2013-10-02 一気に秋深まりすぎ ^^)_ 久しぶりに放射能ネタ。(14時13分記)福島第一原発事故に由来する放射性セシウムには、今日現在、必ず 137Cs と 134Cs が含まれていて、その比率は今日現在で 134Cs / 137Cs = 約0.45 です。 爆発直後は 134Cs / 137Cs = 約1.0 でした。 134Cs は半減期が約2年、137Cs は半減期が約30年であるため、134Cs のほうが早く減少していきます。このため、134Cs / 137Cs は毎日少しずつですが、小さくなっていきます。 この比率をWebで簡単に知るための計算機を用意しております。ご興味ある方は、ぜひご利用ください。ガラケーでも動きます。こちら:CalcCsWeb版。 さらに多機能なWindows用のアプリもあります。こちら:CalcCs。 というわけで、ふくいち爆発について少しでも勉強されたみなさんは、ふくいち由来の放射性セシウムには、137Csと134Csが含まれるということを御存じだと思います。 で、最近、各方面で、 137Csだけが高濃度で検出される という事例をよく目にするようになり、私も質問を何件かいただきました。 いただきました質問には真摯に回答差し上げておりますが、こちらでも少し、お話しておこうかなと思います。 _ 過去の悪事の痕跡が暴かれ始めた?!(14時30分記)ふくいち爆発事故により、厚生労働省はじめ各自治体の放射性物質検査網は、3.11以前と比べたらそれこそ比較できないぐらい整備され、測定検体数もべらぼうな数になっています。 それに加えて各地で立ち上がっている市民測定所での測定も、相当な数です。私が参画している横浜市民測定所でも、今までかなりの検体を測定してきました。測定結果はこちらで公開しています。 測っていると、横浜市民測定所であってもときたま、137Csだけあって134Csはかすりもしない という検体があります。これすなわち、ふくいち由来では無く、1960年代の核実験や、チェルノブイリ原発事故の時に放出された、放射性セシウム由来なんですね。 「そんな昔のものが、今もあるんか?」と思われるかもしれませんが、実は全然余裕であるんですよ。一旦自然界の生態系、食物連鎖に放出された放射性セシウム(及びその他の核種もですが)は、生態系、食物連鎖の中で循環濃縮されております。地球全体で見れば、放出された放射性核種は半減期と共に減少していきますが、例えば、ある作物や、水産物に注目した場合、それらに含まれる放射性核種は、半減期に関係なく増えていく場合も多々あります。 以下は、facebookに私が書きこんだ投稿やコメントからの引用です。
私も去年だったか、青森県や北海道で、137Csのみ数百ベクレルという結果を見て調べたことがあるのですが、自生キノコだと、日本でも1990年ごろで平気で千ベクレル/Kgオーバーの結果が出ているようです。 最近ですと、厚生労働省がこまめに公表してくれている「食品中の放射性物質の検査結果について」の第731報(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000023678.html)で、かなりインパクトのあるものが出ております。
検体番号 No.1 の青森県産のサクラシメジ野生きのこ: 137Cs : 150 Bq/Kg 134Cs : ND(<10) これなぞ明らかに、ふくいち由来ではありません。1960年代の核実験や、チェルノブイリ原発事故の時に放出された、放射性セシウム由来ですね。 と・・・いうことはですよ。あんまり考えたくないですが、このきのこ、3.11前なら国産の農作物に対する放射性物質スクリーニング検査なんか行われておりませんでしたから、3.11以前ならなにも知らずに喰っていた可能性が高いってことになりますね。 上でも書きましたが私なぞ、トルコ産ピスタチオとかナッツだけでなく、春〜秋には山に籠ってそのへんの山菜採って喰ったり、きのこ系は大好きですから、それこそ人の何倍も喰ってたりしますから、実は相当放射性セシウム喰ってた(る)のかもしれません。 _ ■青木的四方山話。(21時24分記)今日の夜、NHKのニュースを見ていたら、消費税増税に関連して、増税分を価格に反映するかしないか? とかいうアンケートを実施したと、報道していた。 なんでも、60%以上のお店が、増税分を価格に上乗せする方針であることが分かったとか言ってた。 おかしいだろ、この言い方。 価格とは、「商品の価値を貨幣で表したもの」であり、消費税は、商品の価格に対して、課税される税金である。 消費税が何パーセントだろうと、100円の商品は100円であるのだ。販売代金が、100円 + 消費税になるだけであって、商品の価格は、100円のままだ。 なんだかさ、消費税増税に伴い、増税分の消費税を徴収するお店がまるで経営努力が足りないがごとくの論調に私には聞こえた。 ふざけるなよと。 さらにはこの調査、外税方式のお店と、内税方式のお店をごちゃまぜにしている点も、論点を意味不明にしている。 例えば百円ショップのダイソーを例に取る。 ダイソーは外税方式なので、100円のものを買うと、今日現在、100円 + 消費税で 105円が販売代金となる。 これが、消費税が8%になったら、100円 + 消費税で 108円が販売代金となる。当たり前のことすぎるから誰も疑問には思わないだろう。 一方で、内税方式のお店・・・例えば果物屋さん。 桃を1個200円で売っていた。内税なので、内訳は、桃の価格 190円 + 消費税で、200円という形になる。これが、消費税8%になったら、桃の価格 185円 + 消費税で200円のまま据え置くのか、それとも、205円とかにするのか?・・・ このふたつを一緒に議論するのはムリがあるだろ。 なんかこう、見ていて釈然としないというか、そんなことよりもっと本質的なところを掘り下げてくれよって思うような、晩酌タイムだった。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
最新ツッコミ |
さくらしめじの数値が両方「137」になっちゃってます…
おーありがとう。
福島の友達が心配だからとウクライナから線量計をわざわざ買い求めてきて、きのこを測ったら出たんですって。何べくれるかは忘れたけれども、でもそのあとこれは大丈夫なほうって中国産のシイタケを測ったら3000ベクレルと出てひえーってなっちゃった。って