Good-by Macintosh !!
もちろん半分は冗談である。
since 1996.09.29.
かにこむ扉頁へ
Jan,31,'97 / Be's hardware plans.
Be からはかなりこまめにデベロッパ向けにいろんなメールがやってくる。が、今朝、首記のようなタイトルのメールが・・・・・私はなにか、予感したのか真っ先に開く。
要旨はこうだ。
Be はもう、ハードは作んないことに決めたんだ。今後は、PowerMacintosh 上で動く BeOS を主に作っていくよ。
実に賢明な判断だと思う。BeOS / BeBox エバンジェリストの私としても、心から応援したいと思う。早速 Be.Inc の www をチェックにいくと、すでにプロダクトリストに、BeBox の姿はない・・・・・ってぇことは、おいらが買った BeBox は、スーパーレアなアイテムになるのか・・・すげぇ。
うん、実際 BeBox だけじゃぁ、ちょっと実用にはまだ心許ないし、Virtual Mac ある今、PowerMac 上での BeOS というのが、やはり実に魅力的であるだろうな。
しかし私は、BeWare を開発しようと思ってはいるものの、現状では CBI Neo の脳を BeBox 上で開発した程度のことしかやれてないし。うん、がんばろう。
Jan,04,'97 / BeOS for PowerMac has come.
かっこいいCDだ。が、私の愛機 PowerMac 8100/100AV では残念ながら稼働せず。
将来は、601 もサポートしたいっていう話だけど、今更どうなのかなぁ。601 のサポートが大きな負荷にならなければいいのだけれど、もし、大変なのであれば、601 は捨てて、その分の資源をさらなる躍進に注いで欲しいな。
がんばれ BeBox / BeOS。君たちに過去はない。
12/30/'96
と、いうわけで、
遂にサラリーマンにおサラバし、1997 年早々より、フリーのエンジニアとして生活していくことにしました。みなさまどうかよろしゅうお願いいたします。
事業内容の柱は、Mac と BeBox のオリジナルソフトの開発・販売である。が、それと並行して、受託による各種開発も行っていくつもりです。まぁ、無謀と言えば無謀ですけどね、まぁ、どっちに転んだとしても、一度限りの人生、思いきり生きようじゃぁないかっていう前向きな姿勢で望みましょ。
Apple と NeXT の件は、私としても予想外だったけどもまぁ、一安心ってとこですか。Apple にとっても、NeXT にとってもよかったと思うわけで、Be にとってもこれで安心してマイナー独自路線を激走できるのでよかったなっと。
ちょっと心配なのは、NeXT のエンジニアが、『つまんなくなりそうだなぁ』ってんで辞めてしまわないかってこと。
あ、すぐ下の、EDO の件は、あのあとすぐに返信があって、『FAQ にあるから読んでね。けども、英語なので探すの大変かもね。EDO でも全然平気だよ』っていう内容。
いつもいつも、ありがとね。Be の support のかた。
11/24/'96 EDO って、実はなに?
昨日だったか、MacWeek Japan を www で読んでいたら、メモリの問題のことが書かれていて、なにやら EDO がうんたらかんたら・・・と、ある。
で、ある種類の Macintosh には、EDO の DIMM をいれると、ロジックボードが吹っ飛ぶ可能性がある・・・・なんて書いてあるぞ。
げっ、おいらの BeBox は、SIMM なんだけど、なんだかよくわからずに EDO の 32MB を2枚差している。EDO がなんの頭文字かぐらいは知っている私だが、パソコンのハード系は全然詳しくない。なんだか急に不安になる。
アクセス速度やらなんやらっていう論理的な話は少しだけ知っているのだが、そもそも、普通の SIMM と、EDO SIMM で、物理的な違いって、なにかあるのかなぁ。 例えば、電源電圧が違うとか(まさかね)、電流を鬼のように喰うとか(ありがちだなぁ)。
Be User's Guide の、メモリ増設のところを読んでも、SIMM を2枚づつ増やせ、最大 256 MB までだって記述はある。parity はありでもなしでもいいけど、今は parity check はサポートしてないっていう記述もある。が、EDO についてはなにも書いて無い。
なんか心配なので、devsupport@be.com に、『おいらは BeBox に EDO 32MB を2枚差しているけど、EDO って使っていいの?』というメールをすぐさま発送。
今動いているから、平気だとは思うけど。
11/22/'96 CW for BeBox 到着、そして・・・
昨日の 11/21 に、FedEx で CW for BeOS が、MetroWerks U.S. から届いた。11/18 現地発送なので、日本時間の 11/19 だ。たったの2日で、海を越えてはるばる荷物がやってくる。いや〜、地球も狭くなったものだ。しかも MW 社の迅速な対応も嬉しい。やはり、今の時代こうあるべきだね。勤務先でなんて、なにか買おうと思って購買依頼出したってさ、ほんとうに『忘れたころに』連絡があって、その連絡が『納期が2週間だそうです』だぁ。なにもそんな特殊なものを依頼しているのでなくて、会社から徒歩10分ぐらいのヨドバシ横浜に行けば、山のように売っているものなのに・・・だ。なんか、おかしくないか?
