2007-04-30 命の洗濯最終日。_ 16時すぎ自宅近辺着。近所のスーパーで買い物して帰宅。 大きな渋滞を食らうことも無く順調なドライブ。JHの渋滞予測すごいね。今回は、行きと帰りの車の運行については完全に予定通りに進めることができた。 今回の旅路は本当に面白かった。もちろん、旅路はいつも面白いのであるが観光旅行としては今回初めて茨城県の海岸沿いに出陣。とってもよかった。ほんとうによかった。特になんら根拠無く、単に「家族旅行で茨城行ったことない」という理由だけで行き先を茨城県に決定。一泊目は大洗、二泊目は北茨城の磯原。どちらの宿も大変に満足だったし食事も素晴らしかった。 海も大変に綺麗。茨城の海と言えばかれこれ15年ぐらい前のサラリーマン時代、仕事で日立のおおみか工場に行っていたとき、仕事の合間に見た海以来だろう。そのとき「すごい綺麗な海だな」って思った印象はまったく褪せることなく今回も綺麗だった。時間が許せばおおみか工場を一目見ようと思っていたのだが叶わず。2050またいじってみたいな。オムロンのルナも好きなマシンだったけど、日立の2050も好きだったな。モトローラ系のマシンはやっぱいいよね。 _ 4月28日:大洗入り。渋滞を避ける&朝いちでアクアワールド大洗に入りたかったこともあり、6時に駐車場を出発。自宅?大洗のアクセスは調べてみたら非常に良好で、走行距離中95%以上が自動車専用道路での走行となる。 朝7時前なら箱崎近辺もスムーズだ。首都高で都内のど真ん中を三郷に向け走る。その後は常磐自動車道→北関東自動車道。 常磐自動車道を走るのは、15年前のおおみか工場通い以来のことだろう。
友部SAで朝食休憩を挟むも見事予定通り、8時45分にはアクアワールド着。少し時間があるので近辺お散歩。事前調査で『激混み』と聞いていたのでかなり恐れながらの訪問であったが、程よい?!混雑で、心配していた戦闘態勢発令も不要で、よかったよかった。
大洗は今回はじめての訪問。第一印象は、「なにもかもがおおらか」。 水戸大洗IC降りた以降、とにかくなにもかもがおおらかな感じ。コンビニの駐車場にしても、歩道の広さにしても、家屋の立地を見ても、ほんとおおらか。車を走らせながらぼんやりと考える。都会はほんとせせこましいよね。なにをとっても効率最優先。全てのコストが高いからそうせざるを得ないという事情があるのかもしれないけど、効率が高くなればなるほど、物事の冗長性というか、ゆとりが減少してその世界が持つ「奥行き」が無くなり、なんとも味気ないものになるんだなぁ・・・なんて、思えば当たり前のことに今更気が付いてみたり。そんなことを考えることができるのも、ここが私にとっての非日常空間だからなのだろうか。 私は神社が好きだってことはすでにどこかで書いたと思うけど、不思議なことに見知らぬ街に行っても神社の場所はすぐにわかる。なんとなく、空気の流れというか、構造が神社の場所を教えてくれるのだ。ここ大洗は、磯前神社という大変に由緒正しい神社あると聞いていたので楽しみにしていたのであるが、まさかこんなすごい神社の街だとは思っていなかった。 今日宿泊する金波楼はなんと、目の前が磯前神社の参道前。なんとも素晴らしい立地であることに現地に着いてから気が付く。命の洗濯にはまさにうってつけのロケーションだ。部屋もまさに眼下から海が展開するオーシャンビュー。太平洋を一望。 _ 4月29日:東海村経由北茨城入り。部屋から太平洋が一望できるので、日の出もさぞかし綺麗だろうと思ってはいたが前日の夜は落雷を伴う雨模様。 しかし今朝はまさに快晴。朝4時すぎに家内に起こされる。
朝、部屋からなんとなく海を見ていると、まるで一寸法師がごとく桶をたくみに操る達人発見。岩礁から岩礁へと渡りながら、なにか海の幸を採取している模様。その後旅館の女将の話では、今の時期はあわびが取れるとのこと。昨晩の食事に出たあわびも、ここで取れたものなのかな。
