2020-04-20 コロナ禍に思うこと。_ せめてもの報い。コロナ禍は大変な被害をもたらしてますが、真の働き方改革のきっかけになったという点はせめてもの報いでしょうか。 日本は情報先進国だと言われながらも一向に改善しない通勤ラッシュ。リモートワーク可能な業種であっても旧態依然としたオフィス出社から抜け出せない(抜け出そうとしない)会社ばかりだった流れに、否応なしに変革の大波をぶつけられた形です。 私が勤め人を辞めて野に下った理由のひとつに、「通勤」がありました。 人生の貴重な時間を通勤なんつうなんの付加価値もない(しかも疲れるだけ)ことに使いたくありませんでした。なので、勤め人時代に転職する際には、勤務地方面を先に決めて会社を探していました。少しでも通勤ラッシュが少ない方向・・・にですね。電車で言えば「下り方向」への通勤です。 大学を出て就職した会社では営業辞令(しかもなぜか大阪営業所)をもらいましたがその後転職してソフトウェアエンジニアの道に進みます。自宅には会社で使っているよりよほど快適なPCと、個人で買っていた開発環境一式(仕事コンパチ)がありましたのですでに在宅ワークが可能ではあったのですが、決定的になったのは、1994年にインターネットプロバイダ「リムネット」に加入し、自宅からインターネットに接続可能になったことでした。 これで仕事の連絡も1時間程度のインターバルで(当時はいちいち電話かけてでインターネットに接続してたので常時接続は夢の世界)可能となります。緊急時には電話すればいいわけですし。 当時はまだまだ在宅勤務なんか世間的にも認知されていませんでしたが、勤め人だった私は早速試しに上司に在宅勤務したい旨申し出てみました。 なんて条件(?)で提案してみたのですが、検討もされずに秒で却下(爆)。 ま、仕方ないですね。まだ時が早すぎました。 そんなことも昔にあったなー・・・ なんて懐かしみつつ、話が逸れましたので元に戻します。 恐らく今回のコロナ禍が終わっても、この働き方の変革は元には戻らないでしょう。リモートで出来る仕事なのに今まで諸般のしがらみ、上司や経営陣の頭の固さ等々でリモート化してこなかった会社も今回、半強制的にリモート化され、「やれば出来るもんだね」って認識したところも多いことでしょう。 リモートで出来ない職種ももちろんありますが、それはそれで必要があっての移動です。リモートワーカーが増えれば移動する人の数も減りますから、移動が必要な人はより移動しやすくなってメリットでしょうし。 今みたいに、極力移動してはいかん! という強制リモートワークで無しに、コロナ禍が収まった暁には、可能な職種については出社とリモートワークを自由に選べるような、社会インフラへの負荷分散が期待できるような働き方が定着してくれたらいいなーと、思ってみたりしています。 通勤ラッシュなんかで毎朝疲弊するようなことのない、真に豊かなときを過ごせるような社会環境になってくれるきっかけとなれば、コロナ禍のなかにあって多少は報いとも言えるかなー なんてね。 そして余談ですが、日本という国はなかなか自力で変革できない国なんだなぁと、つくづく思ってみたり。 挙げればキリがありませんが、遣唐使から始まり黒船、電話、ブラウン管、テレビ、トランジスタ、コンピュータ、インターネット、Webブラウザ、スマホ、そして新型コロナウイルス・・・ と、日本に変革をもたらす要因はいつも海の向こうからやってきます。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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