2007-08-28 思わぬところで熱く語る。_ カメラにとって大切なこと。実は先週の韓国出張で、思わぬところにカメラ好きなメンバーが居たことがわかった。 韓国現地メンバーなのであるが、帰国日、駅に向かうタクシーの中で: 『青木さん、私、今、EOS Kiss Digital使っているのですが5Dに買い換えようと思うです。どう思いますか?』 と質問されたのがことの発端。 私の周りには、Kiss Digitalで一眼デジカメ入門を果たし、さらに高画質を目指して高性能な一眼デジカメを買い求めたが、結局その重量などによりKissほどの機動性を確保できずに結局Kissばかり使っているという人が何人か居る。 「どうして買い換えたいの?」 『やっぱAPSセンサーだと自分の思ったパースペクティブが得られないんです。フルサイズセンサーで、28mmのレンズはちゃんと28mmで使いたいです。』 「そういう理由なら即座に5Dを買ったほうがいい。一日も早く、今すぐにでも。」 たったこれだけのやりとりで、彼が相当以前より写真を写していたであろうことがわかるし、レンズの画角(焦点距離)とその表現力に、自分の感性を重ね合わせて写真をしていることがよくわかる。 こういう理由で5D・・・いや、フルサイズセンサーデジカメが欲しいと思っているのであれば、即買うべきだ。 _ カメラにとって大切なもの。そんな彼との議論はタクシー内で延々と続いた。 色とか、解像力とか、カメラにはその性能を測るいろいろな要因があるが、私がカメラにとって最も大切なものだと思うものは、色再現でもなく、AF性能でもなく、やはり、シャッタータイミングを逃さないことである。 私にとってのカメラというものは、連続して流れる「時」という不思議な概念の世界の一部の一瞬を、静止画という形で切り取り、保存する道具なのである。 もちろん色再現や階調表現、解像力なども大切だ。どれひとつとしておろそかにしてはいけない。 が、『心が動いた瞬間にシャッターが切れること』以上に重要なことは、無いのではないか? 『あっ!』と思ったときにシャッターを押したにも関わらず、AF動作のためにコンマ数秒後に切れるシャッター。こんなの俺は本当は嫌いだ。 だから結局、メインで使っているお散歩カメラは未だにカシオのEXILIM EX-S20だし、気合いの撮影の時は、エプソンのR-D1を使っている。 なんか、そんな極めて根源的なことに改めて思いをめぐらせながら、カメラ談義をしたの、とっても久しぶり。 『青木さんお勧めのレンジファインダー機いくつか教えてください。』 という質問を貰った。昭和25〜40年ぐらいの間に製造され、性能的にも状態よく実用に供せられ、比較的入手性の良い機種をいくつかピックアップし、メールで送る。 韓国で入手できるかな? クラッシックカメラというものは、本当に欲しいと思って探していると、不思議と、見つかるものだ。 よいカメラに出会えるよう、日本から祈る。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
最新ツッコミ |
お久しぶりです。<br>「シャッタータイミング」と「本当に欲しいと思って探していると、不思議と、見つかる」の件、同意です。<br>また「シャッタータイミング」とは少々違うのかもしれませんが、自分の常用荷物としていつも持ち歩け取りだせるサイズ、というのもその一つかと。<br>レンジファインダーで言えば、私は手に可愛く馴染むC35 FlashMaticを良く使っています。<br>Hi-MaticやCanonetなども持っていますが、少々大きくて、お気楽レンジファインダーとしては少々大袈裟。<br>C35だと持ち歩こうと思う日も多いですし、小さい筐体が街中でも鞄から取り出して構えようと思わせます。<br>いずれも管理人様のレベルからしたらハードとしては面白くないかもしれませんが、総合的には瞬間切取機として悪く無いと私は思っています。<br><br>APSセンサーとフルサイズセンサーの件は私も違和感がありましたが変な具合に慣れてきてしまいました。<br>レースでは回転数ピッタリのシフトアップが必要ですが、常時タコメーターを睨んでいる訳でなく、体感でそのときが分かるというか、、。<br>私はカメラ経験が浅いので、もしかしたら何か間違って覚えてしまっているのかもしれません。
C35、とてもよいカメラですね〜。私はC35の末裔、BIGMINIをしばらく使っていたことがありました。小西六のレンズは本当によく写りました。<br>確かに、「いつも持ち歩ける(持ち歩く気になる)」というのも、とても重要な要素ですよね。<br>たま〜に、リサイクルカメラ(所謂「写ルンです」)を使うことがあるのですが、こいつの小気味良さがまたたまんなく素敵なんですよね。<br>ISO800で真夏の炎天下を撮影するつうのもどうかと思うし、一方で、銀塩フィルムの懐の深さを改めて感じざるを得ない撮影システムでもあるのですが、なかなかどうしてカメラとしていっちょまえに機能しちゃうところが、素敵です。
青木さん韓国のただ写真が好きな徐です。<br>私、まだまだ浅い経験と知識ですが、写真を撮ると言うことがただすきです。上に書いてあった時を止める(意味的に合ってると思いますけど^^;)と言う事に本当に同感です。それに私的にはとる時の私の考えを瞬間に入れると言うことが好きです。最初はただ風景、人を撮る事から興味を持ったんですけど(今も大体そうですけど)時間が経った後写真を見たら、とる時の自分を思い出させてくれると言うのも写真の魅力だと思いました。まぁ素人の趣味に対する考えでした。<br><br>まず、報告(っていってもおかしいですが、^^;)ですが、<br>5Dを先週金曜日買いました。ヤッパリKISSより重かったです。が、長い間欲しがっていたものだからかもしれませんがやっぱり写真は大満足でした。詳しくは本当に分かりませんが...^^;<br>そして、RFカメラを色々探している間にZorkiと言うカメラが目に入りました。後でわかりましたが、LeicaのCOPYだそうですね。まだ現象はしてないのでどんな絵が出てくるのか楽しみです。^^
徐さん:青木です。はるばる韓国からツッコミありがとう。しかし、相変わらず日本語上手ですね。私も見習わないと。<br>5D購入オメデトウ! 実は今日の夜、私のボス(今日会いましたよね?)から携帯留守電に「徐くん5D買ったぞ」と入ってました。いやー、よかったです。<br>ところでZorki買ったんですか? 確かにライカコピーですが、距離計連動のピンがあまりにもラフすぎる作りで、ライカのLマウントレンズをつけるとマウント部が削れて距離が狂うという噂があります。Zorkiにドイツ製レンズをつける際にはくれぐれもご注意を。<br>Zorkiにぴったしのロシアンレンズ、たくさん持ってます。今度一本プレゼントしますね。
フルサイズセンサー、先越されたか ^^)<br>俺も行動力(というか、思い切り)衰退したなぁ・・・
徐さん:ちょっと気になるのであるが、Zorkiにどんなレンズ付いていた?<br>http://www.kani.com/r-d1/photo_02.html<br>この中にあるかな?
青木さん。お久しぶりです。Zorkiには"industa 50m f3.5”が付いていました。徐〜でした。
インダスタのF3.5って、沈胴のヤツだよね。なかなかいい味出してるね。