二日目の朝。ホテルからの風景。なんとも微妙な雲行きである。天気予報によれば雪がちらつくと。ちらつくぐらいならまぁいいし、吹雪になってもまぁいいや。それも旅の醍醐味ってやつと思うことにする。

ホテルの朝食は、和洋バイキング。ちなみにルートイン富山。出先で外食するとどうしても生野菜が欠乏しがちになる。そんなとき、ここルートインの朝食バイキングはとても嬉しい。大量生野菜を食べて、満足満足。ざっと250 KCalぐらいかな。私は最近、ルートインを大変贔屓にしている。どこのルートインも従業員の教育が行き届いていて気持ちいいし、築年の経過したところであっても手入れが行き届いていて非常に綺麗だ。

昨日がラーメン三昧だったためか、冷奴が異様に美味い。冷奴だけ、このあと山盛りおかわりした。水のように見える飲み物は、実は　りんご酢。

ルートインのすぐ横にある「大喜」で「富山ブラック」なるラーメンを食べるつもりだったのだが、今回は時間が合わず残念ながら次回へ持ち越し。

富山発09:49のJRはくたか7号で直江津まで行きここで一旦下車。昼飯食べてから、篠ノ井に向かうこととする。はくたか7号は指定席が満席。仕方なくグリーン席を取る ^^)

ところでなぜ直江津で下車することにしたかと言うと、富山から長野方面に移動する場合、ここで北陸本線から信越本線に乗り継いで向かうことになるのだが、接続が異様に悪く、1時間近くも待ちが発生してしまう。だったらいっそのこと、直江津という街を散歩して、昼飯済ませてしまおうという発想。地図で場所を確認してみると、日本海に面している街で、散策するにも面白そうだし。しかし今日は雪模様・・・ま、いっか。

で、事前調査として　直江津　で検索してみると、どうもこの辺では、中華麺（所謂ラーメン）を蕎麦汁で食べる「和風中華」というものがあるらしく、中でも　塚田そば店（通称つかめん）　が、有名らしい。ということで、私も　つかめん　で、和風中華なるものを食べてみるつもりに。

巷ではどうやら　天地人　ブームらしく、私は全く予備知識ナッシンなのであるが家内が天地人大好き人間で、今日私が直江津に行くことを知った家内から、今朝かなり興奮気味なメールを受信。まぁなにか面白いものがあれば写真に撮ったり買ったりしてくるか・・・みたいな感じでの直江津入り。

雪模様の直江津駅に着くといきなり　天地人ののぼり　がお出迎え。時間は充分あるので、駅構内を散歩しているとなんと今度は　天地人号　が入線。駅の通路も天地人、みどりの窓口も天地人。あっちもこっちも天地人。

今日も雪模様な天気なれど、昨日の吹雪ほどでは無い。都会でこれだけ雪が降っていれば間違いなく傘をさすところだが、もうこれぐらいの雪はまるで気にならない身体になってしまった私は、傘なしで街を闊歩する。

街をぐるりと一周するような感じで南側から歩いてゆくと、ほどなく　つかめん　発見。早速入る。

●かけそば「つかだ」


天ぷら中華：270円也-

確かにラーメンが蕎麦汁につかっている。意外に美味いぞ。というか、かなり美味いかも。しかも270円という安さ。これはすばらしい。
店内は外観から思うよりずっと広く、小のぼり座敷に4人テーブルが数卓、普通のテーブル席10卓ぐらいか？、カウンター10人ぐらいかな？　もっとかな？　記憶あやふやだけど、かなりの人数が収容可能でしかも12時前だと言うのにほぼ満席。家族連れ仕事の人老若男女全方位客層で、ほぼ地元の人ばかり。地元に愛されているなぁ〜って、肌で感じるような店。
実にすばらしい。ここに来ただけでも、直江津に降り立った甲斐があったというものだ。

さくっと食べ終えて、せっかくだからこの雪の中、日本海まで歩くことにする。途中、ずいぶん洒落たデザインの橋が。ここだけ見たら、「これどこの欧州？」って感じである。

海が近づくにつれ猛烈に風が強くなる。なんとか、日本海まで歩きつく。

今日は明日に備えて早めにホテルチェックインするつもりなので、早々に直江津を経ち、信越本線妙高6号と快速を乗り継いで、篠ノ井に向かう。

篠ノ井駅前の立ち食い蕎麦で、3時のおやつタイム。

●TASTY KIOSK


きのこ蕎麦：400円也-

少し高いような気もするが、まぁ、美味かった。中華麺ばかり食べてきたので、久しぶりの蕎麦。

食べていると、次から次へと女学生達がやってきて、蕎麦を注文していく。これも土地柄？

篠ノ井駅前。東側方面。こちら側に今日の宿　ルートインコート篠ノ井　がある。昨日に引き続き今日もルートイン。

ここでなぜ、今日の宿を篠ノ井に取ったのかについて触れておこうと思うのだが、実は、特に理由は無い。行ったことのない街であり、JR篠ノ井線　という路線名に採用されている街でもあるし、面白そうだから泊まってみよう・・・という程度のもの。また、この地図を見てもらえるとわかるように、当初は、ここ篠ノ井から皆神山まで歩いてみようか・・・とも思っていたのだ。片道ざくっと11Kmぐらいか？　しかし、せっかくだから長野電鉄にも乗ってみようということになり、徒歩計画は無しになったのであるが、宿泊地だけは篠ノ井のままにしておいたということ。

