2011-08-04 毎年恒例西伊豆土肥温泉入り_ 西伊豆の放射線量。(18時40分記)非常に低いです。測定はDBG-05Bガイガーカウンターです。 いつもの温泉旅館客室内で0.05〜1.0マイクロSv/hぐらい。 土肥海水浴場砂浜1mでほぼ測定限界の0.05マイクロSv/hぐらい。 土肥海水浴場砂浜に置いてもほぼ測定限界の0.05マイクロSv/hぐらい。 我が家の半分以下です。 ほんのひとときですが、のんびりしていこうと思います。 2011-08-06 夏の一齣・・・_ 毎年恒例土肥海水浴場から帰還。(22時15分記)8月4日(木)から二泊三日で家族揃って行ってきました。宿は毎年恒例の西伊豆土肥温泉明治館です。なんだかんだで、とてもお気に入りの宿です。 さて、8月4日(木)に現地から携帯電話で速報しましたが、線量は非常に低かったです。どこもかしこも我が家の半分以下。いやーもちろん、我が家レベルでもそう問題は無いとは思っているのですが、こんなに線量低い場所があるってことがわかってしまうとなんともはや・・・です。 海水浴場で線量測定したのは今回が初めての経験だったのですが、非常に低いのに驚きました。 海水浴場直近にある明治館の我が部屋内で、DBG-05Bで0.05〜0.1μSv/hぐらい(我が自宅の半分程度)、西伊豆土肥海水浴場砂浜1mと、同1cmでいずれも測定限界値ぎりぎりの0.05μSv/hぐらいでした。ちなみにDBG-05BはGM管なので、低線量では実際の線量よりも倍ぐらい高くでます。DBG-05Bで我が家の線量測ると、0.1〜0.15μSv/hぐらいですが、シンチの堀場PA-1000だと、同じ環境で0.060μSv/hですね。PA-1000のほうが実際の値に近いと思われます。 正直これは驚きです。西伊豆でもせいぜいウチの自宅ぐらいはあるかと思っていたのですが・・・綺麗な海水が大地からの自然放射線を封止しているのでしょうかね。 しかしながらここ西伊豆であっても、海の人出は例年に比べて確実に少ないです。 例年比で見た目半分ぐらい? もうちょっと少ない? そんな感じのパラソルの花の密度でした。 福島第一原発事故由来の放射性物質を恐れてのことなのか、東海地震を恐れてなのか(つい先日静岡で震度5弱とかありましたしね)・・・ まぁ、あくまでも私の素人判断ですが、海の放射能汚染については西伊豆はどう考えても問題無し。地震については、ぶっちゃけ日本で生きるにおいては受け入れるしかない自然現象なので、あんまりセンシティブになっても仕方ないという判断です。もちろん、東海地震が起きそうな前兆現象が確認されたりした場合は相応に備える必要があると思っていますが、そうでない平時であれば、普通に暮らすしかないと思っています。 日本人ですから。 海に温泉に海の幸に・・・と、しばし日常を忘れてリフレッシュさせていただきました。
_ 東名高速走行しながらの線量監視。(23時17分記)8月4日は自宅を出て東名横浜青葉ICから下り線に乗って沼津経由土肥まで、そして本日はその逆の道程、ずっとDBG-05Bを鳴らしていたのですが(こんなときにBeep音線量計は便利。運転しながらでも音の割り込みで線量の様子を把握できますから)、いくつか気が付いた点がありました。
下りも上りも同じ傾向でした。東名秦野中井〜足柄SAぐらいまでの間は、DBG-05Bの「ピッピ音」が突然賑やかになります。助手席に座っている娘も『パパなんか急によく鳴るようになったよ!』とわかるほど。このへんはもともと地質的にそうなのか、あるいは、足柄茶を汚染したセシウムがまだ残存している所為なのかは、わかりません。 秦野〜足柄あたりは、今でも天然の黄鉄鉱とか取れますから、地質的に放射性物質量が多いという可能性は大いにありそうに思うのですが、都夫良野トンネルに入るとほんとうにパタっと線量計が反応しなくなるのは、実に気持ち良いというか、大自然の摂理を思い知らされる現象でした。 