2010-02-18 久しぶりにラジオ実験用アンプバージョンアップ。昨日の夜のこと、クリスタルイヤホンで聴いていたゲルマラジオを、久しぶりにラジオ実験用AFアンプにつないで聴いてみたんです。いつも聴いているJORFラジオ日本1422KHzです。 そしたらね、なんか、しゃりしゃりしているんですよ。 電池がバテてきて電圧降下起こしているときになる現象に似ているんで、てっきり『あぁ電池がバテたんだな』って思って、新品の電池に換えてみたのですが相変わらずしゃりっているんです。 『???』 『・・・』 『!』 って感じで思い当たりましたよ。実は303WA-2に繋いだゲルマラジオの出力をこのアンプに入れたの今日が初めてでした(以前はベランダ設置の簡易ワイヤーアンテナで受信していた)。 早速ゲルマラジオの出力をオシロで観測してみると、なんと、JORFの検波出力が5Vp-p 以上出ています。以前は4Vp-pぐらいでしたからなんとかかろうじてセーフだったのですが、アンテナ換えて、ゲルマラジオ側にもローインピーダンスアンテナコイル巻いたりしたこともあって結合効率が良くなったってことなんでしょうね。これはこれで素晴らしく良いことなのですが、一方で、このラジオ実験用AFアンプは特殊な構成になっていますので、こんな大パワーが入力されたらひとたまりもありません。 というわけで本日丸一日かけて、ラジオ実験用AFアンプの大改造を行いました。と言っても、音量調整用のVRを最前段に持っていっただけですが。 とはいえこの仕様変更は結構大変です。このラジオ実験用AFアンプは、今回のようにゲルマラジオ直結を想定して、入力インピーダンスを1Mオーム以上確保するようにしているのです。ゆえに、仕様変更前はいきなり2SK30ATMのソースフォロワで受けるような回路になっていたわけです。 1Mオーム超のようなハイインピーダンスラインにVRを入れる場合、相当まともなVRでないとピュイ〜〜ンガサゴソと五月蝿いアンプになっちゃうことは経験上わかっていましたからあのような回路にしたわけですが、過大入力に対応するには、アンプ側の電源電圧上げるか入力信号を絞るかしかないわけです。 というわけで已む無く入力信号を絞ることにしたのですが、それに伴いシールドを増強し、入力端子からアンプ基板までをコンパクトなユニット化し、シールド効果を高めつつノイズ耐性を向上させるという対策を講じました。 ついでに出力コンデンサの容量をup(200マイクロ→530マイクロ)し、低域の特性を少し改善してみました。 結果、『ぉおお中波放送ってこんなにも音良かったんだ!』と、改めて思い入るようないい感じのゲルマラジオ出力増幅音になりました。 マジでとってもいい音です。中波放送侮りがたしです。 歪減少の効果は上記の通りですが、出力コンデンサを増強することによる低域特性の改善は・・・オシロ観測によるデータ上は明らかなんですが、聴感上は気持ち変わったかな〜〜〜 ぐらいな感じでした。 スピーカーが8cmでエンクロージャー容積も小さいですからね、アンプの低域特性が100Hz以下レベルで改善したとしても、そう大きくは影響ないでしょうね。 でも、なかなかお気に入りの音で鳴ってくれるようになったので、満足です。 でも一点非常に気になることが。 完成後、特性測定しているときのオシロ波形に、変な歪が観測されるのです。 これって所謂クロスオーバー歪? 低い周波数だと出ずに、1KHzぐらいから出始めて、周波数が高くなるほど下品な感じになっていきます。 2SK30ATMの出力は非常に綺麗な正弦波ですから、これはどう考えても386で歪んでいます。 『俺なにか間違ったかな?』 てなノリでデータシートを改めて見てみますと・・・なんと! NJM386は高域においてクロスオーバー歪が発生します。 対策につきましてはNJM386Bの置き換え(但し、発振の防止に注意)を推奨します。 さらにクロスオーバー歪対策としては2070、2073の使用を推奨します。 だと。 仕様ってわけなのね。ならまぁいいや。 もう少しデータまとめて問題ないようであれば、明日にも回路図公開します。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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