2007-06-03 同じ色に見えるものふたつ。_ 条件等色。ある照明下で同じ色に見えるものが本当に同じ色なのかどうなのかを判断するのはかなり難しい問題だ。 全く分光反射率の違うモノであっても、その違いが出てくる帯域のスペクトルを光源が持っていなかった場合、その色の違いがわからない。 別の言い方すれば、全く分光反射率の違うモノであっても、光源のスペクトルがうまいこと合っちゃうと、同じ色に見えてしまう。こんな現象を条件等色なんて言ったりする。 これが撮像系の画質調整・・・主に色合わせ・・・を行う際、かなり問題となるのである。 意図した色合わせを行うためには、まず、自分がどんな照明環境で、どんなものを見て色を合わせているのかということを、充分に理解しておく必要がある。 晴天の太陽光をいつも部屋に引き込んで照明できるほど恵まれた環境を実現することは不可能なので、人工照明を使うことになるのであるが、ウチのような弱小ラボだと、高価な人工太陽灯を用意することも大変であるので、輝線スペクトルを押さえた高演色性蛍光灯を用いるのが精一杯。だから、常に条件等色問題を念頭に置きながら作業しないといけないのであるが、最近、高性能カラーラインセンサーの仕事が増えたってこともあり、この程度の精度ではカバーできないほど精密な色あわせを行うことが多くなった。 やっぱスペクトロスコープ買わないとだめかなぁ。 等色関数導出できれば、あとはシミュレーション&晴れた日の試写 で、なんとかなるんだけどなぁ・・・ _ 明日からの出張準備。まぁ、衣類関係は家内に丸なげなので安心なのであるが、問題はテクニカルな部分の準備だ。 かにこむ所外秘の重要案件や、重要なアルゴリズムについては万一を考えて持っていくノートPCから外しておかねばならない。が、これが結構大変なのだ。 特に今回持っていくPCがWindowsマシンなため、いっつも使っているマシンを持っていかねばならない(仕事にマトモに使えるWindowsモバイル専用機が無いため)。 『これとあれと・・・』 なんて取捨選択していると、わけがわからなくなること多々。 明日は朝6時には家を出ねばならぬので、今日は早めに寝ることとしよう。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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