・・・ _ シグマDP2 vs オリンパスE-P1 ダイナミックレンジ実写サンプル。自室の窓際で簡単に撮ってみました。 比較しやすいように、E-P1の画像サイズの縦をDP2に合わせてリサイズし、DP2の画像サイズの幅をE-P1に合わせてトリミングしております。 左がE-P1、右がDP2です。 こうしてみるとどちらもほとんど同じぐらいのダイナミックレンジ持っているように見えますが、ほんの気持ち、すこぉぉぉしだけ、DP2のほうがトーンが豊かですかねぇ・・・ DP2のほうが、白い紙の飛び方が、滑らかなように感じます。DP2に贔屓してますかね ^^) でもほんの少しの差しかないですね。事実上同じだと言ってしまっても、よい程度の差だと思います。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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_ 青木@管理人 [体質かぁ。尿酸を生成しやすい体質ってあるんですかね。 お酒に強いとか弱いとかと、同じなのかな。]
_ 青木@管理人 [と思って少し調べてみたら、どうも食事から摂取するプリン体量つうのは、尿酸値に大して影響を与えないっていう論文が多いね..]
_ うめ [ということは、体内で尿酸を発生させる元を摂取することがまずいと言うことで… アルコール全般がNGになってしまうのでは..]
_ 青木@管理人 [違う違〜〜〜うっ!(笑 ま、説明はややこしいので、次回の宴で説明してあげようじゃまいけ。 今度呑もうな!]
_ うめ [呑みましょう呑みましょう(^o^)]