2009-11-12 久しぶりのヘッドフォンアンプネタ。_ #003回路図公開!『#003を作りたいので、もしできれば回路図公開して』というメールを頂きました。 氏は#002を試作されてその性能に満足された旨メールで感想頂戴しました。ありがとうございます。 しかして次に#003を試作しようと思うもいつまでたっても私が回路図を公開しないその怠惰な姿勢に已む無く催促メールを送信したという感じでしょうか(あくまで全部推測)。 いや〜正直、ヤバいんですよ#003は。きっちり作ればもちろん全然安全ですし、現に私も2007年は夏場を除くほぼ毎日、2008年と今年は夏場も含めてほぼ毎日、3年弱の間使ってますがノントラブルですし性能に不満も全くありません。もう一生これでいいじゃんって思っているぐらいです。 でも、#001、#002と違って、無調整で動くような回路じゃないんです。しかも、動作点が暴走方向にずれた場合大変危険。火事は大げさにしても、煙を吹いて小火ぐらいは普通にあり得ます。 しかしながら同好の志に向けて私は今回、#003の回路図を公開することにしました。こちらです。興味あるかたはご覧ください。 覚悟を決めて追試される決意をされたかた、可能な限り全面バックアップします。 この素晴らしい音をぜひあなたも経験されてください。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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私もお待ちしておりました。ありがとうございます。2SD325→2SD1407(Ic=3A,Pc=25W) 2SB511→2SB1016(Ic=-3A,Pc=25W)<br>代用はこれでもよろしいでしょうか?<br>サトー電気、
すいません途中で、、、<br>サトー電気、若松、千石、共立、マルツ等では扱ってます。<br>平滑コンデンサーですが両方4700でも大丈夫ですよね?※1,2の電圧はアンプ部を接続して測定したほうがいいのでしょうか?
2SD1407と2SB1016はコンプリなんですね。ちぃーとパワーありすぎる感ありますが、大丈夫だと思います。<br>2SD325代替は、2SD361あたりがバランス的にちょうどいいかな。<br>2SB511はまだ入手性に問題ないので、あえて変更することもないかなって思いますがもちろん2SB1016でも問題はおきないと思います。
※1,2の電圧は■実装完了後の動作チェック■にありますように、はじめは電源部単体で測定します。高めに出ます。<br>次に、アンプ片chずつ流入電流を測定します。電源ラインに直列にテスターのプローブ当てるだけですので、異常があれば即電源断できますからこれ必須確認作業です。<br>で、どっちも問題なさそうであれば、ここではじめて電源部とアンプ部両chを接続して、各部の電圧をチェックします。
平滑コンは両方4700で大丈夫ですがその場合突入が少し心配です。ダイオードブリッジにちょっと余裕を持たせたほうがいいかもしれません(2Aぐらい)。
アドバイスありがとうございます。手持ちと埼玉パーツセンターで入手出来たパーツで組んでみます。埼玉パーツセンターには平滑に使えそうなケミコンが4700μ/50Vしかなかったので一応これでやってみます。(Tr類はご指定の物が裏メニューで置いてありました)<br>ありがとうございました。
あそこの平滑コンは、容量が大きいほうにブレる分には一向に問題ありません。容量が増えると突入電流が増えますので、その点(ダイオードブリッジの電流容量)だけ考慮してもらえれば大丈夫です。
T.Kさん、もし製作完了しましたら、再現性を確認したいので、※1〜3の電圧がどうなったかぜひ教えてください。
製作ブログ立ち上げてみました。<br>http://soundmakeup.blogspot.com/<br>私の製作過程を書き綴っていきます。<br>ダイオードブリッジは4Aの手持ちがありました。<br>かにこむのtopとヘッドフォン製作コンテンツをリンクさせて頂きましたが問題がありましたらご連絡ください。<br>経験だけで書いてますので間違い勘違いは突っ込んで頂ければ幸いです。
