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2004年5月30日昼 お久しぶりです

つうわけで、あっという間に前回の更新から早半年弱。時の流れは早いものですが私は相変わらず元気です。

突然ですが、マンション買いました。

2004年の3月下旬にお引っ越しして、同時に、かにこむオフィスも世田谷区から横浜市へ移転です。みなさんご存じの通り、私はしがない個人事業所、事業形態で分類すると自営業になるわけですが、これがまた大変です。キャッシュで一括で払えればもちろんノー問題なのですが、そんなわけあるわけもないのでローンを組むわけです。いちおう、お決まりの、住宅金融公庫に申し込んでみるも、当然速攻却下。かにこむ口座のある都市銀行、地方銀行・・・ など、いろいろあたってみるもなかなか審査通らずでしたが、そんななか、探せばあるもので、マンションの営業担当氏のご紹介もあり、ある民間ローンで融資を受けることができました。金利自体は結構シンプルな仕組みで、短プラ連動+マージン%というもの。いちおうお決まりの、「男は黙って35年」で組んでみましたが、繰り上げ返済で目標10年で返済完了予定です。

なぜに突然またマンションなぞを買ったかと言いますと、最大の理由は、娘がこの4月より小学校に入学したからです。賃貸だと、まぁ、転居させられる可能性もあるわけで、そうでないにしても、なんとなく、娘の小学校入りに際して落ち着ける生活基盤を確保したかったってこともあり、私自身、どうやらこの先、生涯かにこむ暮らしだろう(意味不明)という雰囲気もあり、娘の部屋も必要だろうし(以前の住居は3LDKなので、私の仕事部屋を死守した場合、娘の部屋確保不可能)、まぁ、いろんなことがあってですね。
また、以前住んでいた世田谷区は、治安や環境はよかったのですが、なんせ家賃が高い。大卒初任給全額投入でも払いきらないぐらいの家賃だったので、これならマンション買ってローン払ったほうが生活が楽になるねって話もありました。しかし、明日の我が身すら保証できない旅芸人の私としては、どうしてこの世で35年なんていう長期ローンが可能なのか、その仕組みが未だに信じられないながらも、たまにはそういう世間の仕組みにお世話になるのもいいかと思い、なんとなく、正直ピンと来ない長期ローン返済者の仲間入りしました。

おかげさまで仕事は順調 です。みなさんありがとうございますです、はい。ところで最近、新規案件のご依頼や打診などが多くあり、今のこのようなご時世で大変にありがたいことなのですが、お客さまのところに打ち合わせに行くとかなりの頻度で「いつもホームページ見てますよ!」と言われることがかなりあります。まぁ、なんというか、こんなところでこんなふうに自分で風呂敷広げて店開きしているわけですから、見られていて当然、いや、当然見られているハズなのですが、しかし、これはまさに突然の不意打ち気分で、何度経験しても結構焦るものです。
『デジカメのCMS入門講座』とか、かっちょいいコンテンツばかりなら全然恥ずかしくないのですが、きっとみなさん読んでいるのはここ「ヨタ話」な可能性が高く、そうすると、なんとなく手の内、風呂上がりのパンツ一丁姿を見られているようで、恥ずかしいものです。

個人の自己責任について考える。

ちょっと小難しい話ですが、最近いくつかの事件に触れ、思ったことがあります。

イラクで身柄を拘束された3人のかたのニュースは記憶に新しいですが、やたらと「自己責任」という言葉が出てきました。
「自己責任」って難しいことですよね。身柄を拘束された3人の動静については、話が混乱するのでここでは触れません。しかし、こういう事件が起きると必ず出てくるのが、「個人の個人に対する意見」です。全くその現場の状況を知らない第三者が、ニュースなどで報道された当事者に対し、意見する。これが、まぁちゃんとした意見ならまだいいですが、批判、誹謗、挙げ句の果ては中傷の域のものまで出てくる。これは一体どういうことなのでしょうか。
北朝鮮の拉致被害者家族会に対しても、小泉訪朝に対するニュース等で報道された拉致被害者家族の発言について、やはり同じ現象がおきました。

私が大変疑問というか、理解できないのは、こういうときに、批判、誹謗などを送る人間達は、なにを根拠に、そう判断しているのか? また、どうして、ニュース等の媒体経由のみで知った情報を元に判断した感情を、どうしていきなり個人(家族会は個人では無いですが、情報の伝達先としては同義)に伝達する気になれるんだ? と、いう点です。仮に、NHKニュースを見て思ったことがあれば、それは情報源であるNHKニュースにコンタクトして、まずは自分の考え、認識を確認してから、判断すべきだろう。
例えば、ニュースで見聞きしたことをきっかけに、自分の思ったことを、ちゃんと、現地まで行って当事者に会って、自分の眼で見て耳で聞いて肌で感じて、検証確認した上で、本人達にモノ言うならまだ仁義にかなっているだろう。

そうでなく、ただ単に、ニュースなどの媒体経由のみで知った情報を元に、生じた個人的感情を意味不明に当事者にぶつける人間達。いいかげんにしろといいたい。イラクで身柄を拘束された3人に対し、「自己責任」がどうのこうのと言っていた人たち、君たちこそ、「自己責任」を考えろといいたい。

私は、報道対象となっている当事者達の挙動や行動、発言などについては、ニュース等の媒体経由でのみしか知り得ない立場にいるわけで、そんななかで、彼らに対してはなんら判断できる立場には無い。ただ、少なくともそういう事実があったということを認識するだけです。だって、報道されていない側面だって、それこそ報道されている内容の百倍以上はあるだろうし、当事者周辺にしか認識できない事情というものもあるでしょう。これらを全部すっとばして、たんに、報道された一面だけを見て、少なくともいきなり当事者宛になんらかの意見をするようなことは、とてもできないよね、普通は。自分なりの考えを持つことは当然ありますが、それはあくまでも現時点での仮定であって、いろんなことをして、正しい情報を集めて、やっと真実が見え始めてくるわけです。でも、それでもまだまだ氷山の一角しか見れていないんだろうし、意見を相手に述べるだけの根拠を固められることは、時間的にも空間的にも不可能なことが多いです。

せめて、「いろいろ大変でしょうが、頑張ってください」って、応援することが精一杯だよ。

ど〜も最近、このへん、おかしくなってきているように思うことが多いです。日本全体の問題なのか、なんなのか、意識の問題なのか、なんなのか、それとも私がおかしくなってきているのか、なんなのか。

ま、なにはともあれ、ものごとの本質を見据えられるよう、修行を続けながらこれからも生きていこうと思います。
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