2011-06-16 天は自ら助くる者を助く。_ ウクライナからGM管到着。(13時53分記)
先週追加で注文していたGM管が、遥遥ウクライナからやってきました。 前回はCTC−5という今、流行のSBM−20金属管のコンパチ管を5本買ったのですが、今回は、CTC−1というガラス管を10本。 念のために放射能検査を行います。異常ありません。
前回5本買ったとき、1本不良があったので、『1本ぶっ壊れてたぞ。今度他の種類の10本買うんで、良品1本入れておいてねっ』とお願いしてあったのですが、ちゃんと1本、入ってました。
さて、10本もあると正直言って実に面倒くさいのですが、いざ使うときになって5本壊れてた! なんてことになったらそれこそ泣くに泣けませんので、全数動作試験を行いました。 今回は、10本中10本、全部ちゃんと動作しました。新品未開封ノーチェック品ということで、確かに一度も箱から取り出された気配はありません。紙が癒着していて箱の蓋が実に剥がしにくいです。ヘンな粉とか出てくるし。 バックグラウンドをよく拾います。こんな感じです。
ロシアンGM管動作テスト というわけで、時間が出来たらこれらGM管を使って、いろいろ遊んでみたいなぁと思っているのですがなんせこういうときに限って仕事が立て込んでいて、全く遊んでいる時間がありません・・・ ま、いっか。 ぼちぼちのほほんやって行きましょう。 _ 幼稚園の園庭の土入れ替え。(16時07分記)4月以降でしょうか。お昼すぎに歩いていると、いつもは夕方4時ごろから開店準備している小料理屋さんが、1時間ぐらい早い3時ごろからすごく丁寧に店の入り口のコンクリのたたきや軒下を、水をかけながらデッキブラシでゴシゴシと洗っているのを何度も見かけました。放射性物質の除染をしているのでしょう。自分の店を綺麗にしておきたいという気持ちももちろんあるでしょうが、お客さまを迎えるにあたってのこういう心得は、とても素晴らしいものだと思います。 きっと美味しい料理が出てくるに違いありません。 昨日、仕事に行くために外を歩いていたら、ウチの比較的近所の幼稚園で園庭の土の入れ替えを行っていました。 放射能対策です。見ていたら、園庭の表面を10cmぐらい削り取っているのですが、これだけ削るともう下は地盤のような、土というには少し固そうな感じの地面に行き当たってます。園庭土の全入れ替えです。 こういう大人のちゃんとした対策を見かけると、嬉しくなってきます。 ・・・・・ 一方、福島県の一部の市町村は、子供の受ける線量が心配だからと小学生に線量計を配るとか言ってます。 子供に線量計・・・明らかになにか大きく間違っています。 線量計なんつうものは、放射線業務に従事する成人が被曝管理のためにつけるものであって、そんなものを付けないとだめなようなところに、子供が居たらいけないのです。 私は確かに直接の当事者ではありません。『言うだけなら簡単だ』と思われるかたもおられるでしょう。でもね、そりゃ確かに難しいかもしれないけど、本当に避難はできないのですか? 仕事が・・・とか、転校が・・・とかいう話はよく耳にしますが、本当に、そんなんでいいんですか?って、私は真剣に思います。 線量計付けられた子供達・・・考えただけで悲しすぎます。こういう言い方は本当にしたくないのですが、正直に言えば、これはもう完全に人体実験でしょう。放射線医学的には、そりゃ貴重なデータが取れると思いますよ。平時であれば放射線レベルの高い地域に、何ヶ月も、何年も、育ち盛りの人間の子供を置いておくなんて実験は、絶対に出来ませんから。 名簿を作られて、被曝線量を記録されて、「健康診断」と称して相当長期に渡って追跡調査されることになるのでしょう。 5年後・・・いや、もしかしたらもっと早いかもしれません・・・ぐらいから、福島県の子供達には、大変なことが起き始めると、私は思っています。 それでもことあるごとに、福島県の子供達になんにも起きないことを、祈り続けています。 そりゃ確かに難しいかもしれないけど、本当に避難はできないのですか? 仕事が・・・とか、転校が・・・とかいう話は、命があること、健康であることが前提なんです。 よく考えてください。 日本政府がなんにもしないことはもはや明らかです。自主避難推奨区域とか緊急時避難準備区域とか、一見するとなんだか意味ありそうな造語ですが、全くわけがわかりません。今以上の緊急時って、どんな事態なんでしょう。 特定避難勧奨地点ってなんなんですか一体。ある日突然日本政府の担当者がやってきて、『お宅は汚染が酷いので避難することが推奨されますが、それは推奨であって必須ではありません』とか言われるんですかね。 なんなんですかねこの国は。馬鹿ちゃいまんねんぱーでんねんなんですかね? いい加減にしろと言いたい。 ・・・・・ よく考えてください。 