R-D1ロシアンレンズ試写-前置き
2004年10月7日 青木 康雄 / master@kani.com
画像入れ替え:2004年10月9日 ロシアンレンズで試写しようと思ったらなんと、ここ数年しばらく使わなかったせいかヘリコイドグリスが渋くなってしまい、ただでさえチープなアルミ鏡胴がさらに磨耗してピントの合わないガタレンズになってしまいそうな状態に。 そこで、メンテナンスに出すことにしたのだけれど、メンテ前の現状チェックということで、急遽室内で簡単な試写をすることに。 で、ロシアンレンズの試写終わりぎわ、ついでなので、他にもっているLマウント50mm近辺のレンズでも撮ってみようと思って、撮ってみた。 で、さらについでと言ってはなんなんだけど、試写画像をここに公開することにした。 ロシアンレンズの魅力とは、なんと言っても安価なことである。 右は、私が所有するロシアンレンズ達である。全部で6本。50mm近辺の標準レンズが4本に、35mmの広角が2本。これが全部ズミクロンやエルマーだったら大変なことだが、入手価格的に言えば、これ6本全部買っても、まだズミクロン1本よりぜんぜん安いのだ。 って〜ことは、ちゃんと写らないんじゃないのか? って、疑問に思うかたがおられるのは当然だと思うし、私もはじめてロシアンレンズを手にした時は、そのあまりの軽さに、「これは本当に写るのだろうか?」って、正直思った。しかし、実際写してみたら、そこには驚きの世界が・・・ 試写画像の説明 まぁこんなの気にしないで見ていただいて全くOKなのだが、少しは論理的に解析したいかた向けに、いくつかの参考情報を以下に紹介する。 合焦位置(あくまでも距離計でのもの)は、めいちゃんの向かって右隣にある、二段重ねのキムワイプの下の側面の縦模様。マクベスはこれの手前約10cmの位置である。背景にあるゴッホミニレプリカの絵は、合焦位置から奥に約50cmぐらいである。 マクベスの下にあるものは、由緒正しい越前和紙を使ったかにこむオリジナルチャートである。これでなにがわかるかは秘密 ^^)。ロシアンレンズ試写画像・・・特に絞り値の変化にともなう描写を見ていただければ、なにを意図した越前和紙かわかるかも。 そのほか周辺のものの、微妙な前後関係から、レンズの距離計連動精度がわかる。特にロシアンものは、距離計と合わないのが普通なので、前ピンか後ピンかを再確認するためにも必要なテストだ。 カメラから合焦位置までは、約2.3mである。 いくらなんでもこの距離で50cmもアトピンになられては困る。ゴッホミニレプリカは、ボケ味確認にも使える。 照明条件は、RIFAx2照明によるもので、光源は、東芝の三波長昼白色蛍光管(しかし昼白色ってどんな白なんだよと突っ込みたくなる呼称である)。色温度は約5000K(でももうちょい高い気がする)である。 なお、この照明環境は、かにこむラボでの標準環境であり、ある基準に則って最適に照明環境をセットした場合の、マクベス測色値を参考までにここにおいた。 今回は軽いテスト撮影なので、特に輝度の平坦化などについて一切考慮されていないのでY値はまるであてにならないが、色についてはそこそこ相対評価には使えるのではないかと思う。 ではどうぞ。魅惑のロシアンレンズの試写コーナーへ・・・ |
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