管理人様<br>初めまして。#001を作ってみて、音質に大満足、#003の回路図公開を楽しみにしていました。いずれ#003にも渡来したいと思っています。<br>そこで質問ですが、アンプ部のデカップリング用の抵抗が回路図では0.1Ωになってますが、実装写真を見ると3.9Ω(?)が載っているようですね。0.1Ωでは配線抵抗と大差ないのではと思っていましたが、どんなものでしょうか。<br>また、電源部のリップルフィルタの所の3kΩと20kΩは1Wを使うようにとなっていますが、この抵抗値であれば1/4Wでも十分ではと思いますが?20kΩの両端に30V掛かったとしても、消費電力は45mWですね。
Jagiさん、はじめまして。#001 を試作されたのですか? #001の試作レポは初です。実に嬉しいです。ゲルトラ入手大変だったかと思います。<br>ご指摘の0.1オームですが、設計値は0,1オームだったのですが(ここは150mAぐらい流れますので0.1でもいちおう効果はあります)私が使った2SK30ATM-GRの特性のためか、0,1だと※3点の電圧が高くなってしまい、ここで電圧降下させて調整したという経緯があります。ほんとは※3点の電圧は2SK30ATMのソースのバイアス抵抗を調整してIdssで制御すべきなのですが、ちょびっと怠慢 ^^)<br>あと、リップルフィルタの3kと20kの指定ワットもご指摘の通り1/4で充分なのですが、サトー電気で酸金が1Wからしか無いという極めてローカルな理由(あとまぁ万一考えて念のため・・・値段もそう変わりませんし)で、1W指定としましたが、もちろんJagiさんのように回路を理解していただけるかたがカスタマイズされる分にはまったく問題ありません。
気になって過去の経緯を実験ノートに追ってみました。回路図上は設計当初からずっと0.1で書かれているんだけど実験データの記録見るとはじめから3.9でデータ取っているなぁ・・・<br>数日以内に再実験して再確認みます。<br><br>TKさん:ごめんなさい。ひょっとするとまた部品4点ほど追加ご購入いただかないといけないかもしれません。
Jagiさん、ご指摘の抵抗は、どうやら3.9が意図した値のようです。ご指摘ありがとうございます。<br>0.1オームで設計して、実装してデータ取りしたら、3.9のほうがバランスがよかった(チャンネルセパレーション等)ので3.9にしたのですが、回路図への反映を忘れてしまっていたようです。<br>回路図修正しておきます。
TKさん:そんなわけで、機会あれば0.1->3.9/1Wに換装ください。0.1で問題がおきるわけではありませんので、急ぎではありませんが・・・<br>3.9にすることで消費電力が増えますので、1W以上でお願いします。
了解しました。まだ平滑回路を組んだ段階ですのでご指摘の抵抗は変更します。
テスターはアナログとデジタルどちらがお勧めですか?
青木さん、#003の抵抗値とワット数の件、ありがとうございました。了解です。<br>#001は2SB22/2SD30で、この前のシルバーウィークに作り上げました。ゲルマニウムTrはオークションで手に入れましたが、某オークションで古いトランジスタを多数出品していらっしゃる方がいて、そこからの入手です。他にもIC maxの大きいコンプリのゲルマも出品されているので、ヒートシンクをつけて、エミッタ抵抗を10Ωから5Ω位に変えて試作してみようかなどと妄想してます。
#001は終段のバイアス用ダイオードのVFがシビアでした。整流用でなく、小信号用のシリコンを使ったのですが、トランジスタに指を押し当てていると、ちょっと熱くない? というくらいだったので、VFの低いものを選別して交換しました。ダイオードをトランジスタのケースに密着させて、気持ちだけですが温度補償させてます。<br>あと、2SK170-GRはどうしても指定のIDSSのものが選別できず(10個しか購入しなかったので、ちょっと無理かもしれませんね)、ソースに10Ωを入れて調整しました。<br>電源はeneloop 10本です。音質、とてもいいですね。秋の夜長に、70年代、学生の頃よく聞いた音楽を聴いていると、その頃の気分を思い出します。<br>素敵なヘッドホンアンプを公開していただき、感謝です。
