作成:2008年 1月11日
青木 康雄 / お問い合わせ、ご連絡はこちらのフォームからお願いいたします。 灯台放送(船舶気象通報) / 海上交通情報の受信証(ベリカード) |
灯台放送(船舶気象通報) / 海上交通情報がどんなものなのかってことについては海上保安庁のWebを見ていただくか、Googleで検索されてください。詳しい解説が沢山あります。
私がはじめて受信した業務局は、東京マーチスでした。もういつのころか記憶が曖昧ですが確か小学校高学年のころのことでしょう。当時BCLという趣味の存在は知っていましたがBCLラジオなぞ家にあるわけもなく、さらには買ってもらえるわけもなく、親父が競馬かなにかを聴くために使っていたSONYのAM/FMポータブルラジオで中波BCLをしていました。 当時中波放送は10KHzセパレーションで確か540〜1600KHzが放送波帯でした。AMラジオも当然この範囲が受信できるようになっているのですが、当時のポータブルラジオはコイルとバリコンによる局発を持ったアナログラジオでしたので、きっちり放送バンドをカバーしているわけではなく上下に余裕を持って設計されていたのですね。 で、この、私が使っていたラジオも、1600KHzを受信した位置から随分上までバリコンをまわせたのです。体感的には1750KHzぐらいまで行っている感じ。で、1600KHzより上って何か電波入るのかな? なんて暇に任せてサーチしていたら偶然受信できたのが東京マーチスでした。 いや〜、驚いたというより、焦りましたよ。なんかいけない電波を受信してしまったのか俺は? みたいなノリでした。 電波は非常に微弱で、かろうじて放送内容が聞き取れる程度。必死に聴いていると、「次回の定時放送は、xx時xx分からの予定です。おわり。さようなら」と言って放送終了しました。 なんなんだこれは。一体、誰が誰に対して放送しているのだ。次回の定時放送まであと20分ぐらいだ。ってことは、30分おきにやっているのか??? 「さようなら」なんて挨拶するなんて、礼儀正しい放送だ・・・なんて感じでプチパニック状態でした。 その後、ラジオの製作の別冊として刊行された「BCLマニュアル」を買うことで、この放送がなんであるのか、また、このすぐ上で、灯台からの気象通報なども定時放送されているということを知り、自宅のラジオで受信できたこともあり「謎のトライアングルアンテナ」を併用しながら夜な夜なワッチすることになったのです。 そしてすっかり灯台放送と海上交通情報放送のファンになってしまいました。 その後中学生になって東芝のTRY-X 2000を入手し、受信環境もAMラジオに比べてぐっとよくなり、日本全国の灯台からの船舶気象通報が受信できるようになりました。 ここではそんな昔、今を遡ること約30年。当時集めた受信証(ベリカード)をご紹介します。
灯台からの船舶気象通報はまだ肉声の時代。Lighthouse Keeper が放送していた時代です。また、各局の持ち時間も90秒でした。今は各局FBな受信証を発行してくれるようですが、この当時は局により対応はまちまちで、「国家機関なので発行できない」という返信をいただいた局や、手書きで受信証をいただけた局、写真が趣味なかたがおられるのか手焼き写真葉書を送っていただけた局、一方で、明らかに受信報告書を想定して印刷された受信証を発行している局などいろいろです。
しかし受信報告書の送付は、今にして思えば無謀な行動でした。
です。荒業もいいところです。例えば:「静岡県加茂郡石廊崎 石廊崎灯台」みたいな実にシンプルな住所表記です。 灯台というのは観光名所になっていることも多いですし、そうでなくても、名称がわかれば場所をほぼ特定できるという性質もありますので、こんなんでも無事届いたようです。 郵便局のひとには本当にご迷惑かけました。 |
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