毎週火曜日 or 木曜日は、クライアント訪問で車で移動する日です。 今日は午前のうちに取りあえず仕事を(一旦)片付けて、この大雨の中、車で秋葉原を目指しました。 特になにか買い物があったっていうわけではありません。 今年を最後に、秋葉原デパートが営業を辞めるってことを私が知ったのはかれこれ一ヶ月ほど前か。以前より、再開発でそのうち云々という話は聞いていましたが、年内終了fixという話を聞いたのは、そのときがはじめてでした。 国鉄川崎駅から電車に乗って、お金がもったいないから秋葉原のひとつ手前の神田で降りて歩いたのも懐かしい思い出です。神田で降りたにもかかわらず、なぜか秋葉原の駅前まで律儀に歩いてきて、包丁の実演販売を見ては『今日もやってるやってる』と、意味不明に安心してラジオセンターに消えていった私です。自転車で行き来するようになってからも、なぜかあの実演販売だけは、見ないと気が済まないってのが、秋葉原を訪問するラジオ少年の正しい姿だったのかもしれません。 そんな思い出の秋葉原にあって、全ての起点となっていた秋葉原デパートが営業終了です。時代の流れというのは時として非情ですから、こればっかしはだれにもどうすることもできない。失われる過去があれば、しかし、新たに得る未来もあるわけですからここは厳かに受け入れるしかないのですが、なんとかね、まだ、営業していて、人が出入りしている秋葉原デパートを一目見ておきたかったのです。 年内のスケジュールを考えてみると、私ひとりでの単独行動が可能な時間は今日の午後しか無かったんですね。これはもう、雨が降ろうが槍が降ろうが、なにがあっても行くしかないのです。 折りしも道路は大雨に加えての年末大渋滞。しかしまぁ、こんな日は渋滞もいいものです。『昔はこの道よく通ったよなぁ・・・』なんて思いながら、半クラッチしながらトロトロ進みます。 せっかくだから写真を何枚か撮ろうかって思ってですね、デジカメもちゃんと持ってきました。カシオのEX-S20です。だって秋葉原ですよ。私にとっては、わざわざR-D1持ち出すほど特別な存在じゃない。なにかあればいつでもすぐ行けるような、まるで悪友のような普通の存在であったハズの秋葉原です。そんな特別な装備をしちゃったらなんか水臭いですよね。とはいえ、最近すっかり行かなくなっちゃってたのも事実。こんなに変わる前に、もっと行っておけばよかったなぁ・・・ なにを買う用事も無かったのですがせっかく来たので、雨の中傘さしつつもズボンから下はずぶ濡れになってあちこち歩いてみました。 心なしか、昔の雰囲気が戻ってきているような臭いがしました。 やはり秋葉原です。一過性の流行に一瞬身を任せることがあっても、その真髄は根っからの電気街なのです。 叩きつける雨がさらに酷くなる中、ほっとした気持ちに包まれながらのんびり帰途につきました。 悲しいわけでも、また決して嬉しいわけでもないのに、涙が流れてきてしまうのはなぜだろう。