2008-05-29 雨・・・_ ずぶ濡れ。朝からず〜〜〜〜〜っとコーディングしていたので、気晴らしに夕方、小一時間散歩してきました。 この雨の中を。 太ももから下、ズボンずぶ濡れ。靴ももちろん以下同文。 でも、雨の中、だぁれも歩いていない川の土手沿いを、とぼとぼ歩くってのもなかなかよいものですね。 _ うる星やつら 謎の16mmフィルム。先日オークションをちらほら見ていたら、大変変わったものを発見しました。うる星やつら 関連の16mmポジフィルムです。 出品説明画面をキャプチャーしてフォトショップで読み込み、わずかに確認できるサムネイルの中のフィルムの駒を、バイキュービック補間で拡大してみますとどうもTVアニメ版に限りなく似ているシーンが写っていることがわかりました。あまりにもキワモノっぽいせいか、それほどBidも高くなかったので入札したら、さくっと落札できました。 で、昨日そのブツがやってきたのですが、これがなんとも謎なのです。 左は、この16mmフィルムの中の1本をエプソンのES-10000G透過原稿モードでスキャンしたものですが、ご覧の通り、アニメになっています。あたるが瞬きしていますから。しかもこのシーン、どこかで見覚えがあるけどどうしても思い出せない。今は仕事が忙しくて検索している暇ないので、おいおい調べるとしましょう。 アニメになっているということは、上映目的で制作されたフィルムなのでしょうか・・・ そしてさらに謎なのは、この中の他の1本は、すぐに「あああそこだ」とわかるTVアニメのワンシーン(ちなみにそれは第23話「恋のバトルロイヤル」)が焼かれていたのですが、実際にTVで放映された映像と比べてみるとなんと! 背景が違うのです。 しかし、このフィルムに写っている背景は、同じTV放映回で使われている背景と明らかに同じセルの組み合わせです。 なんなんでしょうかこのフィルム。単にTV放送用のアニメを作るついでに一緒に作られたものではなさそうです。この、16mmフィルムを起こすためだけにわざわざまたセル画動かして撮影したってことなのでしょうか・・・? しかもなぜに16mm?? 謎です。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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青木さんが入手された16mmはプレビュー用仮編のラッシュかもしれません。これをたたき台にして35mmで本撮影、16mmは不要になり本来廃棄処分のはずなのですが。。。
T.K.さん、ありがとうございます。へぇ〜、16mmでラッシュ起こすなんて手間のかかることするのですか。<br>そもそも私が1980年代のアニメの制作手法に関する知識が全く無いのが問題なのですが、どこかにこのへんの現場フローを説明してくれているような資料なり書籍なりって、ないのですかね。当時、どのようにアニメが制作されたのか、大変に興味があります。<br><br>奥が深いです。
今、サイエンス映画の制作会社で働いているんですけど、デジタル撮影中心でワークフローが(フィルムと比べて)楽な環境でもラフ編集を監修の先生に観てもらいながら撮影を進めています。<br>普通の映画は監督立会いリアルタイム撮影なので35mmだけでいいのですが、セルアニメだとシナリオや絵コンテどうりに撮影しても動画になると監督の描くイメージと違う事も有り得ますので、シーン毎(又は丸々)に「叩き台」としてコストの安い16mmで撮影したのではないかと思います。
度々貴重なお話ありがとうございます。<br>なるほど。そういうことか。静止画の組み合わせで動画にするからこそ、現場のイメージと監督のイメージの整合のための中間媒体というか、中間成果物みたいなものが必要なのですね。<br><br>でもこんなの毎週話分やっていたとなると、そりゃ大仕事ですね。
今でもかなり少ないですがフィルム指定のクライアントさんもいらっしゃいます。CMとか。<br>サイエンスチャンネルにこんなのがありました。<br>(9)フィルムの復元〜映画を復元する〜<br>http://sc-smn.jst.go.jp/4/series.asp?i_series_name=%95%9C%8C%B3%8BZ%8Fp
アフレコ用に作られたフィルム、<br>リテイクされたフィルム、<br>NGフィルム、<br>のいずれかと思われるのですが、単なる撮影NGのラッシュでしょう。<br><br>当時、撮影されたネガフィルムは全てラッシュをとっていました。<br>スタジオに遊びに行くと(多くのスタジオで見学の受付や資料の販売をしてました)この手のラッシュは結構もらえました。<br>自分の手元にも背景の無いセルのラッシュ(アフレコ用(動画を撮ったモノクロはあまり人気が無いので出てこなかった)や間違った背景のラッシュなど結構あります。<br>良い時代でした。
書き忘れていましたが当時のテレビアニメは殆ど16mmフィルムで撮影されていました。<br>16mmフィルムを使わなくなったのはここ10年です。
16mmマニアさん、コメントありがとうございます。<br>この16mmはその後、うる星制作スタッフのかたとお話する機会がありまして( www.kani.com/diary/?date=20080614 )、制作進行チェック用のラッシュではないだろうかということだったのですがなるほど撮影NGラッシュって可能性もあるわけですね。参考になります。<br><br>1980年代当時、スタジオぴえろに遊びに行くと制作に使われてすでに撮影終了したいろんなものをもらえたなんて話も聞きます。ほんと、いろいろな意味でよい時代だったんだなぁ・・・って、思っちゃいます。