まぁいい、こんなところで愚痴っても仕方がない。
で、早速開封。かなり頑丈な箱で、開けるのに苦労した。中身は、結構しっかりとしたパッケージに入っているが、持ってみると「軽い」。中身は、ケースに入った CD-ROM 1枚だった(笑)。なんか、箱がもったいないなぁ。あ、その分安くしろって言うのではなく、同じ値段でいいからさ、CD-ROM だけ送ってくれてもいいのになって思った。だって、過剰包装は環境破壊だし、紙がもったいないし、森林資源が・・・
インストールするも、IDE は、BeBox に初めからインストールされている、IDE 1.0 に全く同じ。リンカーが、Unlimited linker となっているので、BeBox Developer Set バンドル版にある機能制限はなくなっている。
が、どうやら、CW10 for Macintosh に入っていた、BeOS 用の環境に同じものだな、これは。
まぁいいか。CW for Mac 上での BeOS コンパイラは、もうアップデートされないということだったので買ったわけだから。
で、早速、MW 社の www でユーザー登録をする。ここで登録しておけば、ハガキは送らないでいいんだよね?
そして、Be の Lilia さんからのメール
「あなたが買った BeBox は、ほんとうは 2GB の HD が付くハズだったけど、1.2GB を付けて送ってしまったの。事前に確認しないで勝手なことしちゃったので、心からおわびするとともに、$100 US を返したいの。」
と、いう内容だった。実は私も、BeBox が来たときに、「ぁれ? 1.2GB だけど、確か 2GB だったよなぁ。請求書にも、2GB って書いてあるぞぉ?」って気がついたのだけれど、603e 133 MHz X 2 model は出たばかりでいろいろあったのだろうし、デベロッパ向けモデルだからまぁちょっとぐらいなにかあってもおかしくないし、それに Be 社はサポート実にいいし、それに、システムやコンパイラやアプリやらなんだかんだ入っていても未だたったの 40MB しか使ってないから、いいかぁ・・・みたいな感じで、Be 社に敬意を表してほっておいたのだった。
「私は実は気が付いていたのだけれど、些細なことなのでなにも気に止めていなかった。今回、実に紳士的な申し出をありがとう」
みたいなことを書いて、Reply しておいた。
11/16/'96 BeBox 紹介・・・・
今までは、BeBox 入手に至る道をスッタモンダしながら綴ったが、ここらで少し落ち着いて、『BeBoxってどんなん?』を、ほんのちょっとだけご紹介しよう。
BeBox ・・・・・それは、夢を感じるマシンであり、20世紀最後の・・・・・おめーの思い入れはもういい? はい、わかりました。では。
BeBox とは、BeOS が走行するパソコンである。現在存在する BeBox は、CPU に PowerPC を2基搭載するモデルがある。別に2個でなくても4個でも16個でも、BeOS 的にはなんら問題ない。クロック周波数により、603e の 66MHz / 133 MHz の2モデルがあるが、詳細は、http://www.be/com/を参照してほしい。
BeOS とは、初めからマルチ CPU を意識してデザインされた、最新設計の OS であり、PowerPC などの RISK チップの性能を最大限に活かせるように、純粋に設計された OS である。私は、アプリケーションエンジニアなので、低レベルのことはよくわからないのであるが、マイクロカーネルなんて当然動いていて、メモリプロテクションも相当しっかりしたものが搭載されている。マルチタスクなんて言うまでもなくバリバリで、I/F レベルでも、かなりマルチメディアを意識した作りになっている。OS の API レベルで MIDI や 3D などの処理をサポートしている。アプリレベルでは、マルチ CPU を全く意識しないで設計・コーディングが出来る。Mac の場合だと、n-Power API を用いればマルチ CPU 対応にできるが、通常のシングル CPU の場合と、実行コードレベルで切り替えなければならない・・・すなわち、Mac の場合、思いきり CPU モードを意識して設計・コーディングしなければならない。もっとも、もうすぐの近い将来、MacOS でもマルチ CPU を意識せずにアプリをデザインできる API が用意される計画だ。
OS の構造は、OS 自体が C++ で書かれているような感じで、GUI アプリは、OS の I/F クラスをオーバーライドするような形で書く。ANSI も使えるみたいだけれど、ここらはまだよくわからない。
ネットワークも相当意識しており、たとえばメールボックスなんてのがあるし、はじめから ftp / telnet サーバー機能も組み込まれている。また、PoorMan という単独アプリの Web Server もバンドルされている。実際にわが家の LAN 環境で、BeBox 上に Web Server を作ってみて、Mac から BeBox の Web を見ることができた。また、現在、BeBox <-> Mac は、ftp でお互いやりとりしている。
