2009-08-09 お盆休み・・・け?_ FinePix REAL 3D W1 はとても楽しい。『富士フイルムの3Dデジカメは、液晶モニタを普通に見るだけでなんで3Dに見えるんですか?』という質問を何件かメールでいただきました。すでに個別にご回答差し上げておりますが、せっかくですからここでも簡単に、説明してみよっかな? みたいな軽いノリで取り上げたいと思います。 ちゃんとした説明は、FUJIFILMさんのWebに詳しく載ってますので、そちらをご参照くださいね。 写真を立体的に見せるためには、右目と左目にそれぞれ視差を持たせた映像を見せて、それが脳内で合成されて立体になるようにするわけです。こちらの 裸眼立体視入門 で取り上げているように、視差を持った組画像を左右に配置して、それぞれ右目左目に別個に入力するようにするのも、そのなかのひとつの方法です。 今回のFinePix REAL 3D W1の背面液晶は、交差法とか平行法とか言われるいわゆる 裸眼立体視 の技を使わないで、左右の目にそれぞれ別個の画像が見えるようにした、特殊液晶モニタを装備しているというわけなのです。 どんな具合なものなのか、簡単に実験してみましょう。 こんな感じで、ステレオ画像の左の画像は かにの絵 に、右の画像は いかの絵 になるように、FinePix REAL 3D W1で撮影してみます。FinePix REAL 3D W1が持つ アドバンスド3D モードで、撮影してみました。もちろん、こんな絵では立体視できませんが、この謎の液晶モニタの仕組みを理解してもらうために、わざとこんな絵のステレオペアを作って、表示させてみようというわけです。
残念ながらPCの液晶モニタでは、当然ですが上記のような液晶表示システムはありませんから、3D画像をお伝えしようと思ったら従来通りの平行法、もしくは交差法などの裸眼立体視に頼るしかありません(赤青メガネの方法もあるにはありますが・・・)。裸眼立体視できる人はよいのですが、できない人は大変申し訳ないのですが、訓練してできるようになってもらう他ないのが実情です。ぜひ、こちらの裸眼立体視入門をご覧いただき、立体視の面白い世界を体験いただければと思います。 近々、赤青メガネの方法も、試してみようかとは、思っております。 というわけで入手2日目ですが、FinePix REAL 3D W1で撮影した作例いくつかご紹介したいと思います。使ってみて感じたのはこのカメラ、ステレオベース(2個のレンズの間隔)がかなり広めで、近距離の被写体だと視差がつきすぎてかなりドぎつい立体視映像が出来てしまいます。今まで普通に裸眼立体視出来ていた私でも、なかなか見えなくて少し焦りました。実はこれ、見えてないのではなく見えているのですが、視差がありすぎて脳内合成でエラーが起きているんですね。もっともきっとこのシステム側は、裸眼立体視されることなどまるで考えてなく、あの謎の液晶モニタでの表示に最適化された状態での撮影だと思いますのでこれについては仕方ない面も多々あります。事実、カメラの液晶モニタで見る限りでは、かなりリアルに立体に見えますから。 その点踏まえてご覧ください。リンク先は全て別窓で開くはずです。
3D動画も撮ったのですがこれがまた実に面白い。今、公開方法を検討中です。交差法で見てもらう形になるかと思いますが、準備できましたら動画も公開したいと思います。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
最新ツッコミ |
作例多数、どうもありがとうございます。<br>でも、やはりWebでの公開時は 横400pxlくらいが限界なんですね。<br><br>以前、ペンタのステレオ撮影&ビューワシステム(*)を使った経験からすると、片目用画像として 24万画素程度では、<br>画質面で不満が残ってしまいます。<br><br>これは ぜひとも 3Dプリントを実体験しなくては...<br><br>(*)ペンタは銀塩時代もデジタルカメラになってからも<br>一眼用レンズの前に取り付ける撮影システムと<br>専用ビューワをラインアップしていました。<br>銀塩時代はポジ鑑賞、デジタルはLサイズプリント鑑賞と<br>鑑賞フォーマットは異なりますが、さすがに24万画素程度<br>と比較するのは失礼な出来なんですよね。
