2013-02-14 貧しい国、日本。_ 福島県での若年層甲状腺検査結果に思う。(11時35分記)日経新聞より。 「新たに2人が甲状腺がん 福島の18歳以下」http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1302R_T10C13A2CR0000/ 2013/2/13 13:01
福島県立医大の鈴木真一教授は「甲状腺がんは最短で4〜5年で発見というのがチェルノブイリの知見。今の調査はもともとあった甲状腺がんを把握している」と述べ、同原発事故による放射線の影響を否定した。 実に腹立たしい。嘘ばっかほざいてるんじゃねぇぞ! って、卓袱台ひっくり返したい。 チェルノブイリ原発事故で甲状腺がんが増え始めたのは確かに4〜5年後だが、事故翌年にはもう有意に罹患者数は増加しているということは、過去に発表されている調査資料を見ればすぐわかること。Googleで検索したってすぐ出てくる。 「4〜5年後に急激に増加」が、いつの間にか「最短で4〜5年で発見」と改竄され、だから「福島第一原発の影響とは考えられない」と真顔で言っている連中は今すぐ切腹して世間に詫びろ。俺は人間として、そいつらを一生許さない。 さらに言うならば、3万8千人を調べて10人に甲状腺がんの疑いあり。0.026%。 こないだ「流行流行」と騒いでいた風疹は、東京都人口1300万人に対して罹患者 672人。0.0052%。 なにが風疹が流行っているだ。ふざけるな。だったら、福島県は甲状腺がんが大流行しているってもっとちゃんと報道するべき。 しかも、この福島県の甲状腺がんの疑いがある人が、放射線被曝の影響でなくもとからがんだったとするならば、ほぼ同じ比率で東京都でも甲状腺がんの疑いがある人が居るってことになる。 1300万人 x 0.026% = 3380人。風疹どころの騒ぎでは無い。 ・・・・・ 甲状腺がんに罹患されたかた、その親御さんの心情を思うと、ほんとうにかける言葉が見つからない。 なんにもしていない。なんの罪もあるわけないお子さんが、甲状腺がんに罹って綺麗な身体にメスを入れなければならない。 考えただけで涙が出てくる。 因果応報があるのなら、これから先の人生、楽しいことばかりであってほしい。生きててよかったと心の底から思える人生を送って欲しい。 私は、せめて、そう、願いたい。 _ 甲状腺がんの年齢別罹患率。(11時45分記)このサイトで検索できる。http://ganjoho.jp/pro/statistics/gdball.html これを見ると、若年層での罹患率は、10万人に1人居るか居ないか程度であることがわかる。 一方、今回実施された福島県での甲状腺検査では、3万8千人で、10人が甲状腺がんの疑い。10万人に換算すれば、26人だ。 これを「有意な上昇ではない」と言い切る非科学。 日本はなんて貧しい国になってしまったのだろう。せめて、国民、市民レベルでは、心を忘れず、繋がっていきたい。
_ 【備忘録】チェルノブイリ原発事故で甲状腺がんに罹患した若年層の予後。(14時31分記)若年性の甲状腺がんは、滅多に転移は確認されないものですが、チェルノブイリで確認された被曝による甲状腺がんでは、肺転移が頻繁にみられるのが大きな特徴とされています。 ただ、それでも幸いなことに予後は良好で、ほとんどの人が再発せず、治癒したとされています。
以下の資料が、参考になるかもしれません。
また、こちらのブログでは、チェルノブイリ事故後の追跡調査についての論文を取り上げています。
ブログより一部引用します。 甲状腺の部分切除で治療された、放射線誘発性の小児甲状腺乳頭癌は、2年程度の短期間で、再発の事例が少なからず認められ、再手術が必要となったが、甲状腺の全摘出と放射性ヨードの治療を施行すると、15年間という長期間の再発率を、ゼロにすることが可能であった。 再手術の件については、ブログでも言及されていますが、当時のソ連の手術レベルに疑問があるとしており、日本基準で手術すれば大半は再手術は不要であったのではないかと、私も考えています。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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