2011-06-05 嘘に嘘を塗り重ねる愚かな日本政府。_ アジサイが綺麗な今日この頃・・・梅雨時のじめじめ季節にあって、アジサイの花はとても可憐で色鮮やかで、まさに梅雨どきの風物詩と言ってよいと思います。私も大好きですし、よくモデルさんにもなってもらいました。 ただ、今年ばかりは少し違った見方をしています。 アジサイって、実は金属元素を吸収しやすい植物なんですね。あの花の色も、金属元素の吸収量によるのです。 ってことは・・・セシウムも吸収濃縮するのけ? なんとかして調べてみようと、思っています。 _ 3月12日朝のテルル検出が今頃報道されている件について。馬鹿なんですかね。というか、馬鹿以前の問題でしょう。 原子力保安員曰く『隠す意図はなかったが、国民に示すという発想がなかった。』 猛烈に言いたいことは山ほどあるのですが、あえてひとつだけ言わせてもらえるならば、『おまえらの仕事に発想は必要ない。得られた情報をなにも考えずに即時開示しろ!』と言いたいです。 今頃になってこの重大発表ですよ。各方面ですでに報道されている通りなんですが、テルルなんつうものは、燃料棒が溶融することで漏れてくるものなんですが、かつ、それが外部に出てこない限り、外部では検出されないんです(言っていることが当たり前すぎて恥ずかしいのですが、ここ最近の日本は当たり前なコトが当たり前でなくなる事態が普通に起きるので、あえて当たり前な確認をしてみました)。 外部に出てきたってことは、それはすなわち圧力容器はもちろん、格納容器からすらも漏れ出ているってことであり、テルルが出てきたってことは、その他の原子炉内にあるいろんなあらゆる放射性物質が外部に漏れ出てきているってことを意味するんです。 福島第一原発で起きた一連の爆発の初回は3月12日午後に起きた1号機の水素爆発です。それ以前の相当早期にすでに圧力容器内の物質が外部環境に漏れ出てきていたということです。 これを今まで隠していたという行為は、まさに犯罪です。当然この情報は日本政府には伝達されていたでしょう。ということは、日本政府は、日本国民被曝放置を決め込んだわけです。改めて思うにアメリカの半径80Km避難指示の的確さが際立ってくる事実です。 1号機の水素爆発発生後、日本政府並びに原子力保安員は、「1号機の圧力容器に損傷は無い。格納容器の健全性も保たれている。」と、言い張っていたわけです。テルル検出を知りながら。 どうしてやればいいんですかね・・・ ここ、かにの泡ぶく も、いつになったら以前のような、くだらない四方山話を書けるようになるのか。 平凡だった日常がヤケに懐かしい今日この頃です。 2011-06-06 初夏の気配。_ 腰が痛い。(9時30分記)今朝、目覚めて起きようとしたら猛烈に腰が痛いんですよ。 どのぐらい痛いかというと、布団から起き上がるのに苦労するぐらい。 なんなんですかね、これ。 最近、重いものを持ち上げたとかいうことは一切無く、思い当たるフシは全くありません。 寝違えて腰が痛くなるなんてこと、あるんですかね。 ラジオ体操で、足を伸ばした状態で前かがみしたあとに後方のけぞる体操があるじゃないですか。あれをやろうとしてみると、前かがみはまだなんとかいけるのですが、後方のけぞりなんかまったく無理で、直立状態のまま顔だけ真上向けて「うぐぐぐ・・・」とかわめくしかできない情けなさ。 こういうときって、腰を痛くしないように動かさないでおくのがよいのか、少し痛いぐらいに無理してでも動かし続けたほうがよいのか、悩むところです。 大概私は後者(痛く感じるぐらいの負荷をかけて体に修復が必要なことをことさら伝える)を選ぶのですが、今回ばかしは相当痛いんです。 病院に行くというチョイスは今の段階ではありえません。整形外科ってなんであんなに混んでいるんでしょうね。狂ったように混んでいるんですよ。 2,3日、静かにしてみますか。 2011-06-07 改めて健康な日常のありがたさ。_ 腰痛その後。(8時40分記)今から医者に行ってきます。 私が医者に行くという決断をするのは、相当なことなのですが、これは少しやばそうです。 近所の狂ったように混んでいる整形外科は行きたくない(先生自体は信頼できるのですが)ので、10年ほど前に行ったことのある、駅ひとつ離れたところにある整形外科に行ってきます。ここは10年前はそんなに狂ったように混んでませんでした。ここの先生も、大変よい人でした。 実は整形外科に行く前に、内科にも寄っていこうかなと。内臓疾患の疑いを消去しておきたいと思って。 というわけで血液検査に備えて、今日の朝食は「水」でした。 _ 診察終了。(12時40分記)結局内科には行きませんでした。「ひょっとすると・・・?」と思って、あのあと整形外科に電話してみたのです。『あのー、突然に腰が痛くなっちゃったのでそちらにお伺いしようと思っているのですが、血液検査ってされる可能性ありますか?』 電話対応のおねぇさんの「少々お待ちください・・・」の後、必要があると認められれば、採血しますとの由。 なるほど。 これで内科的視点からの診察もしてくれるということが判明。よって、いきなり整形外科に行ってきました。腰のあたりのレントゲン4枚撮影。腰椎レントゲンって、胸部レントゲンに比べて30倍ぐらい強いって話を聞いたことがありますので6ミリシーベルトぐらい浴びたかな。 あっちこっち足をひっぱったりぐにぐに押されたり腰をトントンされたりした結果・・・ 整形外科的所見は特に無く、骨格の構造ならびに位置関係は実に綺麗だとのことです。実際レントゲン写真見てみると、背骨が綺麗に並んでました。 内科的疾患が疑われる面も無く、特に、内臓疾患による腰痛の場合は、安静していても痛みが減ることが無いからすぐわかるとのことです。 私の場合、横になったり、座ってじっとしている分には全く痛くありません。腰を動かすと、痛いのです。 先生曰く『これはすなわち筋肉疲労ですね〜』。 座位での仕事時間が長い人は、腰にどうしても負担がかかると。座っていると、立っている状態の1.4倍の加重負荷がかかっているそうです。それにより蓄積された筋肉疲労が、寝ている間に出てきたか、あるいは、筋肉疲労に加えて寝ている間にヘンな姿勢になって一気に筋肉が痛んだか、そんなところでしょう・・・とのことでした。 痛くないように気をつけて生活してれば今週末には治ってると思うけど、早く治るように湿布と飲み薬を出しておきますね〜 とのことでした。 処方箋貰って、途中薬局寄って、帰ってきました。 昨夜は3/11以来の久しぶりな休肝日にしたのですが、また今日から毎日お酒が飲めそうです。 _ 海水浴シーズンもうすぐ。(22時05分記)我が家は毎年夏に、西伊豆にある土肥海水浴場に泳ぎに行っています。そうですねぇ・・・娘を海に放しても大丈夫になったころからまさに毎年行ってますから、かれこれ十年ぐらいになるでしょうか。十年前はほんとうに長閑で平和な海水浴場だったのですが、ここ数年、なにがあったのか知りませんがなぜか急に賑わいだして、真夏の太陽の下、パラソルの花が随分沢山咲くようになりました。 が・・・ 今年はどうしよっかな〜 そう、放射能問題です。 まぁ、西伊豆ならば、福島第一原発からかな〜り離れていますから、随分余裕はありますよね。途中、茨城、千葉、神奈川とあるわけですから、茨城、千葉、神奈川の海水浴場での放射性物質の検出状況を見ながら、自分でリスク判断しても大丈夫そうです。 またもし、西伊豆で泳いでいるときに福島第一原発で意図せぬ事態が起きて、原発内に貯蔵してある高濃度放射能汚染水が一気に海に流れ出たとしても、西伊豆の海にヤツらが来るまでには数日間はかかるでしょう。異常事態の情報を知ってからでも危険は避けられそうです。 が・・・ 茨城県付近は危険ですよね。 報道によれば、茨城県は独自に、海水浴場の放射性物質の分析を行い、海水浴シーズンに向けて海の安全をアピールしていくそうです。 ・・・・・ 茨城県のみなさんには本当に申し訳ないとは思うのですが、私としては、今年の海水浴は、茨城県下で一斉取りやめるべきだと思います。 そう思うのにはいろいろな理由があるのですが、最大の理由は、『海の安全が確保できない』 ということです。 なんせまだ福島第一原発は収束しておらず、いまだに放射性物質を世界に向けて撒き散らしている状態です。 さらに、建屋内にある高濃度放射能汚染水が、海に出て行っては居ないという確証はどこにもなく(むしろ私は地下やどこか未発見な経路を伝って出て行っていると考えている)、汚染は今も進行中なのです。 だから、仮に今日、サンプリングした海水に放射性物質が無かったとしても、明日も無いかといえばそんなことは誰にも保証できない状態なんです。 福島第一原発が冷温停止し、外部への放射性物質の放出が完全に止まった後、しばらく経ってから(半年から一年ぐらいですかね)はじめて海の安全を確認できる段階になるのだと、思っています。 海水浴場全面閉鎖したことによる損害は、当然ですが東京電力に賠償請求するのです。そのために、茨城県は県をあげて全力で損害を受けた県民を支え、東電と交渉するのです。 さすがに国民もいい加減気が付いてきてますよ。こんな状況で海開きしたって、現実問題として誰も来やしません。今日放射性物質が検出されなかったからって、明日の安全が保証されないことは、少し考えれば誰にだってすぐわかります。 万一、海水浴中に福島第一原発で事故が起きて、高濃度汚染水が海を伝ってやってきたのを浴びて被曝したら、一体誰が責任を取れるのでしょう。このケースの責任問題は極めてややこしくなりそうです。最悪『泳いでいる人の自己責任』で片付けられてしまいそうですよね。サメに食われたのと同じ扱いで。(サメは目に見えますから、放射性物質に比べればかなりマシですが) 今年の夏は、いつもに無い一工夫が必要そう。 _ 青木@管理人 [ゆきぴゅーさん、ありがとうございます。 早速今宵、ワイン1本空けました。 太古の昔から、大酒飲みが内臓疾患で腰痛を発..] _ 青木@管理人 [た さん、あーほんま、ですね。 近頃まったくもっていかんともしがたい状況で、これはまさにいかんです。 マジそろそろ..] _ yimamura [青木さんに全く同感です。 昨夏は大洗に2回行ったのですが、原発事故が収束せず、「放射性物質ダダ漏れ状態」が 続いてい..] _ 青木@管理人 [yimamuraさん:茨城県に関しては陸上で生活するにおいては、一般的な注意をしていれば私も大丈夫だと思います。 ..] _ yimamura [生産者のモチベーションといったような点も考慮すべきだというのは理解出来ます。 ですが、だからと言ってそれと引きかえに..] 2011-06-08 空しきこの世の諸行無常。_ 腰痛その後。(21時30分記)いや〜、あの整形外科で処方される湿布って、滅茶苦茶効きますね。 昨日、寝る前に腰の痛いあたりに貼ってみたのですが、もうね、貼ったそばからなにかこうじわ〜っと、成分が浸透してくるのが感じられるのです。熱くなってくるっていうんですかね。 で、今朝、起きてみたら、相当に楽になりました。まだ少し痛いですけど、小走りぐらいだったらもう余裕です。昨日までは本当に腰が痛すぎて小走りすら出来なかったんです。階段下りるだけで『あいててて・・・』みたいな感じですよほんまに。 今日からは横断歩道を横断中に、歩行者用信号が点滅開始しても、慌てず対処できそうです。 でも今日も一日、少し大人しめに過ごしていました。 明日ぐらいから、リハビれるかな。 余談ですが湿布と一緒に消炎剤と鎮痛剤という名目の飲み薬も貰ったのですが、飲み薬は全部捨てました。 私、対症療法ってあんまり好きじゃないんですよ。痛いのは痛い理由があるから痛いのであって、それを薬で麻痺させて感じなくするというのは、自らの手で自らのフィードバックループを断ち切っているってことですから、実は大変に危険な行為なんですよね。 同様な理由で私は、解熱剤も一切飲みません。 でも湿布ぐらいはいっかな・・・ってのも、論理が少し破綻してますね ^^) ま、そんなもんです。細かいことは気にせず思うが侭に生きて行こうと思います。 _ 国民をさんざん騙し続けて外国には真実を伝える日本政府の馬鹿さ加減。(22時05分記)各方面で報道されておりますとおり、このたび日本政府は、国際原子力機関IAEAに、福島第一原子力発電所事故の詳細をまとめた報告書を提出しました。 あ〜〜、そりゃよかったよかった。めでたいめでたい。 昨日からこの内容を巡っていろんなコメントがメールで寄せられてます。その返事を書いているだけでも寝る間がなくなりそうな勢いなのですが、要は、今まで日本政府や東電が国民に対して言い続けてきた内容と、IAEAへの報告書の内容の危険さ具合があまりにも違ったので驚いたということのようです。