Jagiさん、正直感涙のインプレありがとうです。<br>おっしゃるとおり、#001はゲルトラなので、0.1Vのバイアス電圧差でTrの発熱量が変わってきます。その点かなりクリティカルな回路なのですが、一旦キまれば極めて安定しているし、あのゲルトラサウンドはまさに素晴らしいの一言なので、あえて公開することにしたという経緯があります。<br>ゲルトラの発熱は管理が難しいです。<br><br>いや〜、今宵いつもの角瓶片手に、YMOを聴いてみよっかな。
初心者さん:ようこそ!<br><br>テスターですが、難しいなぁ・・・出来れば、アナログとデジタルを各1台ほしいところです。<br>それが叶わないのであれば・・・う〜む難しい。アナログのほうがレスポンスいいし電気を肌で感じられるのですが、内部抵抗というものを常に意識しないといけないので実は初心者向きでは無かったりするんです。<br>詳細は、こちらで回答させていただこうと、思います。<br>http://www.kani.com/diary/?date=20091117#p02
電源部を製作しました。手持ちの関係でパーツはトランスをSP-201,TrはC708をC1815-Yに変更しました。電圧の観測ですが20Vタップでは#1が29Vとなりました。16Vタップは#1=23V,#2=19.8Vとなりました。これで大丈夫かと思いますがいかがでしょう?よろしくお願いします。
電源単体では※1は30〜32Vでいいんですね。よく読んでませんでした。
SP-201だと電源容量1.0Aですね。電圧降下度が若干低くなると思いますので、※3点電圧が高めにシフトする可能性がありますが、問題ないと思います。<br>開放で29Vなら全然OKです。
はじめまして。<br>1号機の時からROMっておりましたが今回初カキコです。<br>質問なんですが2.2KΩ2Wのセメント抵抗が入手難です。サトーで扱ってないようです。<br>参考写真を見ますと2KΩを使ってますが、2KΩでも問題ないでしょうか?
和田美咲(男)さん、はじめまして!<br>ご指摘の抵抗は、2Kでも全く問題ありません。ここは、比較的ラフで大丈夫です。<br>っていうか、#003 作られるんですか? 可能な限りバックアップしますよ! よろしくです。
どうも。抵抗の件は了解しました。<br>作りますよ!<br>ラグ板で作る某有名ヘッドフォンアンプを作って満足してたんですが<br>これ読んでたら製作意欲がムラムラと・・・<br>今のところ疑問点はありませんが、また何か有ったら質問するかもしれません<br>そのときはよろしくお願いします。週末秋葉にいってきます。
途中経過です。アンプ部抵抗62オームは82オームを使いました。電流は170mAでややオーバーのようですがとりあえず電源直結して各部電圧を測定してみます。2SC708は無印を使いました。
各部の電圧です。レッドゾーンでしょうか?<br>音はまだ出さずにいます。<br>※1. 27.0V<br>※2. 20.3V<br>※3. 10.6V
T.Kさん:07:38の投稿で170mAとありますが、これはアンプ片chのみ接続での値ですね?<br>※3が10.6Vだと、82オームですので130mA。アイドリングで1.3Wの消費ですのでほぼ理想状態です。<br>私の記事が説明不足なのですが、62→82オームに換装すると、電流値が減るので回路全体の電圧が上がります。でも、全体で考えると動作点はさほどずれない構造になってますので、終段のアイドリング時の消費電力はほぼ1.3W程度になるハズです。<br>62オームのときだと9Vで、このとき145mA。やっぱ1.3Wなんですね。<br>念のために82オームとファイナルのパワーTrが、数秒以上指で触っていられるぐらいの発熱で収まっているかどうか、ご確認ください。<br>82オームだと、90度にはならないハズ。70度ちょいぐらいでしょうか・・・<br><br>発熱が大丈夫なら、全然OKだと思います。
