2007-07-06 画像を写真として見たときに重要な要素。_ 面白いチャート。デジタルでもアナログでも銀塩でもよいのですが、ある画像を「写真」として見たときに、なにが最も重要なのかということは、議論がわかれるところでしょう。 もちろん、全ての要素が重要なのですが、私が思う最重要な要素は、「グレイレベルの再現」です。 白がちゃんと白になっているか? 黒がちゃんと黒になっているか? 中間調の特性は正調か? などです。 これが実現できていて、はじめて色(演色性)の議論が可能になります。 で、撮像系の調整を行う際、ガンマカーブ(という名前で代表されるトーンカーブ)をいじるわけですが、実写で定量的にこのカーブを検証するとき、なかなかこれはというチャートが無いのです。 DNPから出ているチャートはひとつのスタンダードなので、例えばガンマ0.45のものを用意しておけば、sRGBやNTSCの世界では輝度リニアなグレイパッチになりますので大変便利です。 しかし、もう少し精密な調整をしてみたいときや、カメラのAE特性までも考えて評価してみたいときなど、もう少し細かい段数が欲しくなります。 で、私は自分でチャートを作ってそれを使ってみたりしているのです。 これはこれでかなりイけているのですが、同じものが作れないので作るたびに測色計でCalibrateしないといけないのが面倒です。
で、先月の上旬、あれこれ探していたら面白いものを見つけ、早速注文したのですがそれが今日届きました。 富士フイルムイメージテック製の、グレー18段チャートです。 右のはおなじみマクベス。左のが、今回のグレーばかりのチャートです。
裏地はプラ板で耐久性もそこそこありそう。マクベスより少し反射しやすそうな表面処理ですが、問題となるほどではありません。 それよりも最大のメリットは、「ちゃんと品質管理されていて誰でも入手できるチャートを使って調整できる」という点です。 今は時間が無いのでゆっくりいじれませんが、これを使って階調再現性を評価調整するフローを作ってみたいと思っています。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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