2007-03-26 素の音を求めて・・・_ CDP(DAC)考。オーディオ専用のCDP(DVD無し)を新調(増設)したいという話は先日書いた通り。その後、あちこちのメーカーのWebを読み漁ったりして、最新の情報を集めていた。 私がはじめてCDPを買ったのはかれこれ20年ちかく前、SONYのCDP-M57というモデルだった。当時はメインソースはLP(アナログレコード)だったので、ロクに試聴もせず、適当に小さくて安いCDPを取りあえず買ってみたという感じであった。全然期待していなかったし、なんとなく、44.2KHzサンプリングの量子化複合信号なんか、話にならんだろうみたいな見下げた先入観もあったし。 でも、買ってきて自宅のシステムに繋いで聴いてみたら、巷で言われるほど酷いものではないなと、思った。 いやむしろ、音像、音場再現、歪み感、ヌケ(過渡特性)は、自作のLPプレーヤーよりいいんじゃね? と、LPとCDで同じソースを聞き比べて感じたものだった。 片手でらくらく持てるほど軽いデジタル機器であり、ノイズ源の塊であるようなCDPが、KP-1100を越えることを目標に必死こいて自作したLPプレーヤーよりも良い音を出すという事実に、結構凹んだのを覚えている。 その当時は、CDPと言えば高級機になればなるほど、オーバーサンプリング周波数が高くなり、ビット数が増え、デジタルフィルタ段数が増えて22.1KHz以上を急峻にカットするというものが多かったように思う。 しかし、CDはLPと違って、サンプリング周波数の半分が記録限界となる。「もともと16bit/44.2KHzサンプリングの信号しか入ってないのだから、オーバーサンプリングしてもなんの意味があるのだ?」なんて激しく疑問に感じていたことも事実。22.1KHz未満に与える影響を最小限度にしつつ、22.1KHz以上のカットを急峻にするためにオーバーサンプリングして帯域稼ぎという側面があることは勉強して知っていた。しかし、ほとんど自作は不可能としか思えないデジタルオーディオの領域なので、はなから追求することを放棄し、「まぁ余裕があることはいいことなんだろうな」みたいな意味不明な納得の仕方をしていたのであった。 今回、20年ぶりにCDPを選定することになり、再びこのD/Aコンバータ部の疑問が脳の深層部から表出してきた。 やっぱり、素の音 というものを聴いてみたいじゃないですか。オーバーサンプリングもデジタルフィルタも何もない、16bit/44.2KHzサンプリングの信号を単に復号しただけの音。高調波出まくりだろうけどそんなのは取りあえず良しとして、要は、0x0000〜0xFFFF で記録されている信号を、時間軸に沿って電圧変換してやればいいだけだろ? 20年前は無理だったとしても今なら自力復号もなんとかなるんじゃね? と思い20年前にはまだ世間には無かったWorld Wide Webを使って検索してみると、さすがさすが。すでに同じことを考えている先人達が居る居る。 はじめはPC上で信号処理して、PCに繋げたD/Aコンバータでオーディオ信号化することを考えていたのであるが、これならハードウェアで自作も簡単っぽい。 ということでまずは手始めに、DACを自作してみることにした。 と言っても只今本業超多忙なので、いつになったら手を付けられることか。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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