アルファロメオ75TS日記
2001年09月02日・納車の日
運行記録
075309Km 納車走行開始時(ロッソコルサにて13:45)
075339Km 自宅近くのGSでガス満(33.39L)
075357Km 帰宅
発進時に1速と3速を何度も(7回ぐらいか)間違ってしまった。うち、2回エンスト。まるで初心者・・・つうか、まるででなく、リアルな初心者だ。
本日気が付いた点:走行20Kmぐらい、メーター周りからかすかな「しゃりしゃり」という回転異音に気づく。おそらく、タコかスピードメータのあのモーター〜磁石のユニットあたりでなにかが当たっているようなかすかな音。様子見とする。
水温:80〜90度を行ったり来たり。
油圧:アイドルで2bar、走行中で4〜5barぐらいな感じ。
納車時注意:エンジン始動後は1分間ぐらいはアイドリングで暖気のこと。コンピュータがイニシャライズするらしい。
今日の一言:やっぱ車はこれだよ、うん。これから修行の日々だな
納車の日
ただ今10時49分。いよいよ今日納車だ。午後1時アポなので、11時半ぐらいには自宅を出なければ。
納車に先立ち、任意保険の切り替えで保険員さんから電話あり。車検証はすでに先日faxしてあるので、金額の計算はすでにできている。
「いや〜、車両保険があまりに高いんで、どうしようかなぁって感じなんです。」
セルシオ(絶対的修理代が高額)とか、スカイラインGT-R(事故率ダントツ)クラスと同じ率になってしまうとのことで、今まで(プリメーラ)と同じスペックだと、100万円の車両保険で、月々7千円弱高くなってしまうらしい。車両をエコノミー保険(自損、当て逃げ適用外)にすれば安くできるとか、いろんな提案を受けるが、保険とはそもそも万一のためのリスクヘッジだと私は認識しているので、対応リスク範囲を狭めることは、その適用外対象にもよるが、あまりしたくない。で、結局、今までと同じ、特に制限無しの条件で、月々7千円弱高くなってしまうコースで更新をお願いした。
「また今回はど〜したんですか。心境の変化ですか?」
『いや〜、娘も大きくなって、出先でトラブっても大丈夫だと思うし、前からイタリア車乗ってみたかったんですよ。プリメーラ買うときも考えたのだけど、あの時娘、まだ半年でしたからね〜。』
「げっ、そこまで(故障を)覚悟してて買うんだぁ。なんというか・・・」
『まぁでも、いうほど壊れないと思いますよ。それに、走っているのが止まらなくなる故障じゃなくて、止まっているのが動かなくなる故障だから、大丈夫ですよ。』
「はぁ。」
この保険員さんは、実は私の高校のときの先輩で、もうかれこれ随分長い間お世話になっている。プリメーラが某花屋の車に走行中に一方的に激突された事件があったが、先方(保険会社)の対応に納得できず、「どうせだったら勉強のつもりで」と、調停申し立てを川崎家庭裁判所に行った時にも、とっても熱心に対応アドバイスもらった。結果は、先方の大幅譲歩(負担率)という形で現れたが、そういうことだけでなく、ビジネスを越えたところでいろいろ考えてくれるところが頼もしく信頼できる。
つうわけで切り替え手続きもOK。これからカップラーメン食べてから、いざ、出発。
心地よい疲労感
いや〜、やや古いイタ車のせいなのか、トランスアクスルのせいなのかわからないけど、ちょっとでも無理があるとシフトチェンジ時に「ぎゃぎゃぎゃ」とギア鳴りしてギアが入らない。まるで「おめ〜、そんなんで入るわけないだろ」と、怒られているよう。
