2006-06-14 ソフトウェアのココロ。_ 便利にするためのツール。いろんな場面においてカスタムアプリケーションを開発するということはよくある。 例えば、なにかの処理を連続で行いたいが、既存のソフトでは手間がかかりすぎるのでこれを簡略化したい場合・・・等。 ユーザーと設計者が同じであれば大きな問題はおきにくい。なぜなら、自分が使って幸せになれる仕様を一番よく知っている本人が設計するのだから。 問題は、ユーザーと設計者が違う場合。 こういう場合は、ユーザー側が『こんなことしたい』ということをまとめて(仕様化)、設計者へ提示、設計者はそれを分析して設計書に反映させる(要求分析、基本設計)というアプローチが一般的。 この段階でのコミュニケーション、意思疎通がうまく行ってないと、大変不幸な結果を迎えることになるってことは、エンジニアなら誰もが経験していることだろう。 ただ、現実問題として、ユーザーが、本当に欲しいと思っている全ての事象を提示することは非常に難しく、お互いのカルチャーや価値観の相違、暗黙の了解事項をどこまで共有できているかで、情報伝達量が大きく異なってくる。 なにかの開発依頼があった場合、私は必ずそれを使うユーザーに話を聞き、可能であれば導入現場にお邪魔させてもらって、これから私が作るものは一体どういうところで、どういう使われ方をするものなのかを自分の眼で確認する。そして、自分の感覚を少しでもユーザー側に近づけて、もし自分がユーザーだったらこういうソフトであって欲しいというイメージを常に思い描きながらこれらを設計に反映させる。 専用に開発されたアプリケーションソフトウェアというものは、当たり前だけど目的とする業務をより円滑に、便利に、ユーザーが幸せになるためにわざわざ開発するわけであって、開発依頼を受けた際の私の開発スタンスは、エンジニアとして当然のことであって当たり前のことなのである。出来たアプリケーションは使いやすくて当たり前。だってスーツで言ったらフルカスタムオーダーでしょ? フルカスタムオーダーであつらえたスーツが自分の身体にぴったり合うのは当たり前であって、もし身体に合わなかったらそれはお話にならない。 専用に開発されたアプリケーションソフトウェアであっても、出来たものを使いこなすのに大変な苦労があったり苦痛があったり、ましてや、意図したとおりに動かなかったりするものであってよいはずがない。 もちろんケースバイケースではあるが、そういう不幸な結果にならないようにする責任は、私は設計者側にあると思っている。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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