BeBox / flight で遊ぶ
見た感じは、上のような雰囲気で、非常に Mac っぽい。ウインドウにメニューがあるのは、Win95 / NT っぽいって話もあるが、これは、BeBox のアプリは、Mac や Win 以上に、ウインドウベースのインターフェースであるからだ。これは、アプリの内部構造的にもそうなっている。
上に並ぶ2枚のウインドウは、私が現在燃えている flight というゲームである。これは、デモアプリとして初めから BeBox についているもので、いわば「おまけ」である。なので、本格的なゲームとは言えないが、かなり面白い。右の地図を見ながらヘリコプターを探して、それを撃ち落とすというシンプルなもの。
下にあるロケットみたいなヤツは、これは、Live3D というデモアプリで、これがクルクル回転していてリアルタイムでレンダリングしている。マウスでつかむと向きを変えることができる。ちなみに flight とは全く関係ない。緑のレベルメーターみたいなヤツは、Pulse という CPU モニタであり、CPU の負荷状態を表示している。フロントパネルの LED インジケータに連動しているわけだ。ちなみに、2本ある緑のレベルメーターの左に、四角で囲まれて『1』『2』とか書いてあるボタンがある。このボタンを押すことにより、2個ある CPU を ON / OFF できるのだ。なんのためにこんな機能があるのかわからんが、CPU を1個 OFF にして、1 CPU 状態にすると、レスポンスが悪くなることはなるが、思ったほどレスポンスの低下はなかった。
ちなみに、2個とも OFF に出来るのだろうか・・・・と、すぐに思いつく疑問。
これが、できるのである。なんでこんなことが出来るのか不思議だが、もちろんマシンは電源を落とす以外になにも出来なくなってしまう。Be Ussr's Guide を見ると、やはり、「もし、あなたが2つともボタンを押したら、リスタートするっきゃない」って書いてある。う〜む・・・・・
ゲームをやりながらも、裏で動いている live3D は、全くひるむことなくリアルタイムでレンダリングを継続出来る。さすが BeBox / BeOS だ。
背後に見える VT-100 端末のようなヤツは、Terminal というアプリで、これで telnet 風に自分に入れる。コンソールも使えるというのはなんだか不気味である。
11/16/'96 いやぁ、忙しい−2
本業が今週詰めで、たいへん忙しかった。と、いうのも昨日α版仕上がったので、これで一段落か・・・・いや、あとは、きょーふのドキュメント起こしがある・・・・
私のページにお越しいただくかたの中には、きっとデジカメ関係に関心のあるかたも多いと思うので、ちょこっとだけ・・・・・今、私が本業でやっている仕事は、某、カメラメーカーで、デジカメ発表したけど全然製品が出てこない C**lP*x 用のソフトなのだ(思いきりバレるな(笑))。が、私はあちこちで書いている通り、本業は Mac のエンジニア(趣味は Mac 改め BeBox のエンジニアだ(笑))なのだが、このソフトの開発は、ななななんと、MS Visual C++ 4.0 上(すなわち Win95 マシンだ)でやっている。例の、Macintosh Porting Tool Kit というのを使っているのだ。で、だ。これがだ。なんと、予想していた以上に案外ちゃんと開発できてしまう。MFC を使っている Win コードであれば、フレームワークは、ほぼそのまま移行できちゃうんだな。ただ、ファイル参照が絶対パスだとか、音などのマルチメディア系 API は全部 Mac native で起こす必要があるとか、まぁそれなりに当然問題はあるのだが、しかし、これは、予想していた以上に案外ちゃんと開発できてしまうのだ。すごいね。で、だ。そんな事情で最近、私は Win95 をよく使っているのだが、よくいわれる MacOS vs Win95。Be に出会うまでは、Mac 一筋6年間だった私の率直な感想をほんの一部だけ、述べよう(ちなみに、Mac に出会うまでは DOS だった。その前は、コモドール)。
- ユーザーインターフェース
これは完全に Mac の圧勝だ。たしかに Win95 も GUI っぽくなっているが、実体を伴わないメタファーはやはり気持ちが悪い。しかし一方で、実体があろうとなかろうと、アイコン(広義での・・・ね。イコン)に変わりはねーじゃんかよ・・って意見もあるわけで、好みの問題と言えなくもない。全く「白紙」な人が初めてパソコンさわるとしたら、どっちでもいいかなって思えなくもない。あと、Win95 は、余計なものがたくさんあるためか(ウインドウごとにメニューとか、なんかごちゃごちゃしたツールバーとか・・・)、CRT の表示可能画素数にたいして、作業空間が異様に狭く感じるぞ。
- OS としての機能
