2011-04-29 黄金週間突入。_ ゆるゆると・・・連休初日、なんとな〜く、ゆるゆると、過ごしています。 3月11日以降、毎日が非常に慌しく、すごい勢いでいろんな情報が団体でやってきて、それらを整理するだけで1kg痩せてしまった私ですが、4月25日以降酒の肴のハムを増やすとか、サラミをかじる等で240KCalぐらい毎日余計にカロリー摂取するようにしたら、その後ぴたっと体重減少は止まりました。 生命活動ってこんなに正確に行われているんですね。 _ ベクレルという単位表記の謎。今日のお話しは、難しい話では無く本当に雑談です ^^) チェルノブイリで放出された放射性物質の量が520万テラベクレルとか、福島第一で放出された量が63万テラベクレルだとか表記されますが、どうもこの表記、以前より少し『?』と思っていたのです。 520万テラベクレルをなぜ、5.2エクサベクレル、63万テラベクレルをなぜ、630ペタベクレルって言わないんでしょう。 これって、4GBのメモリカードの容量を、4千メガバイト、10TBのハードディスク容量を、1万ギガバイトって言っているのと同じですよね。 同じような表記で、光の速さは秒速30万Kmってのもあります。 デジカメの画素数で言うと、昔のVGA時代は35万画素って言ってましたこれを350キロピクセルなんてふうには誰も言いませんでした。 それが、100万画素を超えたとたんに、メガピクセルになりました。 このへんの表記ってどのSI接頭辞を単位表記のベースとするか、多くの人々がイメージしやすいものを柔軟に使う・・・みたいな暗黙の了解があるのでしょうねきっと。ベクレルで見てみれば、ハードディスクの容量増加で「テラ」という単位は身近になりましたが、「ペタ」「エクサ」なんて急に言われてもそれこそ『?!』って感じになっちゃいそうですもの。 ・・・っと思いつつ「実はなにか決まりがあるのけ?」と思ってGoogleで調べてみると、どうも確固とした理由は見当たりませんでした。が、やはり、「イメージしやすい単位を使っているんじゃね?」という見解がメジャーなようです。 ついでと言ってはなんなのですが、『ベクレルとシーベルトってどう違うんだ?』という質問を何件かいただきましたので、簡単に説明します。 シーベルトとは被曝線量のことで、分母に時間が付くと、その単位時間当たりの被曝線量になります(このへん参照)。 ベクレルというのは、放射性物質が放射線を出す能力のことで、1秒間当たりの崩壊数を表します。放射線の強さは問いません。また、シーベルトと異なり、分母が無くても時間概念(1秒間当たりの崩壊数)がある点は要注意です。 よって、こうなります。 シーベルト = ベクレル x 換算係数 換算係数(正しくは、実効線量係数と言います)とは、放射性物質ごとに定義されている係数で、これが大きいと、その物質は、大きな被曝をもたらすということになります。 この計算式は実は非常に複雑な要素を含んでいます。その放射性物質の物理的半減期や生物学的半減期、体内被曝係数等々・・・を、全部ひっくるめて、推定総被曝量に換算しています。 そもそも『放射線ってなに?』って話があるわけですが、超乱暴に言ってしまうと「エネルギーを持った目に見えない粒」と思っていただければいいかと思います(ガンマ線は電磁波なので「波」なのですが、この概念を考慮すると説明が大変なのでまずは乱暴ですが全部「粒」として考えます)。放射性物質というのは、この目に見えない「粒」を、四方八方に撒き散らしている物質ということです。 で、この「粒」は、放射性物質により異なる破壊力(=エネルギー)を持っていて、同じ一粒でも、放射性物質の種類によって破壊力が異なるのです。例えば放射性ヨウ素と放射性セシウムでは、放射線一粒が持つ破壊力が異なるのです。 この粒を、1秒間当たり何個撒き散らすかが、ベクレルです。 非常に分かりやすい説明を見つけましたのでご紹介します。 東北電力さんのWeb「シーベルト(Sv)とベクレル(Bq)」です。 お金で例えるあたりセンスありますね。お金の合計金額がシーベルト(被曝量)で、硬貨の枚数がベクレル(=放射線放出能力(粒の数))、硬貨の種別の違いが実効線量係数(=放射性物質(破壊力)の違い)ということになります。 例えば1000円(被曝量)を用意するとき、500円玉(実効線量係数:破壊力500)なら2枚(ベクレル)でよいですが、1円玉(実効線量係数:破壊力1)なら1000枚(ベクレル)要るということです。 _ 遂に秋田県でも放射性降下物検出・・・今までもたま〜に、微量の検出はあったもののほとんどず〜っと「不検出」でしたが、風向きの影響を受けてか4月27日〜28日と、濃い雲が流れてきたようで、いきなりどかっと降ってきてます(秋田県公表の観測データ)。 とはいえ東京都や神奈川県に3月23日に降り注いだ量に比べればまだまだ1/100以下ですから全然綺麗なものですが、しかしあれですね、奥羽山脈、出羽山地を遥々超えて日本海にまで影響が及ぶとは・・・まさに無差別汚染状態です。 4月13日には神奈川県内産の水産物からも放射性物質が検出されました。これが、福島から海を伝ってやってきたものなのか、3月23日前後に降り注いだヤツらが海に落ちて、それをプランクトン経由お魚が食べたせいなのか気になるところです。今のところ微量ですが、今後の数値の推移には注意していかねばなりません(分析結果が発表されればの話ですが)。 手持ちのガイガーカウンター(CDV-700)では、空間線量は測れても、食品のベクレルは測れませんからねぇ・・・ というわけで昨日、今使っているガイガーカウンターよりも二桁感度が高い、シンチレーションカウンターを手配しました。 品薄とのことで納期が6月とのことですが、これで食品の線量を測るとどう出るのか、納品されたら実験してみたいと思います。 もちろん測れることは測れると思うのですが、その数値をどう解釈したらよいのかというのはまた別問題。ベクレルがダイレクトに測れるわけではありませんから、なにかを根拠に目安程度の指標が立てられればいいなと思っています。 今使っているガイガーカウンターでも、買ってきたばかりのほうれん草にプローブ当てると線量上がります。これは、そのほうれん草が汚染されているというわけでは無く、福島第一原発爆発以前からそうでした。ガイガーカウンター買ったばかりのころは、面白がっていろんなものを測りまくったのですが、地面、ほうれん草、長ネギ、マンションの地下駐車場は有意に線量が上昇しました。 しかしその数値は自然放射線量+α程度なので、この低線量領域を高分解で測定するために、シンチレーションカウンターを買ってみたわけです。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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効能をうたう商品なんかでは、数字が大きくなるような単位を使ったりしますね。「タ×リ×1000mg配合」とか。「1gじゃん」となってしまうわけですが…(^-^:
確かにね〜。<br>タウリン1グラムっ! なんて力んで言われても迫力に欠けるもんねぇ。