2009-08-01 またも実験・・・_ オリンパスE-P1の手ぶれ補正の効果を実験してみた。E-P1って実に不思議なカメラで、誤解を恐れずストレートに言うと、写真を撮るよりいじっていると面白いカメラなんです。あ、あくまで私にとって・・・さらに、今のところ・・・ですよ。いじっているとあれこれ面白い。だから、こうして部屋の中でチャートばかり撮ったりしているようなんです。マウントアダプタ使って全然アンバランスなレンズを付けて遊んでみたり、『へぇ〜』とか言いながらそれで空シャッター切ってみたり。 それに対してシグマDP2は全く真逆なカメラです。部屋でカメラ本体だけいじっていても全然つまらないですしそんな気も起きない。DP2を手にすると、『写真撮りに出かけるか』って気持ちがどんどん沸いてきます。DP2は、とにかく写真を撮ることが本当に楽しくなるカメラです。久里浜からフェリーに乗って金谷まで行ってみたり、桜木町にテスト撮影に出かけてみたり、京急大師線をスナップしに行ってみたりなんて気になったのも、DP2のおかげです。 とはいえせっかく買ったE-P1ですから、少しは外に出て写真撮ってみないことにはとは思っているのですが・・・ そんなわけで今日は、E-P1の手ぶれ補正の効果を実験してみましたのでご紹介します。 _ はじめに手ぶれ補正の性質とその注意点。実は私は、手ぶれ補正機能を持ったカメラって、銀塩デジタル含めてE-P1が初めてです。正直全く興味のない機能ですし、また、欲しいと思ったカメラにはどれにも付いてなかったってこともあって今まで出会ったことが無かったのですが、E-P1にはセンサーシフト式の手ぶれ補正機能が付いています。 取扱説明書を読みますとさりげなく書いてあるのですが、「三脚に固定して撮影するときには、手ぶれ補正機能をオフにしてください」という文言があります。 これ、実に重要なポイントなんですよ。 ちょっと考えると「三脚に固定しておけばブレないわけだから、まぁ、手ぶれ補正オンでもオフでも関係なくね?」 となるわけですがそれが大間違い。これ、私もつい最近知ったばかりなのですが、結論から言うと『三脚に固定した状態で手ぶれ補正をオンにすると、画像がブレる』んです。ですから、三脚に固定して撮影する際には、手ぶれ補正は必ずオフにしなければならないのです。 以下、私の推測なのですが、きっと手ぶれ補正ってぶれることを前提に機能しているんですね。『ぶれていない』ことを検出できないのです。よって、三脚に固定した状態でこれをオンにしてしまうと、補正系(E-P1の場合はセンサー移動系)の目標位置を維持しようとして常にサーボがかかり、行ったり来たりを繰り返してしまうのではないかと。 左がその実験画像です(別窓で開きます)。三脚に固定して手ぶれ補正をオンにして撮影すると、明らかにぶれているのが確認できます。 これを踏まえて、手ぶれ補正の実験をしてみましょう。 _ 手持ち限界から3段以上スローで効果あり。解像力チャートの手前80cmぐらいのところに普通に立って、部屋の照明を全部落として薄暗くして、撮影します。3枚撮ってBestな駒をチョイスしてみました。 結論から言いますと、一般的に言われる手持ち撮影限界速度(= 1/(135フィルム換算焦点距離) )より3段以上スローなシーンでは手ぶれ補正の効果がありましたが、2.5段程度であれば、『心頭滅却して全神経をシャッターレリーズに集中する』 ほうが、クリアな画が撮れそうです。もっともこれは私の場合であり、各人の力量に大きく左右されるところであります。 Zoom位置25mmで1/5秒です。この焦点距離ですと手持ち限界は1/50。3段と1/3ぐらいスローです。この領域になるとさすがに手持ちだとぶれますね。まだまだ修行が足りません。手ぶれ補正の効果大です。 Zoom位置14mmで1/5秒です。この焦点距離ですと手持ち限界は1/30。2.5段ぐらいスローです。このぐらいであれば手持ちでもなんとかいけそう。少なくとも補正あり/無しでの差は確認できません。 昔の人間なためか、なんか気持ち悪いんですよねこういう補正機能。不安定な姿勢でスロー切らねばならないようなときには緊急回避的に有用な機能だと思いますが、私の場合、2段までは手ぶれ補正オフのほうがよさそうな感じです。 今回はたんに立った場合で撮影しましたが、壁に寄りかかるとか、肘をどこかに付けるなどすれば当然あと1段以上は稼げそうですしね。 私はデジカメでは動画を撮らない人間なのですが、動画の場合は話がまるで異なります。動画を撮るときには手ぶれ補正必須ですね。画の安定感がまるで違います。駒間のつながりっていうんですかね。 動画はシャープのDVCでたまに撮りますが、そちらは年中手ぶれ補正オンで撮ってます。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
最新ツッコミ |