これはいわゆるユーザーインターフェースに出てこないような、ローレベルでの機能であるが、私はエンジニアのはしくれとして、認めなければならぬことは素直に認めたいと思う。残念であるが、これは、Win 95 の圧勝だと思う。メモリプロテクションを取ってみても、まだ完全ではないが、Mac に比べればはるかに進んでいる。と、いうか、Mac が遅れすぎている。本当であれば、当初の(当初がたくさんあってどの当初かわかりにくいが、一番初めの当初・・)予定では、今ごろは MacOS 8-J すら走っているハズであって、当初発表されていた MacOS 8 のアーキテクチュアがあれば、Win95 にだって余裕で対抗できたのに・・・残念だ。結局、MacOS は、あの『アプリケーションメモリ割当』の束縛がなくならない限り、本質的な進歩はないだろう。しかし一方で、過去との互換を確保するにおいて、捨てられないことであることも私は知っている。よくもわるくも・・・で、ある。
さらに、私が数年前から聞くところの話によれば(仕事&趣味で Mac 開発やっているので、西海岸方面のエンジニアの井戸端会議は、比較的よくわが家には聞こえる・・・)、Apple の力あるエンジニアはもうどんどん Apple 社を去って行ってしまい、今さら自社で MacOS 8 のコアを作るだけの力はない・・・っていう話はかなり本当だと思う。
なので、こんなことは超問題発言かもしれないけれど、Win95 のカーネル〜サービスの上に、MacOS の GUI を載せてくれれば、すごくいいなぁ・・・って、思うのだけれど。
けども、それでも、BeOS には全然かなわないな。
そうすれば、Be 社も Apple からちょっかい出されずに、安心して独自の道を歩めるじゃぁないか。
夢のないところに、夢を持つ人々は決してとどまらない。
夢を持つ人々は、やがて自然と出会い、集まり、刺激しあう。
Apple Computer 社はこんな風にして出来た会社ではなかったのか?
だいぶ話がそれてしまったが・・・
CW for BeOS は結局、来週中に来ることになったが、そうとうスッタモンダした。
MW 社に e-mail で、「オーダーフォームを送ってくれぃ」と頼んだのだが数日後に返信あり。MW 社の Doug さん(販売担当のよう)曰く「Japanese distribute から買えるよ。BUG があるよ。」というメール。早速北海道にある BUG に電話してみた。すると、そんなもの知らんから、東京の BUG に電話してくれという。で、東京の BUG に電話したら、やはりよくわからんので、テクニカルサポートに電話してくれという。で、テクニカルサポートに電話したら、よくわからんので調べて折り返し連絡するとのこと。で、約20分後に、電話あり。結局、MW-J 含めて、日本では今のところ、CW for BeOS を扱う予定は無いので、直接 MW 社から買ってくれ・・・ということだ。
まぁ、個人的趣味として、マイナーアイテムを扱うことの多い私としては、この程度のスッタモンダはいつものことなので、どうってことはない。
誤解なきよう書き添えるが、BUG さんの対応は実によかった。私は Mac の開発環境も最近ずーっと CW で、いろいろお世話になってるが、BUG さんは、実に的確で速い対応が好感を持てる。
そんな経緯を、めちゃくちゃな英文にしたためて、私は再度、MW 社の Doug さんにメールを出した。これが昨日の昼間。で、昨日の夜には、もう、「君の果敢な努力には脱帽だ。ありがとう」というような意味の返信とともに、Order Form が e-mail されていた。以前から感じていたのだが、どうも、アメリカの人って、大げさな表現が好きなようだ。なので、私も、「あなたのナイスなサポートのおかげで、私はたいへんハッピーだ。早速 CW for BeBox の order を、via FAX で送ったのでよろしく頼む。」というような感じのメールを出すと同時に VISA Card No. とサインを添えて FAX を送った。昨日の深夜のことである。したらば、今朝にはもう返信があって、「君の order は、私がちゃんと処理した。11/18 に航空便で発送するので楽しみにしていてくれ。用があったら電話してね」という内容。
Be の人もそうなのだけれど、何通か mail のやりとりをするとすぐに仲良くなれるのがまた、通信のおもしろいところだ。「近くに来たら、寄ってくれ。飯をおごるよ。」なんていう嬉しいお誘いもあるのだが・・・・・おいらもホイホイ近くに行けるように、なりたいたいよ・・・ホント。
11/11/'96 いやぁ、忙しい。
取り敢えず、先日届いた CW 10(これは Mac 用の開発環境で私がアップデート契約しているものなのだが、BeBox 用のクロスコンパイラが入っている)を Mac にインストールして、BeBox 用の開発環境を整える。
が、なんとショックなことに、CW 10 のドキュメントを見ると、「Mac 上で動く Be クロスコンパイラの提供は、CW 11 が最後だよ〜ん。Be 上で動く Native なコンパイラをリリースするので、そっちを使ってね」なんて書いてある。