・青木の予測はあまりにも危険サイドに寄り過ぎている。 ・かにの泡ぶく の内容も過激すぎる。あんなこと書いていいのか? ・いくらなんでも日本政府だってそんなに国民を欺くようなことはしないだろう。 ・・・と、言っていた私の友人も、ようやく今になって『・・・今度一杯奢るから、またなにかあったら教えてくれ』と。 が、まぁ、いまさらあれですよ、特に驚くに値するような内容でもなんでもありません。今まで、認めていないのは日本政府と東電だけで、もうとっくの昔に巷ですら予測されつくされていた内容が、再確認されたというそれだけのことです。 別にこれで福島第一原発の状況が良くなるわけでも悪くなるわけでも、ありません。 先月下旬ぐらいから、実に小出しに、本当に『コト』をチラホラ言いはじめていましたよね。実は1号機爆発前の3月12日朝に、テルル見っけてたんだよ・・・とか、半減期2日のランタン140もあったんだ・・・とか、知ってたけど国民に言うという発想が無かったんだ・・・とか。 私は、各国首脳が福島入りしはじめたり、IAEAの視察が入ったりで、日本政府と東電もいよいよ嘘をつき続けることができなくなってきたので、実は以前から知っていた本当のことを言い始めたんだなって、思いました。 国民だってここまで馬鹿にされればいい加減政府の言うことなんか全部嘘だったんだとわかります。 日本政府は、今回の福島第一原発事故により、国際社会から向けられた疑いの眼差しを解消し、信用を取り戻すことに全力を挙げるそうですが、自国民からすら信頼されない政府を、どこの外国人が信用するんだこの馬鹿! と、誰にだってわかるような世の中の常識というか人としてのあるべき行いの姿を、彼らはまるでわかっていないようです。 もうね、日本国って、永田町とかそのへんだけにして、それ以外の地方自治体は日本からの独立を宣言したほうがいいんじゃないですかね。 って思ってしまうほど、情け無いです。 2011-06-09 未来を描ける日本になるのはいつのことだ?_ 腰痛その後。(11時20分記)少し酷くなりました。 昨夜、部屋でいつものごとくウイスキィをやりながら仕事していたら、いつの間にか寝てしまっていたのですが、この『椅子に座ったまま寝る』という行為が、思いの外腰に負担をかけているようです。 気が付いて椅子から立とうとしたとき、『あいててて・・・』と、なりました。 う〜、しばらくの間は、早めに就寝しますかね。整形外科の先生も、「なるべく横になる時間を多く取ってください」って言ってたし。 _ 御用学者追放運動。(11時40分記)福島大学の教員有志により結成された組織「FGF」のブログをご紹介。福島県知事への要望書(6/6)。 詳細はリンク先をご覧いただくとして、最も重要と思われる【要望1】を、以下に引用させていただきます。
【要望1】 頑張れFGF! 私は全面的に応援します。 県民の安全を第一に考えるならば、県知事はこんな要望書が出てくる遥か以前に、この要望書に書かれたような対応をとっくにしていなければなりません。それを、御用学者を率先して起用するその姿勢には私もアドバイザーのメンバーを見たときから疑問に感じていました。 原発爆発後の3月25日、長崎大学の高村昇は飯舘村に乗り込み講演を行い、ここでもさんざん安全神話を振りまき『村で生活するのは問題ない』なぞと言っているわけです。しかしその直後にIAEAから日本政府に、飯舘村に避難勧告出すよう強く通告です。こんな連中をアドバイザーに据えた福島県知事佐藤雄平は、一体どういうつもりでいるのか自身の口から説明してみろと言いたいです。 科学的根拠に基づき、本当に低線量放射線に害が無いと確信している学者が、そう言っているのであればそれはまぁ主張のひとつとして私は尊重したいと、思います。が、自分の知識とは裏腹な一方的安全神話を口にする御用学者どもはその場で腹切って国民に詫びろ。国民、県民を裏切り、国民の命より原発利権を優先する連中は、その場で腹切って国民に詫びろ。 と、私は思っています。 しかし彼らはそんな自尊心を持ち合わせているハズがありません。彼らに腹を切らせるためには、いまこそ国民が立ち上がらねばなりません。 _ 青木@管理人 [JKさん腰痛持ちだったのですかぁ。参考になるアドバイスありがとうございます。 私も本来はあんまり運動好きじゃないので..] _ 青木@管理人 [JKさんご紹介のブログははじめて読みました。なるほど、御用学者パワー全開ですね。 自身が持っている根拠に基づき、本当..] _ 青木@管理人 [JKさんご紹介のブログで、長崎大学の高村昇だけでなく山下俊一も飯舘村で安全神話講演をしていたということを知ったのです..] _ JK [マジで!? とビックリなニュースです。たっぷり被曝させて疫学調査、が目的? ttp://twitter.com/#!..] _ 青木@管理人 [なんと! 情報ありがとうございます。 「福島県の職に就く」ってなんの職なんだ? 「中立的な立場を取ることが難しくなる..] 2011-06-11 梅雨時雨・・・。_ 腰痛その後。(9時34分記)かなり良くなりました。 日常生活には、まず困らない程度。毎朝の日課になっているストレッチ時でも、後方仰け反り運動で平常時の70%ぐらいまで仰け反れるようになりました。ただ、まだ、「あいててて・・・」って、なりますが。 ま、無理せずボチボチやっていこうと、思います。 _ 面白いぞ橋下知事。(9時55分記)
同じ知事の発言を巡る報道でも、各社伝え方が異なり比較して読むと面白いです。 「節電をしなければならない根拠を示すよう関電にデータ開示を求めたが、出してもらえなかった。こんな一方的な節電要求に応える必要は無い」という意図の発言の、各社報道内容は共通しているものの、「根拠がまったく分からない。原発が必要という議論の土俵に載せようという意図を感じる」という発言を伝えているのは、47NEWSだけです。 ま、それは置いておいて・・・ 度々その行動判断が話題に上る橋下知事。また今回も政治パフォーマンスだという声も巷にはあるようですが、仮にパフォーマンスだったとしても、こういう実のある問題提議は私は良いことだと思います。 曖昧な根拠に基づく一方的な節電要請を拒否した知事って、はじめてじゃないですかね。どこの地方自治体も、電力会社の節電要請をあまり疑問を抱かずに受け入れているように思います。確かにこれはおかしい。 現状の完全独占保護状態下におかれている日本の電力会社が持つ実質的支配力の危険性については、4月9日のかにの泡ぶく 電力は本当に足りないのか? でも触れましたが、橋下知事の言い分、私は非常によくわかります。 電力会社の行動、判断については日本政府ですらマトモにコントロールできているとは言いがたい状態です。 3月下旬に関東地方で行われた計画停電もそうでした。単に「震災で発電所被災で電気が足りない」というだけの東電の言い分を日本政府はほぼ丸飲みにしているとしか思えない実施判断でした。 橋下知事だって、節電に協力しないと言ってるわけではありません。節電するための合理的根拠を示せば、協力すると言っているのです。 停電なり、節電なりを求めるなら、電力会社もそれなりの根拠を示すのが当然でしょう。 _ 堀場製作所製環境放射線モニタ Radi PA-1000 納品。(14時45分記)5月頭に注文してあったRadi PA-1000が本日宅急便で納品されました。
代理店の人:「今超品薄なんですよぉ。急ぎますかぁ〜」 私 :『全然急ぎませんので、必要なほうに先に回してくださ〜い』 みたいな感じでしたので、当分来ないかと思っていたのですが堀場製作所さんも4月下旬からフル増産体制になったとのことで、なんとか予定通りにやってきてくれました。 我が部屋ではバックグラウンドで120cpmぐらい(ピピピ音を数えた)。さすがシンチレーション検出器です。PA-1000はフォトダイオードですので光電子倍増管に比べれば検出率は大きく劣るものの、それでもGM管の10倍以上の検出率はあります。 数値もGM管より低めに出るようです。純粋なガンマ線のみだからかな。だいたい0.05マイクロシーベルト/時ぐらいですね。 実はこれ、2012年度から中学校理科で導入予定の放射線教育用教材に指定されているもので、それを意識してか、取扱説明書が実に分かりやすいです。 レクチャーコーナーもあって、はじめの実験が、「実験1:放射線量マップを作る」です。これはまさに放射線から身を守るために、はじめにしなければならないことです。 この取扱説明書は2008年に作られたもののようですが、なんとも今のご時世、これが学校教育ではなくいきなり実戦発動されることになろうとは、思いもしなかったでしょう。 なお、紙1枚の注意事項が付帯されており、それには、『本機を放射線量の安全性や危険性の判定には使用しないでね』という意味の注記がなされております。 あくまでも自然放射線を測定するために作られたものなので、線量当量換算が自然放射線対象になってるし、生命に関わるような用途は想定外だよってことなのでしょうね。
2011-06-12 蒸し蒸し蒸し蒸し蒸し・・・_ 緊急情報:御用学者福島県入り!(11時20分記)JKさんからのコメントで恐るべき事実を知りました。 今後の推移と、山下俊一が一体福島県で何をしようとしているのか、注視してゆく必要があります。
毎日jp 「中立的な立場を取ることが難しくなるため」とはどういう意味なのだろう。 御用学者山下俊一が福島県でどんな職に就くのか、なにをしようとしているのか、なにをするのか、注視していく必要があります。 _ 何を根拠に御用学者呼ばわりしているのか!(16時40分記)私が原発関連の話(特に反原発の話題)や今回の、福島第一原発の原子力人災に対する政府や東電批判、御用学者は腹切って国民に詫びろ等の発言をすると、「おまえは何様だ!」「日本国民なら政府批判は辞めろ!」「危険を煽るな風評被害を煽ってなにが楽しい」「何を根拠に御用学者呼ばわりしているのか! おまえこそ失礼だ!」というような意味のメールを貰います。 ところがこれの差出人アドレスが、ことごとく、匿名でアカウントを作れるフリーメールで、一目で所謂「捨てアドレス」だってわかるようなアドレスなんです。返信しても、「User unknown」で戻ってきちゃったり、梨の礫だったり・・・ まるで現代版ピンポンダッシュ?
