作成:2008年 1月11日
更新:2022年 5月14日 青木 康雄 / お問い合わせ、ご連絡はこちらのフォームからお願いいたします。 JJYの受信証(ベリカード) |
30年前のBCLブーム真っ最中。相変わらずマイナーな世界にばかり惹かれる私は王道を踏み外してボルメット放送や漁業無線、灯台放送などの業務局ばかり聴いていて誰とも話がかみ合わなかったです。
友人A:「俺昨日やっとRKB取れたよ」 (「俺、昨夜やっと、RKB毎日放送(福岡にあるAM局)受信できたよ」) 友人B:「俺もCBCやっと取れた。たまたま北京が弱くてさ」 (俺もCBC中部日本放送(@名古屋)やっと受信できた。たまたま北京放送が弱くてさ) (ちなみにCBCは1050KHz、北京放送は1040KHzで、当時北京放送が滅茶苦茶強力な時期 があって混信でうまく受信できないときもあった) 私 :「昨日のいぬぼうすごかったねぇ。いきなりガツンと来てフルスケールだよ」 (昨夜は いぬぼう がすごい強力で、S/ON時にいきなりガツンと電波を受信してS メータがフルスケールまで振っちゃったよ) 友人A:「????」 友人B:「????」こんな感じですかね。 しかし、業務局に興味が無い人であっても、BCLをやっている人であれば誰もが知っているほど有名な業務局が日本が世界に誇る標準電波JJYです。 今はもう短波は廃止されてしまいましたが、当時は2.5MHz, 5.0MHz, 8.0MHz, 10MHz, 15MHzぴったりで時報と電離層状態情報を放送しつづけている大変便利な標準電波でした。 目の粗いBCLラジオや、自作の短波ラジオの周波数目盛を調整、校正したり、31mバンドを流す際、「ほんとうの10MHzはどこかな〜」なんていいながら周波数目盛の10MHz付近でJJYを探したりしたものです。 JJYは受信証を発行してくれることは当時から有名な話でしたが、その当時は、普通に受信報告書を送っただけではもらえませんでした。ゆえになかなか貴重なもので、いただくには大変な努力が必要だったのです。 そんな昔を思い起こしながら、私がいただいたJJYの受信証を、少ないですがご紹介したいと思います。 短波が停波したのは日本時間で2001年3月31日の12時00分00秒のことでした。 表向きの理由は「役割を終えた」ということでしたが、自作好きの私にとってはまだまだとても必要な基準となる電波、心のよりどころのような存在でした。それが廃止されてしまうという事実は、とても悲しく寂しいものでした。 停波の瞬間は、当時在住の東京都内の自宅で聴いていましたが、実にあっけないものでした。 「かっ、かっ、かっ、かっ、ぷー、ぴー。ざーーーー・・・」(以後バックグラウンドノイズ) これは、オリジナルの受信証です。葉書です。裏面に返送用の住所氏名とともに、受信日や受信条件等の詳細が記載されます。 短波全波廃止記念で発行された記念受信証です。これは葉書ではなく、封書での送付です。いや〜、ほんとうに長い間、ありがとう。お世話になりました。
これは長波のJJY開始5周年記念で発行された受信証です。当時40KHzを受信できる受信機は持っていませんでした(今も持って無いですが・・・)ので、手持ちの電波時計で受信して、受信報告書を送りました。
2022年 5月14日:追記
ここ横浜の地では60KHz JJYはノイズに埋もれる日も多いですが 自作の 40KHz / 60KHz JJY 受信機 と北側ベランダに張った2m程度のワイヤアンテナでどうにか毎日受信はできています。 40KHz JJYは毎日大変に強力に受信できるのですが、40KHz JJYをSINPOコードでS=5とすると、60KHz JJYはS=2〜3と言った感じです。 短波JJY無き今、40KHz / 60KHz JJY の生電波を復調して聴く秒信号は、まさに心のオアシスです。 |
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