海に向かって立つ神磯鳥居。この神磯鳥居が立つ岩礁というか、小さな島は、大洗磯前神社に祭られる神が降臨した岩とのこと。降臨した神は、ここから丘の上にある社まで移動したに違いない。 まず神磯鳥居に参拝。家内安全と、今後とものかにこむの繁盛を祈願し、丘の上の社へと向かう。
二泊目は北茨城なので、お昼すぎには大洗を後にし、東海村を経由して途中から常磐自動車道に乗ることにする。このへんの予定は実はいきあたりばったりである。 東海村を経由するつもりははじめからあったので、ガイガーカウンターを持参しようかと思っていたのであるがさすがに核燃料サイクル工学研究所の門前で、守衛の激しい視線チェックを受けながらガイガーカウンター振り回すのもあれかと思い、ここは控えめにNUK Alertをポッケに忍ばせておくことにした。この写真を撮っているときも、守衛の人から激しい視線チェックを受け続ける。 核燃料サイクル工学研の真横にアトムワールドはある。こちらは一般人向けのPR施設なので怖い守衛の人は居ない。かわりに綺麗なおねーさんが受付してくれる。 東海村っていうと、臨界事故があったせいでみなさん怖がっているためか、そもそも原子力というものが近寄りたくないイメージを与えるためか、GW二日目の午後とあってもまるでガラガラだ。おねーさんもたいそう暇に違いない。施設自体は大変よく作られており、もちろん入場無料。無料どころか、きゅうばんタローでボールをゲットすれば景品がもらえるほどのサービスぶり。時間が許せばいろんな解説展示をひとつずつ見て行きたいところだけど、あまりゆっくりしてもいられず、二つほど景品をゲットして旅路を急ぐ。 アトムワールド出るとすぐ、原子力科学館がある。昼飯も食わずに原子力巡りしているのでスルーするつもりだったのだが原子力好きな私にそんなことできるはずもなく、100mぐらい行き過ぎたところで「やっぱ一瞬だけ見ていこう」と家族会議で了承を取り引き返す ^^) 娘は「原子力かるた」なるかなりマニアックなものをもらえてゴキゲン。ここも無料。 臨界事故を起こした容器と同じサイズのレプリカが展示されており、事故の発生したプロセスが動的に解説されている。 説明を聞いていると、極めて乱暴だけど簡単に要約すると、「オペレーターが臨界の知識を持っていなかったため、今回の事故は起きた」という風にまとめられているように感じた。 正直「ほんとか?」って疑問を感じる。もし、本当だとしたらあまりにもお粗末だ。その程度の基礎教育は必須だろう。惨事を二度と起こさないためにも、尊い命を失わないためにも、しっかり教育ならびに運用管理してもらいたいものだ。 私は原子力エネルギーというものは、反対はしないけれども今のところ賛成も出来ないという、一見中途半端なように見える考えを持っている。化石燃料は枯渇云々以前に燃やすと地球環境が少なからず影響を受ける。原子力は二酸化炭素の排出が無いという点で地球に優しいエネルギーだと一般には言われているけど、放射性物質問題はどうなんだ? 本当に地球に優しいのか? 今の計画では結局地中に埋めるわけで、なんだかな?って感じ。 人類が核分裂反応を制御し、運用するにはまだまだ研究が足りないんじゃないのかと思うのだ。 東海村はいろんな原子力施設やPR館があってとても面白い。今回は2時間程度しか時間を割けなかったが、次回はぜひ丸1日以上を東海村原子力巡りに割り当てたい。 二泊目の宿はとしまや月浜の湯。15時すぎにチェックインし、早速温泉つかりに行く。 温泉上がりは水分補給が重要なので、地ビールを2本、ほぼ一気に飲む。美味すぎる。あまりに美味い。 部屋は海側満室で陸地側。しかし昨日が素晴らしいオーシャンビュー部屋だったのでまぁよい。そのかわりと言ってはなんなのだが、野口雨情の生家が部屋からよく見える。 晩飯食べて、部屋でトランプやったりウノやったりして、就寝。
宿の廊下には、いろいろな絵画やオブジェが置いてあってよい雰囲気。