私は、私に対する批判や反対意見にも謙虚に耳を傾けることができる人間でいるつもりです。一方的な暴言罵倒中傷があまりにも酷い場合はさすがに無かったことにさせていただくこともありますが、もし、本当にご意見あるのであれば、匿名でももちろんWelcomeです。でも、ピンポンダッシュの「 ・・・・・ さて、ひょっとするといつも「泡ぶく」をご贔屓にいただいている読者のみなさんの中にも、何を根拠に私が特定の人を御用学者呼ばわりしているのか、疑問にもたれているかたもおられるかもしれません。ま、「山下俊一 御用学者」とかいうキーワードを検索エンジンにかけてもらえればあとは言わずもがななのですが、ひとつだけ、例示しておきましょう。 2011年3月21日に、福島県で行われた御用学者の山下俊一、高村昇が行った講演「放射線と私たちの健康との関係」のビデオが、福島県のWebで見ることができます。こちらです。。 また、有志のみなさんにより、この講演会の全文起こしがあります。こちらです。 そして、3月25日の長崎新聞でのインタビュー記事が、こちらです。 あとはみなさん、これを見てご自分でご判断ください。 福島県内で言っていることと、長崎新聞で言っていること。たった3日しか違わないのにまるっきり違うことを言っています。 これについては長崎新聞自身も疑問を感じたようで、こちらで山下俊一に突っ込み入れてますので、これも合わせて読むと山下俊一の御用学者ぶりがよくわかると思います。 ちなみになんですが、上記で紹介しました福島県のWebで:
訂正:質疑応答の「100マイクロシーベルト/hを超さなければ健康に影響を及ぼさない」旨の発言は、「10マイクロシーベルト/hを超さなければ」の誤りであり、訂正し、お詫びを申し上げます。ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません。 なんて書いてありますが、これは私の推測ですが、誤りでもなんでもないと思います。山下俊一はちゃんと自分の発言の数値を認識して、返答しています(ビデオを見るとよくわかる)。後になって、幾らなんでも安全神話すぎる根拠のないことを言ってしまったと本人が思いなおして、あんなところに密かに訂正いれといて免責されようという魂胆でしょう。 2011-06-13 放射能が取り持つ新しい出会い?!_ ウクライナに知り合い増えた。(9時46分記)腰は随分良くなりました。もう、ほとんど平常状態ですかね。冷温停止ってわけではありませんが、安全宣言出しても大丈夫なぐらい。後方仰け反りも、95%ぐらいいけます。たぶん、もう100%いけると思うのですが、念の為にまだ、100%は控えてます。 ところで今回の福島第一原発原子力人災への対応で、私も手持ちの放射線グッズを増やすべくGM管をあっちこっちから買ったりしたのですが、その購入先がことごとくウクライナなんです。 おかげで、ウクライナに友達が2人も出来ました。 メールでやり取りするうちに、「さっき地図見たんだけど、横浜って福島の目と鼻の先じゃん。GM管いじってないで逃げたほうがいいんじゃないか?」と心配されたり、「日本はなんで福島県を閉鎖しないのだ?」って質問されたり、「こんな事件がきっかけで知り合うことになったのは複雑な気持ちだけど、くれぐれも生き残れるよう祈っている」と励まされたり。 外国から見た場合、今回のFukushima人災の影響範囲は本州全土に及んでいて、大丈夫なのは沖縄と北海道ぐらい・・・っていうぐらいの認識のされ方をされているみたいです。 なにはともあれ、友達が増えることは良いことです。 _ 日本にも知り合い増えた。(9時57分記)日本でも、検索エンジンで来られたかたで、メールやツッコミで質問をいただき、それが元で日常的にやり取りするようになったかたが随分増えました。 最近圧倒的に多いきっかけはやはり、放射能のことについての質問や、線量計の購入相談です。 なにはともあれ、友達が増えることは良いことです。 以前は、ヘッドフォンアンプの回路のことだったり、うる星やつらのセル画の話だったり、デジカメの画質評価や購入相談だったり(シグマDP1/2やエプソンR-D1、オリンパスのE-P1等々・・・)、お酒の話題だったり・・・というきっかけが主でしたので、そう考えると、今、「泡ぶく」で取り上げている話題の性質は、かなり特殊な状態であると言えます。 検索エンジンでやってこられたかたのキーワードを見てみますと、放射能関連のワードに混じって今でも「乾麺 そのまま」とか「2sc1815 アンプ」「ゲルマラジオ スピーカー」「うる星やつら 小金井」などのワードもかなり多く見られます。 こういうキーワードで検索されて今、ここにたどり着いたかたは、あまりの話題のギャップぶりに『やべぇ・・・これ、間違ったかな?』とか思って帰って行ってしまいそうですよね。 大丈夫です。そのキーワード、確かにここ「かにの泡ぶく」で間違いありませんから。ご安心ください。 右帯の上のほうに、「泡ぶく全文検索」という機能があります。ここでさくっと検索できますので、どうかびびって帰っちゃわないでくださいね。 2011-06-14 世界は猛烈に動きはじめている。_ イタリア脱原発国民投票。(10時43分記)いやぁすごいですね。これこそ民主主義ってヤツなんではないでしょうか。 速報値ですが国民投票率55.6%、うち、原発反対票が94.3%。 原発推進派筆頭のベルルスコーニ首相自身も国民の声を真摯に受け止めています。 そもそも今回、イタリアってすごいなって思ったのは、ベルルスコーニ政権が5月に、原発凍結法を作って原発の当面の凍結を法律で規定したのですが、イタリア最高裁は「この法では原発再開を厳密に断念したとはいえず、国民の判断が必要」とし、国民投票実施が決められたのです。 なんかいろいろと「えっ!」と思うような問題を起こすイタリアですが、一方で、こういうところは本当にマトモに機能しているなぁと、思います。 ドイツもスイスも脱原発。普通はこうなるべきですよ。 一方で日本は、未だに原発利権にしがみつく連中があっちこっちで暗躍し、国民を騙し欺き原発路線を推し進めようと画策している有様。 しかし今回は、今までとはわけが違うと思います。 ま、今後の推移が楽しみです。 _ 電気料金1000円アップ=全原発停止で試算−日本エネルギー研(11時23分記)時事ドットコムから引用させていただきます。
電気料金1000円アップ=全原発停止で試算−日本エネルギー研 たったの千円ちょっとの値上げで原発全廃できるのなら、今すぐ全部止めてくれ! と思うのは私だけでしょうか。それと細かいことですが、記事中「10度実績」とあるのはきっと、「10年度実績」だと思います。 正直、毎月千円程度しか変わらないってのは意外でした。 一方で、東電の賠償額が10兆円になった場合(ほぼ確実でしょう)、電気料金が16%値上げされるという試算もありますが、こっちのほうが遥かに値上げインパクト大きいという愚かな事態になっています。 まぁ・・・いろいろあります言いたいことは。 どういう根拠で東電の賠償を電気料金に転嫁できるのか? まぁ、いいです。今回の原子力人災のおかげで直接的な損害を受けられたみなさんへの賠償金原資のために電気料金を値上げするのであれば、ある程度は仕方ないと思います。私は受け入れます。震災復興に税金を使うのはいいと思いますが、本来いち民間企業が行うべき損害賠償の原資に税金ってのは、どう考えてもおかしい。となると、やはり、ある程度電気代に転嫁されるとしても、仕方ない面はあるかと思います。 しかしその前提条件として、東電の解体、全資産の処分、電力自由化を推進するための発送電分離の実施は、必須条件ですよ。現状のままの、事実上の保護独占状態で、経営努力も経営競争も無しにいままでやってきてこの有様になっているわけですから、これら体制を根本から見直す必要があります。 東電を清算しろとは言いません。むしろ、清算して今回の福島第一原発事故を過去の歴史に葬るようなことがあってはいけません。東電は、どんな形がよいかは別にして、一生今回の件を背負っていかねばなりません。 ただ、今の時点では民間企業であることは事実なわけです。損害賠償を自力で払えずそれを電気料金に転嫁するというのであれば、当然ですがその前にやらねばならぬことが、あるわけです。 いくらなんでもそのぐらいのことは、わかりますよね? ・・・・・ さて今回の、原発全止めたら電気料金月額千円増しの件ですが、これは本当にそうでしょうか。ポイントは、「10(年)度実績に比べ」とあるところです。 今回、各家庭相当本気で節電しています。みなさんのところもそうでしょう。おそらく、去年同月の電気料金と比べて、一割ぐらいは電気代削減できていると思いますが如何ですか? ウチの場合は、今の季節ですと例年七千円台なんですけど、今年は六千円台ですよ。もうこれだけで千円ちかく浮いてますので、原発全止増額千円分ほぼちゃらです。 LED電球の普及とか、深夜電力で充電しておいて、昼間はバッテリで動く液晶テレビとか、今後はもっともっと、節電を意識した家電が出てくることも期待できます。 というわけで、原発全停止しても、現状を踏まえ今後を考えれば、電気代はさほど変わらないのではないのけ? とも、思うのです。 どうでしょう? とはいえ今回の試算、ひとつの目安としては非常に有意義なものだと思います。 _ セシウム除去装置稼動開始か?(22時48分記)報道によれば、福島第一原発で稼動が急がれていたセシウム吸着装置が試運転にこぎつけ、その結果、高濃度汚染水の放射性セシウム濃度が約3000分の1程度まで低減したとな。 一歩前進です・・・が、一方で・・・ 放射性物質は、決してなくならないのです。煮ても焼いても、無くならない。もちろん、核種変換とかすれば別の物質に変化させられますが、そんな技術はまだまだ実用段階では全然ありません。 と、いうことは、高濃度汚染水から除去された放射性セシウムは、さらに滅茶苦茶高濃度に濃縮されてどこかに蓄積しているわけです。 3000分の1になったとかいう話を聞くと、あたかも現代技術によって放射性セシウムが減衰消滅したかのような錯覚を覚えそうになりますが、そんなことは決してありません。放射性物質を消滅させる技術は、今の世の中では、全く実用化されておりません。3000分の1になったということは、3000分の2999はどこかに移動しただけに過ぎないのです。 もちろん、濃縮された分だけ体積は減りますから、保管に要する容量は少なくすることができますが、これ、どうするんでしょうか。 濃縮された分だけさらに高濃度になっているわけです。 実に心配です。 現実的には、福島第一原発敷地内に、向こう一世紀以上に渡って安置しておくことになるのでしょうね。 おそろしき原発の、負の遺産です。 _ 青木@管理人 [ですよね! 電力会社は駄々っ子というか、「原発続けさせてくれないなら停電させちゃうぞ」なんて論理は、もうこれはテロリ..] _ T.K [電気の使い方を根本的に見直さないといけませんね。白物家電以外の殆ど、パソコンとかオーディオとかは中で1/2〜1/4位..] _ JK [小出先生は早寝早起きしてるそうですね。↓これのPodcastの方でアナウンサーが最初に言ってました。 ttp://h..] _ 青木@管理人 [T.Kさん:電気の使い方を見直す必要性については全く同感です。が、最近、「それって節電?」みたいな過剰な電力使用控え..] _ 青木@管理人 [JKさん:小出裕章先生は、勉強になる発言が多く聞いていて信頼感があります。こういう人がラジオだけでなく、どんどんテレ..] 2011-06-16 天は自ら助くる者を助く。_ ウクライナからGM管到着。(13時53分記)
先週追加で注文していたGM管が、遥遥ウクライナからやってきました。 前回はCTC−5という今、流行のSBM−20金属管のコンパチ管を5本買ったのですが、今回は、CTC−1というガラス管を10本。 念のために放射能検査を行います。異常ありません。
前回5本買ったとき、1本不良があったので、『1本ぶっ壊れてたぞ。今度他の種類の10本買うんで、良品1本入れておいてねっ』とお願いしてあったのですが、ちゃんと1本、入ってました。
さて、10本もあると正直言って実に面倒くさいのですが、いざ使うときになって5本壊れてた! なんてことになったらそれこそ泣くに泣けませんので、全数動作試験を行いました。 今回は、10本中10本、全部ちゃんと動作しました。新品未開封ノーチェック品ということで、確かに一度も箱から取り出された気配はありません。紙が癒着していて箱の蓋が実に剥がしにくいです。ヘンな粉とか出てくるし。 バックグラウンドをよく拾います。こんな感じです。