沼津IC降りて市街地はずーっとほぼ、我が家と同じ程度か少し低いぐらいの感じでしたが、国道136号西伊豆バイパスを通って土肥港が近づくにつれ、線量はどんどん低下していきます。 温泉、地下水脈、そして、駿河湾の海の水が大地からの自然放射線を封止しているのでしょうか。線量計が非常に静かになったのが実に印象的でした。 大自然の力って偉大ですね。 私は海と共に生きる人々の気持ちをわかれる立場にはありませんが、多摩川の汽水域近くで生まれ、育ったためか、親元離れて生活することになっても不思議なことに、比較的大きな河川の汽水域の近くにばかり住処を構えています。 不思議なものです。なんか、自分の住処の近くに海に近い川が無いと落ち着かないんですよね。 そんなことを思いながら旅先で改めて土肥の海を眺めてみると、例年よりかなり少ない気はするものの漁船が元気に行ったり来たりしています。 こういう日常に当たり前の暮らしを、原子力人災で奪われてしまった福島県、その周辺の地域の海で暮らしていたみなさんの気持ちを思うと、正直どうしたらいいのかわからなくなります。 家内と娘はまだ風呂から上がってこない一人時、家族旅行の海水浴での温泉旅館で、酒を片手に海を見ながらついつい目に涙が溢れてきます。 実際、直接的には私にはどうしようもできないですが、せめて今後、同じような災害を発生させないために、自分で出来る限りのことをやっていくのみです。 私は私のやるべきこと、やれることをやる。日常の活動を淡々と行う。 日本のエネルギー政策において原発は要らない。今、これだけは自信を持って、言えることです。 原発は要らない。絶対に原発は要らない。 ただ、学問の自由は確保しなければならないと思っています。すなわち、原子力の研究は、原発とはわけて考えねばなりません。私は、原発反対の意思を明確に表明しますが、原子力の研究は行うべきだと思っています。 今の日本、いろんなところがおかしなことになっていると思いますが、世の中のためにならない研究に多大な予算を使うことを即否定する「目先の人参」主義が散見されます。 こんなのそもそもが、おかしい。 本当に有用かつ先進的な研究開発というのは、その当時の時代では全く役に立たない、一般の人々にはチンプンカンプンで理解なんか到底できないようなものも多いハズなんです。 それをね、こういう先端研究テーマ自体の価値を、世間基準で判断しようとしている今の日本には、私は猛烈な危機感と閉塞感を覚えています。 2011-08-07 太平洋高気圧本気出しはじめた?_ 西伊豆の自然放射線量。(15時10分記)家族旅行で西伊豆土肥に行き、線量が非常に低くて驚いた件はすでに書いたとおりですが本日のほほんな昼下がり、Webでつらつらと遊んでいたら、日本の自然放射線量を紹介しているWebを見つけました。 「AIST 海と陸の地球化学図」というサイトですが、このなかに、「日本の自然放射線量」という頁があって、日本地図が色塗りされて、各地の自然放射線量が一目でわかるようになっています。 これを見るとなんと! 伊豆半島って日本全体の中でもっとも自然放射線が少ない部類の地域に該当するんですね。私は今まで、神奈川県が日本の中でもっとも自然放射線が少ない地域だと思っていたのですが、それは都道府県内全体の線量値平均での比較。神奈川県内でも東部より西部のほうが、より低い線量のようです。 これ見れば東名高速沼津IC降りて土肥に向かう道中、どんどん静かになってゆく線量計の反応も充分納得できるものです。 さらにこれはあくまでも単なる推測ですが、この図を見る限りでは、東名厚木ICより西側ぐらいはもれなく濃い青色ゾーンで線量は低くあるべきなように見えます。今回の車移動線量測定で観測された東名秦野中井IC〜足柄SA付近の線量ピークは、福島第一原発爆発事故により降り注いだセシウムがまだ残っているという可能性が、充分ありそうです。
「AIST 海と陸の地球化学図」の「日本の自然放射線量」の図より一部切り取り引用させていただきました。
