2009-05-28 雨とは・・・_ DP2の衝撃。仕事が忙しかったり、天候が悪かったり(今日、京急大師線沿線お散歩写真行する予定だったのですが、あいにくの雨・・・)でなかなか枚数稼げないのですが、DP2が記録するその画像は、あまりにも特殊だという印象を持っています。 実際自分で所有してみて、自分の手で撮ってみると、各方面のwebに上がっているサンプル画像を見ているときには全く気が付かなかったDP2の特殊さに驚いています。 圧倒的な解像感、ヌケの良すぎる画作り、あまりにも自然すぎる立体描写。画像を構成する画素ひとつひとつが、一分の隙をも感じさせない情報を保持しているって感じでしょうか。違和感すら覚えるほどです。 私の場合、今まで自分が知らなかった世界と対面したとき、驚きと同時に混乱を生じることがあります。驚いているのか、混乱しているのか自分でもわからなくなるような状態です。DP2の画像を見ているとまさにそんな印象を覚えます。 超写実主義の精密絵画を見ているような感じ。 DP1のときにこのような混乱を覚えなかったのは、135mmフィルム換算で28mm相当という画角の世界が、私の意識の中でそれほど情報蓄積されていなかったからでしょう。DP1のときには、普通に『やっぱ色補間処理の無いフォビオンは世界が違うな』って思った程度で、今風に言えば、『普通に驚いた』ってレベルだったのです。 しかし今回は違います。 私は銀塩時代から、40mm相当レンズ歴はかなり長いつもりです。ですから、自分の中で『40mmの世界』というのが出来ていて、そこにやってきたDP2というのは、ベイヤー配列とフォビオンセンサーの相違からくる云々かんぬん・・・なんてものを超えたところでの驚きを発生させてくれました。 DP2というカメラを自分なりに理解するためにはいったいどうすればいいのだろうか・・・ この混乱状態を、自分なりに折り合いつけるためにはどうすればいいのだろうか・・・ そんなことばかりを考えているのですが、一方で、そんなことどうでもいいから、気ままに撮って枚数稼いで行こうや・・・というアバウトな自分も居たりします(その一環として今日、お散歩写真行を久しぶりに企画していたのですが・・・)。 いやいやすごいカメラです、DP2。 そういえばここ数年来、お散歩写真撮りに行きたいな・・・って思ったこと、無かったですからね。 _ フィルムスキャナ物色。なにをトチ狂ったか、今更フィルムスキャナを物色しています。 これも全部、DP2のせいです(笑)。 DP2を理解するためには、原点に戻る必要がある。いや、戻らねばならないだろう・・・というひとつの解に行き着いたのが昨晩のこと。 そう。銀塩のお散歩写真を解析してみる必要があると思ったのです。 デジカメと銀塩写真を比較したいなんて思ったことは過去にありません。デジカメの画像のリファレンスとして銀塩で撮るということは何度かしたことありますが、デジカメの画像を理解するために、銀塩でも撮ろうと思ったのは今回が初めてじゃないかな。 しかし最近、フィルムスキャナってもうほとんど新製品で無いんですね。そりゃそうか。 どこかでお借りしたほうが、よさそうな雰囲気ですね・・・ _ シグマDP2とエプソンR-D1の比較。これにはひとつ、難しい問題があります。 エプソンR-D1は、レンズが付属しないということ。すなわち、カメラに最適化されているであろう標準レンズというものが、無いのです。 いつも私は、R-D1にはミノルタのMロッコール40mm/F2という、ライカMマウントレンズを付けて撮影していたのですが実際R-D1とこのレンズの相性は実に良好でした。
しかし今回、出来ることなら(将来行おうと思っている屋外比較試写をやりやすくするためにも)DP2の画角に合わせて撮影したかったので、手持ちのレンズを物色してみたところスナップショットスコパー25mm/F4 なんつうレンズがありました。 25mmだと、DP2と比べると少し広くなっちゃうのですがまぁいっか・・・みたいな軽いノリで、さくっと屋内試写してみました。 実はこのスナップショットスコパー、距離計連動しないんです。目測ピントなんですね。で、まぁ、レンズの収差を見ることが目的でもないので今回は、1段絞ってF5.6で撮影してみました。DP2も同様に絞って、F5.6です。 インチキCZPチャートまでの距離はぴったり180cm。それぞれのカメラの撮影条件は:
DP2 : ISO100, F5.6, 1/2.5 秒 R-D1: ISO200, F5.6, 1/9 秒(現像ソフトで露出補正 +0.7EV) です。三脚に据え付けて、ほぼ同じ位置からの撮影です。どちらもRawで撮って純正ソフトで現像しました。 どうですかね? って、まぁ、どうですかねって言われてもねぇ・・・ みたいな感じですかね。 一見してDP2の圧倒的な解像感と立体描写におののきますが、R-D1の画像、ベイヤー補間の影響なのか、レンズとセンサーの相性問題なのか、その両方なのか、これだけでは切り分けが出来ないので単純に DP2の勝ち! とは言ってしまえない複雑な事情があります。 唯一言えることは、R-D1で発生しているインチキCZPチャートのところの偽色は、DP2では発生していないということです。これはレンズのせいでは、ありません。 しかしあれですね、DP2のレンズ、かなり気合い入ってますね。カメラ価格の半分以上、ひょっとしてレンズ代? おいおいいろいろやっていきたいと思います。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
最新ツッコミ |
フィルムスキャナ、ニコンくらいですかね?<br>最近名前だけの「ヤシカ」から出たおもちゃみたいのはありますが・・・・。<br>エプソンのF-3200ももうとっくにディスコンなんですね。<br>某ネットオークションを見たら、法外な値段で出されててちょっとびっくりです。
実は私もヤフオクチェックしてみたのですが、あまりの暴騰に速攻退却しました。<br>常時使うわけでもないので、どこか機材レンタルでもないかどうか、探しています。一軒見つけたんですけどね。<br><br>プリントで比較するのもありかもなぁ・・・なんて、思い始めています。
個人的に最近「フィルム回帰」中で時々フラットベッドスキャナでスキャンもするので、<br>僕も「フィルムスキャナどうかな?」と思って見たのですが、あの値段じゃぁダメですね・・・・。
私は個人的には一眼レフカメラ用アクセサリーの<br>フィルムコピアを使ってます。<br>(といっても、たまーに、ですが)<br>もちろん、画質比較用には使えないレベルでしょうけれど