一生涯忘れることが無いであろう2011年 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震。そして、それに伴い発生した、史上最悪の事態となってしまった福島第一原子力発電所爆発事故。
この事故を境に、私のライフスタイルはそれこそまさに大変化し、今では日々の活動時間の半分以上を放射線関連事象の勉強、研究、開発、測定所運営に費やしています。
ここは、そんな私が集めたいろいろな情報や資料、実験の結果、自作ツール類などを公開するために用意した場です。
しばらくの間は物置小屋的様相を呈すると思いますが、ごちゃごちゃした中からなにかひとつでも、貴方の参考になるようなコンテンツが見つかれば幸いです。
最近はfacebookで、日常のこまごまとした実験所見なぞを書き込んでいます。http://www.facebook.com/yasuo.aokiです。
また、実は(2012年4月9日現在で)5年ぐらい前からtwitterもやっています。あまりにもクダラナイことばかり呟いているのでずっとナイショにしていましたが、覚悟を決めてアカウント公開することにしました。kanicomです。twitterでの呟き品質は相変わらず・・・ですが ^^)
まさか自分が線量計の設計開発を行うようになるとは思ってもみませんでしたが、2011年秋より、安くて高性能な線量計を開発することを主目的として、また、「放射線を検知することを楽しみながらいろんな回路実験ができて二度美味しい」電子工作を副目的として、いろんな実験や試作を行っています。
そんな雑多な情報を以下にご紹介します。扱いにくいかもしれませんが、pdfですごめんなさい。いまどきhtml手打ちでちまちま書くことにしました。
現在整備中です。リンクが無いところは一所懸命データ整理執筆中です。いましばらくお待ちください。2012年の4月末日まで そのうちには全部揃えたいと思っています。
鉛遮蔽容器をお探しのみなさんへ・・・
「なにかお手軽な鉛遮蔽容器はありませんか?」という質問をよくいただきます。私もはじめのうちは、オーディオ用の防振鉛を使ったりしていたのですが自作線量計の定量実験を行うようになると、どうしても安定した遮蔽環境が必要になります。
そこで私は思い切ってこちらでご紹介のように特注したのですが、放射線測定器のたろうまるさんから、実にナイスな鉛遮蔽容器が発売されました。こちら。
表面処理も大変綺麗(鉛の表面処理って結構大変で、塗料とかうまく乗らないんですよね)で、鉛が露出していない点も、気になる方には安心な構造です。
秋月電子から発売されているCsIシンチレーターと、浜ホトのPD(S6775、S2506-02)を使って、比較的高性能な放射線検出器を自作することができます。
ここでは、ポケットガイガーをプラットフォームとし、これらシンチレーターとPDの接着方法による性能差比較や、シンチの大きさとPDの大きさでのマッチング等の実験を行った結果をご紹介します。副産物として、ポケットガイガーのシンチ化感度upがもれなくついてきます。お遊び予算1万円以内。
秋月電子から発売されているCsIシンチレーターと、浜ホトのPD(S6775、S2506-02)の組み合わせの違いで、ガンマ線計数効率やスペクトル分解能がどう変化するかをまとめてみました。
自作シンチレーション検出器と組み合わせることで動作するオペアンプ1個で作れる簡単な放射線検出器回路のご紹介です。
製作費用はざくっと7千円+ケース代ぐらい。これで、堀場Radi PA-1000 に肉薄するγ線計数率を実現できます。但し、MCA(放射線検出信号を処理して放射線量を計算表示する部分)は、ポケットガイガーPro(iOS版が\600-)を利用します。
音声出力なので、PCのマイク端子に信号を入れてMCAソフトで計数することでももちろん構いません。
バーブラウンのOPA2604APは性能は良いのですが電気を食います。プラマイで各10mA程度流れるので、006Pで実験していると廃電池の山があっという間に・・・
で、簡単な外部電源を作ろうと思って実験してみた結果のご紹介です。
上でご紹介した自作の線量計を使って、果たして食材に含まれる「日本の暫定新基準レベルの」放射性物質が検出できるかの考察実験のご紹介です。
2012年 4月 9日現在までに得られた知見では、検体量が 500 g 程度確保できれば、30 ベクレル/Kg 程度のセシウム汚染は見抜ける可能性があるかな? という感触です。すなわち、セシウム絶対量として、15 ベクレル程度は見える。
引き続き実験を継続しています。
PDの代わりにMPPCという少々特殊な素子を使うことで、計数率を一挙に増大させた放射線検出器回路のご紹介です。
MPPCの入手が困難ですが、最近秋月からもMPPCが発売されました。私が使っているものよりフォトン検出性能が劣るものなので、秋月のMPPCを使った場合に同じ結果とはならないと思いますが、MPPC以外の駆動回路はそのまんま使えますので参考にはなるかなと。
MCAが外付けなのは、上でご紹介したものと同じです。
浜ホトから2011年9月にサンプル出荷が開始された高性能ガンマ線検出ユニット「C12137」。見積取ったらサンプル価格でなんと、サントリー角瓶約250本分と、遊ぶにしては随分高いおもちゃですが、仮にも放射線検出器を自作しようとしている以上、信頼できるリファレンスを確保するためには相応の投資は必要と判断。2012年4月6日に決死の覚悟で注文書を送りました。
骨までしゃぶるべく、徹底的に遊んでみます。
たまに自分がいったいどこへ向かおうとしているのか、自分でもわからなくなるときがありますが、まぁそこはそれ。日々楽しく生きていこうと思ってマス。
私がボランティアで技術スタッフをしている YCRMS横浜市民測定所 向けに作ったツールや、放射性物質測定結果の分析のために自分用に作ったツール等の置き場です。
今日現在、横浜市民測定所で使っているベクレルモニタは「ATOMTEX社製、AT1320A」ですので、もっぱらAT1320A専用ツールになります。
同じ機器をお使いのみなさんのお役に立てば、嬉しいです。
ATOMTEX社製AT1320Aで放射性物質測定した結果を、アドフューテックさんアシストソフト「ATF」で解析、pdf出力したそのpdfから、測定結果を抽出し、サマリを得るソフトです。
ATOMTEX社製AT1320Aで放射性物質測定すると生成される *.ats ファイルを読み込んでスペクトルを表示するソフトです。ふたつのスペクトルの同時表示、比較ができます。
AT1320Aを持ってなくても、*.ats ファイルさえあればスペクトル表示して遊べます。アーカイブ中にサンプルatsが入っていますので、ダウンロードすればすぐに遊べます。案外面白いものですよ! スペクトルというものに少しでも興味をお持ちのみなさん、ぜひ遊んでみてください。
なんらかの理由で世間に放出された 137Cs と 134Cs が経年に伴ってどう減衰していくかを視覚的に示すツールです。
CalcCsの簡易Web版です。携帯電話でも表示可能です。「今日」の 137Cs と 134Cs 比を表示します。