ロシアンGM管動作テスト というわけで、時間が出来たらこれらGM管を使って、いろいろ遊んでみたいなぁと思っているのですがなんせこういうときに限って仕事が立て込んでいて、全く遊んでいる時間がありません・・・ ま、いっか。 ぼちぼちのほほんやって行きましょう。 _ 幼稚園の園庭の土入れ替え。(16時07分記)4月以降でしょうか。お昼すぎに歩いていると、いつもは夕方4時ごろから開店準備している小料理屋さんが、1時間ぐらい早い3時ごろからすごく丁寧に店の入り口のコンクリのたたきや軒下を、水をかけながらデッキブラシでゴシゴシと洗っているのを何度も見かけました。放射性物質の除染をしているのでしょう。自分の店を綺麗にしておきたいという気持ちももちろんあるでしょうが、お客さまを迎えるにあたってのこういう心得は、とても素晴らしいものだと思います。 きっと美味しい料理が出てくるに違いありません。 昨日、仕事に行くために外を歩いていたら、ウチの比較的近所の幼稚園で園庭の土の入れ替えを行っていました。 放射能対策です。見ていたら、園庭の表面を10cmぐらい削り取っているのですが、これだけ削るともう下は地盤のような、土というには少し固そうな感じの地面に行き当たってます。園庭土の全入れ替えです。 こういう大人のちゃんとした対策を見かけると、嬉しくなってきます。 ・・・・・ 一方、福島県の一部の市町村は、子供の受ける線量が心配だからと小学生に線量計を配るとか言ってます。 子供に線量計・・・明らかになにか大きく間違っています。 線量計なんつうものは、放射線業務に従事する成人が被曝管理のためにつけるものであって、そんなものを付けないとだめなようなところに、子供が居たらいけないのです。 私は確かに直接の当事者ではありません。『言うだけなら簡単だ』と思われるかたもおられるでしょう。でもね、そりゃ確かに難しいかもしれないけど、本当に避難はできないのですか? 仕事が・・・とか、転校が・・・とかいう話はよく耳にしますが、本当に、そんなんでいいんですか?って、私は真剣に思います。 線量計付けられた子供達・・・考えただけで悲しすぎます。こういう言い方は本当にしたくないのですが、正直に言えば、これはもう完全に人体実験でしょう。放射線医学的には、そりゃ貴重なデータが取れると思いますよ。平時であれば放射線レベルの高い地域に、何ヶ月も、何年も、育ち盛りの人間の子供を置いておくなんて実験は、絶対に出来ませんから。 名簿を作られて、被曝線量を記録されて、「健康診断」と称して相当長期に渡って追跡調査されることになるのでしょう。 5年後・・・いや、もしかしたらもっと早いかもしれません・・・ぐらいから、福島県の子供達には、大変なことが起き始めると、私は思っています。 それでもことあるごとに、福島県の子供達になんにも起きないことを、祈り続けています。 そりゃ確かに難しいかもしれないけど、本当に避難はできないのですか? 仕事が・・・とか、転校が・・・とかいう話は、命があること、健康であることが前提なんです。 よく考えてください。 日本政府がなんにもしないことはもはや明らかです。自主避難推奨区域とか緊急時避難準備区域とか、一見するとなんだか意味ありそうな造語ですが、全くわけがわかりません。今以上の緊急時って、どんな事態なんでしょう。 特定避難勧奨地点ってなんなんですか一体。ある日突然日本政府の担当者がやってきて、『お宅は汚染が酷いので避難することが推奨されますが、それは推奨であって必須ではありません』とか言われるんですかね。 なんなんですかねこの国は。馬鹿ちゃいまんねんぱーでんねんなんですかね? いい加減にしろと言いたい。 ・・・・・ よく考えてください。 私がもし、福島県内の高線量地域に住んでいたら、間違いなく家族を連れて逃げます。まず3月中旬の時点で全財産持ってとりあえず一旦、安全そうな地域のビジネスホテルに逃げてるでしょう。ここ横浜に住んでいる状況であっても、本当にあと少しで家族揃って逃げるつもりでしたから。 3月12日に家庭内避難準備令を出したとき、家内は不安がるし娘だってもちろん嫌がりました。でも仕方ないですよね。放射線障害の話、政府は本当のことを言ってないという話、過去の水俣病や薬害エイズ、戦争中の大本営発表の話等を丁寧に説明しました。それでも、頭では分かったけれど、実際行動に移せない・・・という感じでしたが、逃げる判断をしたら私は、問答無用で家族を強制避難させる覚悟をしていました。 福島県だけでなく、震災被害に遭われた多くの地域のみなさんが、本当に、一日も早くもとの生活に戻れるよう、ことあるごとに切に祈っています。でも、現実をちゃんと把握して、判断すべきこと、行動すべきことは、していかないといけません。自分自身で。 上、こちら「泡ぶく」に書くことで、差出人:捨てアドレスさんからのメールへの返信に変えさせていただきます。 _ 高線量地域に居住しながらどうしても避難できない場合にどうすればいいのか。(21時20分記)そういう相談メールもいただきます。 本当に、心中お察しいたします。 私の思うところを(あくまでも私はいち素人ですからね、その点はお間違いなきよう・・・と、注記しつつですが)個別にご返信差し上げておりますが、こちらにも少し、思うところを書いておこうと思います。 まず、正確な知識を得ることが非常に重要です。 とにかく勉強してください。高線量地域から脱することができない事情があることも、私はもちろん理解できます。どうしても仕方ないのであれば、今後、おそらく一生戦わねばならない放射能に対する知識を身に付けなければなりません。 ただ、ひとつだけ明らかなことがあります。 どんなに放射能について詳しくなったとしても、放射能と戦って勝つことは絶対にあり得ません。被害を最小限度に止めることしか、できないのです。 でも、同じ高線量地域に住んでいたとしても、知識があるのと無いのとでは、まるで違います。 必死に勉強されることを、お勧めします。 勉強の方法ですが、巷ですでに言われているような、『100mSvまでは大丈夫』とか『200mSvまでは臨床症状出ない』とか、そんなことはどうでもいいです。そういう見解もあるのだという程度の知識は必要ですが、ぶっちゃけ100mSv以下の低線量被曝下での人体感応性は、今もってして医学的にも、物理学的にも、生物学的にも、誰にもわからないのです。 そんな実験、人間でやったことないですから。 基本的には、『放射線は、受ければそれだけ害がある』ってことです。ここまでだったら受けても無害・・・っていう根拠はどこにもなく、少なければ少ないなりに、害がある。でも、その害の度合いが、他の要因(飲酒や喫煙、生活環境から受ける発がんリスク)と分離できなくなってきちゃうねってのが、従来のコンセンサスだったのです。 それがなぜ突然、低線量被曝は害が無い・・・子供も20mSvまでOK(しかも外部被曝のみ)とかになってしまえるのか、全くもってして謎です。 今までの数少ない原子力災害の教訓等を検証してみるに、低線量被曝についてもどうやら閾値無しの線形モデルで考えておいたほうがよさそうだというのが、3月11日までの共通コンセンサスだったのです。 ですから、まずは3月11日以前に書かれた、いろんな資料を読むのがいいと思います。3月11日を境に、放射線被曝についての取り扱いが本当にまるでがらっと変わりましたからね。 例えば腹部レントゲン写真を撮るとき、今までであれば、妊娠している可能性のある女性であれば、腹部レントゲンなんてまず撮りませんでしたよね。どうしても必要なら、造影剤無しMRI等の被曝の無い透視撮影術を使ったハズです。 それがいまや、福島県下では、老若男女妊婦さん関わらず、毎日腹部レントゲン写真撮られているか、それ以上の被曝をしている地域もあるわけです。 普通に考えて、おかしいでしょこれ。 ・・・・・ 次に、チェルノブイリ原発事故の記録を記した書を読むなり、ビデオを見るなりすることをお勧めします。現実にあったことですからね、これは。原発が起こした負の資産の代表と言われていたチェルノブイリ原発事故ですが、福島第一原発事故は、客観的に見てもそれ以上なんです。 チェルノブイリ原発事故からちょうど25年経ちましたが、原発から半径30Km以内にはまだ人間が戻れる状況ではありません。 悲しいですがこれが現実なんです。 2011-06-18 国際社会からの信用を完全に失墜した日本。_ フランスにセシウムを送りつけた日本。(12時04分記)中日新聞からの引用です。
仏に空輸の静岡茶からセシウム検出 キロあたり1038ベクレルもある汚染茶が、162キログラムも輸出されていたということです。 日本の管理体制云々以前の問題ですよこれは。 一度失った信用を回復することは、並大抵のことではありません。 フランスのみなさん本当に申し訳ありません。私がお詫びしてどうなるものでもありませんが、いち日本国民として、お詫びの気持ちを表したいと思います。 _ 食材に対する考え方。(14時20分)上に書いた通り、輸出されているものですらこの有様ですから、日本国内の市場に出回っている福島、茨城、群馬、栃木、千葉、埼玉・・・等々産の食材が安全である保証なぞ、どこにもありません。 とはいえここ最近、ウチの近所のスーパー等では、西日本産の食材はほとんど全く見かけなくなりました。 以前は普通にあったのに・・・です。 これ、陰謀ですか? ・・・そんなわけありませんね。 これはおそらく、今までは東日本産や西日本産の農作物は、分け隔てなく日本全国に流通していたのが、今回の一件で東日本産の農作物が、実に流通しにくくなってしまった。わかりやすく言えば、買い手が居なくなったってことなのでしょう。そりゃそうだ。西日本の人達が、わざわざ汚染の可能性の高い東日本産のものを買う必要ありませんからね。 ということで、西日本産の農作物は、西日本内だけで完結消費されていると。 やったね地産地消万歳!! とか言っている場合ではありません。 私の友人からも、『青木は食材どうしてる?』というメールを、ちらほら貰います。 私の食材に対する考え方ですが、『日本政府は福島県近郊の農作物を全量買い上げしろ!』 とか言っているわりには、自分が食べる分については実はほとんど気にしていません。家内にも、『おれらだけが食べるのであればさほど気にしないでいいよ』 と言ってます。 私は平日でも、自宅で昼食を食べることがあります。娘は学校に行ってて家内が作った弁当持参ですから、平日の自宅の昼食は、私と家内の二人だけ。こんなときには気にせず平気で福島県産ブロッコリー食べてます。 市場に出てるから安全だろうとかいう能天気な判断で食べているのではなく、どうせ全量検査なんかしてないだろうから、キロあたり1000ベクレルぐらいセシウム入ってても、仕方ないね・・・というリスクを承知で、食べています(←ここ非常に重要です。各人の死生観に関わることですから)。 先日調べてみたのですが、私は一日に、食材レベルの重量で0.8〜1.0キログラムぐらい食べています。ご飯は炊く前のお米の状態での重量、パスタだったら茹でる前の生麺での重量です。 これらが仮に全部、暫定基準値の倍のキロあたり1000ベクレルのセシウムで汚染されていたとした場合、毎日800〜1000ベクレルのセシウムを食べることになり、これによりもたらされる内部被曝は年間で3.8〜4.7ミリシーベルトになります。 外部被曝と合わせると、今のご時世ですから年間6〜7ミリシーベルトぐらいになりますかね。 ここに住み続ける以上、仕方ないと思っています。 日本は狭い国ですから、なんとかしようと思ったら多少の犠牲、被害を被るのは仕方ありません。年間6〜7ミリシーベルトの負担を私は受け入れることにしています。 もちろんほんとはこんな被曝を受けること自体がおかしいのですよ。日本政府は日本国民の健康を第一に考え、全力を挙げて汚染の可能性のある食材を全量買い上げし、生産者を含む全国民に安心と安全を提供しなければならないという考え方は今でもまったく揺るいでいません。 現状の、『基準超えたら出荷停止』なんて、全くお話にならない国家の危機対応です。 今の日本政府には、国民を守るんだ! 国民に無用な被曝は0.1マイクロシーベルト足りともさせてなるものか! という気概が全く感じられません。 子供に年間20ミリシーベルトまでOKとか、自主避難推奨区域とか緊急時避難準備区域とか特定避難勧奨地点とかそんなんばっかり。 マジで泣けてきます。 どうしてこんな国になってしまったのでしょう。 原発破壊から三ヶ月以上経過した今ですら、飯舘村にまだ人が住んでいるとか、現状収束の目処すら全く立ってないのに「再生可能エネルギー電気調達特別措置法案」とかそんなの来年でいいんだよみたいなことにリソース割いてみたり、わけのわからないことしか出来ない日本政府にこれ以上何も期待はできません。 仕方ないです。潮満ちればやがて引き、冬来たりなば春遠からじ・・・の気持ちで、自分で出来ることを全力でやりつつ、今の時を生きるしかないでしょう。 が・・・上記はあくまでも私自身の場合です。 娘が食べるであろう食材については、徹底して低汚染食材確保してます(実際に確保しているのは家内ですが)。家族揃っての食卓上には、放射能汚染されている可能性のある食材は絶対に出さない。出すもんか。出してたまるかという強い信念を持って、日々見えない敵と戦ってます。 なんと言っても子供です。大人の都合を子供に押し付けるわけにはいきません。彼女が自分で自身が許容するリスクを判断できるようになるときまで、子供を守らねばならぬのは親の責務です。放射線に対する感受性だって、アラフォー超えたおじさんよりも遥かに高い。福島、茨城、群馬、栃木、千葉、埼玉・・・等々産のものは、絶対食べさせません。どうしても止むを得ない場合は、ごく微量にとどめます。 お米は今のところ去年のものがまだまだありますのでセーフですが、肉類はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド産等をチョイス、骨の多い小魚はデンジャラスなのでしばらくお休みです。 ウチはもともと家族揃っての外食率は低いのですが、最近は特に控えてます。たま〜に、月に1,2回だったら、まぁ娘が食べても許容範囲かな〜って感じで考えてます。 娘が食べるセシウムは、なんとかして毎日20ベクレル以下にしたい。そうすれば、年間0.1ミリシーベルトの内部被曝で抑えられますから、まぁ大丈夫でしょう。 こんな感じで、生活しています。 _ 薔薇は数年なら放置プレイでも大丈夫?(15時24分記)
