2015-12-31 日々を積み重ねることで見えてくるもの。自宅で過ごす大晦日の夜というのは、何故に毎年静かなものなのであろうか? 思うに私自身が住処を決める際、街中にあっても静かな処を好むようだ。22歳で社会人デビューして、独り暮らしを始めた時に決めた住処も、大通りから少し入った、武庫川近くの静かな文化住宅だった。 今年は実に地味な一年だった。地味・・・とはどういうことか。特に、活発になにか活動するわけでもなく、新規になにか始めるでもなく、日々、淡々と、今ある時を生きるといった感じ。 実はこれ、結果的にそうなったというわけでは無く、少し意識して、「今年は一年、じっくり時の流れに身を任せてみようか」という思いがあったのだ。 「時の流れに身を任せ」なんて書くとなんだか惰性的に見えるかもしれないがそんなことでは無い。目の前にある課題に対しては常に全力で取り組むし、公私ともに、手がけた案件は本気でこなしてきた。そういう点では、日々、刻々、常に真剣勝負で過ごしてきたということになる。 所謂表向きの「野心」ってヤツを、封印したと言ったらいいかな。 なんでそんなことをしたのかと言うと、ちょうど一年前の今日、ここに「年明けて早々、私は49歳になる。いよいよ人生、残りの時間を意識し始めた自分がここに居る。」と、書いた。ということは、今日は、「年明けて早々、私は50歳になる」という状況なのである。 そんな中において、目先ではなく、中長期的な視点に立った我が身の振り方を、そろそろじっくり考ええたいなと思っているのである。 もちろん、モノ作りエンジニアとして私は生涯現役を続けるべく、日々是修行也の精神は忘れないつもりだが、それを踏まえた上で、もし、「なにか新しいこと」を始めるとするならば、いよいよラストチャンスかもしれないな・・・という思いが頭のどこかにある。 「我が身の振り方」や「なにか新しいこと」なんてものは、考えてすぐに出てくるものじゃない。 しばらくの間、日常の暮らしを日々、淡々と積み重ねつつある中で、心に浮かんでくるものがなにかあるかもしれないね・・・と、思ったわけだ。 もう少し、この、淡々とした真剣勝負の日々を重ねていってみようかと、思う。 それはそうと、なんとか今年も無事に終えることができそうだ。 命ある今宵に、乾杯!
平成二十七年十二月三十一日
午後十一時十五分 自室にて 青木 康雄 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
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