2011-08-31 部屋を駆け抜ける秋の気配・・・_ 八月最終日。(10時35分記)お久しぶりです。 いや〜、ここ数週間、公私ともに本当にばったばたでした。 なんというかこう、『一体俺は何に追われているのだ?』みたいな状態。 ようやく、少しですが、日々の時間進行にマージン取れるようになってきたかなぁ・・・ いつもの夏とはちょっと違った、今年の夏でしたが、八月も今日で最終日。なにがあろうと、どんなことが起きようとも、ひたすら地道に淡々と問答無用に過ぎてゆく「時」というものは、偉大なものなのだなぁ・・・ と、部屋を抜ける風に秋を気配を感じながら、改めて思っています。 _ はて?再生可能エネルギーとはなんぞ?(11時27分記)福島第一原発事故後、よく耳にするようになった『再生可能エネルギー』という言葉。よくよく考えてみると極めて謎な言葉です。 エネルギーというのは、何らかの形でその系から取り出してしまったらどんなことしても元に戻せません。すなわち、再生不可能なわけですが、巷で言うところの『再生可能エネルギー』という言葉の意味を改めて調べてみると、どうやら自然エネルギーを指しているということがわかりました。枯渇の恐れがある化石燃料由来のエネルギーではなく、太陽光(風力も太陽光の一部)や地熱等、使っても短期的に無くならない自然エネルギーのことを指して、『再生可能エネルギー』と呼んでいるようです。 実に紛らわしい。だったらもっとわかりやすく『自然エネルギー』って言えばいいのにって、思います。 で、福島第一原発事故を受けての脱原発の流れの中で、この『再生可能エネルギー』の中でもとりわけ脚光を浴びているのが、『太陽光発電』。大ソーラーパネル地帯を作ろうとか、一家に一台ソーラーパネルみたいな話もよく聞きます(特に私は神奈川県民ですので(笑))が、どうもね、私は当初からこの流れには疑問を感じているんです。 あ、もちろん、太陽光発電を否定しているわけではありません。ただね、適材適所っていう考えをいきなりすっとばして、太陽光発電万歳! みたいな流れには『ちょっと待った!』と言いたくなります。 まず、脱原発を進める上での代替エネルギー・・・もうちょっと具体的に言えば、代替発電手段として太陽光はどうなの? という点を考えてみますと、どうも日本には適合しにくいんじゃないかなぁ・・・ 日本には四季がありますから、太陽光の照射エネルギーに大きな季節変動があります。また、天候も実に風情溢れる風土ですから、晴天率も一定以上は期待できない。そして、なんと言っても国土が狭い。 そんな日本に、無理してソーラーパネルを敷き詰めても、どうなんだろうか・・・という点がまず疑問。 次に、今後安くなるだとうとはいえソーラーパネルはちと高い。大量に敷き詰めた場合の設備投資額と発電量がどうなのかの知識は無いので具体的に言及できませんが、一軒家の屋根に載せるタイプのものでも2〜300万円するという話ですから、随分高価ですよね。ウチの場合、電気代が年間10万円ぐらいでず。200万円だとしたら、全量太陽光発電でまかなえたとしても、20年間でトントンです。全量太陽光発電でまかなうなんて到底無理ですから、どうもコスト的にはワリに合わなさそうです(そもそもウチはマンションなので設置できないのですが)。そもそも、20年間も耐久性あるんですかね? あと、発電される電気が直流だってのも、オーバーヘッド要因です。商用ラインに接続するためには、交流に変換しなければならず、ここで変換ロスが発生します。この変換ロスは結構大きい。さらにこれが家庭用でなく、発電所レベルの規模の設備で考えると、かなり無理があるのではないか・・・と、思えます。 設備投資額、メンテナンス費用、ソーラーパネルの寿命、太陽光を享受できる率、直交変換ロス・・・太陽光発電は、大規模な発電所には向かなさそうです。 私が思うに、真剣に太陽光発電を進めようと思うのなら、以下のようにすべきだと考えます。
