2008-11-16 M&A大流行?!_ シグマの買い物。既報の通り、シグマがフォビオンを買収、100%子会社化するという発表があったのは先週のことでした。 その直後から 『青木さ〜ん、どう思います?』 というメールを多くいただきました。まぁ、その、あれ、なんですか。するってぇとぉ、あれですな・・・って感じで今日は極めて私的な私の思うところを書いてみたいと思います。極めて私的な私なんつう注釈をつけるのもどうかとは思いますがね。俺もこのごろ随分 まず、大局的に見て、「よかった」と思いました。タダでさえ低価格化薄利多売サバイバル状態へまっしぐらのデジカメ市場にあって、フォビオン機の立ち位置というのは極めて危ういところにあるハズです。私含めて熱狂的なファンが居るとは言え、ちょっとしたバランスの崩れで吹き飛ぶような状況でしょう。 フォビオン機を出しているシグマは、他にもレンズやらなんやらを売ることで細々と生計を立てていくことは可能だと思っていましたから、なにかあって最初に消滅するのはセンサーを作っているフォビオン社なハズです。 そのフォビオン社をシグマが買収したということは、シグマは本気でフォビオンに今後とも取り組んでいくということに他なりません。 ただ、高い買い物だったのか、そうでなかったのかは、買収額が幾らなのか公表されていないのでなんとも言えないのですが(ディスカウントキャッシュフローか、ブックビルディングかだけでもわかれば多少なりとも推測できるのですが・・・)、このご時世(世界的金融不安と猛烈な円高)の風向きも考えて今、買収したということもあるのかもしれないですね。 次に、フォビオンセンサー自体のポテンシャルについて考えてみます。 私は、フォビオンセンサーには大変大きな期待を持っています。やはりどう逆立ちしても、ベイヤー配列は 『嘘』 をつかないと画像化できないわけです。しかし、フォビオンセンサーは、色分離という問題はあるものの、ちゃんと 一点 で、RGB情報を取得できます。この物理的構造からくる差は、どんなに補間処理が発達しても埋めることができないものです。9月20日の 泡ぶくで、ベイヤー配列をインチキフォビオン化する実験についてご紹介しましたが、これでもやはりフォビオンの過渡特性は得られませんでした。 このフォビオンセンサーの持つ特質については、他のカメラ/センサーメーカーも重々承知しているハズですから、なんらかの研究開発は行われていると思います。ただ、今のところはベイヤーで誤魔化せている&ウェハー製造ラインの都合(フォビオン構造センサーを安く量産できない) により、単層ベイヤー配列センサーで行かざるを得ないような事情もあるのでしょう。 ただ、今後、どうなるのでしょうか・・・私はボチボチ、他社からもベイヤーでないセンサーを搭載したカメラが出てきてもよさそうなころあいじゃないかと思っています。そう考えると、シグマにとっては今のうちにフォビオンを自分のものにしておきたかったのかもしれませんね。 そして最後に、DP1について。 正直全く使ってません。3月10日に納品されて以降、ここ 泡ぶく でもほとんど取り上げられないことから私の関心の低さが伺い知れると思いますが、本当に完成度が低すぎてですね、使う気になりません。 とはいえ、フォビオンセンサー自体は大好きですから、ヤフオク送りになることもなく手元においてあります。 カメラ側(特にファームウェア)がなぁ・・・ いろいろ大変なのだとは思いますが、今回のフォビオン買収によるシナジー効果で、製品レベルの向上を切に期待するものです。 いずれにしましても、今後の展開が楽しみです。 _ サスケに嵌り中・・・『青木さ〜ん、最近「うる星」見てないんですかぁ?』 というメールをチラホラいただくようになりましたがみなさんご安心ください普通に見てますから ^^) 週末の夜、自室でウイスキィ片手にリラックスタイムなんてときにですね、昔の初期の「うる星」をBGMならぬBGV的に流したり、あと、最近では、実際にアフレコで使われた台本を入手してですね、それを見ながらアニメ見たりですね。 いや〜、押井さんの「うる星」は原作無視で有名ですが、台本すらもあんまり重視してなかったようで、もう、全然違うんですよ、台本と実際のアニメが。一緒に見て台本追えないアニメって、珍しいですよね。 なんて感じで「うる星」の話をはじめちゃうと 泡ぶく がまた「うる星」だらけになってしまうので最近少し自重しておりました。まぁ、機会あれば台本とか、設定資料とか、動画(ってムービーではなくセル画と一緒に使うヤツ)など最近入手したものをご紹介したいと思います。 