すぐ将来に、消滅する開発環境であることを知って急にやる気をなくす。
取り急ぎ、CW for Be の購入申込をした。これが来るのをまとう。
そうそう、今日は月曜日だが、当然有給だ。週末にかなりのものを買い込んだ。もちろん全て BeBox のためのものだ。以下に列挙しよう。
- 32MB 72 pin / 60 ns / EDO SIMM を2枚。EDO ってのがよくわからないんだけど、まぁいいやってことで、これで我が BeBox のメモリは 80 MB になった。
- SONY 15sf9 Multiscan モニタ。結局液晶モニタはやっぱヤメた。ただでさえ物入りなので、少しでも出費を抑えたいのと、あまりに高いのでやっぱ・・・・・。なんか、守りに入ってないか>俺。
- 4 port ミニハブ。これは、なんだかクロスの 10 base-T で簡単にデイジーできるようなヤツなので、まぁ 4 port だけどいいかって感じで購入。しかし、Mac 上で CW を使わなくなってしまったので、なんだかなぁ・・・・
- 無停電装置一台増設。BeBox が増えた分、ちょっと電力がヤバイので OMRON の 300W で 5 分間持つ奴を設置。近日中に、東京電力に電話して、家の契約電力も増やしてもらう予定。
- BeBox を載せるためのワゴン。賃貸の我が城はだいぶ狭い。こんなにパソコンだらけになってしまっては妻の顰蹙を買うことは避けられないが、少しでも場所を有効に使えるように、動かせるワゴンに BeBox を載せることにした。使わないときは、どっか壁際に寄せておくわけね。
BeBox の中身。案外スカスカ。
ワゴンに載った BeBox 。部屋内であれば、移動は自由。
こんな感じで現在作業中。
狭いなぁ・・・・・狭い。けども、コンピュータに囲まれて嬉しいと思うおいらはやっぱ変人なのだろうか。
今は、ウインドウを出すだけのアプリを作ったり、無限ループに落ちるソフトを走らせて CPU の負荷増やしたりして遊んでいるだけだが、そのうちなにか、もっとクダラナイものを作って公開しようじゃぁないか。
11/08/'96 遂に BeBox 入手!!
(帰宅が)『いつもより早いのね』・・・と、妻。そりゃそうだ。BeBox が本日到着することは昨日のうちにわかっていたのだから・・・・へへへ、許せ。
早速開けてみると、ぉおお、いきなりツノがモゲているぞぉ。一見、元に戻せばすぐ直りそうな気配もするが、そうではなくてプラのリベットみたいなところが完全に潰れている。まぁ、はるばる太平洋を越えてやってきたのだから、多少の疲れは仕方がないね。しかも、ひょっとしたら、この BeBox は、未だに手作業で作っているんじゃぁないだろうか。もしこれが、Mac や有名どころの DOS/V だったら、即刻返品のところだが、私は Be 社に敬意を表して、こんな些細なことは気にしないことにした。
前面の両脇の足についている LED インジケータは、なんと、2つある CPU の負荷を表示するインジケータである。お、ヲタク仕様だ。BeBox は、パーツを DOS/V のものを流用するなどして、とにかくハイスペックをローコストで・・・という思想で作られている。それなのに、なんでわざわざこんなコスト増につながるような CPU 負荷インジケータがついているのか。
『なんか矛盾しているぜ。おかしいよ』なんて野暮なことを言うヤツは、BeBox オーナーになる資格などない。う〜ん、こだわりながらも遊び心を忘れないこの心意気。おいらはとことん気に入った。
背面には、なんかやたらすごい数のポートが。こんなの見たら、わくわくせざるを得ないじゃぁないか。私は今までこそ Mac 一筋ユーザーだったが、これを見て完全にキれた。
遠い昔、サンハヤトのポジ感光基板を自分でおこして、オリジナル設計の無線機やオーディオアンプ、コモドール用の 24KB RAM ボードなんかを作っていたあの頃のおいらが完全によみがえってきたぞぉ。
Mac 一筋ユーザーになってからというもの、マウスボタンはひとつに限る!! だったのだが、BeBox に限り、2つ(あるいは3つ)でも許す。
しかし速い。いっくら 603e 133 MHz が2個のっているからと言っても、とにかく速い。普段、PowerPC Chip は Macintosh しか使ってないけど、いかに Mac のハードおよび今の MacOS が PowerPC を活かし切れていないか・・・端的に言えば、いかにヘボいかが、よ〜くわかる。こりゃ、すごいよ。はやく CBI を BeOS 上でネイティブで動かしたいぞぉ。ぅうう、これはもう、会社に行って仕事なんかしている場合じゃぁないな。とにかく、早急に、こいつを理解することが、今私に与えられたもっとも有意義なテーマのような気がする。
Lilia さんに無事到着のメールを打っておこう。
11/06/'96 ちょっと余談・・・
だけど。
ぉいぉいぉい。
ABOX って
なんだぁ?
