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KK-S500購入後一週間時点でのインプレベランダでロッドアンテナWatchが最高に良好!
2007年12月24日 青木 康雄
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Kchibo KK-S500がやってきて今日ではや一週間。今のところでのインプレを書きとめておこうと思う。
参考までに自室でWatchしているときは、以下のようなラインで聴いている。 * | +--[ IC-PCR1500 ] | | +-----------= <- トロイダルコア使用自作2分配器 | 303WA-2 +--[ KK-S500 ] ベランダに設置した 303WA-2 を、2分配器で IC-PCR1500 と KK-S500 に分配。KK-S500には充電式の電池が付属しており、ラジオ本体にACアダプタを差しておくことで勝手に充電される仕様であるが、私はダイソーで買った単三アルカリ電池を3本入れて使っている。理由は特に無いのであるが、KK-S500が我が家にやってきたその場ですぐテストしたときに入れたのがたまたまこの電池であり、それっきりこの電池で使っているという事情である。 1日2時間程度はいつも聴いているが、一週間ほど経った現時点でまだまだ電池は元気そうである。 ■感度夜中に船舶気象通報聴いたり、東京マーチス聴いたりするのは、ここ最近ではKK-S500ばかりを使っている。 また、短波帯も過酷な状況でなければ、KK-S500で不自由することは無い。30年前に比べたら今の放送バンドはジャミングも無く、比較的ゆったりしているのでKK-S500で軽く流すにはちょうどよい状況かも。 ■同期検波しかも、目的波が隣接波よりも弱い場合などは、同期検波オンにするとほぼ確実に状況は悪化する。 帯域は広めであるがサイドのキレはなかなか良好なIFフィルタが入っているので、同期検波を使わないで同調操作で回避したほうが、総じてよい受信状態を得ることができる。 あんまし期待しないほうがよい機能であるが、この価格で同期検波を付けたチャレンジ精神は認めてあげたいし、また、シーンによっては有効なときがあるかもしれず、ないよりはまぁいいかも・・・って、ところだ。 ■音質スピーカーは付属のドキュメントによれば仕様上は16オーム0.5Wとなっているが、私の個体には12オーム0.5Wと書かれたユニットが付いていた。まぁたいした問題では無いが、なかなかよい感じの音である。 11時からの11810KHz / KBSの日本語放送や、夜の北京放送など強力波をリスニングするにはまさにうってつけの音質だ。 ■質感Kchibo KK-S500購入に際してでも触れたが、質感はかなり高い。送料税込みで\12,390-は正直安いと思う。持ち運び用にもう一台買おうかと思っているぐらいだ。 付属のドキュメント(取説等)もかなり高級感溢れるものであり、中国語を読めたならなおさら楽しいだろうと思う。専用のケースまでも標準添付されている。 わかりそうで全くわからない中国語での説明 ^^) 驚くべきことは、感度や音響出力などの検査成績書が、検査技師のサイン入りで同封されていることだ。う〜〜〜〜む、お気楽ポータブル短波ラジオとは思えない気迫を感じる。いや違う。中国でこれが幾らで売っているのかわからないが、その背景を考えれば中国国内向けモデルとして考えれば超高級ラジオって位置づけになるのであろうから、検査成績書が入っていてもなんら不思議ではない。 簡単な構造ではあるがリール巻き取り式の外部アンテナが付属していたり、周波数表が付いていたりと、日本で巻き起こった30年前のBCLブームを思わず彷彿してしまうところもあり、見ていて本当に楽しい。中国語はまるでわからないが。 ■総じて・・・このラジオにはいちおう外部アンテナ端子なぞ付いており、室内で聴く際には(改造を施せば)大変有効であるが、そのパフォーマンスを最も発揮できるのは、ベランダに出て内蔵ロッドアンテナや内蔵バーアンテナを使用しての受信時だ。 例えば冒頭に記した303WA-2を接続した状態でSINPO 24232 程度の波を、ベランダに出て303WA-2のすぐ真横でロッドアンテナ伸ば して受信するとなんと! SINPO 55444 まで向上するなんてことが普通に起きる。 深夜の1665KHz受信でも、冒頭に記した303WA-2を接続した状態ではかすりもしない潮流信号が、ベランダに出てロッドアンテナ伸ばせばR5で受信できる。 KK-S500と外部アンテナ系(50オーム系)のマッチングがちゃんと取れていないという問題はあるものの、KK-S500の設計ポリシーはラジオ単体で最高のパフォーマンスを発揮するようにバランスされているんだなぁ・・・と、改めて思い入る次第である。 しかし今の時期、夜中にベランダWatchは激寒いのが難点だ。 |
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