ありがとうございます!まだバラック状態ですが音が出ました。<br>170mAは片chの値です。抵抗の発熱ですが、指で3秒位<br>触れるので60〜70℃位でしょうか。Trのほうはずーっと触れるくらいの温度です。…音は大音量で聴いても変な癖が出る事もなく感動しましたよ。(ヘッドフォンは密閉型32オーム)<br>詳しくは自分のblogで書きたいと思いますが、良いものを設計して頂きありがとうございました。
温度はそんな感じなら全然問題ないですね。大丈夫だと思います。電圧も 20.3 の 10.6 なら、ほぼ理想状態じゃないでしょうかね。<br>100mW程度までは極めてリニアな特性を持っていますので、音はまさに素直そのものだと思います。さらにノイズレベルが異様に低いので、夜の静かなときに密閉型で聴くとさぞかしいい感じではないかと、思います。
しばらく使ってると抵抗が1秒も触れないほどになりますが、放熱対策したほうがいいですよね?※3は11V弱(DMMで観測)になる事も。<br>煙も匂いも出ないので大丈夫ですか?<br>(録音のあら捜しにぴったりのアンプが出来上がりました)
82オームですよね? 1秒は無理でも0.5秒ぐらいは持てますか? 可ならば95度ぐらい。全然大丈夫です。<br>セメント抵抗は200度ぐらいまでは余裕で大丈夫なのですが、100度越えると周辺の部品への影響が懸念されます。実装状態はどんな感じでしょう。<br>周辺に充分な空隙があって、自然対流で放熱が期待できれば、まぁ大丈夫ですよ。至近距離にある部品が常時持っていられるぐらいの温度範囲であればさほど心配は無用です。<br><br>ちなみに計算上は、※3が11Vだとしても、82オームであれば終段1.5Wの消費なので、余裕で大丈夫なハズです。あくまでも私の経験値で無保証ですが、セメント抵抗は公称の1/3までは特別な放熱対策無しで大丈夫です。今回5W実装であれば、1.7WまではOKって感じでしょうか。
もし心配でしたら、電源部の平滑コンの間に入っている 8.2オームを12オームにしてみてください。これで※3が10V弱になって終段負荷が1割ぐらい軽減します。
タクマンのサイト見ても限界温度が判らなかったのでちょっと不安でした。お話からすると大丈夫のようですね。いずれ画像を公開しますがユニバーサル基板のセンターにミニデテントVRを置いた関係でかなり変態ちっくなレイアウトですが82オームは隅に配置しましたので熱害は無いと思います。書類用クリップを放熱器の代わりに挟んでおきました。
#003、作り上げてしまいました。<br>電源部は手抜きをして18V出力の3端子レギュレータ2個使いです。<br>2SK30AはIDSSが低めのものばかりだったので、ソース抵抗を2.0kΩにしてIDを約7mAに合わせ込んでいます。<br>この状態で2SD325のエミッタ電圧は8.5Vとコレクタ電圧(約17V)のちょうど半分になりました。エミッタ抵抗は62オームです。<br>2SD325は若松通商やコスモ電子にはまだ在庫があるようです。<br>音質は、素直な無色透明といった感じでしょうか。#001とは違った個性で、どちらもお気に入りになりそうです。
Jagiさん:#003製作レポありがとうございます!<br>そうですか作られましたか・・・<br>電源部18Vの三端子レギュレータで構成つうのは、実に賢明な仕様変更ですね。これなら電源トランスの容量が充分であれば、そっち側の内部抵抗は考えないで回路が成立しますからね。電源トランス選択の自由度が増します。<br>2SD375のエミッタ電圧が8.5Vはまさにほぼ理想状態です。62オームで全然大丈夫です。<br>#003の音は本当になんの味付けもない客観的な音が出てくるという印象を私も持っています。悪い言い方をすれば冷酷とも言える音。その点#001とは対極に位置しますね。でもこの冷酷さ、非情さがなんともシビレルんですよね〜(自画自賛でお恥ずかしいです・・・)。<br><br>ところでIdは 0.7mA の間違いですよね? OK了解です。
> ところでIdは 0.7mA の間違いですよね? OK了解です。<br><br>あ、そうでした。0.7mAです。<br>三端子レギュレータは出力の発振やノイズを心配したのですが、うまいこと行ってくれました。