11/05/'96 ぉおおお、待っているのがツラい日々・・・
私の不安のメールに答えてくれたのは、いつもの Lilia さんだった。
「Aoki-san, 私は、あなたに BeBox を 10/31 にすでに発送したという返信を書けることがとても嬉しい。」
ぉおおおおお、おいらも very happy だ〜。そうかぁそうかぁ。10/31 に発送されたのかぁ。ともすると、今ごろは太平洋の上を揺られているのか、はたまた、上空 10000 フィートを飛行中か、あるいはもう横浜港あたりの税関にいるのか・・・ぅう、待ち遠しいなぁ。
ところで、メールによると、「国際的な航空貨物を使って船に載せた」とかいう意味不明なことが書いてある。なんだぁ? 航空貨物が船? よく見れば、そうかぁ、shipping って、発送っていう意味でも使うものなぁ。と、いうことは、航空便で来るのか? ぉおお、そりゃ大変だ。明日にでも来るかもしれないじゃないか。今仕事が忙しいから急に来ても有休取れないぞぉ。ぉおお、大変だぁ・・・・・
11/03/'96 BeBox まだ来ない・・・
ほんとうは今ごろはもう来ていてもおかしくないハズなのだが、全くやってくる気配なし。心配になってきたので、10/23 に、「おいらのオーダーはどうなっているのかい?」ってメールしたら、10/29 に、「たぶん今週中のどれかに発送するよ」っていうアバウトな返信がかえってきた。だとすれば、今週 11/5 〜ぐらいにやってくるかな。
しかし、10/1 に注文した時の話だと、発送時にはメールするよってことだったし(発送のメールは未だ無し)、月末に届いた 10/16 締めの VISA カード請求書に、Be 社からの請求は無かったし(カネだけ先に請求するって話だったのだが・・・)で、不安倍増なので本日再度、確認のメールを出した。
「おいらは少し心配している。おいらの注文はちゃんと処理されているのだろうか? カードに請求はなかったし、BeBox も未だ来ない。もう、BeWare 開発の準備は完璧だ。あとは BeBox が来るのを待つだけなの。あ、心配しないでね。おいらは怒ってはいない。あなたが忙しいことは知っているから。」
という主旨の英文を書いて、デベロッパ ID を添えて送ったぞ。
・・・頼むよぉ・・・
10/13/'96
しまった。さっき読み返していて気がついたのだけれど、間違って 10/9 の分を消してしまったみたい。う〜、しまった。確か、アキアの液晶モニタは BeBox にはつかないことがほぼ確実であろうことが判明したのでこれはヤメ。私は少しでも可能性があればトライの決断をするが、ほぼダメなことがわかっていることを、リスクを負ってまでトライするほどアホじゃない。けども、液晶モニタはやっぱどーしても欲しいので、飯山の液晶モニタで、1024X768の1619万色(なんでこんな半端な色?)でしかもアナログ RGB で繋がるヤツの購入を検討している。性能もブッチギリで表示もすごく綺麗だが・・・値段も30万円以上とブッチギリ。安くなるまで待つというのが懸命な判断であるが、でも、きっと買ってしまうのだろうな・・・・なんて話だったような。
あ、そうそう、液晶は、CRT(カソード・レイ・チューブ)でないので、液晶 CRT という名称は間違い。正しくは液晶モニタですね。ごめん。なんてことも書いたかな。
どちらにせよ、現実問題として、我が部屋にこれ以上、CRT を新設するのはちょっとカンベンして欲しい。今ですら、1日作業していると CRT の発熱で部屋がすごく暑くなるし、だいたい机の上でふんぞりかえっている CRT は前から気にくわなかった。しかし、画像処理・・・すなわち、画像の目視確認用としては、今のところ CRT の右に出るものはないので、レタッチマシン(すなわちメインで使っている Macintosh)用のモニタとしては、CRT を選択することはまぁ仕方がない。
BeBox は、当面は遊びマシン&開発マシンとして使う予定なので、CRT でなくても全然構わない。なので、もう CRT を増やしたくない私としては、液晶モニタを導入せざるを得ないわけだ。
『モニタ切り替え器で Mac と BeBox で兼用すればいいじゃん』
と思うあなたは読みが浅い。私は今のところ、MW / CodeWarrior の Mac 版で BeBox のソフトを開発する予定。すなわち、Mac 上で開発して、それを(TCP/IP で繋がった)BeBox 上に送って、BeBox 上で実行コードを走らせる。デバッグは、Mac からのリモートデバッグになる予定なので、同時に Mac と BeBox を使う必要があるわけだ。
消してしまった 10/9 分に書いてあった通り、頑張って某雑誌原稿書き&ソフト開発をやったので、これを飯山の液晶モニタ代の足しにすれば、なんとか買えそうだぞ。
趣味のために必要な資金は趣味で調達する。うん、スバラシイ。
