2010-03-21 春の嵐。_ ポカポカ陽気。いや〜、今朝の横浜方面の嵐はすさまじいものがありました。 何時ごろだったかな? 爆睡していたのでよくわからないですが朝4時ぐらいかなぁ・・・爆撃を受けたのかと間違うほどの突然の雷鳴轟音。落雷突風大雨で、南側のベランダに面した窓に叩きつける雨の音が五月蝿いのなんのって。 朝目覚めれば、嵐は去って雲の合間から日が差してます。 今日は世間は三連休の中日ですね。我が家はとくにどこに行くでもなく、たまに仕事してみたりしつつ家でのんびり過ごしてます。 娘も来月から中学生ですしね。 _ PENTAX 645Dのこと。『青木さ〜ん、納品されたらいじらせてくださいね〜』なんていうメールがちらほらと。もうね、なんでこう購入決め付けモードなんでしょうか(笑。 今のところ、買う予定はありませんっ! しかし実は一度は、購入を検討してはみたのですがこのPENTAX 645D、いろいろな意味で私に改めて写真というものを考える時間を与えてくれました。 しかしあれですね、645Dっていうものだからわたしゃてっきり『60 x 45mm の超巨大センサーかぁ・・・わくわく』みたいなノリだったのですが 44 x 33mm ってなんだよその中途半端な小ささ・・・しかも、「中判デジタル」って誰が考えた言葉なんでしょうね。デジタルに中判も大判もあったもんじゃないと思いますが、まぁあれだ。要は銀塩の感覚を踏襲してわかりやすく言っているってことなんでしょうね。俺的言い方をさせてもらえば、銀塩の慣習を未だに引きずっているのかよって感じですが。 645Dって名称だって、もはやこの数字にはなんの意味も無く、単に銀塩の645のデジタル判ですよ〜ってことを言いたいためだけの名称。わかりやすいっていえばわかりやすいのかもしれないですが、いつになったらデジカメは、銀塩の呪縛から完全に脱することができるのでしょうか・・・ なんていうジジ臭い小言はおいておいて、サンプル画像の収集すらままならぬ状況ですでにヨドバシでは予約が始まっているわけですが、画像見ないで予約するリスクテイクな人間はどのぐらいいるのでしょう。興味あるところです。 そんな私も、一度は購入を検討してみました。正確に言えば、今でも検討は継続していますが、結論から言うと今回は見送りです。 値段的には、いろんな意味で「いい値段」ですよね。ボディーのみでざっと80万円。私はペンタックス645マウントのレンズは持ってませんから、とりあえず日常レンズも買うとして100万円ちょいぐらいでしょうか。固定資産にするよりリースかなぁ・・・とかいうレベルの金額ですが、腹をくくれば買えない金額ではありません。が・・・
今現在の私のデジカメフォーメーションは、日常スナップはシグマDP2(と予備でDP1)、少しマジな写真はエプソンR-D1、潰しを効かせたいとき(画質はそこそこでよいので臨機応変度を求めるとき)は、オリンパスE-P1という感じです。正直画質的には、シグマDP2で全然不満は無いですし、風景系の写真はDP2以外あり得ないって感じです。 ここに645Dをどう入れるか。 日常スナップに645Dを持ち歩くほど私はカメラに思い入れはありませんし、娘の運動会に持っていくようなカメラでもなさそうです。ってことは、極めて特別なときに、改めて動員するような性質のカメラになってしまわざるを得ないような感じを受けます。すなわち、私の銀塩時代で言えば、ペンタコン6を持ち出すようなシチュエーションで動員されるカメラ。 そんなシチュエーションは年に何度もあるわけではなく、そういうときはむしろ銀塩でいいんじゃね? みたいな、なんだか時代を逆行するような思考に嵌ってしまいました。
そういえば最近、趣味での写真はあまり撮っていないことに気が付きつつも、30年昔に撮影して、自分で現像したネガを引き出しの奥深くから発掘して、見てみたりもしてみたんですよ実は。自分で四つに焼いた印画紙とかも、ありました。 さすが銀塩です。ネガは若干ベース濃度が濃くなっているような気もしますが30年を経た今でも充分な品質を維持しております。紙焼きも、縁が黄色くなってますが、充分な濃度を保っています。30年も昔にオペレーションしたにも関わらず、『このネガはパンドール22度で12分だったな』『これは月光3号で覆い焼きしたっけ』なんて、実に細かいことをはっきりと覚えている自分に驚いたり。 私の手に持っている紙焼きの中、黒化した銀は、今でもその当時の時間と空気を記録し続けていました。 結局私にとっての写真というのは、過去でも未来でもなく、一瞬の連続である 今 の光影を、切り取っておきたいという自分の欲求を実現する手段なのかもしれません。