今の電化製品は、例えばパソコンや液晶テレビ等は、直流低電圧で動かせるものが非常に多いです。家に来ているAC100Vを内部で直流にして、半導体を動かしているのです。太陽光発電は直流で出てくるのですから、これを直接繋げられるようにすれば素敵ですよね。ロスもないし。ただ、直流だと長距離の伝送には向きませんから、あくまでもローカルな電力供給とする必要があります。 ノートパソコンだったら、ACアダプタでコンセントから電気を取るじゃないですか。あのACアダプタを使わずに、いきなり太陽光発電器に繋げられるようにすればいいわけです。 どうですかね? どうも今の流れを見るに、脱原発のエネルギー源としての太陽光発電というのは、利権の原発代替にしかならないのでは? という印象を持っています。 ・・・・・ 原発の代替になるような、巨大な発電所のエネルギー源について、私は当面は、既存の手法(火力(石炭、石油、天然ガス等)や水力、地熱)で凌いで、その間に次世代エネルギー源を「真剣に」検討すべきではないかと思っています。 風力とか太陽光も、補助的に使うのはアリだと思いますが上記で書きましたとおり、大規模な発電所のエネルギー源としては私は疑問を感じています。 そんななか、最近、地熱ってどうなんだ? って、思い始めています。自然相手な点では不安定さはあるでしょうが、太陽光に比べれば安定して熱を取り出せそうですし、なんと言っても日本は火山国ですから、この地の利を活かさぬ手はありますまい。ただ、地熱を取り出しやすい場所は温泉地とか、火山の近くでしょうからダムと一緒で環境保全との兼ね合いは難しそうです。 あと、今の技術をフル動員して本気で石炭燃やしたら、どのぐらいの効率が出るのでしょうね。化石燃料の中でも比較的豊富にあると言われている石炭を、有効利用する試みも有用かと思います。 そもそも、化石燃料って本当に枯渇するんですかね? 二酸化炭素が地球温暖化の原因って本当なの? という話もあるわけで、これらのことも考えると、エネルギー政策というのは利権無しには考えられないものなんかなぁ・・・という、虚しさも、感じることは確かです。 それと、西日本と東日本の電源周波数も、なんとかならんのですかね。このまま日本国が存続する限り、ずーっと、50Hzと60Hzでやっていくのかしら。 いろんなことが、あります。 _ 秋刀魚を食べた。(11時52分記)昨夜、新モノの秋刀魚を食べました。北海道産と表記がありましたが、今の時期、家族団欒の食卓に魚を登場させるのは、ちょっと勇気が要りますね(笑)。私と家内だけならば全然気にしないのですが・・・ 水産庁のWebで見てみますと、魚の中でも秋刀魚は放射性物質の検出率が非常に低く、検出限界未満か、あってもたま〜にセシウムが数ベクレル。このぐらいなら、まぁ、娘に食べさせてもたまにはいいか。なんと言っても秋の味覚ですから。 実に美味かったです。 最近、ここ横浜のスーパーでも、ようやく北海道や青森秋田、西日本産の農作物が手に入りやすくなってきました。一方で、東日本産の農作物についても、最近はかなり汚染が低減してきたようで、野菜については、以前に比べてそれほど厳しく産地に拘らなくしました。 今後は、肉と魚ですね。あと、新米。 肉も魚も、商品のラベルに表記されている産地では判断できない点が非常に困るわけですが、肉については当面外国産をチョイス、魚については水産庁のWebとにらめっこしながら、セシウムが低そうなものを選んで調達って感じでしょうか。 魚の産地は水揚げ港表記だけではなく、漁船の操業海域も表記してもらいたいところです。 ま、娘に食べさせるものについては引き続き・・・ですが、それ以外はあんまり気負わないで、でも、出来ることはするという方針で、ぼちぼち生活してゆこうと思います。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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_ た [ふむ。そろそろ時間できそうだよ、ということでOK?(笑)]
_ 青木@管理人 [時間ができそうだったのですが早速、9/1-2と出張で埼玉県川口市行ってました。 が、なんと夏が過ぎ去り、キリンの秋味..]