シフトアップ時のダブルアクセルの感じは、結構行けるようになった。「ぶぉ〜〜〜ん、ぶぉんぶぉ〜〜〜ん」と、特に、2速で6000rpmぐらいまで全開で引っ張って、3速にダブルアクセルで決まると実に気持ちいいっ。加速感もすさまじく、これを官能的というのだろうか、なんというのだろうか、「俺、いま、ハイな気持ち」と、なんの躊躇もなく発言できるような状況になってしまう。
しかし減速時のシフトダウンは難しい。ダブルアクセルに手間取って、もはやシフトダウンしないでもいいぐらいに減速してしまってたり ^^)、75TSで練習してミッション系痛めてもいやなので、レンタカー借りて練習するかな。って、そういう問題じゃないか。
Yahoo!Wikiによれば、こんなスペックであるが(無鉛レギュラーガソリンってあるけど、実際にはオクタン価95以上なので、事実上ハイオクじゃないと駄目だ)、しかしあれだ。ほんとに145psなのか・・・というか、以前から車に限らずなにかにつけて、カタログスペックほど実際の使用感を表せないand想像できないものは無いと思ってきたが、ほんと、乗ってみれ! とは、このことだ。
しかしたぶん、まだ、納車されたばっかでちょっとしか乗って無くて、フル加速はもちろんしてないけど、体感だけでなく実際にも結構速いんじゃないかなって気がするぞ。
低域トルクが細いという印象を持つオーナーさんが多いようだが(web検索の徘徊情報収集より)、私はあまり感じなかった。つうか、外車これが生まれて初めてで、他を知らないからか? しかしよく回るエンジンだ。リニアにすーっと、なんのストレスもなく回る。アクセルを踏んだ通りに回るのが気持ちいい。また、右折時にちょっとだけ高速度で曲がってみたけど、ハンドリングもなんというか、実に独特。サスは通常、路面の状況を的確にドライバーにフィードバックしてくる感じで固めのセッティングだけど、ロールは結構する。ロールの重心点も比較的高い位置に感じるが、怖いとか不安とかいう感じは皆無で、むしろなんか自分が曲がっていくような生物的な感覚というのかなぁ。なんと言ったらいいのか。
本日約50kmのテスト走行だが、相当満足感高し。買って良かった。ほんとうに良かった。久しぶりにこう、感動するメカニカルなものを手に入れた感じだ。
今後どんなことが起きるか楽しみだが、末永く大切に乗って行きたいと思う。
けどこれでワインディングをダブルクラッチ&ダブルアクセル決まりまくりで、コーナーライン決まりまくりで駆け抜けられたら、それを快感といわずしてなにを快感と言う? 状態だろうなぁ。
こんなに快調に整備してくれたロッソコルサさんにも感謝!
納車時のメモ
ロッソコルサさんで納車時、三澤さんとメカの芳田さんが、交換部品を実際に見せてくれて、整備内容の説明をしてくれた。ヒビ入りで劣化気味だったドライブシャフトのカップリング交換とか、マフラーマウントの交換、プラグ全交換、他各種ゴムブッシュ(フロントサスは強化ポリウレタンに交換したとのこと)交換などであるが、クラッチユニットも今回納車整備で交換してくれたとのこと。
確かに7月29日に試乗した時は、発進時のクラッチのつながりかたが、なにかこう、板が暴れるような、「どどど」って感じをたまに受けたが、こんなもんかと思っていた。今日は、そんな感じはまるで無く、「すっ」と、気持ちよく繋がる。
これがまた「どどど」にならないよう、気を付けて運転しよう。
エンジンルーム内の説明で、DIY風アルミ版を発見したので質問すると、やはり、前オーナーが付けたもののよう。エンジンの排気管からの熱でブレーキマスターシリンダーが劣化するのを最小限度に押さえたいという意図と思われる。また、エキパイにもなにか巻き付けられている。一体なんの効果があるのだろう。やはり輻射熱低減か?