つい先ほど、雨が降ってきました。今日は夕方のお散歩は、中止かな? ところで先日、朝、いつものようにベランダにある鉢植え達を見ていたら、薔薇のつぼみが膨らんできていました。この薔薇、もう買ってかれこれ何年経つんだろうか。7年ぐらい経つのかなぁ・・・はじめのうちは毎年丁寧に追肥とか土の入れ替えとかしていたのですが、ここ数年、すっかりもう放置状態。薔薇って、綺麗な花を咲かせるためには手がかかるって話をよく聞きますが、本当にここ数年はすっかり放置状態で、数日に一度の水あげしかしてません。 雑草も、もうぼうぼう生えていて、鉢の上はまるで別の植生になっています。 こんなんでも毎年綺麗な花を咲かせているわけですから、薔薇って、言うほどヤワではなく、案外大自然のなかで強くたくましく生きてゆく植物なのかもしれません。ちなみに去年は、5月25日に咲いていました。一昨年は11月10日。その前の年は5月1日。咲く時期が随分ばらばらですが、ロクに面倒みていないから、こんなことになっているのかな? あれ〜、でも以前、ちゃんと追肥したり土変えたりしていたときには、毎年春と秋の二度咲いていたように記憶しているので、これ、放置状態が原因で年に一度の開花になっちゃったのかもしれません。
で、『今年ももうすぐ咲きそうだな』などと思いながらつぼみを見ていると、茎のところになんか小さい しめじ みたいのが生えているのに気が付きました。 これってなにかの病気? 気になったので、オリンパスE-P1にクローズアップレンズを付けて拡大撮影してみたのが左の写真です。 なんなんですかね、これ。 もととも、こういうものなんかな。 いずれにしても、引き続き放置状態を決め込み、様子を見てみるつもりです。
薔薇の葉っぱって、外周部に棘がつんつん出ているのですが、ここもよく見ると、水滴が付いていて実に美しいです。 これ、水をあげたわけでないので、葉っぱの内部から浸出してきているのでしょうね。 写真には撮れなかったのですが、この水をアブラムシが吸いに来ています。 アブラムシの世界は、どんな様子なんでしょうか。 みんな仲良く平和に生きているのかな。
アブラムシが居たのですが、少しだったのでこれまた駆除せず放置状態です。
_ 遂に狂ったのか静岡県知事。(23時01分記)あきれてもはやコメント不能です。 asahi.comから引用です。
静岡知事「飲用茶にすれば問題ない」 仏での検出受け もう私は自分の意見を躊躇せず言うことにします。そもそもここは自分のブログですからね。 静岡県知事って馬鹿なんですか? アホなんですか? 同じ日本人として、非常に恥ずかしいです。 フランスの輸入食材の放射性セシウムの規制値が、キロあたり500ベクレルなんですよ。さらに言えば、日本の暫定基準値も、キロあたり500ベクレル。これですら相当ゆるい基準ですが、それを倍以上も超えてしまった汚染静岡茶葉が、フランスに輸出されてしまった。 しかも、自分らで検知できずに、フランス側の受け入れ検査で検知されはねられて廃棄処分された。 普通だったらはじめに謝るべきところだろ! それをなんですか? 「飲んでもまったく問題ないと考える」とか言ってるの馬鹿でしょ。貴様の個人的見解なんか、関係ないですよ。国際的なコンセンサスで運用されてきた放射性物質の規制値にひっかかるようなものを出しておきながら、詫びもせずに持論を展開して逆ギレですよ、これ。 俺がフランス政府の要人だったら、日本からの食材輸入は直ちに全面禁止します。 他の国から買えば済む話ですからね。 _ 福島第一原発収束への道筋は?(24時05分記)汚染水浄化システムが稼動後いきなり5時間で停止し、再稼動の目処立たず等々全く事態の収束が見えない福島第一原発の状況ですが、私は実はこれ、現場では想定内でしょって、思ってます。 私は以前、水処理関係の仕事をしていたことがあります。取引先は食品会社が多く、守秘義務だらけなので詳細はいまをもってしても言えないのですが、例えば新しい地下水おいしい水の処理プラントとか言うと、相当大規模な設備を構築します。 こういうラインってのは、試運転調整でデータ取り含め、どんなに短くても二週間はかかります。当たり前ですけど地下水汲み上げてラインに通水すれば、水漏れがあるわけです。どんなにちゃんと施工しても、もうね、何千箇所っていうフランジがありますから、少しの水漏れは普通に出ちゃうんですよね。 一週間ぐらいかけて水漏れ止めたらあとは水温とか流量とか濾過器の処理能力等のデータ取りしつつ、二週間から一ヶ月ぐらいかけて本格稼動に入るわけです。 今回の福島第一原発に導入された汚染水浄化システムは、まさに世界初・・・というか、世界初にならざるを得ないシステムでかつ、多国籍システムです。こんなもんが、まず一発で動くハズがない。そんなことは現場の人間は当然分かっているはずです。 無理矢理動かしたらいきなり5時間で停止。吸着剤の表面線量が停止基準にいきなり達したってことですが、そんな理由は実は些細なことで、おそらくは、このぐらいの時間で止まるであろうことは、現場は当然に予期していたと、私は思います。 ではなぜ、こんなことしているのか? 私のあまりにも穿った見方の勘違いであって欲しいと切に願うのですが、自衛隊のヘリからの放水と同じことしているのではないのかな・・・って、思ってます。 すなわち、効果がないことなぞ、はじめから分かっていてやっていると。 1〜3号機は全部メルトダウンしてます(メルトスルーという言葉が出てきましたが、メルトダウンと状況的にはあんまり変わるところはないので、私は引き続きメルトダウンという表現で行きます)。冷却水はぶっ壊れた燃料棒にじかに触って流れ出てくるので、これを浄化するということはすなわち、燃料棒を冷却水経由で外部に取り出すという行為に極めて近いことをやろうとしているんです。 多分無理ですよ。 仮にちゃんと動いたとしても、あっという間に浄化システム周辺は超高線量になってしまって、誰も近づけなくなります。 ではどうすればいいか?
これはもう、ラムにお願いするしかないでしょう。すなわち、地球人類では対処不能だってことです。 現実解としては、福島第一原発を取り囲むように、地表から地下岩盤まで遮蔽壁を設置し、汚染された地下水が福島第一原発周辺から漏れ出ないようにする。特に、世界に通じる海側には絶対に汚染水が漏れ出ないように。陸地側は多少は仕方ありません。日本国の責任として国土の汚染は受け入れねばならぬでしょう。 ぶっ壊れた建屋は現在計画中のあのカバーをかけて、大気中への放射性物質撒き散らしを封じ込める。 あとはもうそのまま、福島第一原発周辺は少なくとも四半世紀は封鎖、その後も線量推移を観察しながらもしかしたら一世紀以上に及ぶかもしれませんが、封鎖です。 冷却システムは、放射性物質を取り除くなんてこと考えないでいいです。まずは、塩分を除去。これは必須です。鉄が錆びますしステンレスは応力割れを起こしますから、塩分は除去しなければなりません。でもこれは、そう難しいことではないと思います。 塩分除いて、少しアルカリ性に振って、あとはそのまま高濃度汚染水を循環させて冷却するしかないでしょう。 安全に冷温停止とか、その後に原子炉解体除去とか、もはや不可能な状態だと私は思っています。汚染拡大、爆発しないような状態を確保して、現状放置状態にするしかないのではないかと。 落ち着いたらそのとき改めて、周辺地域の除染作業にかかるという段取りです。 仕方ありません。もうあんなにぶっ壊れて汚染されてしまったので、どうしようもないです。福島第一原発周辺に住んでおられたみなさんには、かける言葉が見つかりません。 なんという負の遺産を、我々は残してしまったのか・・・ こうならないで済むことを、本当に祈ってます。 _ 青木@管理人 [それ超怖いんですけど ^^) 知らないほうがいい真実ってのもありますから、ええ・・・] _ JK [静岡知事の発言は、わたしも聞いたとたん絶句しました。愚かな対応で日本茶全体が敬遠されるのでは、と、心配です。 チェル..] _ 青木@管理人 [私はお茶が大好きで、静岡県はウチから東名使えばすぐいけることもあって毎年五月連休時には家族旅行ついでに買い出しに行っ..] _ JK [福島第一原発事故は、現状見守り、なんかやってるフリの継続、だと思います。 放射能が高濃度すぎて、日本の基準では作業が..] _ 青木@管理人 [同感です。 チェルノブイリはまさに決死の覚悟で石棺建造を成し遂げましたが、日本はもうすでに手遅れだと思っています。法..] 2011-06-20 本格的梅雨季突入?_ ガイガーカウンタ購入相談。(08時30分記)4月以降、ガイガーカウンタ購入相談を多く受けるようになりました。 こちらをお読みのみなさんの中にも、興味あるかたがいらっしゃるかと思い、今日は少しこのガイガーカウンタについてのお話をしてみようと思います。 実は正確にお話しようと思うと少し(かなり?)ややこしいところがあります。可能な限り分かりやすく説明しますので、お暇なときに時間をかけてお読みください。 _ 線量計=ガイガーカウンタでは無い。(08時38分記)ガイガーカウンタというのは、放射線の検出器にガイガー・ミュラー・計数管(GM管)(こんなの)を使っている放射線検知器のことを言います。一方、放射線検出器はGM管以外にもシンチレーターという物質を使ったものもあり(こんなの)、このシンチレーターを検出器に使ったものは、ガイガーカウンタとは言わずに「シンチレーションカウンタ」「シンチレーションサーベイメータ」と言います。 どちらも「線量計」であることには、変わりありません。 ただ、世間一般では、放射能を測定する道具=ガイガーカウンタ という定義で言葉が使われている場面を多く見ます。 ガイガーカウンタと言って、このシンチレーションサーベイメータが売られていたり・・・ですね。 まぁ細かいことなのでどうでもいいといえばどうでもいいことなのですが、ガイガーカウンタというのはGM管という、真空管のようなものを使った線量計であり、それ以外にもシンチレーションサーベイメータというものも世の中にはある。シンチレーションサーベイメータも放射線を検出する機械だけど、ガイガーカウンタでは無い。ということはぜひ覚えておいてください。 _ ガイガーカウンタとシンチレーションサーベイメータの違い−その1。(08時49分記)放射線を測定するときには主にガンマ線を測定します。世間でよく聞く線量単位である「マイクロシーベルト/時」に換算する際には、ガンマ線計数量が必要なためです。線量計の中には、アルファ線やベータ線が測れるものもありますが、アルファ線やベータ線を一緒に測ってしまうと正しい値が出せなくなります。後で説明しますが、この点は重要ですので覚えておいてください。 で、ガイガーカウンタですが、放射線検出器に使われているGM管は、自身を通ったガンマ線の1%ぐらいしか検出できません。ガンマ線は透過力が強いので、GM管自体を突き抜けてしまって検出しにくいのですね。それに比べてシンチレーターは、ガンマ線を浴びると発光する特殊な物質を使った検出器で、この光をフォトダイオードや光電子倍増管で検出することで、放射線を計数します。同じ体積で比較した場合、このシンチレーター検出器のガンマ線補足率は非常に高く、ガンマ線計数率で言うとGM管の10倍〜100倍以上に達します。 さて、ここで出てきた「ガンマ線計数率」ですが、簡単に説明しますと、ある物質から出される1マイクロシーベルト/時の線量を受けた場合、1分間に何個のガンマ線を検出できるか? というようなものです。1分間に何個のガンマ線を検出したかは、cpm(カウント/分)という単位で表される数値ですので、1マイクロシーベルト/時のときのcpmが、ガンマ線計数率となります。 放射線を検出すると、「プチプチ」音を出す機能を持ったガイガーカウンターの場合、この「プチプチ」音が、1分間に何回鳴るか? ということです。 で、ここからが重要です。 この、ガンマ線計数率が高ければ高いほど、短い時間で放射線量を正確に測定することができるようになります。 放射線って、ラジオの電波のように連続して出ているものではなく、パルス状のものがランダムに出ているのです。よって、検出される放射線の時間間隔というものは一定ではなく、1個ガンマ線を検出した次にガンマ線を検出するまでの時間間隔は、3秒後だったり5秒後だったり、0.1秒後だったりするわけです。 