一般のPC用モニタの解像度って、72〜120ppiぐらいでしょうから、画面上でピクセル等倍観察だと、どうしても画素数の制限が厳しくなっちゃいますよね。300ppiぐらいのモニタが一般的になればよいのですが・・・<br>とはいえ、元データからWUXGAめ一杯サイズのステレオペアを作って交差法で見てみると、なかなか高品位っぽい感じの映像を見ることも、できます。<br><br>ペンタックスは警察向けの3D撮影システム作ってましたものね(今でもやっているのかな)。以前、仕事で使ったことあります。<br>常盤台の社員食堂でも、何度かご馳走になりました ^^)
おぉぉ いつの間にか巨大画像が...<br>このくらい(横900pxl)あると 見ごたえありますね。<br>交差法だと 小さめに見えてしまうのが少々残念ですが<br>150ppiのノートPCで見ても なかなか迫力と細部描写の両立を<br>体験できました。<br>でも<br>> 300ppiぐらいのモニタが一般的になればよいのですが・・・ <br>300ppiって、並みの印刷よりかなり細かくないですか?<br>確かに そのくらいのモニタが使えると楽しそうですね。
ディスプレイ側が300ppi超えになれば、写真もリアルにディスプレイ上で鑑賞可能になると思うんですよね。<br>色域の問題はあるにしても、今は、やはりプリントにはかないません。ただ、今のWindows等のPC用OSって、GUI等がドットピッチにモロ依存しちゃっているので、いろいろと大変でしょうね。<br>とりあえずは専用ボード付けた写真鑑賞用専用ディスプレイでもいいですから、4000 x 3000 x 36bit で A3 サイズぐらいのディスプレイが欲しいなぁ。
初めまして。8月6日にFinePix REAL 3D W1をフラインフゲットして毎日弄って<br>楽しんでいるオヤジです。<br>管理人さんは、「ステレオベース(2個のレンズの間隔)がかなり広めで、近距<br>離の被写体だと視差がつきすぎてかなりドぎつい立体視映像が出来てしまいま<br>す。」とお悩みのようですがほぼ問題レベルに解消する方法があります。<br>3D映像政策のプロの関谷さんサイト(http://www.stereoeye.jp/index_j.html)にて、StereoPhotoMakerというソフトを使ってFinePix REAL 3D W1で撮影した3D画像データを調整する方法が紹介されてます(http://stereoeye.tea-nifty.com/blog/)。<br>このStereoPhotoMakerというソフトは優れもので、殆どソフト任せの左右自動<br>位置調整で、ほぼ自然な感じに視差を調整してくれます。また、FinePix REAL<br>3D W1のキロクフォーマットのMPOから、左右別々のJPEGの切り出しや左右が繋<br>がったステレオペアのJPEGの書き出しも出来ます。Finepix Viewerより遥かに<br>使いいいソフトですので、一度試されてはイカガでしょうか?ではでは。
3D好きオヤジさん:はじめまして!<br>早速StereoPhotoMaker試してみました。まだ10分ぐらいしかいじってないのですがすごいソフトですねこれ。素晴らしすぎます!<br>とても有用なリソースのご紹介、ありがとうございます。<br><br>今まで3Dフォトっていうと一部のマニアが楽しんでいるって色が濃かったですが、FinePix REAL 3D W1はそんな世界を一気に表舞台に持ってきてくれたような感じがして今後の展開にとても期待しております。<br>一発花火で終わらないように盛り上げて行くべく、微力ながら応援していこうと、思っておりますです。