止まることを知らない時間の連鎖のなかのほんの一瞬、自分が見た光影と同じものを切り取っておきたい。そんな気持ちは確かにあります。 柄にも無く改めてこんなことを考えさせてくれたのは、645Dの出現によるところが非常に大きい。そんなPENTAX 645Dは、なかなか面白いカメラだと、思います。 _ 写真のアーカイブ問題。要はデジカメで撮影した画像データの保管のことなんですけどね。 私の場合、今はとっても原始的な方法に落ち着いています。HDDに複数バックアップ保管です。 当然ですが、一次保管はPCの内蔵HDDに入れるわけですが、これを比較的短いインターバル(2,3日おきぐらい)で、複数のバックアップ用HDDにコピーします。今は、160GB x 2基と、500GB(RAID1) x 1基の合計3基。この3基に同じデータを入れておきます。 PCの内蔵HDDは、適当なタイミング(だいたい半年ぐらいですかね)でデータ削除します。 で、バックアップ用のHDDも、3年ローテーションぐらいの感じで新しいHDDを購入し、中身をごっそり移し変えます。移し変えられた旧HDDは、開発実験用のworkストレージになったり、そのまま押入れの奥深くで休眠状態になってたりします。 1990年代後半まではMOに焼いたりCD-Rに焼いたりしていたのですが、当時は50年ぐらい持つだろうと考えていたこれらのメディアも、中には数年で読めなくなるヤツが居ることがあとから判明し大慌てした苦い経験があります。幸いそのときは、HDDにまだデータが残存していましたのでほとんどを修復することができたのですが、結局飛ばない限りHDDが確実だなぁ・・・という、今のところの運用体制です。 でもこれを延々と繰り返していたら、いったい今後どうなってしまうのでしょうか・・・ こんな状況の中で645Dなぞをもし導入したとしたら、ただでさえ狭い我が部屋は、仕事場なんだかデータセンターなんだかわけのわからない状況になってしまいそうです。 上で書いた大昔のネガを見ながらしみじみと、『銀塩ネガっていう記録メディアはたいしたもんだなぁ・・・』って思いましたよ。 バックアップしないでもカビさえ気をつけていれば30年間ほとんど劣化しないことは自身で確認済みですし、保管コストもほとんどかからない。万一間違って切ってしまったり傷つけてしまっても、ほとんどの情報は失われずに読み出し可能です。 『写真のデジタル化ってのも、因果なものよのう・・・』なんて思いつつ空を見上げる連休中日でした。 もっと読みたい奇特なかたは、↓の読みたい月をクリックしてね。 |
最新ツッコミ |
数日前にデータ保管用に1TBの外付けハードディスクを購入しました。ウチも青木さんと大体同じようなデータ管理をしてます。<br>一部DVDに焼いたものもありますが、時々読み込めるか確認して新しいメディアに焼き直したりもしてます。<br>子供の写真を撮ることが多いので、ここ何年か分は特にそうなんですが「これは」と思うものは「お店プリント」でプリントを残すようにもしてます。<br>仰る通りで今後どうなるんでしょうね。趣味にしろ何にしろデジタルカメラで写真を撮り続けていく以上は、恐らく画像データも増え続けていくんでしょうから。<br><br>青木さんとこほど古いネガはウチにはないんですが、2週間前くらいに、子どもが生まれたばかりの頃(約10年前)のカラーネガから焼き増ししても別に普通にプリント出来ました。もちろん保管には「湿気を帯びないように」程度には気を遣ってはいますが。<br><br>デジタルも面倒くさいですよね・・・・。
> デジタルも面倒くさいですよね・・・・。<br><br>同感です。<br>でも、静止画は まだマシなのかも、という気がします。<br>デジタル動画って将来どうなるのか、全然見えません。
幸いなことに私は動画には興味無く撮りもしないので真剣に悩んだことないのですが、ウチの家内は娘のビデオをよく撮ります。<br>メディアは今のところMiniDVなんですが、12年ぐらい前に撮ったヤツを再生するとトラッキングエラーでモザイク模様が出てたりしはじめてます。<br>ってーわけで、急遽DVDに焼きなおしたりしているのですが、このDVDもいつまで読めるのかわからなかったりして、実に儚い記録手段だなぁって、痛感しています。<br><br>静止画は家内の場合、私がL判 or 2L判にプリントしたものをアルバムに貼ってアーカイブしており、これはこれでいちおうアナログ的に安定化されているので安心なのですが。<br><br>ほんと、デジタルは面倒くさいです。
動画もむしろ、16mmラッシュとかにしておいたほうがなんか安心かもしれないですよね。