ホテルにチェックインして、昨日の戦果を確認。昨日はちょびっと仕事したりそのあとすぐ飲みに出かけたりで、ゆっくり見ている時間が無かったので。　少し重いか？　とは思ったけど、もう一冊欲しかった高橋留美子展の図録、チェリーのお茶セット（2個買ったうち1個は富山の友人にあげた）、新潟展限定という触れ込みのラムストラップ。

図録は銀座松屋のときのものとは外装のデザインが異なっていて、版も第二刷（2008年12月28日発行）となっている。また、銀座松屋版では外装に、開催地と開催期間が記されていたのであるがそれらの記載がなくなっている。どこの開催地でも汎用的に使えるようにしたようだ。

しかしこのラムストラップ、この酒を持っているツノの生えた鬼っ娘は一体誰なんだよ！　と突っ込む気も失せるほど似ても似つかないデザイン。徳利持ってなかったら間違いなく無視していたがまぁ仕方ない。

雪も止んだし時間も早いので、少し街を散歩することにする。

駅まで戻って、西側・・・山側に向かって歩いてみることにする。

トイレに「恐竜の道」とある。はて？

駅前には、『長野オリンピック開閉会式場』　と書かれた記念碑がある。

私はこういう、はじめての土地の、特に裏路地のような道を歩くことがとても好きだ。時が経つのを忘れて、ついつい遠くまで歩いてしまう。徒歩　という移動手段は、とても便利だ。すぐ止まれるし、方向転換だって一瞬で出来る。行き過ぎてバックするのも簡単だし、なんら躊躇せず柔軟に対応できる。あえて難点を言うならば、移動速度が遅いぐらいか。しかしまぁ、普段ただでさえ殺伐喧騒した世界に身を置くもの、たまの一人旅のときぐらい、そんなに行き急ぐこともあるまい。

昨日は麺類ばかり食べていたので、今日は篠ノ井で山の幸でもたらふく食べようかと思っていたのであるが、私が考えていた以上にお店が少なく、駅前に居酒屋とラーメン屋、あちこちに小さい焼き鳥屋や串焼き、ダイニング・バーがある程度。さすがにもうラーメンはいらない。仕方無いので、さくっと切り上げるつもりでホテル近くにあった居酒屋に入ってみた。

したらばなかなか賑わっているお店で、カウンターに座った私はまずは瓶ビールを頼んだ。ビールを持ってきてくれた女子店員が、ビールを持ったままなかなか置こうとしない。何してるんだ？　と思ってみてみるとなんと、お酌してくれようとしていたのだ。『あ、ありがとう』「お疲れ様でした！」。

家でも外でもいつも手酌がデフォルトな私。こういう些細な気配りは実に嬉しい。自宅の近所にある、たまにいく赤提灯も、熱燗頼むとはじめの一杯だけ、そこのオヤジさんがお酌してくれる。「へい、どうぞ」『あ、すいません』みたいな感じで。心がほんのり温まる瞬間。なんだかすっかりヲヤジ化してしまったってことなのかもしれないが、それは事実なので開き直って受け入れて生きたい。

さくっと切り上げるつもりが、あまりにも居心地が良いので気づいてみれば随分飲み食いしてしまった。またこりゃ昨日に引き続きオーバーカロリーだ。が、まぁいいや、そんなこと。

21時ごろ切り上げてホテルに戻り、明日に備える。

天気予報によれば明日は曇で雪がちらつくこともと。明日は皆神山に登らねばならぬ。頼むから雪や雨だけは勘弁してくれと祈りつつ、就寝。

朝　　　　　：ホテルで洋風なバイキング / 推定 300 KCal。
昼　　　　　：つかめん　で、天ぷら中華 / 推定 550 KCal。
おやつ　　　：篠ノ井駅のKIOSKで、きのこ蕎麦 / 推定 380 KCal。
夜　　　　　：居酒屋で、串揚げ5本、馬刺し、もつ煮、お新香、ほっき貝浜焼き、
　　　　　　　豚もつ焼、もずく酢 / 推定 1350 KCal。
ホテル戻って：肴無しで発泡酒とビール飲んだだけなので、無し。/ 0 KCal。

合計：2580 KCal（昨日に引き続きオーバー・・・）

居酒屋で　　：ビール大瓶x1 + 日本酒 720ml 。
ホテル戻って：発泡酒 350ml + ビール 350ml。

合計：日本酒換算で 6合ちょい。

・JRはくたか7号：富山(09:49)→直江津(10:58)
・JR妙高6号　　：直江津(13:11)→長野(14:47)
・JR快速みすず ：長野(15:04)→篠ノ井(15:17)