2010-01-27 幼少のころの記憶・・・_ 失われた地名(栃木県安蘇郡)。昨26日は、私の母方の親類の葬儀があり、私の両親を連れて車で久しぶりに母の故郷を訪ねました。 母の生まれは、栃木県安蘇郡。この地名は今は無く、合併により栃木県佐野市となっています。 私が幼少のころは、夏休みになるとよく母に連れられて遊びに来たものです。一週間ぐらい泊まっていたときもあったかな。いつもは図鑑でしか見ることのできないかぶと虫やくわがた虫、沢蟹をそれこそ大量に採っては、持ち帰ってきたものです。 今もなお都心へのアクセスはまだまだ細い地域で、ベッドタウン化する気配も全く無く、家屋は新しくなっているものの町としての風貌は以前の面影がそこかしこに残っていました。 しかしながら決定的に変わってしまっていた点は、住所表記です。 上にも書いたとおり、以前は安蘇郡でしたが今は佐野市。万葉集にも読まれた地名が消滅してしまったのはなんとも寂しいものです。 土地の名称って、そこに昔からある文化というか、歴史のようなものを反映しているものだと思うのです。時の流れなのかもしれませんが、昔からある土地の名称が消滅してしまうというのは、なんとも切ないものです。 若いころはオフロードバイクにテントをしょって、林道野宿の旅をしていた私ですが、距離的に手ごろで林道も豊富ということで、秩父〜山梨〜静岡方面によく行きました。 そんなルート上にあった芦安村。『おもしろい名前だどんな由来なのだろう』と思って調べたら、思いがけない村を取り巻く過去の歴史にのめりこんでしまったり。 1875年、芦倉村と安通村が合併し、両方の名から取って芦安村となる。 しかしそれが、近年の合併劇で、南アルプス市 です。 これも時の流れなのでしょうか・・・ もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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合併で地名がなくなるだけならまだしも、「南アルプス市」のようなセンスの欠片もない名前に変わってしまうのは、個人的には全く我慢ならないです。自分には全く縁もゆかりもない地域だとしても。<br><br>そんな地名、枚挙に暇がないですよね。四国中央市とか伊豆の国市とかつくばみらい市とかみどり市とかさくら市とか。何とかならんのか?と思います。<br><br>さくら市なんかは、合併前の町はどちらも歴史的由緒のある町名だったんですけどねぇ・・・・。
> 何とかならんのか?<br><br>については、実は私も全く激しく同感なんです。<br>なんなんでしょうかねこのあまりにも軽薄すぎる風潮は。軽薄さが大衆文化レベルで発祥しているのであればまだしも、いきなり市町村名にまで波及している様は日本文化の世紀末的様相ではないのか? と、危惧してしまいます。