というわけで、線量計は、ある時間内に何個のガンマ線を検出するかを数えて平均化したり、ある程度の数のガンマ線を数えるまでの時間を測ったりして、だいたいの線量に換算するということをしています。 ですので、同じ1マイクロシーベルト/時を測定しようとした場合、ガンマ線計数率が高い(=プチプチ音が沢山鳴る)線量計のほうが、短い時間で放射線量を測定できることになります。また、同じ測定時間で比較するならば、ガンマ線計数率が高い(=プチプチ音が沢山鳴る)線量計のほうが、より正確な値が出せることになります。 同じ体積で比較すると、GM管よりシンチレーターのほうが遥かに計数率は高いですので、同じ測定時間であれば、ガイガーカウンタよりもシンチレーションサーベイメータのほうが、正確な値を知ることができるということになります。 ちなみに、私が現在所有しているCDV−700は、ベータ線対応のGM管で、こないだ買ったPA−1000は、シンチレーション検出器です。また、各都道府県や市区町村に設置されているモニタリングポストも、シンチレーション検出器です。 _ ガイガーカウンタとシンチレーションサーベイメータの違い−その2。(09時05分記)その1では主にガンマ線についてのみ触れましたが、ガイガーカウンタの中にはアルファ線やベータ線が測れるものもあります。逆に、シンチレーションサーベイメータはほとんど全部が、ガンマ線しか測れません(中には特殊なシンチレーターでベータ線が測れるものもあるが相当珍しい)。 アルファ線やベータ線は電離作用が非常に強いので、GM管はこれら放射線を非常によく拾います。シンチレーターはその構造上、検出器の回りを遮光するため(と、シンチレーターを潮解等から保護するため)にしっかりした囲いがあります。透過力の弱いアルファ線やベータ線はこの囲いを突破できないので、透過力の強いガンマ線しか検出できないのです。 よって、もし、アルファ線やベータ線も測りたいと思うのであれば、ガイガーカウンタしか選択肢はありません。 では、アルファ線やベータ線の測定はどんなときに必要か? ですが、今のような、放射能災害に対応するための用途に限定して考えると、いろんなものの表面汚染を調べる際には、有効かもしれません。アルファ線やベータ線は空気中をそんなに遠くまで飛べません。アルファ線で数センチ、ベータ線でもせいぜい数メートルです。ですので、ベータ線検出可能なガイガーカウンタを持っていた場合、ガンマ線だけで測定したcpmと、ベータ+ガンマ線で測定したcpmに差があれば、そこに『何かがある』ということがわかります。ただ、わかるのは『何かがある』ということだけで、なにがどのぐらいあって、その線量は何マイクロシーベルト/時なのか? ということは、全くわかりません。 逆にガンマ線だけの測定でも、周辺より値の高い地点があれば、そこがどうやら汚染されているであろうことが、わかります。また、周辺全体が汚染されていた場合でも、ガンマ線だけの測定であれば、ある程度は正確な線量が出せますので、『そこの線量が高いのか低いのか』ということを判断することもできます。 _ 線量を測定する際にはガンマ線だけで見る必要有り。(09時34分記)ベータ線も測れるガイガーカウンタをお持ちのかたから、『ベータ線を一緒に測ると線量が高くなるが、これは、高いほうの線量を見るべきなのか?』という質問をいただいたことがあります。 これは、×です。線量を見るときは、あくまでもガンマ線だけで、見る必要があります。 まず、線量についてですが、等価線量という考え方を理解する必要があります。環境放射線データベースというWebサイトの中に用語の説明がありますので、こちらにURLをご紹介しておきます。http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/Yougo/touka.htmlです。 放射線と言っても、アルファ線やベータ線、ガンマ線等の種類や、同じガンマ線でもそのエネルギーレベル(強さが違うんですね)によって、被曝量が変わるのです。 で、ガイガーカウンタは、これら放射線の種類や、エネルギーレベルは判別できず、検出した放射線は、どんな放射線でも1カウントとして計数します。 で、ここからが大切なところなのですが、ガイガーカウンタが計数した放射線数を線量に換算するには、変換係数が必要になりますが、この変換係数、ある特定の放射性物質が出すガンマ線量で較正されているのですね。 ある特定の放射性物質とは、一般的には放射性セシウムだったり、コバルト60だったり、いろいろ。マトモなガイガーカウンタであれば、説明書のどこかに書いてあると思います。 で、例えば放射性セシウムが出す放射線量が1マイクロシーベルト/時のところにそのガイガーカウンタを置いたとき、1分間あたり何個のガンマ線を数えるかを実際に測定して、それをそのガイガーカウンタの変換係数とするのです。 ですから、アルファ線やベータ線が入ってきてカウントされてしまうと、それでもガイガーカウンタは線量を表示しますが、その数値はもう線量としての意味は全く無いものとなっています。ガイガーカウンタから見た場合、アルファ線のカウントもベータ線のカウントも、全部ガンマ線だと思い込んでいますから。 アルファ線やベータ線を測定するときには、線量では無くcpmで比較するか、あるいは、線量値で比較するにしてもその数値自体は実際の線量とは大きくかけ離れていますので、相対比較するための「単位の無いただの値」として見る必要があります。線量しか表示できない機種の場合でも、数値を絶対値として見るのではなく、相対値として見るのであれば、「その2」で書いた通り活用方法はあります。線量も、もとはcpmから計算されているものですからね。 ・・・・・ と、いうことは・・・ 放射性物質が変わればアルファ線、ベータ線、ガンマ線の比率やガンマ線のエネルギーレベルも変わりますから、そのガイガーカウンタが正しい線量を表示するのは、較正で使われた放射性物質が出すガンマ線を測定したときだけ・・・ということになります。 『え〜っ、そんなアバウトなものなの〜〜〜?』って感じですが、実際、そんなアバウトなものなのです。しかしながらだからと言って悲観する必要は無く、この世で普通に生活しているうえで遭遇するガンマ線のエネルギー範囲というのは、そう極端に大きな幅があるわけではなく、その値が10倍も変わるってことはあまりありません。但し、倍ぐらい変わることは普通にあります。そんな感じの精度であることは確かです。 ですから、「市の測定では0.05マイクロシーベルト/時だって言ってるのに、自分のガイガーカウンタで測ったら0.12マイクロシーベルト/時だった」なんてのは、誤差の範囲です。 それに比べてシンチレーションサーベイメータは、エネルギー特性がGM管よりも現実に則してますから、較正核種が異なっても、ガイガーカウンタに比べれば正確な値が出てきます。高級機種になりますと、エネルギーレベル補償機能が入ったものもありますので、こういうものですとなおさら正確ですね。 ただね、これら測定器に、数値の絶対精度を求めようと思うとそれこそとんでもないことになります。お金が幾らあっても足りません。大切なのは、同じガイガーカウンターでいろんな場所を測って、どこが高くてどこが低いかを比較したり、同じ場所を同じガイガーカウンターで測って、今日は高くなったのか低くなったのかを調べることだと思います。数値は目安程度ですね。とは言え、上記で書きました通り、目安とは言ってもまるであてにならない数値が出るわけではありませんから、例えば0.5マイクロなんて値が表示されたらその場所は明らかに線量が高い・・・という判断はできます。但し、別機種のガイガーカウンターが0.1マイクロなのに、自分ので測ると0.2マイクロって出るぐらいなのは、想定線源の違いによる誤差の範囲かもしれないねって感じです。 _ ガイガーカウンタの性能は何で決まるのか?(10時05分記)オンラインショップ等でガイガーカウンタを探してみると、安いのから高いのまでほんといろいろあります。 性能と言ってもいろいろな見方があるのですが、『高いほうが性能がいいのか?』というと必ずしもそうではありません。 まず、重要なのは、使っているGM管の大きさです。大きければ大きいほどいい。というのは、GM管のガンマ線計数率は、ほぼGM管のサイズのみで決定されます。大きいほど計数率が高くなるので、安定した値が出てくるようになります。 では、小さいGM管は駄目なのか? というと、そんなこともなく、計数率が低い分、長時間かけてガンマ線を数えればそこそこ安定した値が出てきます。ただし、安定値を出すのに時間がかかりますから、ホットスポットを探すような用途には不向きです。 線量を知るだけであれば、例えば10万円ぐらいするガイガーカウンタを使った場合と、それと同じサイズのGM管を使って自作したプチプチ音がするだけの 要は、プチプチ音を数えて、それに変換係数かけて線量にしているだけですから。 ただ、高いガイガーカウンタは、付加機能が充実している場合が多いです。 例えば、『ある線量を超えたらアラームが鳴る機能』があります。1マイクロ超えたらアラーム設定みたいなことができるのですね。これを自作プチプチ音ガイガーでやろうと思うとまず無理ですが、『1秒間に1プチ以上なるようだとそろそろ1マイクロだ』ぐらいなアバウトな管理は可能です。 他にも、『積算線量機能』もあります。例えば、0.5マイクロシーベルト/時を10時間浴びると、被曝量は5マイクロシーベルトになるわけですが、この被曝量をずーっと積算してくれる機能です。ただ、この機能を使うためには当然ですが、ガイガーカウンタの電源をずっと入れておかねばなりません。 あとは、PCに繋げてデータを吸い出したり、ログ取れたりといった機能もあります。 これらどんな機能が必要かで、ガイガーカウンタに求める性能というものも人それぞれだと、思います。 ただ、線量測定という、基本機能についてのみ見てみれば、ガイガーカウンタの線量測定性能は、GM管の大きさで決まって、大きいほど性能はよいということが、言えます。 どんなに高度な信号処理回路が入ってたとしても、『プチプチ音を数えて、それに変換係数かけて線量にしている』という部分は、どれも共通不変の原理ですから。 _ どんなガイガーカウンタを買うべきか?(10時37分記)上で書きましたとおり、どんな機能が必要かで、ガイガーカウンタに求める性能というものも人それぞれでしょうから、自分でなにをしたいのか? をはっきりしておく必要があります。 ただ、線量を知りたいということのみが目的である場合、GM管のサイズにさえ気を使えば私の考えとしては、安いもので全然OKだと思います。ただこの場合でも、プチプチ音を鳴らす機能があるものを強くお勧めします。 といいますのも、モノによっては液晶に表示される数値はまるであてにならない場合があるからです。特に、0.1マイクロ以下の低いレベルですと、放射線計数率が極端に低くなるので、表示数値のバラつきが非常に大きくなります。 計数率が低くなると、時間加重平均の間隔が長くなる(=数値の更新時間が長くなる)というような処理をしてくれるガイガーカウンタであれば数値は比較的安定するのですが、そうでない機種の場合は、表示される数値を自分で記録して平均化したりしないと、使い物になりません。 そんなときはもうはじめからガイガーカウンタの演算処理はアテにせず、1分間なり2分間なりのプチプチ数を自分で数えて、変換したほうが簡単で正確です。 よって、極論すれば、線量測定のみが目的であれば、大きなGM管を使った、プチプチ音がする安いガイガーカウンタで充分であるということになります。むしろ液晶表示など不要です。 先日買ったGM管をテストしたでっちあげGM管テストベンチですが、こんな簡易なものでも、プチプチ音を鳴らしていれば仕事しながらでも『今日に賑やかだ』『雨が降ってきたか』『いつもと同じ0.1マイクロぐらいだな』なんてことが分かります。こんなんで充分じゃないですかね。こんなのの場合、音がするだけでカウンタ回路はありませんからガイガーカウンタとは言えませんね。言うなれば、ガイガー検知器 でしょうか。 あと、今は、当たり前といえば当たり前なのですが、ガイガーカウンタ相場が非常に高騰してます。私は昔からこんなことしていたので、そのせいもあって定期的にガイガーカウンタ相場をチェックしていましたが、3月11日以前、1万円台で買えたRD1503がいまや3倍以上当たり前ですからね。無理して買うのもどうなのかな〜ってのが、正直なところです。 特に、東京都や神奈川県にお住まいの場合、確かにホットスポットは点在しているようですが、そこらじゅうがホットスポットっていう状況でもなさそうですし、街中にあるモニタリングポストの値や市区町村で実施している放射線量測定結果、あと、個人有志が測定し公表している数値を監視するだけでも、充分大丈夫なような気がしています。 が、まぁ、確かに、放射能は目に見えませんから、こいつらを検知できる手段を手元においておきたいお気持ちはわかりますし、私も、できればひとつはなにか、手元にあったほうがよいかとは思います。 でも高っかいんだよな〜。