作成:2008年 1月11日
青木 康雄
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犬吠埼灯台

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いぬぼう は、当時の受信地(神奈川県川崎市)ではあまりコンディションは良くなく、了解度で5を付けられるようになるのは深夜〜早朝で、しかもコンディションの良い日に限られることが多かった記憶があります。
それでも犬吠埼灯台は、石廊埼灯台と並んで有名な観光地ですし、郵便も届きやすそうな感じがしましたので受信報告書を出す決意をしやすかった灯台です。

1978年8月28日の受信証は、葉書の表面が受信内容の詳細で裏面がこれなんと文字と灯台の部分のシルエットはインクで手書き! なぜか手前左側から右につならる山肌?の部分のみガリ版のような印刷で、それに水彩絵の具で筆塗りで色が付けられています。
さらに、灯台から発せられる閃光ビームのところは、黄色いサインペンで丁寧に塗られています。右側遠くにのびるビームは遠近感表現のためかだんだん色が薄くなっていくようなタッチになっています。きっと、閃光ビームの鋭さは、水彩絵の具の筆塗りでは表現できないという判断からなのでしょう。

かなり手間かかってます。灯台業務多忙の中、これは大変な受信証だと、当時クソガキだった私ですら思ったほどです。
全部ガリ版でもよいようにも思えるのですが、よく見るとあの灯台のディテールとレーマークの骨組み、中波標識の細部表現はガリ版では無理と判断されたのでしょう。閃光ビームの表現といい、すごいこだわりを感じます。

レーマークビーコンなんて存在しらなかった当時の私は、「9385MHzって、KHzの間違いじゃね? ぴーないんって、どんな電波だ?」なんて、思ったものです。

1980年8月16日の受信証は、「業務多忙」とコメントがありますとおりさすがに忙しくて、手書き絵の受信証作っている時間はなくなってしまったようです。でも、そんななかでもちゃんと返信いただけて、ほんと感謝感激です。

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