ところで実はとんでもないものを見てしまったのです。 それは、サスケ。 原作:白土三平さん。1968年9月3日から1969年3月25日まで、TBS系で全29話が放送されたテレビアニメ(Wikipediaより)です。 「うる星」を40過ぎた今改めて見ることにより、リアルタイムに見ていたときには全く感じなかった「うる星」アニメのクォリティの高さを改めて思い知った私でしたが、もっと昔のアニメは一体どうだったのか? と、思うようになり 「今度なに見ようかな〜」 なんて思っていたのです。ルパン三世とかバビル二世は比較的記憶にありましたからとりあえずおいといて、もっとおぼろげなかろうじて覚えているぐらいのなにか・・・と、考えているとふと思い出したのが「サスケ」でした。 ストーリーの記憶はもう皆無に近く、子供の忍者が修行する・・・みたいな話であるぐらいしか記憶にありません。ただ、あのテーマ曲だけは鮮烈に脳裏に刻まれていました。 「ひとりのサスケがふたりのサスケにさんにんよにん、ごにん、じゅうにん!」 ってヤツです。 『よしっ、サスケを見てみよう』 と決定し、先週近所のレンタルDVD屋さんに行ってみたら、どこ探しても無いんですね。店員に聞いてみると: 俺:『すいませ〜ん、サスケっていう大昔のアニメ、ありませんか?』 店:「(端末操作しながら)サスケはレンタルではないようですね〜」 俺:『無いの? へぇ〜』 店:「レンタル禁止盤みたいですよ〜。どこ行ってもないと思います」 なんと! レンタル禁止盤なんてあるのか。これはなんとしても見なければ・・・ というわけで、サスケ Complete BOX 上下(DVD) 2セットをヤフーショッピングでポチしたんです。 まぁ、全29話ですから、「うる星」の全218話に比べれば全然敷居は低いもんです。Complete BOX 上下セットで2万円弱ですから。「うる星」のLD/DVD BOXは30万円でしたからねぇ・・・ で、まずは1話から軽く見てみたのです・・・ いやぁ、一気に嵌りました。面白すぎます。ていうかこれ、本当に子供向けなのけ? 昭和アニメ恐るべし。表現描写も強烈すぎて、「うる星」同様、今の時代に再放送はかなり困難かもしれません。 「うる星」を遡ること13年、昭和40年代初期にこれほどのクォリティを持つアニメがすでに存在していたとは・・・ これ、みなさんも是非見てください。実に面白いです。というか、怖いし可愛いし可哀想だし。可愛らしく描かれたそのキャラからは想像も出来ないほど話は深く重いです。 一気に10話まで見てしまいましたよ。ヤバいです。 私はあまり特定のキャラに思い入れることって無いんです。例えば「うる星」にしても、話全体とキャラのバランスがとても面白おかしく、話として楽しんでいるわけです。「ラムちゃんすきすき」とか「ランちゃん萌え」とか、そんな風には全く思わない(思えない)のですね。 ところが・・・サスケ、可愛い。超可愛い。そして可哀想。ヤバいです。 これって完全に、親の目線で見ているんですね。 いやこれみなさんもぜひ、見てみてください。嵌ります。
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お〜、サスケ!再放送で何回も見ました。<br>光あるところに影がある。まこと栄光の影に数知れぬ忍者の姿があった……、は暗記しました。<br>ロミオとジュリエットみたいな話があったり。いや懐かしい。
サスケ・・・ヤバいですよね。25分間でこの内容は見ていてよい意味で疲れます。
DP1、こないだファーム新しくなりましたが基本的には変わりませんからねえ…。<br>ただ、散歩しながらパチパチ撮るのはそれほどスピードも要求されないので頻繁にではないですが使ってます。<br>ただ、今はE-3が欲しくてたまらないのですが…。
E-3なんかそそられるよねぇ・・・あれ。<br>俺てきにはDP1はフォビオンセンサー箱って位置づけです ^^)<br>今後のシグマにマジ期待ですよ・・・ほんま。
本当、シグマには頑張って欲しいです。<br>まだE-300使っているのですが、こいつもなかなか暴れん坊で…でもこのカメラも当たったときの「色」がこってりしていて好きなんですよ。子供が走り回るようになってきたのでそろそろE-3くらいにしないとAFが(^^;
子供が走るようになるとほんとAF精度/速度が重要になってくるよね。
おや今回はアカデミック路線だと思わせといてサスケとはやりますな。<br>でもそのほうが青木さんらしくていいと思います(笑)
そう言っていただけると嬉しいです ^^)