2009-05-29 今日も雨だ・・・_ シグマDP2のマニュアルフォーカスはどの程度正確か?
シグマDPシリーズには、マニュアルフォーカス(MF)機能があるんです。しかも、距離入力タイプのMFです。 お散歩写真を愛する人間にとってこれは極めて重要な機能です。どんな機能かと言いますとすなわち、1m と設定すれば 1m の位置にピントが合うという機能です。 一見簡単な機能のように見えますが、この機能を持ったコンパクトデジカメって、なかなか無いんですよね〜。私が銀塩時代に愛していたお散歩カメラ「ローライ35」は、もともとこの「目測ピント機能」しかありません。これがまた慣れないうちは絞って被写界深度頼みで撮るしかないのですが、慣れてくると実に楽しくスナップできるものなのです。 しかしですね、一体DP2が備えるこの「目測ピント機能」が、どの程度正確なのか? 当然数字を出してくる以上は実用上問題ない精度を確保しているとは思われますが、なんにせよ自分で検証しなければ気が済まない私。実験してみましたので結果をここにご紹介します。
実験風景はこんな感じ。 実験は簡単です。インチキCZPチャートを傾けて撮影し、インチキCZPチャートど真ん中からの距離をメジャーで合わせて、MFを当該距離に設定して撮影するというもの。測定点を明示するために、ゆきぴゅーマグネットに友情出演していただきました。 余談ですがDP2には(DP1もですが)MF時にライブビューを拡大表示して目視で合焦を確認できるインターフェースもあります。これを用いればより確実にMFできるわけですが、しかし、目視で合焦確認できるぐらい時間的にも環境的にも余裕があるのであれば本来AFで済ませてしかるべき状況とも言えます。 今回の実験の目的は、『カメラに1mの位置にピント合わせろ! と指令した際に、実際本当に1mの位置にピントが合うのか?』 ということを検証することにあります。 DP2にはセンサー位置を示すマーカーはありませんでしたので、なんとなく雰囲気でボディー前面から1cm入ったところを、センサー位置としました。よって、例えば被写体距離100cmの時は、カメラボディー前面からゆきぴゅーマグネットまでの距離が、99cmであるということです。 撮影条件は、絞りは当然開放のF2.8、ISO100、露光はAEで出た目のまま。三脚据付でセルフタイマー10秒での撮影です。 MF距離は、50cmと100cmで撮影してみました。135フィルムで41mm相当のレンズで、F2.8で50cmつうと相当被写界深度はシビアです。これで、50cmと100cmで問題なく距離精度が出ていれば、まぁ全ての距離域で問題ないと言っていいでしょう。 以下のサムネイルに、撮影画像からピクセル等倍で切り出した画像をリンクしておきます。 実に綺麗な周波数減衰特性です。なんて全然関係ないところに感心してしまったり。 どうですかねみなさん? いや〜、ほとんど問題ない。というか、実用上まるで問題ない精度は出ていると思うのですが、本当にほんの気持ち、前ピンですかね? センサー位置が実はボディー前面から2cmぐらい内側というか、手前だったとかいうオチなんでしょうか。気持ち前ピンな感じがしますが、実用上全く問題ない精度が出ていると、私は判断します。 DP2を擁護するつもりは全くないですが、絞って生じる被写界深度の増分は合焦面から奥により伸びてゆきますので、どっちかって言えば気持ち前ピンにしておくことは理にかなっているとも言えます。 いや〜、たいしたもんです。 ちなみについでにDP1も一緒に検証してみたのですが、DP1はDP2に比べてより広角でありかつ、開放F値も4.0ってこともあってですね、全く問題なくジャスピンでした。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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