本業サラリーマンでの身入りが多ければ・・・と、いうよりも、私の勤務先は、社宅がないので給料に占める家賃の割合がすごいことが最大の問題なのだ。住宅手当てなんて、ないよりはマシなのはもちろんだが、『光熱費ぐらいにしかならんぜぇ』。
こんなところで愚痴ってどーする。
しかし実際問題として考えると、私の場合は毎月 ComeBackImage の収入で『私の小遣いと開発資金』をまかない(ユーザーの皆さんありがとうございます)、毎月の原稿料などの雑所得で『食費やらなんやら』を補っているが、もし、純粋に今の勤務先の給料だけで生活しろって言われたら、『飯を3日に1度にしないと・・・いや、その前に、かなり遠方に引っ越して家賃を今の半分以下にしないと・・・』、きっと生活できないだろう。遠方に引っ越すということになると、当然通勤時間が片道2時間みたいな状況になってしまい、『俺の人生、通勤するために存在するのか』的状況になってしまう。それがイヤなので、高い家賃を払ってでも通勤時間片道45分間のここに住んでいるわけだが。まぁ、そのおかげで妻との会話の時間も取れるし、趣味に時間を割くことが出来て、しかもそれが雑所得に結び付いているわけだからして、有意義なことは有意義なわけだけど。
みんな、どうやって生活しているのだろう。やっぱおいらみたいに副収入があるのだろうか。それとも、共働きで頑張っているのだろうか(ちなみに妻は、専業主婦。暇じゃないのかなぁ・・・まぁ、いいけど)。
謎だ。
10/12/'96
BeBox はまだ来ない。当たり前だな。あれは船便でやってくるのだろうか。そうすると、今月20日過ぎ頃(10/3のメールであと3週間だって話だから・・・)に船便で発送されて、はるばる太平洋をゆらゆらゆられながら、実にのんびりと、11月中旬ぐらいに日本に着くのだろうか。ぅうう、早くこいこい、BeBox。
ところで Be Developers family になると、たまに Be 社からアナウンスやニュースが e-mail で入る。今までにも何通か貰ったが、昨日、「BeWare(BeOS 上で動くソフトのこと)が Be 社に簡単に登録できるようになったので、なんかソフトが出来たら登録してね〜」という主旨のメールを貰う。おーし、了解。出来たらじゃんじゃん登録するからさ、早く送ってくれよぉ、BeBox。
他にも、Be Debeloper mailing があって、これがなんと、すごい量のメールが毎日やってくる。当然英語なわけだけど、40〜60通/日ぐらいかな。しかし、『好きに勝るものなし』で、おいらでもちゃんと読むんだな、このメールを。これが、仕事で読まねばならないつまらん英文仕様書だったりしたら、流し読みとか、OCR/TEXT → PC Transer/ej で処理なんていう、軟弱な方向へ逃げることばかり考えるのだが、うん、自分の好きなことになると、途端に真剣。
ところで、「Good-by Macintosh !! は驚きましたぜ」というメールを何通かいただきました。が、どれも、「内容を読んで安心。BeBox なら許す」という感じ。でしょ〜でしょ〜。さぁ、あなたも BeBox を買いましょう。デベロッパでなくてもいいのなら、
ぷらっとホーム
ですぐにでも買えるよ。買ってどうするかって? そんなこと考えるのは野暮ってもんよ。実用的なソフトがないって? 確かにその通り。但し、こんなにわくわくさせてくれる、ロマン溢れるものって、他にあるかい? いいじゃないの。ソフトなくても。純粋に「楽しい」コンピュータだよ、BeBox は。
10/03/'96
Be 社の Lilia さんから、「あなたの注文は受けたよ〜ん。けども、バックオーダーがあるので3週間待ってね」という主旨のメールが届く。あ、あ、あまり先だ。3週間かぁ。しかし、一般ユーザー購入になっちゃうけど、
ぷらっとホーム
に問い合わせた時も、3〜4週間かかるって話だったので、しかたないか・・・・・
しかたないので、いろいろ頭の中で構想をねる。
まず、設置場所だ。我が家はもう、なんやかんやでごったがえしているので、まずは掃除と整理整頓をしないといけない。まぁ、本体はどこにでも置けるだろう。問題は、CRT だ。私は常日頃から、机の上を占拠するこの CRT が、どうにかならんものかと思っていた。この度、せっかく先進マシン BeBox を導入するのだから、思い切って『液晶 CRT 』 を BeBox 用に購入しようと考えている。
候補にあがっているのは、アキア製の 800 X 600 / 65K 色表示のものだが、これには、専用の PCI バスグラフィックカードが付属している。問題は、この、グラフィックカードが BeBox で動くかどうか・・・・である。
誰に聞くにもなんせ絶対的な情報量が少ない。動くかどうかわからんが、取りあえず買ってみる予定。動かなかったら・・・・Mac 用にしてもいいんだけど、おいらの Mac は、8100/100 AV なので Nu-Bus。なし崩し的に Mac も新調 or 増設か・・・??
