2005-11-30 なんか違和感。_ マンション耐震強度偽装。やってはいけないことをやってしまいました。 これが、悪いことした建築士の個人のみの責で償いきれるものであれば、個人がちゃんと責任取ればいいわけですが今回はあまりにも大きいです。大きすぎます。 私は建築業界ではありませんが、モノ作りを生業のひとつとするものとして、今回の建築士の所業については全く同情の余地を感じません。 いかなる圧力があったとしても、出来ないものは出来ないのであって、1+1が3になることはありえないのです。その道のプロを自認するならば、どんなことがあっても曲げてはいけないところだと思います。 しかし、そこんところを曲げてしまった。 モノ作りを長年やっていて思うことは、できたモノは大変に正直だということです。いろんな事情で設計コストや開発コスト、期間を削らなければならないという事情は、どんな世界にもあります。しかしそれは当然ですが、最低限度クリアしないといけない要求仕様を満たせる範囲内で行われるわけですが、その中であっても、やはり、コストをケチったところは、モノが完成してからボトルネックになることが多々あります。 それは、ライバルとの性能競争で、あと一歩のところで届かなかったり、当初想定していなかったような使われ方を検討した際に、あともう少しで潰しが利いたのに・・・といった形で現れます。 そんなことは、建築士をやっている人であれば、当然わかっていたはずです。 今回の問題はそれだけではありません。 人間は完璧ではありません。間違いも起こすし、惑わされることもあるでしょう。だから、そういう不完全要因に起因するミスを第三者が発見して未然に防ぐため、チェック機関や検査工程があるわけです。 私の世界で言うなら、レビューですね。 今回のマンション耐震強度偽装は、これらチェック機構も全く働かなかった。しかし、現場サイドでは問題意識があったようで、幾度と無く問題提議がなされていたようです。 リスク管理以前の腐れ体質ってことなんですかね? いろんな意味で今後の推移から眼が離せませんが、そんなことよりも住民のみなさんが、一日も早く安心して生活できるようになることを、願ってやみません。 _ 広島女児殺害事件。被害に遭われた関係者のみなさんに心からお悔やみ申し上げるとともに、殺害されてしまったあいりさんのご冥福を心からお祈りします。 今回は、報道に感じた私の違和感を少し、書いてみたいと思います。 朝日新聞朝刊の第一面のトップ見出しに、『ペルー人を指名手配』とありました。容疑者が割り出された。指名手配されたという情報を伝えるということを考えた場合、容疑者の国籍というのは二次的な情報でよいのではないでしょうか。 『容疑者を指名手配』でよいのではないか・・・なんでわざわざ見出しに『ペルー人』と表記する必要があったのか。本文中に書けばいいんじゃないか? って、思いました。 日本人だろうとペルー人だろうと、中国人だろうとアメリカ人だろうと、韓国人であろうと何人であろうとも、同じ人間なんだし、良いことは良いことだし、悪いことすれば悪人なわけです。 少なくとも見出しに国籍表記は、意図不明だな・・・って、思いました。 ヘンなナショナリズムを煽るのは、私は嫌いです。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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