先日の懸案であったラジオ実験用アンプの周波数特性を測ってみました。 なんにしても自作した回路については、どんな特性になったのか、期待する結果になっているのかを検証するためにも、できる範囲で動作特性を測定するように心がけてます。機材の関係で、なかなか高度な測定はできないのですけどね・・・ 結果的には大満足というか、思ったとおりの特性でした。まぁ、ラジオ実験用には充分でしょうし、BGM用としてCD鳴らすことも考えていたのですがこの用途にも全く問題無しでした。 386自体は過去に何度も使っているので信頼しているのですが、今回、その前段にある2KS30Aによるハイインピーダンス入力バッファアンプと、その実装状態で特性がどうなっちゃうのかちょっとだけ心配ではありました。ハードって、バラックでうまく動作していても、基板実装すると特性が変わっちゃうってこと、よくありますから。 -3dBの範囲で言えば、100Hzから80KHzまでカバー。200Hzから44KHzまではほぼフラットと言ってよいでしょう。また、懸案のVRの位置での周波数特性変化もほとんどありませんでした。うん。よしよしって感じです。
ラジオ実験用アンプの周波数特性 2006年7月16日 午前11時ごろ測定。 天候:雨 気温:28.6度 湿度:68% 測定条件:低周波発振器で正弦波を入力。出力は7.5オームの抵抗負荷。 (15オーム1/4Wカーボン抵抗を2パラ) オシロで入力波形と出力波形を観測。 入力側をぎりぎりまで絞って、VRを調整し管面観測で無歪み最大出力で 周波数特性を測定。 次に、入力側はそのままで、VRを絞って無歪み最大時の1/10の電圧出力 になる位置で周波数特性を測定。 電源電圧:単三x4本(無信号時:6.2V / 信号入力時:5.8V) 入力電圧:50mV(プラスマイナス) プローブが1/10なので、その分乗算したリアル値で記載。 +------------+--------------+--------------+ | 周波数[Hz] | 無歪最大[mV] | 1/10出力[mV] | +------------+--------------+--------------+ | 50 | 300 | 30 | | 70 | 500 | 50 | | 100 | 800 | 80 | | 140 | 1000 | 100 | | 200 | 1250 | 125 | | 1.0 K | 1500 | 150 | | 10.0 K | 1500 | 150 | | 25.0 K | 1400 | 140 | | 35.0 K | 1300 | 130 | | 44.0 K | 1200 | 120 | | 58.0 K | 1000 | 100 | | 80.0 K | 750 | 60 | | 110.0 K | 500 | 40 | | 150.0 K | 300 | 15 | +------------+--------------+--------------+ 50?150K[Hz]間で発振周波数を走査しても、 明確なピークやディップは観測されず。
VRを絞ったほう(1/10出力)のほうが高域が早めに失速しますが、とは言っても100KHzオーダーの世界でのことです。全然問題ないでしょう。 なんでそうなるのかは、後日回路図みながら考察したいと思います。
アンプの周波数特性測定が終了しましたので、いよいよどのスピーカーユニットと組み合わせるかを検討することにします。 新規に投資を避け、今回はなんとか手持ちの部品で済ませたいので、手持ちのユニットで考えますと・・・ ・謎の長方円形の結構レア?かもしれないスピーカー ・謎の8cmぐらいの普及型スピーカー ・FOSTEXのFE87 があります。FE207の交換品もありますがこれはいくらなんでも今回は対象外。音質重視ということであればここは選択の余地なくFE87となるわけですが、とはいえラジオ実験用スピーカーであることを考えますと、『なにもそこまで』と、思ってしまう自分が居ることも事実です。 つうことで、まずは実験あるのみってことで、これらのスピーカーを実際にアンプユニットにつなげて、CDプレーヤーにつなげて鳴り方を聴き比べてみることにしました。 まずは、謎の長方円形ユニットから。 このタイプのユニットって、なんだか懐かしい感じしますよね。昔のテレビを分解すると、よくこういう長方円形のスピーカーユニットが出てきました。しかしまたなんでわざわざこういう特殊な形状なんでしょうね。 取りあえずキムワイプの空き箱でこしらえた超簡易エンクロージャーにセットして鳴らしてみます。ソースは、嘉門達夫の「宴」。 ぉおおおお。かなりいい味出してます。「ぉ?ぃ、お?い。だ、だいじょぶか」のあたりの叫び声の臨場感。ほんとに洞窟の奥底から聞こえてくるかのような響きです。 次は、謎の8cmぐらいの普及型スピーカーです。 そつなく鳴ってます。長方円形に比べると音圧レベルも高く、小出力でもそこそこ大きな音が出ます。低音も長方円形に比べると伸びてますが、その分長方円形での、あの囁くような独特の響き・・・別の言い方すると、長方円形はチープな音なんだけど味があるみたいな・・・とは異なる音ですね。ほんと、そつないって感じ。 最後にFE87を聴いたのですがはっきり言って格が違いすぎですね。 一気に音の次元が異なります。粒立ちの良さ、空気感再現、低音から高音までのバランス、ボーカルの押し出し等々、どれをとっても異次元です。まぁ、当たり前といえば当たり前。ピュアオーディオ用に設計製造されたフルレンジユニットですし、値段も、前2者に比べたら10倍くらい違います。 AM放送の潜在ポテンシャル検証のためにも、JORFの大人のJAZZTIMEをいい音で聴くためにも、ここはやはりFE87を奢らねばなりませんね。 嘉門達夫のCDもとてもいい感じで鳴りますが、アームストロングやエバンス、エリントンなども、とってもよく鳴ります。386アンプとこのFE87キムワイプエンクロージャー、なんだかこのままメインシステムにしてもいいくらい。騒音問題に気を使うマンションで聴くにも最適じゃないですかね。 しばらくこのまま、我が部屋のメインシステムとして頑張ってもらうことに。
今年も行って来ました。とはいえほんと、家族でちょろっとって感じで、混雑を避けてちょいと遠巻きに鑑賞って感じですが。
でもやっぱ花火大会はいいですね。夏って感じです。