元からこれが適正な価格なのであればよいのですが、市場の原理なのか足元見られているのか、3月12日以降突如激しく高騰しているこの様を見てしまうと、どうしても今、買うのを勧める気がしません。 もう、安心料として割り切って、普段なら百円ちょっとで買える缶珈琲を、砂漠のド真ん中でまだ我慢できる状況下だけどもまぁ仕方ないなって感じで一万円出して買うつもりであれば、買ってもいいと思います。 ただね、もし、以前は2,3万円で買えたようなガイガーカウンタに8万円とか出すぐらいならば、私としては、もう一声頑張って堀場製作所のPA−1000を買っちゃえば? って、思います。ガンマ線しか測れませんが、シンチレーションサーベイメータで計数率も高く数値も安定しています。価格相応の性能であり、価格も昔から安定。個人用途向けにしては少し毛色が違うこともあり、3月12日以降でも販売価格は全くブレてません。こういう価格の安定感もなかなか頼もしいです。 私は以前から『欲しいなぁ〜』と思っていたこともあって、この機会に思い切って買ってみたのですが使い勝手は非常によく、数値も安定して出ますし防沫ですから万一汚染されても、霧吹きで水まいて布でふき取って除染も容易です。 但し、9.99マイクロ/時までしか測れないのと、線量を表示する機能しかありません。積算とか、アラームとか、そんな機能はありません。また、もともとの用途が環境放射線モニタですから、放射線強度が急激に変動するような状況での使用にはあまり向きません。ピコピコ音を鳴らせますので、これ鳴らしておけば、急激な線量変化も察知はできますが、液晶表示には反映されにくいです。 _ 家庭内ホットスポット探索。(21時27分記)堀場製作所のRadi PA−1000は、一般的なガイガーカウンタに比べて検出精度が二桁近く高いので、微量な放射線の差がわかって面白いです。 今日の午後、仕事の気晴らしにRadiを持って家のなかをうろついていたら、面白いことがわかりました。
かにこむオフィス内放射線量測定結果 2011年6月20日(月)午後 北側ベランダ何が起きてるんだ!と焦ったのですが、これには理由があります。北側ベランダには、マンションの外壁構造に埋め込まれるように設置されている鉄の扉付き物置があるのですが、このなかに、先日密かに入手した閃ウラン鉱がしまってあるのをすっかり忘れていました。この閃ウラン鉱、50cmぐらい離れていてもガイガーカウンタが激しく反応するほど高線量だったので、びびって段ボール箱に入れてビニール袋に入れて、この北側ベランダの物置の中に退避しておいたのですが、ここから放出されているガンマ線のようです。 ウランはガンマ線よりもベータ線を大量に放射しますから、このベータ線が鉄の扉で減速されて、X線を放射しているのかもしれません。 私の仕事部屋は北側ベランダに面しており、私の座っている位置は、この物置からは2mちょっと程度離れています。 北側ベランダから50cm入ったところで0.06、私の座っている位置での線量は、だいたい0.05ぐらいですのでまぁ影響は無いとは思いますがあんまりいい気分がしませんので、近々なにか考えないとですね。 家の中を測ってみてわかったことは、フローリングは空間とあまり変化ありませんが、カーペットとか畳の上は、有意に線量が高いです。目の間にセシウムが入り込んでいるんですかね。 枕の線量が高いのも謎です。外で干すことが多いので、これも中にセシウムを吸着しているのでしょうか。なぜか家内の枕の線量が飛びぬけて高いのですが、なんなんでしょうか。家内曰く『被曝だ被曝だ』と、騒いでいました。 言うまでもないですが、全く問題のない線量なので心配は無用です。 じゃがいももブロッコリーも、有意に線量は増加します。が、野菜類はもともと自然にある放射性物質を含んでいますから、特に異常なことではありません。 北海道産のじゃがいもがセシウムに汚染されているとは考えにくいので、バックグラウンド0.05ぐらいに対して、+0.02マイクロ程度の上昇は平時な状態と考えて、よさそう・・・なのかな? 少し不安なのは、「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」によれば、『2:I-131 濃度を求めるための機器校正が行われていないNaI(Tl)シンチレーションサーベイメータを用いた場合、試料の測定値がバックグラウンドより20%程度高い値を示せば試料中に放射能があると判定し、ゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによる精密核種分析を行う。』とある点。このマニュアルが対象としているシンチレーションサーベイメータは、検出器の大きさが1インチφ×1インチ程度と、Radiに比べて随分大型なものを想定しているのですが、20%と言えば、バックグラウンド0.05に対して+0.01ですから、ウチのブロッコリーもじゃがいもも、精密核種分析対象ってことなんですよね。 もう少し、いろんなケースを調べてみる必要がありますね。 _ 青木@管理人 [補足です。上記: 『PA-1000の実売価格は、震災前後で変わってないと思います。』 というのは、あくまでも堀場..] _ SUGU [こんばんは。お久しぶりです。 PA-1000 radiを購入するつもりで検討を重ねてきました。 すっかり供給も落ち着..] _ 青木@管理人 [SUGEさん、こんにちは。 エアカウンターSは、まだ実物いじったことないのでなんとも言えませんが、お勧めできそうな気..] _ 青木@管理人 [そうそう、書き忘れた。線量計って、一つ持つともう一つ欲しくなりますので、エアカウンターS買って、将来Radi買うのが..] _ SUGU [青木様、こんにちは。 早速の詳しい御回答ありがとうございます。 なるほど、エアカウンターSは充分使えるんですね。 ..] 2011-06-22 夏を思わせる陽気。_ 暑いっ!(10時31分記)我が部屋はすでに28度をマークしています。北側ベランダから上を見上げれば青空が広がり、夏っぽい香りを含んだ南風が北へ向けて抜けていきます。 これは明らかに夏です。 私はもともとエアコンがあまり好きでないので、夏であっても滅多なことではエアコンは使わないのですが、いよいよ夏だなぁ〜 エアコンのフィルタ掃除しなくちゃな〜 なぞと思いを巡らす午前のひとときです。 _ 薔薇が咲いたっ!(21時35分記)
昨日までぼみだった薔薇が今朝、見事に開花していました。 が・・・ あり? 例年に比べてかなり小さめです。しかも、今季はなんと初の2輪咲き? 過去、毎回毎回、たくましく美しい花を魅せてくれるこの薔薇の株ですが、2輪同時期に咲くってのは、はじめてじゃないかな。 ここ数年ずっと放置プレイだったのと、なにか関係あるのかな。 今年の秋には、本気で世話をしてあげようと思う私でした。
_ 空中に撒き散らされた放射性物質からの内部被曝考察。(22時18分記)3月12日〜15日にかけて起きた福島第一原発爆発事故により、大量の放射性物質が空気中に撒き散らされ、これが、高濃度の放射能雲となって首都圏にも風に流れてやってきました。 このときは我が家の北側ベランダでも、CDV-700買って以来、生まれてはじめて環境放射線量のみで線量計の針が連続して振れるという恐怖を味わったのですが、このとき、呼吸によってどの程度の内部被曝をしたのかを試算してみました。 また、ついでと言ってはアレですが、モニタリングポストの線量と大気中の放射性物質濃度との相関から、外部被曝線量から内部被曝線量が類推できるのか? という点についても、考察してみました。 まず、データの出所について。
■データの出所: 新宿と深沢、直線距離で9kmほど離れていますので、気象条件の差により放射能の状態は完全に同一とは言えませんが、まぁ目安として見るには問題ないでしょう。 ざっと3月のデータを見てみますと、大気中の放射性物質の濃度が最も高かったのが、3月15日の10時台。この前後のデータを使って、大気中の放射性物質濃度を見てみます。
■表1:東京都世田谷区深沢に居た場合の、呼吸による内部被曝量試算 こうしてみると、一定の相関はありそうです。吸入摂取時の実効被曝線量を空間線量で割ってみて、倍率を調べてみると以下の通りとなります。
■表2:吸入摂取実効被曝線量と空間線量の関係 うーむ微妙だ。大気中の放射能濃度が高まれば空間線量が増えるのは明らかですが、その増え方は必ずしも大気中の放射能濃度と比例せず、空間線量増大はゆるやかな増加を示します。 これ、表1を見ると放射性ヨウ素のベクレル数が圧倒的優位じゃないですか。放射性ヨウ素はベータ崩壊でベータ線を出すのですが、これが吸入摂取実効線量係数には反映されているにも関わらず、ガンマ線しか検知しないモニタリングポストにはその分が反映されにくいってことなのでしょう。 でもまぁこの数値から見てみますと、大気中の放射能により空間線量が上昇した場合、空間線量比でざっと10倍ぐらいの被曝をもたらすぐらいの放射性物質を吸い込むと考えておけばそんなに間違ってはなさそうです。 10倍というと随分大きそうに感じますが、放射性物質を飛散させている現場の近くでない限り、空気中の放射性物質は風で流され雨で落とされだんだん薄まっていきます。よって、一時的には大きな被曝を受けますが、時間が経つとだんだん落ち着いていき、新たな放射性物質の供給がなければやがてなくなります(地面に落ちたヤツらももちろんそれはそれで大問題なので充分注意して生活しないといけないのですが)。東京都立産業技術研究センター発表の大気中の放射能濃度も、3月15日がピークで、その他の日は3月21日に少し多めに検出されているものの、NDか、検出されても極僅かです。 3月15日の大気中の放射能濃度は上記で用いた9時〜14時の時間帯がほぼピークであり、その前後はかなり少ないです。と、いうことは、3月15日の朝から晩まで都内で外を歩いていた場合、呼吸のみで6〜7マイクロシーベルトぐらいの被曝を受けたと思っていればよさそうです。 さすがにこれが毎日継続だとやばいですが、今回に限って言えば、そう気にするほどのものではないな・・・というのが私の所感です。 ウチの娘であってもまぁどんまいどんまい・・・って感じです。もちろん子供にこんなものは、ごく僅かであっても吸わせたくはありませんが。 空間線量からの外部被曝は、実際はこの数値の3倍ぐらいは見ておいたほうがよさそうです。モニタリングポストは20mぐらいの高さのところにありますから、地表付近では滞留降下している放射性物質により空間線量はもっと高いことになります。 大気が継続的に放射能汚染されたらそりゃ大変に恐ろしいことですが、このへんではその心配は今のところは不要でしょう。 やはり食べ物からの内部被曝のほうが怖いですね。土壌や河川、海に広く供給されたヤツらは、そう簡単には無くなりません。食物連鎖の中で延々とぐるぐる回ってられますから、注意しないといけません。 _ JK [街灯や公共通路の照明は暗すぎて防犯上問題を感じるものも多いですね。『節電やってます』って感じが日本人好みなのかな、悲..] _ 青木@管理人 [『無理して頑張ってます!』感は確かに日本人好みなんでしょうね。 そんなことして事件事故がおきたり、無理してエアコン我..] _ た [近所にある地域センターが、やはり節電のためエアコン稼働制限みたいなことが回覧板で回ってきました。お年寄りは特に暑さに..] _ 青木@管理人 [しかるべき密度でしかるべき判断力、能力をもったリーダーが居ないってことなのでしょうね。 町内の住民の結びつきにして..] _ 青木@管理人 [↑全員右倣えするだけでなく、3月下旬の買占め騒動みたいに、個々が自分のことのみを考えてそれこそ勝手に動き出すこともあ..] 2011-06-23 朝からじめじめ度高し・・・_ 手持ちの線量計で食材の放射能汚染を検知できるかの考察。(10時50分記)暫定基準値ちょうどのセシウム137が500ベクレル入っていたとして、これを手持ちの堀場製作所PA−1000で検出できるかどうかを、机上検討してみることにしました。以前、半減期の計算をやってみたことあるのですが、あまりにもややこしくて断念してしまったリベンジです。
■諸々のこと・・・ 1kgの食材に500ベクレルのセシウム137が入っていたとします。 500ベクレル=1秒間に500回の核分裂が起きるだけのセシウム量ってことです。 すなわち、1秒間に、バリウム137mが475個(500x0.95)生成されるわけです。 バリウム137mは2.5分で半分になるので、10分も経てばほとんど全部が崩壊していると考えてOK。 と、いうことは、どうなるんだ? う〜、実にややこしいぞ。 このへんで前回は挫折・・・ 1秒間に475個生成されるバリウム137mは、10分間でほぼ全部無くなるのだけど、今現在も常に毎秒475個供給され続けているわけだから、バリウム137mは一体何個あることになるのだ? あ”〜〜〜、ややこしい。 きちんと考えれば計算できるのだろうけど、面倒なのでC言語で簡単なコードを書いて実際に時間経過に伴うバリウム量をシミュレーションしてみました。ビバ・力技!