とにかく前進あるのみだな。
10/01/'96
な、な、なんと、
今日の夕方メールを見ると、Be 社から「あなたはもう、Be Developers family の仲間だよ〜ん」というメールが届く。あ、あ、あまりに迅速だ。実質1営業日で処理されたってことか。う〜む、実に幸先よいじゃぁないか。猛烈にわくわくしてきたぞ。
で、だ。
必要ならば、開発機材格安で提供するぜ・・・とのことなので、早速住友 VISA カードに電話して、限度額を引き上げてもらった。私は普段 JCB しか使わない。JCB のほうは、月平均 10 万円ぐらいは使っているかなぁ。なので、実績が評価されて今では 100 万円ぐらい使える(只の無色カードでだよ)のだが、VISA は、kani.com の支払 $20 / 月と、たまに外国行って JCB 使えないところで使うぐらいなものだから、限度額は初期設定値の 20 万円のまま。で、VISA の限度額引き上げを依頼して、取りあえず10月一杯だけ 50 万円まで使えるようにしてもらった。現在の使用額が約 10 万円なので、あと 40 万円使える。これで BeBox を買うことにした。
セレクトしたヤツは・・・・・グラフィックカードやら、ハードディスクやら、CD-ROM なんかがてきとーに組んであるセットにして、マザーは、603 / 133 MHz X 2 仕様だぁどうだまいったか。ぱわーPCが2こもついているんだ。すげー。
本日夜、カード No を書いて FAX でオーダーする。
早くこいこい、BeBox,BeBox,BeBox。ぁあ、夜も眠れない。
09/28/'96 Be デベロッパ登録をする。
実は以前から、新しいもの好きの私は
BeBox
には大変感心があった。最近技術的に詰めが甘く、ヘマばかりやっていて以前のような夢を感じさせるアイテムを提供できなくなった Apple に嫌気をさしたかどうかは知らないが、とにかく Apple エンジニア部門をスピンアウトしたメンバーが設立した会社が作っているプロダクツであるということだけでも、興味大大大であった。これは、Mac をこよなく愛するものであれば、だれしもがそうであろう。
話しはあっちに飛ぶが、今回 N.Y. に出張ついでに、なんと日本でも BeBox が入手できるようになったとの話しを聞いた。う〜むそうか。ついに Be も日本上陸かぁ。そうとわかればじっとしてはいられない。早速調達& Be でソフト書いて、バリバリ遊ぼうじゃないか。
日本で買えることはわかったが、私はあえて、Be 社から買うことにした。これは、今後の開発情報云々の話しの通りやすさを考えてのことだ。日本時間9月28日夜に、Be 社の Web にてデベロッパ登録をしたので、来週末ぐらいにはなんらかのリプライがあるだろう。
当面のソフト開発目標としては、実際 BeBox が来てみないことにはどんなものが Cool か判断のしようがないが、取りあえずは、
ComeBackImage for BeBox
から始めてみようと思う。もしかしたら、BeOS には、CBI の機能ぐらいは入ってしまっているのかもしれない。けど、どっちにしても、あのすごいエレガントな OS は、画像のハンドリングには最適だろう。
ComeBackImage for Windows を・・・・という要望はひじょーに多いのだが、このような事情で
とーぶん中止
だ。なんだか、CBI for Win は、いつも適当に理由を付けて延々先伸ばしにしているように思われてしまうかもしれないけど、実はその通りだ。
だってしかたがない。おいらは Win が嫌いだし、リブを買って発見したのだけれど、(BMP ファイル以外の)画像アイコンをサポートしない GUI OS なんて、画像遊びには不向きだもんね。
eof