2011-09-20 突然やってきた秋の気配?_ 備忘録:諏訪入り。(22時23分記)ほぼ毎年恒例で行われている謎の技術者集団の一泊集会が今年も諏訪湖畔のとある場所で行われました。 私は都合、5年ぶりの参画となったのですが、せっかくですので線量計を持って上諏訪周辺の線量を測定してみましたので、その結果を記しておきます。 数値単位はすべて、 [μSv/h] です。
2011年9月17日 12時26分 JR八王子駅4番線ホーム スーパーあずさ9両目停車位置付近 0.066 12時36分 スーパーあずさ9両目車内 0.026 -------- 14時21分 JR上諏訪駅構内足湯前 0.053 14時23分 JR上諏訪駅改札出たところ 0.063 14時43分 児玉石神社にある巨石 0.087 14時46分 巨石から数メートル離れたところ 0.057 15時22分 諏訪警察署駐車場 0.038 15時34分 諏訪湖間欠泉噴出し地 0.075 15時51分 諏訪湖遊覧船乗り場桟橋上 0.019 15時53分 諏訪湖遊覧船乗り場桟橋たもと 0.053 JR八王子駅でのホームと電車内の空間線量の差は、車両によるガンマ線遮蔽効果のためと思われます。案外車両って、遮蔽効果あるんですね。 以前、湘南新宿ラインに乗ったときにも測定していて感じたのですが、ホームから電車に乗ると、空間線量はもれなく半分程度に減少します。 どうやら電車内って、その場の空間線量を半分ぐらいは減衰させるだけの遮蔽効果があるようです。 電車がトンネルに入ると、もれなく線量が上昇します。例えば上でご紹介したみどり湖付近のトンネル内測定では0.081。これは車内での測定なので、実値はこれの倍程度、0.16 ぐらいはありそうです。トンネル内にセシウムは降ってきませんから、これがこのへんの地質がもともと持つ自然放射線量と見なしてよいでしょう。 散歩していて偶然通りかかった児玉石神社にあった巨石や、諏訪湖間欠泉噴出し地で線量がやや高めなのは、地質に由来する岩石なりなんなりが地上に露出していて、それらがもつ自然放射線を観測していると考えれば実に辻褄が合います。 長野県界隈はもとから神奈川県に比べると自然放射線量がやや高い地域である(参考:日本地質学会 - 日本の自然放射線量)ということも考えますと、ここ諏訪方面は、福島第一原発爆発由来の放射能汚染は、ほぼ全く無いと言ってよさそうです。 しかしそれにしても、諏訪湖の遮蔽効果はすさまじいものがあります。ほんの数メートル離れたところの地上が0.053なのに対して、諏訪湖遊覧船乗り場桟橋上で0.019って、すさまじい遮蔽効果です。PA-1000買って以来あちこち測定してきましたが、最低値を記録しました。
児玉石神社です。周囲数メートルはある巨石が鎮座、祭られております。
この石近くの放射線量は、0.087とやや高め。でも心配は要りません。もともとこの石に含まれる自然の放射性鉱物による空間線量増大ですので、内部被曝の心配は一切ありません。少し離れればすぐに下がりますし、もとより、外部被曝のみなら全然問題のないレベルです。全く安心です。
諏訪湖遊覧船乗り場桟橋上での測定地点です。この写真の通り、下まで水が来ているところで測定しました。
画期的な低線量 0.019 です。こんな低い値、はじめて見ました。
遊覧船乗り場桟橋のたもとまで来ると、いきなり 0.053 まで上がります。これが一般生活圏での平常値ですね。我が家(横浜市内のマンション10階(ちなみに最上階))よりも低い値です。
諏訪湖間欠泉センター噴出し口付近は、0.075 と少し高めです。これはおそらく、このへんにゴロゴロ表出している地質由来の岩石が持つ自然の放射性鉱物によるものです。児玉石神社同様、全く心配無用です。
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