シミュレーション条件:
なるほど・・・というか、これ合ってるのかな? 残存するBa137mは、Ba137mが毎秒475個ペースで供給開始されてから、5分後ぐらいには平衡状態になるようです。だいたい、7万個+αぐらいなところですかね。概算試算なので、7万個とします。 Ba137mの半減期は2.5分、かつ、常に7万個が残留しているということを考えますと、2.5分で3.5万個ペースで崩壊していると考えてよさそうです。となると1分間当たり1.4万崩壊。全部がガンマ崩壊ですから、ガンマ線が1.4万/分放出されるという計算になります。 ほんとか? そんなに出るのか? そんなに出ているものを食ってOKってことなのか? シミュレーション結果に若干の疑問を感じつつ、先に進めます。 ガンマ線は四方八方に放出されますし、専用機材を使うわけではないので、1kgの試料の大きさを考えてもこれ全体を測定対象とするとはできません。 試料100gとし、この試料から放出されるガンマ線のうち検出可能なものをざくっと10%とします。すると、1kgの試料が放出する全ガンマ線の1/100が検出できることになります。 1.4万/分の1/100だと、140/分ということになります。PA−1000で仮にこれを全部検出できたとして、ざっと1μSv/時あたり2000cpmですから、140cpmは0.07μSv/時に相当します。 いけそうじゃないですか。 しかしながら、ガンマ線感度で0.07μSv/時を分解しないといけないので、ガイガーカウンターでは無理ですね。 でもあれか、ベータ線対応のガイガーカウンターなら、セシウム137のベータ崩壊を直接観測すればいけるかも、しれません。 2011-06-24 毎日ビールが美味すぎて困る。_ エアコン試運転。(15時52分記)エアコン上部の埃を掃除して、フィルタ掃除して、全部屋のエアコンを試運転しました。 除湿運転です。ちゃんと湿気取ってます。屋外ドレン口から、水がぼたぼた流れていきます。 よし。OK。 すぐに止めて窓全開。ウチの中を初夏の風が駆け抜けます。 _ 謎の線量計納品。(17時30分記)
先日、eBayをつらつらと眺めていると異様にチープで異様に安い線量計を見つけたのです。1台なんと! 24.99USD。1$=¥82で計算しても、2050円ですよ。GM管を単品で買うより安いぐらい。商品説明には、「新品だよ」「ビープ音を数えて線量に換算するんだよ」「測定範囲3段階切り替えで、0.05μSv/時から80μSv/時まで測れるよ」と、書いてあります。 GM管からの信号を検出して単にプチプチ音を鳴らすだけならまだわかるのですが、測定範囲3段階切り替えってのが謎です。プリスケーラが入っているのでしょうか? だとしたら画期的に安いです。『なんなんだこれ?』と思って、出品者に質問してみました。何度か行ったやり取りはこんな感じです。
私:『やぁ! あんたの出品してる線量計、異様に安いけどGM管なの?』 出:『はい! あれは確かにGM管使ってま〜す。 同じ金額でそのへんのモールで普通に売ってるもので〜す。』 私:『送料が1個買っても5個買っても33USD/個なんだけど、まとめたら 安くならないの?』 出:『ごめんなさ〜い。combine出来ないので送料は何個買っても 安くなりませ〜ん。』 モールっていうのは、ショッピングモール? あるいは日本で言うところのホームセンターのようなところ? そんなところで線量計が米ドル換算24.99で普通に売っているってのもすごい話です。 そんなことより送料の件。普通、1個だと送料33ドルだけど、まとめて買った場合は2個目以降は1個あたり5ドルupとかいうケースが多いのですがこの出品者、1個買っても5個買っても、送料は33ドルx個数で安くしてくれようとしません。なるほど。たぶん、商品自体はほぼ買値のままだけど、梱包手数料で利ざやを出そうという魂胆でしょう。 まぁいいです。33ドルだとしても57.99ドルで4755円です。興味半分実用半分で、5個買ってみたのです。
ちなみに梱包ですが、しっかりcombineされてやってきました。まぁいいです、いいですよ。この程度のことで目くじらを立てる私ではありません。 確かに使われた形跡は無く、新品っぽいです。しかしやはりかなり安っぽい質感。超安いトランジスタラジオって言ったらいいでしょうか。落としたら粉々になりそうなプラスチックケースです。 取説や回路図も入ってますが、記述言語が謎で全く読めません。回路図は、想像していた以上に複雑な構成ですが、電子部品の記号がこれまた謎で全容がわかりません。そもそもこれの機種名、なんていうのでしょうか? 読めません。 ひとつひとつにシリアル番号が手書きで書いてあって、検査印も押してあります。これによりますと、1992年製のもののようです。 電池(006Pの四角い9V電池)を入れて電源を入れてみますと、いきなり「ぴっ、ぴっ」と、バックグラウンド放射線を拾っては音を出してくれます。なかなかいいんじゃないですかね、これ。私がこちらで書いた、まさに必要最低限度の機能を持ち、かつ、信頼できる値を知ることのできる線量計の条件を満たすものです。 使い方は極めて簡単で、上部にある2つのスイッチのうち片方が電源スイッチ、もう片方がモード切替のスイッチです。 モードは、2モードあって一つが低線量(0.05〜1.2マイクロSv/時)、もうひとつが高線量(0.5〜9.6マイクロSv/時)です。
写真を見るとわかりますが、本体表面に、10秒当たり鳴ったビープ音に応じた線量換算表がついています。謎だったのがこの換算表の一番右にある「3」というところ。モード3なんか無いので、「はて?」と思って回路図を追ってみるとこれはLEDなようです。本体上部にLEDが付いているのですがこれがパイロットランプでは無く、また、ビープ音とも連動していません。どうやら、超高線量になるとビープ音が鳴りつづけて数えられなくなるので、このLEDが光りだすということのようです。 あの「3」の隣のマークは、LEDを示していたんですね。お茶目ですね。 実に面白い。 早速消費電流測定です。
謎の線量計消費電流測定: 電源電圧である9Vを安定化電源で印加し、電源ラインに直列に入れた 電流計で消費電流を読む。 思いの外消費電流は小さいです。この程度の消費であればマンガン電池でも1000時間以上は持ちそうです。
早速1台分解してみます。 しかしですね、この写真のようにネジがなにかこうベタベタしたものが上から塗ってあって実に嫌な感じです。これなんなんだろう。封印してあったものが溶けてベタベタになったのかなぁ。あとでまとめて掃除しよっと。電池のクッション用のスポンジもどろどろベタベタに劣化してます。これもエタノールで綺麗に溶かし取らないとな。
開けてみて驚き! 予想の遥か斜め上を行く高度な回路です。半田付けもまぁまぁ綺麗。それでも気になるところはありますが、中華ラジオよりかは遥かに綺麗です。 そして、謎の集積回路が4つも使われております。購入前謎に思っていた「測定範囲3段階切り替え」の仕組みは間違いなくプリスケーラで実現ですね。なかなか本格派です。 これだけの回路+高圧電源部を0.3mAで駆動するとは、なかなかやりますな。 GM管はガラス製のもので、シールドされています。ベータ線を遮断して、ガンマ線のみを計測するようにしているのですね。すごいぞ線量計としての志の高さが垣間見れます。
高圧電源部です。トランスを使ったものではなく、チョークコイルを使ったシンプルな回路です。これもなかなか面白いです。 オシロを使って波形観測しながら、信号処理を調べてみたらこの謎線量計、以下のような構造になっているようです。
■謎線量計の回路構成概念図 低線量モードではGM管が2個放射線を検出すると1回ビープ音が鳴ります。高線量モードではGM管が16個放射線を検出すると1回ビープ音が鳴ります。 低線量モードでも1/2分周されているなんて気配り泣かせてくれるじゃないですか。実際、GM管からの信号を直に聞いていると、平時の自然放射線量ぐらいの時でも「ブブッ」みたいに何個か連続してやってきて「あれ? 今の2個か? 3個か?」っていうときがあるんですよ。これを防ぐための恐らくは1/2分周でしょう。 LED側は、ビープ音のカウント回路とは別に、128個GM管が放射線を検出すると、1回光るような構造になっています。 一方で謎なのは、上記分周比で考えると、あの表面にある換算表に一部?なところがある点。なんなんだろう。なにか謎のノウハウがあるのかなぁ・・・ まぁ、気にしても仕方ないぐらいの誤差の範疇ですが。 いやこれ実に面白い。よく考えられています。これが24.99ドルとは・・・ 正直線量計って使い慣れてくると、音を聞いているだけで充分になってくるんですよね。仕事しながら脇でピッピピッピ鳴っているみたいな。 シンプルすぎて素晴らしいですこれ。なんだかこの謎の線量計、私の常用機になりそうです。
もうね、ケースの中があっちこっちベッタベタで黒い粉とかふいてたり実に気持ち悪いったらありゃしません。当初想像していた以上の完成度の高さに敬意を表し、大変気に入ったこともあって、全数水洗いする覚悟を決めて、全部分解してみたら面白いことを発見しました。いろんな種類のGM管が使われています。 シールド付きガラスGM管や、SBM−20、なんだかわからない謎のGM管等々・・・ そうそう、動作試験した際に1台どうも具合の悪いヤツがあったので、GM管の不良かと思い、分解ついでに手持ちのCTC−5と交換してみたのですが、具合はよくならず。どうも電子回路のどこかが病んでいる様子です。後々治してあげることにしましょう。
洗面所に行ってケースを使い古しの歯ブラシでゴシゴシ洗います。あっという間に綺麗になります。うん、実に気持ちいい。
ベタベタネジは、無水エタノールにしばらく浸しておいて、これまた1本ずつ使い古しの歯ブラシでゴシゴシ洗います。ベタベタも取れてピカピカになります。うん、これも実に気持ちいい。なんてったって私、几帳面なB型ですから。
乾燥中です。スポンジのベタベタも取れて、全般的に汚かったケースがすっかり綺麗になりました。 あとはしばらく干して、乾燥したら組み上げましょう。この後の作業は明日かな。 この中の1台はすでに嫁ぎ先が決まっています。さて、どれを嫁に出すかな・・・ 一番安定してそうなヤツをチョイスしましょう。 それにしても今回の謎の線量計。非常に満足できる買い物でした。 _ 海外からの購入物の到着日数。(21時50分記)ここ数ヶ月以内で、ウクライナから2回、トルコ共和国から2回、それぞれ物品を購入しました。 先方がどんな手段で送っているのか詳細は不明ですが、受取側の私はいずれも郵便局の人から、「国際書留で〜す」という形で受け取ってます。 いずれもイニシャルで三千円ぐらいの送料がかかっているので、日本発で言うところのEMS便なんでしょうかね。 で、先方が『発送したよ〜』から、私が受け取るまでの日数ですが:
ウクライナ→日本 : 8日間ぐらい トルコ共和国→日本:10日間ぐらい って感じで届いています。 備忘録兼ねて、ご参考までに記しておきます。 _ 角ハイボール激美味い。(23時00分記)なにこれマジで。 そもそも角ハイボールって名称が謎で、ハイボールつうのは本来、角瓶を炭酸水で割ったものなハズなので、トリスハイボールとか「ちゃんちゃらおかしい」わけですよ。でもまぁ、いっか。そう堅いことは言いっこ無しで。 今まで自分で、角瓶を炭酸水で割ったりしてみたことはあったものの、それはまさに単なる炭酸水割りだったので「ふ〜ん」って感じだったのですが、今日、近所のスーパーで売ってた角ハイボール500ml缶を買って飲んでみたんですよ。 そしたら激美味いじゃないですかこれ。 なんなんですかねこれ。なにか秘密があるんですか? 気に入ったです。 2011-06-30 それでも夏はやってくる。_ 佐賀県知事、玄海原発再開容認の姿勢 「安全性クリア」。(11:43記)
仕事が 楽しいからいっか。 ところで佐賀県知事古川、なんでそうまでして原発を動かしたいですかね。全く謎です。 各方面ですでに報道されてますから記事の引用はしませんが、なにをもってして「安全性クリア」と言っているのでしょう。茶化すわけでも皮肉るわけでもなく、本当に、マジメな気持ちとして、なにをもってして「安全性クリア」なんて言えるのか、ぜひお話をお聞かせ願いたいものです。 佐賀県民のみなさん、どんどん知事室に行くなり電話するなりして質問したほうがいいですよ。なんにも遠慮する必要はありません。有権者であり納税者である県民には、県知事へ意見なり質問なりする権利が当然にあるわけですから。 会見内容を読んでいて笑っちゃうのが:
海江田:『2号、3号機の安全性は国が責任を持つと重ねて申し上げたい。』 古川:『疑問に思ってきた点は解消された。』 なるほど。そういうことか・・・ 佐賀県知事古川は玄海原発再開にあたって、もし玄海原発が事故を起こして放射能撒き散らしたとしても、『俺のせいじゃないもんね。国が責任を持つって言ったから許可したんだもんね』って屁理屈を捏ねられるための言質を取りたかっただけってことなんですかね。 それでいて原発利権は失いたく無いと。 あまりにも内容が低レベルすぎて、ここ かにの泡ぶく で取り上げるのすら馬鹿らしくなる茶番も茶番ですが、それでも明日の日本のために、今後も突っ込むべきところは突っ込んで行こうと思います。 というか、最近の原発利権を巡る諸々の事象はあまりにもアホすぎることが多く、これを茶番と言ってしまうのは、最近茶番に失礼な気がしてきました。 だいたい福島第一を見てみれば瞭然ですが、原発事故起きて国が取れる責任ってなんなんですか? 放射能汚染に対して取れる責任って、存在しないんじゃないですかね。 よくよく考えてみればそもそもここで海江田が言っている『責任』って、なんなんでしょうか。その点についてもぜひお話をお聞かせ願いたいものです。 原発は、人類が追うことのできないリスクを持っているんだということを、早く認識すべきです。もし本当に、『2号、3号機の安全性は国が責任を持つ』というのであれば、取りえる策はただ一つ。安全に停止できている今のうちに直ちに完全停止処置して、廃炉にすることでしょう。それ以外に責任を持てる安全策なぞ、無いハズです。 ・・・・・ 一方の大阪府橋下知事。「霊感商法の経産省、やらせの佐賀県」原発再稼働容認でこき下ろす・・・だそうで、いやまぁなんというか、『橋下知事の脱原発はただのパフォーマンスだ』と言っている人もいるようですが、仮にパフォーマンスだったとしても、やっていることが至極真っ当であれば、いいいじゃないですかね。私はWelcomeです。もっとやれもっとやれ。 脱原発路線に対して、それに反対する・・・すなわち原発を推進すべきとの立場の人間からは、それを合理的に説明する話というのは全く出てきません。 抽象論で、「電気が足りない」とか「発電コストが高くなって国際競争力が低下する」だとかホザいてますが、こんなの数字を使って『ちゃんと』計算すると、直ちに否定されてしまうことは彼らもわかっているんですね。 いい加減じたばたするのは、やめなさい。 _ ベータ線がずっと高め推移。(12時00分記)この頃、地味に気になっていることがあるのです。 北側ベランダで放射線量を測定すると、平時にはほとんど検出されないベータ線が、結構検出されるのです。 5月ぐらいからずーっと、同じ傾向なんです。 ガンマ線量は平時と同じで、ウチの近隣モニタリングポストのガンマ線量も、安定しています。 これはなにか、ベータ線だけを出すヤツが空気中を漂っているってことを意味しています。 福島第一原発事故関連物質とは、非常に考えにくい。 ひょっとしてこれ、ラドンですかね。 以前、私は地震予知をしようと思って、空間中のベータ線濃度を常時監視するためのモニタリングポストを作ろうと思っていたことがあります(そのために買ったGM管)。 ラドンは天然に多く存在し、アルファ崩壊とベータ崩壊します。地殻変動が起きると地殻内のラドンが地上に出てきて、空気中のラドン濃度が上昇するという現象が観測されるのですが、このラドン濃度の上昇を、ベータ線で感知できないか? と、思ってのことです。 う〜〜〜む・・・地味に気になる。また来るのか? 今度はこの近辺に。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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