デジカメ画像のバックアップ、悩みますね。わたしもHDDで同じようにしてますが、いつまでバックアップしていけばいいのやら〜。<br>銀塩だと撮影枚数も少なかったのでアルバムも可愛い物でしたが、デジカメは撮影枚数も多いので、プリントはとっくに止めてますし。<br>でも、一度MOで消失してしまってから、消えたら消えた時〜と、けっこう割り切れるようになったかも(^^;<br>溜まるモノつながりで、TVの録画はもうやめたんですよ。何度も見てる時間もないし、録画した満足感だけかな〜っと。せいぜいリアルタイムで見られない時にワンセグで録画して後で見て消して終わり、程度。
ウチの家内は未だにL判に焼いて、せっせとアルバムにアーカイブしています。そういう意味では本当に銀塩カメラがデジタルカメラになっただけで、最終保存形態は不変なのである意味わかりやすくていいです。<br>私もいまは、たま〜にA4ぐらいにプリントして壁に飾ってみたりすることがあるものの、99%はデジタルデータとしてモニタ上での鑑賞、観察で完結してしまってます。<br><br>しかし「消えたら消えた時〜」って割り切りは私には出来ませんねぇ ^^) でも実際消えたら消えた時〜ってするしかないんですけどね。
重要な写真は銀塩フィルムでも残した方が良いですよ。<br>(既に悲劇を拝見してます。)<br>L板プリントっていうのも正解です。<br><br>自分が16mmの撮影を始めて20年(横浜博覧会のころ)たちますが当時のラッシュも何の問題も無く見れます。<br>(変色したり傷が多くなったらネガから焼直せば良いので安心です。)
知人(の知人だったかな?)が火事でプリント、ネガ込みで<br>焼失してしまった、という災難があります。<br>理想的にはプリントとネガを別場所に保管するのがよい<br>とは、わかっていても なかなかそこまではできませんね。<br>その点、画像データは ひとつのコピーをクラウドに置けば<br>比較的低コスト(工数含め)で リスク軽減できるように感じます。
16mmマニアさん:銀塩フィルムかぁ・・・デジタル画像→銀塩フィルムというメディアコンバートは、結構難しいというか、手軽な手段が見当たりません。たしかにひとつの保存形態として銀塩は強力ですね。
まつさん:火事はヤバいです。燃えちゃったらねぇ・・・銀塩は複製が取り難い(不可能ではないけど)って点は、よくも悪くも・・・かな。<br>しかしあのクラウドってのもどうなんでしょうか。クラウド内で自分のデータをちゃんと管理できればいいのですが、そのへんってどうなんだろ。<br>例えば、データ消したつもりが意図せずどっかに残骸が残っていて、そのへんの放置されてたりなんてことがあるととってもイヤだなぁと。<br>どうも実体を掴みにくい概念というのは、なかなか身体で理解するのに時間がかかります。<br><br>私は、仕事で使うデータや開発プロジェクトファイル、経理データなど重要度の非常に高いものは物理的に離れた場所にあるあっちこっちのサーバに入れてあるのですが(ある一つのサーバに入れると24時間以内に全部にコピーされるようになっています)、こういう形態であればひとつひとつのリソースとしての実体が明確になっているので身体で理解できる(=安心できる)のですが・・・
デジタルデータの銀塩化ですがまだ高すぎますね。<br>始めからフィルムで撮った方が簡単です、16mm撮ってみませんか。<br>16mmや35mmならラッシュプリントという形で簡単にコピーが取れるので重要なものは遠隔保管してます。<br><br>クラウドは期待はしているのですが価格と安全性を考えるとどうなんでしょうか。<br>以前米国のWWWサーバーをレンタルしていたのですが何回かの売却騒ぎでデーターの消去さえ出来ず困った事がありました。
16mmかぁ動画は真剣に撮ったことないからなぁ・・・<br><br>私も以前はDIGIWEBという米国のレンタルサーバを使っていました。かれこれ14年前のことですね。DIGIWEBがその後Interliantに買収されたぐらいまでは覚えているのですが、その後あちこち転売されまくって使っている私自身どこと契約しているのかよくわかっていないみたいな、あまりにもアバウトな状況が一時期ありました。<br><br>今にして思えば懐かしいなぁ・・・
このネタのツッコミを長くつずけるのも何なのですが少し。<br>>DIGIWEB<br>同じとこです。<br>昨年まで動いていたみたいですが今はDNSからは削除されてますがデーターがどうなってるかわかりません。<br><br>16mm 興味があれば声をかけて下さい。<br>今なら、まだ使えそうなきg
今なら、まだ使えそうな期限切れフィルムと現像所の口座に残りの金額があります。<br>(操作ミス 失礼しました。)