交換した部品は捨てちゃうとのことなので、エンジン周りのベルトだけもらってきた(ウォーターポンプ、オルタネーター、パワステなど外側にかかっているの3本全部交換してくれた)。なにかあった時の急場しのぎ用には充分使えるだろう。どうせならクラッチユニットも記念にもらっておけばよかったかなぁ。あんなの滅多に現物見れないから、研究用に・・・・。けど、どうせゴミになってあとで処分しろと怒られるので(誰にだ ^^))、まぁ、いいか。
はじめての給油
ガソリン入れるぐらいでなんと大げさな! って感じであるが、75TSのガソリンキャップは、変わっていて知らないと絶対に開けられない。だので、GSに入っても、自分でカギを開けてしかも「あの〜、口まで入れちゃうとガソリンあふれるんで、機械が止まったところまでのガス満でお願いします」といわねばならない。
いままでこんなことしたことも言ったこともなかったので、こんなことスタンドのあんちゃんorね〜ちゃんに言ってわかってもらえるのか。「わかりました〜」とか言いながら実はわかってなくて、ちまちまひたすらガス満にしちゃうんじゃないかとか、不安がかなりよぎる。いっそ、武蔵小杉のセルフのスタンドまで行こうかと思ったぐらいだが、いつもセルフがあるわけでもないので、とにかくものは試しに自宅の近くのシェルに寄ってみた。すると、たまたま店員さんがストップガス満のことだけは知っていた人だったので、私がカギを開けながら「あの〜、口まで入れちゃうとガソリンあふれちゃうんで・・・」とまで言ったら、「はいわかりました。ストッパーがかかったところまでですね〜」と言ったあとで、「いや〜、私も82年(84年だっかかも。ごめん、失念)のBMW乗っているんですよ〜。アルファと同じであふれちゃうんですよね〜。しかし、このカギは変わってますね〜」みたいな感じで、ガス満になったにもかかわらず、5分間ぐらい話し込んでしまった。
アルファーのガソリンキャップが取り持つヒューマンコミュニケーション。
ここは自宅から徒歩でも1分間ぐらいでとても近いがハイオク119円と、他のところより10円近く高いんで極力避けてたんだけど、これからここでも給油することにしよ。
おまけ
納車後自宅への帰り道で、試運転かねてちょいと遠回りして帰ろうと思ったのはいいのだけども、途中で道を行き過ぎてしまい、転回しようと思ったけども一回で回りきれそうもなく心配だったので、道路沿いに広い駐車場を持つお菓子やさんが偶然あったので、そこの駐車場に入ってひっくり返そうと思って入ったら、駐車場でバックしている時にお店のおねーさんと目があってしまい、なんかバツが悪くなってお菓子を買うことにした ^^)。
ところがそこが素晴らしく面白いお店で、入るとすかさず「いらっしゃいませ」と、お茶と茶菓子を用意されて店の片隅にある庵に招かれる。で、お茶をのみつつお菓子を食べつつ、一休み。ここで出されたお菓子が非常に美味かったので、それの詰め合わせを買って家に帰った。
これは和菓子というよりも、洋風和菓子というような感じのもので、娘も大いに気に入ったようで食べまくり。チョコ味とイチゴ味。
家に帰ってから妻に言われて初めて気が付いたが、お店の名前も「青木屋」と、我が家と同じ名字じゃないか ^^) 偶然とは恐ろしい。ちなみに、青木屋調布柴崎店。買ったお菓子「武蔵野日誌」というのは、ここのメイン商品みたいだ。確かに美味いぞ。
今度は家族そろって75TSで行くことにした。
夕方家族一同で 自宅→環八→下丸子先でターン→自宅 と、30分ぐらいドライブ。娘は赤い車で上機嫌。妻も思っていたより普通な車だってことで、問題無し。
後ろの席の窓を開けようとして、パワーウインドウスイッチ(なぜかアームレストにある)を動かすも、開かない。いきなり壊れたかと思い、三澤さんに電話して聞くと、なんと運転席上部にあるサンルーフスイッチの隣にある「謎だったスイッチ」が、後部パワーウインドウのロックスイッチだったことが判明。さすがアルファロメオ、ちょっとわけわかんないところがありますな。そういえばサンルーフの開閉も、わかれば簡単なんだけど、わかんないと一生チルドしかできなくなってしまって、困った困った。これも電話して聞いて、解決。
さすがアルファロメオ、ほんとわけわかんないところがありますな。だからこそ、面白いのですが。
ラテンな車とラテンな日々へ。
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