青木さん、レスありがとうございます。<br>自分の書き込みを読み返すとミスタイプだらけで失礼しました。<br><br>> 早速StereoPhotoMaker試してみました。まだ10分ぐらいしかいじってないの<br>> ですがすごいソフトですねこれ。<br><br>私はペンタックスのステレオアダプターと今は無くなってしまった、スティッ<br>ツという写真用品メーカのプリントビューアーを持ってましたので、この<br>StereoPhotoMakerで簡単にステレオペアを取り出せることがわかったので、<br>FinePix 3D REAL W1を買ったようなものです。銀塩時代の遺産が現役復帰しま<br>した。<br><br>> 今まで3Dフォトっていうと一部のマニアが楽しんでいるって色が濃かったで<br>> すが、FinePix REAL 3D W1はそんな世界を一気に表舞台に持ってきてくれた<br>> ような感じがして今後の展開にとても期待しております。 <br><br>従来の3Dフォトは、専用カメラは1960年代以降、実用的な新機種が販売されず、<br>2台のカメラでとるとかステレオアダプターを使うにしても、撮影時の制約が多<br>いものでした。また、見る時にもビューアーを使うから同時に複数の人で見ら<br>れないとか、大勢に見るにはプロジェクターで投影して青赤の眼鏡で見るとか<br>偏光眼鏡で見る必要があり、大掛かりになると言った見る時の問題もあったか<br>らだと思います。FinePix REAL 3D W1にはまだ未完成なところがありますので、<br>冨士フイルムには是非後継機を出して欲しいなと思ってます。
私も銀塩時代はカメラ2台並べて撮ったりしていたのですが、デジタルになってからはステレオとはすっかり縁遠くなってしまいました。FinePix REAL 3D W1は極めてお気楽にステレオペアが生成でき、かつ、光学ズームも左右連動してくれちゃうので(当たり前ですけど ^^))すごく重宝してます。<br><br>後継機実に楽しみです。シグマのDP2やオリンパスのE-P1については、ある程度使い込んでから要望をまとめてメーカーに出そうと思っているのですが、FinePix REAL 3D W1についても同様に要望を出していきたいと思っています。
http://www.pentax.jp/japan/imaging/digital/accessory/index35_others.html#07<br>(というか、その前身の銀塩時代のモデル) を持ってます。<br>P社以外の一眼を使用されている方は案外ご存知ありませんが<br>52mmとか49mmのフィルター径を持つ35mm銀塩換算50mm前後の<br>一眼用交換レンズであれば 各メーカーで使用可能です。<br><br>上記URLには明記していませんが 以前はビューワだけで<br>1000円とか1500円くらいで売ってました。<br>(もう 単品では売ってないのかなぁ? そんなことはないと思うのですけど)<br>FUJIも、独自の(割高に感じる)3Dプリントに固執せずに<br>既存のビューワと協力するなどして 手軽に楽しめるような<br>方策を考えれば、3D全体の底上げになると思うのですが。<br># FUJIとP社じゃ、協力できないかな?
ビームスプリッター式のアダプターは銀塩時代に使ったことあるのですが、銀塩だった故に真ん中の黒帯がいまいち気になったり、遠景撮るときにステレオベースが足りなかったりとかで、結局全部手放してしまいましたがデジタルになった今こそ、近距離スナップ用には実は便利に使えそうですね。<br><br>また買ってみようかなぁ。
> 真ん中の黒帯<br>確か、絞り値で幅が変わったような記憶が...<br>> 遠景撮るときにステレオベースが足りなかったりとか<br>カメラ2台の場合はカメラ間距離を変えられますが<br>アリストやFinePix REAL 3D W1などの二眼式では無理ですよね。(画像処理しない限り、ですが)<br><br>> また買ってみようかなぁ。<br>中古可、かつ、お急ぎでなければ お譲りしますよ。<br>(発掘作業を伴うので、少し時間をください(苦笑))
なんとそんなもったいない! まつさんのコレクションをお譲りいただくなんてめっそうもない!<br><br>自力確保の方向で頑張ってみますです。