2005-10-06 光学な日。_ 火星大接近。何年かおきに接近する火星だが、今月30日に再び大接近することは、天文好きな人達なら既知のことと思う。 だからどうしたというわけでは無いのだが、かにこむはその事業内容の性質から、案件に光学系が絡む場合がほとんど。私自身、光学をマトモに勉強したことは無く、カメラ好きや天体観望好きという、趣味の世界の延長での独学。それでも反射鏡を自力で磨いて、簡単ではあるけど光学設計を体験したことはある。ニュートンリングの観察とかね。 その書籍は、「光学素子と機構の検査技法」。 その価格、\46,893- 也。検索エンジンでたどり着いた瞬間には、その内容が非常に濃さそうである点に「うんうん」と頷きつつ液晶モニタを見つめる私が居たが、「買っちゃおっかな〜」てな感じで価格を見たら一瞬固まってしまったことは、偽りない事実として記しておきたい。 相当に光学・・・じゃなくって高額か? と、思ってしまう価格であるがその内容と情報量を考えれば、全然高額ではなく光学である。 ということで、即注文。 勢いづいてたまに行くスナックで騒ぎすぎて5万円払うことにはなんら躊躇しないのに、こんなに高尚なところで躊躇するなんて・・・己の未熟さを改めて心し、さらなる修行に日々励む決意をする今日であった。しかし最近めっきり外で飲んでないな。 _ ガリレオは偉い。小泉発言でプチ脚光を浴びたガリレオだけど、私は小学生のとき、ガリレオが『自作の望遠鏡で木星の衛星を観察した』っていう記述を読んでえらく感動したことがある。 つか、それ、本当か? 誰か見たのか? 証拠はどこだ? って感じで、むしろ疑ってかかっていた。 『約四百年前の大昔に自作できたんだから、たとえ子供(自分のこと)であっても、いろんな物資がある今の時代に自作できないはずがない』と思った私は、虫眼鏡を使って望遠鏡みたいなものを作って、遠くの景色を見てみた。 ぼやけててなにも見えない。 アタリマエだ。同じ虫眼鏡を二つ、並べただけなのだから。 そのとき(当時実験で見た風景から推察される住んでいた家の記憶から、小学校2〜3年ぐらいだ)はまだ、対物レンズとか接眼レンズなんて概念は無かったからね。 その当時、家に古い双眼鏡があった。 双眼鏡であるが、望遠鏡に似ている。つか、望遠鏡が二個繋がっただけ? と短絡発想した当時の私。親に「これもう見えないよ」とかなんとか、なんだかんだ理由をつけて、無理やり分解許可を貰った。リバースエンジニアリングである。私はこの双眼鏡の片方の光学系を分解し、自分で紙で作った筒にレンズをはめなおして望遠鏡にする予定だった。 そして、分解しなかったもう片方の光学系と見比べて、その再現性を確認しようとしていた。のだが、想定外の出来事が起きた。 プリズムである。 双眼鏡にはプリズムが入っている。当時の私はそんなこと想定してないから、分解したとたん、突然出てきた大変綺麗な謎のガラスの塊に、えらく驚いた。 これが、プリズムとのはじめての出会い。 とりとめもなく長文になってしまったが、なんとなく、そんな幼少のころの記憶を思い出してしまった。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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