2011-05-06 真実はどこにある?_ 福島第一原発高線量瓦礫の謎 - 続報。4月25日のかにの泡ぶくで、福島第一原発内に散乱する異様な高線量瓦礫の由来の謎について少し書きました。このとき私は、あの瓦礫は異常な破壊力を持つ爆発を起こした3号機からもたらされたものであり、そのすごさから考えても3号機の爆発は単なる水素爆発では無い。3号機はメルトダウンした燃料が圧力容器の底を抜け落ちてどこかで水と触って水蒸気爆発し、その燃料の一部が吹き飛んだか、瓦礫に付着したのではないかと推測しました。その理由は、あんな高線量で瓦礫を放射能汚染させることのできるブツがあるとすれば、それは破損した燃料棒しか考えられません。当時いろいろ調べてみたのですが、3号機の燃料プール内の燃料棒が破損したという報道は無く、3号機が爆発後も燃料プールには水を補充したり湯気が出たり水温計ったりしていましたから、3号機の燃料プール内の燃料棒は無事だろうと判断したわけです。燃料プール内の燃料棒が無事だとすればあとは圧力容器の中にしか燃料棒は存在しません。 しかしその後、この連休を使っていろいろ調べてみたのですが、3号機の燃料プール内の燃料棒が破損したという報道もありませんでしたが、3号機の燃料プール内の燃料棒が無事という報道も見つかりませんでした。 そして、非常に面白いビデオを見つけました。福島第一原発3号機の爆発についての解説 4月26日(http://www.youtube.com/watch?v=P4KXX24Dv1U)。約8分間の動画です。
解説者:米国 フェアウィンズ・アソシエーツ社チーフエンジニア アーニー・ガンダーソン氏。米国のスリーマイル原発事故の際、事故調査団のメンバーでもありました。 02:37付近で、「プラントから2マイルも離れたところから多数の燃料棒の破片が見つかっています」なんておっしゃってます。 そんな報道日本であったか? と思って海外の報道機関のwebを調べてみますと、なんと4月7日のニューヨークタイムスですでに報道されていました。
NYTimes_comより引用。 日本では確かに「燃料棒破損の可能性」とは言ってましたけど、「破損の可能性」って程度の表現では、燃料プール内でなにか起きているぐらい(それでも大問題なのですが)な印象しか持てません。まさか、爆発の勢いで燃料棒が吹き飛んだことを「燃料棒破損の可能性」という発表で済ませられるわけありません。なんでこれ日本国内向け報道でどこの社も触れてないのでしょう。どこからどう見てもどう考えても完全に情報隠蔽です。 全くもはや日本政府から発表される内容は、戦時中の大本営発表と同じと考えるべきですね。 高線量汚染された瓦礫って、おそらくは、破損した燃料棒そのもののことだったのです。なんという情報操作。 あまりにも酷いことが判明したので話が随分それてしまいましたが、燃料棒が吹っ飛んだのだとすれば私の福島第一原発内に散乱する異様な高線量瓦礫の由来の推論も修正しなければなりません。改めて書くことはしませんが、燃料棒があちこちに吹き飛んで高線量汚染しているのだとすると、その燃料棒は明らかに破損しているわけですから相当まずい事態ですこれは。 私がここでこれ以上ぐだぐだ書くよりも、上記アーニー・ガンダーソン先生の動画が非常に分かりやすく優しく説明してくれます。8分ちょいですから、ぜひご覧ください。 そんなことより海外のニュースサイトを見ていると、日本という国は、すっかり世界の孤島となってしまったのだなぁ・・・って、つくづく感じます。 ただ、今のところまだインターネットは遮断されてませんから、知ろうと思えば知ることのできる手段があるのは、せめてもの救いでしょうか。 _ 菅直人首相、浜岡原発全原子炉停止要請!いやぁ正直びっくりしました。晩酌で呑んでいたワインを口から噴き出しましたよ。 いつものごとくシャワー上がりにNHKのニュース見ていたら、菅直人首相の記者会見の模様が中継されているではありませんか。カラフトししゃもをつつきながら赤ワインをちびちびやりつつ『寺川さんはまだか〜』とか言ってたらなんと突然突拍子も無く、浜岡原発全面停止要請を中部電力に行ったとなっ! 「素晴らしい英断だっ!」 と思う間もなく 「なにか裏があるっ!」 と思ってしまう私は、対日本政府発表については本当に心が貧しい人間になってしまったようです・・・ 福島第一原発の対応を見ていると、実は今回、東海地震の前兆現象が確認されたが国民がパニックになるといけないのでそれは公表はしないけど浜岡原発だけは止めておこう・・・とか平気でありそうじゃないですか。 こんな貧くなってしまった私の心を、華麗に復活させてくれるだけの活動をしてくれよ本当に日本政府。今までの私の批判が日本政府にとって濡れ衣であり、私の勘違いであったなら、いつでも心からお詫びさせていただきます。 しばらくは、極めて冷静に今後の推移を見させてもらおうと思っています。 さらに言うなら、学校の郊外活動被曝暫定基準値の20mSvも、『こんなのアホだ。これは子供に対しては非常識に危険な値なので、1mSvにする』 とかしてくれれば、国民の生命と健康を保護する気合いを感じることができるのですが。 でもまぁ、浜岡止めたら電気足りないんじゃないですか? というNHK記者の質問に対して、相当遠まわしの抽象的表現ではあるものの、大丈夫だと回答したあの対応、まずは純粋に評価したいと思います。原発停止分は充分補えるという判断あっての回答でしょう。ここに言及したことについては、評価してあげたい。 当然ですがこの動きは浜岡に限らずあちこちの原発に波及するでしょう。そんなことはただの酒飲み酔っ払い馬鹿な私ですら容易にわかることですから、今回の判断は相応の覚悟があってのことと思います。 今後の展開が楽しみです。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
最新ツッコミ |