_ 4月30日:六角堂経由帰宅。朝、宿の近所を散歩していると小さな神社を発見。早速お参り。 今日は海辺を散歩しつつ、宿の眼の前にある野口雨情生家にお邪魔し、六角堂に寄って、つらつらと帰路に着く。
六角堂のある地理は眼前に太平洋、眼を移すと五浦の老松と奇岩が織り成す絶景。素晴らしい展望である。そんなこの地に建てられた庵はまさに創造の思索に最適な場所に違いない。 自分の作品を作り、自分の気持ちを自分の思うとおりにめぐらせるためにかような庵を結ぶなぞ、私のような凡人の出来ることでは無い。でも、私もいつかどこかに、「かにこむ堂」を建造し、その中で自由な時間を過ごせるような身になりたいものだ。
六角堂を後にし帰路に付く。iModeで見る限り渋滞はまだ無い。まだ12時なので、国道6号線を海岸沿いに流すことに。 この写真は、この辺で一休みしたときのもの。 ほんと海が綺麗。いつも夏には西伊豆に泳ぎに行くのであるが、今年は茨城の海にしようかな・・・なんて少しだけ思う。 しかしどうも神奈川県在住の私は、車で移動する際には東京都を越えることに抵抗を感じてしまう。だからついつい、旅の行く先は東名高速や中央自動車道、せいぜい関越自動車道が中心になってしまい、東北自動車道や常磐自動車道は敬遠してしまう。 でも、今回みたいに朝早めに出発すれば、首都高使ってさくっと都内通過できるのかもしれない。 みなかごう駅手前で山側に入り、常磐自動車道に入る。帰りは都内の通過に向島線を使うことを避け、湾岸線経由で川崎入りすることにした。 としまや月浜の湯で、今回の旅の記念に買ったキーホルダー。 今回の旅はいつもながらほんと突発的で、宿の確保からして困難を極めたが結果的に大変充実した楽しい旅となった。 当初、大洗で二泊するつもりがどうしても二泊目の宿が見つからず、仕方なしに少し離れるが北茨城に宿を求めたのであるが、たまたま見つけたとしまや月浜の湯がこれまた素晴らしい宿で、大変に気に入った。 値段も値段なので、素晴らしくて当たり前なのかもしれないが、しかし、その素晴らしさは徹底していてぜひまた宿泊したいと強く思うほど。宿泊客にこれほどまでによい感想、満足感を与えてくれる宿というのは、少ないと思う。宿としての確固とした思想、理念があり、みなそれに共感し、理解していなければできないことだろう。 どうやって従業員を研修教育しているのか、ぜひ教えてもらいたいぐらいだ。 茨城の浜から見える太平洋は、石廊埼から見る太平洋と同じ太平洋だった。眼前に広がる太平洋を見ていると、世界は広いんだなって、思う。ぼけーっと、いつまで見ていてもまったく飽きない不思議な力がある。 いつものせせこましい生活、仕事から完全に脱することのできた今回の旅は、予定をろくに立てずに行ったことも幸いして時の流れがとてもゆっくりしている、心地よい旅であった。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
最新ツッコミ |
渋滞はそれほどでもなさそうですが<br>お気をつけてお帰りください。
今日の午後4時すぎ、帰ってきました。<br>渋滞ほとんど皆無の快適旅行でした。ご心配ありがとうです。
綺麗な海ですね(*´д`*)ハァハァ<br>伊豆の海も静岡方面まで行くとかなり綺麗になりますが<br>東京湾方面は辛いです。(−−;<br>原子力に訳も分からず異常反応している人って苦手です。<br>事故を起こすようなズサンな管理体制は論外ですが。(−−;
海はマジ綺麗です。<br>毎年夏は西伊豆で泳いでいて、結構綺麗な海だな〜って感じていたのですが茨城の海は次元が違う青さでした。でも、海水浴シーズンになるとどうなるかは不明ですが。<br>市場経済規模と生活水準を現状維持しようとした場合、特に日本の場合、現実的なエネルギー源は原子力しかないんじゃないかと思っている私です。だからこそ技術面だけでなく実運用面、安全面、現場オペ含めて安心して管理運用できるように研究調査を続けて欲しいと願います。