私がもし、福島県内の高線量地域に住んでいたら、間違いなく家族を連れて逃げます。まず3月中旬の時点で全財産持ってとりあえず一旦、安全そうな地域のビジネスホテルに逃げてるでしょう。ここ横浜に住んでいる状況であっても、本当にあと少しで家族揃って逃げるつもりでしたから。 3月12日に家庭内避難準備令を出したとき、家内は不安がるし娘だってもちろん嫌がりました。でも仕方ないですよね。放射線障害の話、政府は本当のことを言ってないという話、過去の水俣病や薬害エイズ、戦争中の大本営発表の話等を丁寧に説明しました。それでも、頭では分かったけれど、実際行動に移せない・・・という感じでしたが、逃げる判断をしたら私は、問答無用で家族を強制避難させる覚悟をしていました。 福島県だけでなく、震災被害に遭われた多くの地域のみなさんが、本当に、一日も早くもとの生活に戻れるよう、ことあるごとに切に祈っています。でも、現実をちゃんと把握して、判断すべきこと、行動すべきことは、していかないといけません。自分自身で。 上、こちら「泡ぶく」に書くことで、差出人:捨てアドレスさんからのメールへの返信に変えさせていただきます。 _ 高線量地域に居住しながらどうしても避難できない場合にどうすればいいのか。(21時20分記)そういう相談メールもいただきます。 本当に、心中お察しいたします。 私の思うところを(あくまでも私はいち素人ですからね、その点はお間違いなきよう・・・と、注記しつつですが)個別にご返信差し上げておりますが、こちらにも少し、思うところを書いておこうと思います。 まず、正確な知識を得ることが非常に重要です。 とにかく勉強してください。高線量地域から脱することができない事情があることも、私はもちろん理解できます。どうしても仕方ないのであれば、今後、おそらく一生戦わねばならない放射能に対する知識を身に付けなければなりません。 ただ、ひとつだけ明らかなことがあります。 どんなに放射能について詳しくなったとしても、放射能と戦って勝つことは絶対にあり得ません。被害を最小限度に止めることしか、できないのです。 でも、同じ高線量地域に住んでいたとしても、知識があるのと無いのとでは、まるで違います。 必死に勉強されることを、お勧めします。 勉強の方法ですが、巷ですでに言われているような、『100mSvまでは大丈夫』とか『200mSvまでは臨床症状出ない』とか、そんなことはどうでもいいです。そういう見解もあるのだという程度の知識は必要ですが、ぶっちゃけ100mSv以下の低線量被曝下での人体感応性は、今もってして医学的にも、物理学的にも、生物学的にも、誰にもわからないのです。 そんな実験、人間でやったことないですから。 基本的には、『放射線は、受ければそれだけ害がある』ってことです。ここまでだったら受けても無害・・・っていう根拠はどこにもなく、少なければ少ないなりに、害がある。でも、その害の度合いが、他の要因(飲酒や喫煙、生活環境から受ける発がんリスク)と分離できなくなってきちゃうねってのが、従来のコンセンサスだったのです。 それがなぜ突然、低線量被曝は害が無い・・・子供も20mSvまでOK(しかも外部被曝のみ)とかになってしまえるのか、全くもってして謎です。 今までの数少ない原子力災害の教訓等を検証してみるに、低線量被曝についてもどうやら閾値無しの線形モデルで考えておいたほうがよさそうだというのが、3月11日までの共通コンセンサスだったのです。 ですから、まずは3月11日以前に書かれた、いろんな資料を読むのがいいと思います。3月11日を境に、放射線被曝についての取り扱いが本当にまるでがらっと変わりましたからね。 例えば腹部レントゲン写真を撮るとき、今までであれば、妊娠している可能性のある女性であれば、腹部レントゲンなんてまず撮りませんでしたよね。どうしても必要なら、造影剤無しMRI等の被曝の無い透視撮影術を使ったハズです。 それがいまや、福島県下では、老若男女妊婦さん関わらず、毎日腹部レントゲン写真撮られているか、それ以上の被曝をしている地域もあるわけです。 普通に考えて、おかしいでしょこれ。 ・・・・・ 次に、チェルノブイリ原発事故の記録を記した書を読むなり、ビデオを見るなりすることをお勧めします。現実にあったことですからね、これは。原発が起こした負の資産の代表と言われていたチェルノブイリ原発事故ですが、福島第一原発事故は、客観的に見てもそれ以上なんです。 チェルノブイリ原発事故からちょうど25年経ちましたが、原発から半径30Km以内にはまだ人間が戻れる状況ではありません。 悲しいですがこれが現実なんです。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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